- 売上高: 4.85億円
- 営業利益: 1.42億円
- 当期純利益: 1.42億円
- 1株当たり当期純利益: 15.21円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 4.85億円 | 4.44億円 | +9.2% |
| 売上原価 | 1.45億円 | 1.64億円 | -11.8% |
| 売上総利益 | 3.41億円 | 2.80億円 | +21.7% |
| 販管費 | 1.99億円 | 2.12億円 | -6.3% |
| 営業利益 | 1.42億円 | 68百万円 | +108.8% |
| 営業外収益 | 8百万円 | 2百万円 | +245.1% |
| 営業外費用 | 73万円 | 6百万円 | -88.3% |
| 経常利益 | 1.49億円 | 64百万円 | +132.8% |
| 税引前利益 | 1.50億円 | 64百万円 | +133.4% |
| 法人税等 | 8百万円 | -7百万円 | +212.6% |
| 当期純利益 | 1.42億円 | 72百万円 | +98.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1.41億円 | 71百万円 | +98.6% |
| 包括利益 | 1.41億円 | 71百万円 | +98.6% |
| 減価償却費 | 9百万円 | 6百万円 | +45.3% |
| 支払利息 | 69万円 | 62万円 | +11.8% |
| 1株当たり当期純利益 | 15.21円 | 7.68円 | +98.0% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 14.97億円 | 13.90億円 | +1.07億円 |
| 現金預金 | 9.55億円 | 8.26億円 | +1.30億円 |
| 売掛金 | 1.78億円 | 2.32億円 | -53百万円 |
| 棚卸資産 | 52百万円 | 43百万円 | +9百万円 |
| 固定資産 | 4.69億円 | 4.55億円 | +14百万円 |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 1.74億円 | 77百万円 | +97百万円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -15百万円 | -39百万円 | +24百万円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 29.1% |
| 粗利益率 | 70.2% |
| 流動比率 | 554.8% |
| 当座比率 | 535.6% |
| 負債資本倍率 | 0.19倍 |
| インタレストカバレッジ | 205.20倍 |
| EBITDAマージン | 31.1% |
| 実効税率 | 5.5% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +9.3% |
| 営業利益前年同期比 | +109.0% |
| 経常利益前年同期比 | +133.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +98.0% |
| 包括利益前年同期比 | +98.0% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 9.31百万株 |
| 自己株式数 | 1千株 |
| 期中平均株式数 | 9.31百万株 |
| 1株当たり純資産 | 177.70円 |
| EBITDA | 1.51億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| Cosmetics | 1百万円 | -32万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 10.25億円 |
| 営業利益予想 | 2.40億円 |
| 経常利益予想 | 2.40億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 2.65億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 28.45円 |
| 1株当たり配当金予想 | 6.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2の免疫生物研究所は、売上・利益ともに2桁増益に近い力強い伸長で、収益性の急改善が際立つ四半期でした。売上高は4.85億円で前年同期比+9.3%、営業利益は1.42億円で同+109.0%、経常利益は1.49億円で同+133.4%、当期純利益は1.41億円で同+98.0%と大幅な増益です。営業利益率は29.3%(=1.42/4.85)まで上昇し、前年推計約15.3%から約1,400bp改善したと試算されます(前年売上・営業利益の公表YoYから逆算)。純利益率は29.1%で、前年推計約16.0%から約1,310bpの大幅な改善とみられます。粗利益率は70.2%と高水準で、付加価値の高い製品/サービス構成が収益性を牽引した可能性が高いです。販管費は1.99億円で売上比41.0%に抑制され、営業レバレッジが効き利益拡大に寄与しました。営業外収益は0.08億円(受取利息0.01億円を含む)と規模は小さく、本業主導の増益と言えます。実効税率は5.5%と低く、繰越欠損金等の税効果が利益水準を押し上げたと推察されます。営業キャッシュフローは1.74億円で、純利益1.41億円に対して1.23倍とキャッシュ面でも利益の裏付けが確認できます。流動比率は554.8%、当座比率は535.6%と極めて高く、現金預金9.55億円が短期借入金1.40億円を大幅に上回るなど、流動性は盤石です。負債資本倍率は0.19倍、インタレストカバレッジは205倍と保守的な資本構成・低金利負担が継続しています。ROEは8.5%で、純利益率の上振れと低レバレッジのバランスから株主資本効率は目標域に到達しています。ROICは15.6%とベンチマーク(>8%)を大幅に上回り、投下資本の収益性が優れています。投資CFの内訳は未記載ながら、設備投資は0.29億円と抑制的で、営業CFからのカバーが十分とみられます。総じて、利益率の急改善とキャッシュ創出の両立が確認でき、短期的には高収益体質の定着が示唆されますが、低い税率の持続性や需要環境の継続性が来期以降の利益率持続性の鍵となります。
ステップ1(ROE分解): ROE 8.5% = 純利益率29.1% × 総資産回転率0.247 × 財務レバレッジ1.19倍。ステップ2(変化が大きい要素): 最大のドライバーは純利益率の上昇(営業利益率の改善)で、次点で総資産回転率の小幅改善、レバレッジは低位安定。ステップ3(理由): 粗利率70.2%の維持と販管費の伸び抑制により営業レバレッジが効いたこと、営業外要因の寄与は軽微、実効税率5.5%の低位が純利益率を押し上げ。ステップ4(持続性評価): 粗利ベースの競争力は一定の再現性がある一方、低税率の継続性は不確実で、税率正常化時には純利益率が低下する可能性。販管費コントロールは社内要因で持続性が相対的に高い。ステップ5(懸念トレンド): 現時点で販管費成長率は未開示だが、売上+9.3%に対し営業利益+109%と、過度なコスト削減依存になっていないかモニタリングが必要(研究開発費など成長投資の未記載も留意)。
売上は+9.3%と堅調で、需要環境または製品ミックス改善が示唆されます。営業利益の伸び(+109%)は、売上成長以上にコスト構造最適化とミックス改善が寄与した可能性が高いです。営業外収益比率は6.0%と小さく、成長は本業主導。半期の営業利益率は29.3%と高水準で、前年推計比で約1,400bp改善。今後の持続性は、(1) 高粗利ミックスの継続、(2) 税率の正常化リスク、(3) 研究開発・販促など成長投資再加速時のマージン維持可否に左右されます。営業CFが純利益を上回っており、成長投資の自己資金調達余地は十分です。一方、投資CFの詳細と受注/在庫の先行指標が未記載で、成長の見通し精度には制約があります。
流動比率554.8%、当座比率535.6%と極めて健全で、警告水準(<100%)から大きく乖離。D/E(負債資本倍率)0.19倍で、警戒ライン2.0倍を大幅に下回るためレバレッジリスクは低いです。短期借入金1.40億円に対し現金預金9.55億円、運転資本12.27億円と、満期ミスマッチは極めて軽微。長期借入金0.22億円と固定負債0.40億円も小規模で、返済耐性は高いと評価。オフバランス債務の記載はなく不明ですが、事業規模・財務余力からただちに重大懸念はみられません。
営業CFは1.74億円で純利益1.41億円の1.23倍と、キャッシュ創出が利益を裏付けており品質は高いと評価できます。投資CFは未記載ながら、設備投資0.29億円は営業CFで十分賄える規模で、FCF(参考・推計)= 営業CF1.74 − 設備投資0.29 ≈ 1.45億円。運転資本面では、売掛金1.78億円・棚卸0.52億円が売上・原価規模に対して過大とは言えず、顕著な運転資本の積み上がりや一時的な解放によるCFブーストの兆候は限定的です。営業CF/純利益が>1.0のため品質警告(<0.8)には該当しません。
配当データが未記載のため、配当性向や実績配当額に基づく定量評価は不可です。もっとも、現金9.55億円と推計FCF約1.45億円の創出力から、仮に一定の配当実施であっても内部資金で十分カバー可能とみられます。将来の持続性は、(1) 税率の正常化による純利益の変動、(2) 研究開発・設備投資の拡大局面でのFCF変動に左右されます。配当方針の開示確認と、期末のFCF・投資計画の最新化が必要です。
ビジネスリスク:
- 製品ミックス変動による粗利益率のボラティリティ
- 研究開発費や販促費の再拡大による利益率低下リスク
- 需要鈍化・競争激化による売上成長の減速
財務リスク:
- 低実効税率(5.5%)の正常化による純利益率低下
- 投資CF未記載による資金使途・潜在的投資負担の不透明性
- 短期借入金1.40億円のリファイナンス・金利上昇リスク(現金潤沢で影響は限定的)
主な懸念事項:
- 税効果剥落時のEPS・純利益率の持続性
- 非開示項目(研究開発費、配当、投資CF)の情報ギャップ
- 高い営業利益率(29.3%)の再現性と需要の強さの検証
重要ポイント:
- 営業・純利益ともに大幅増、営業利益率は29.3%まで上昇
- 営業CF/純利益=1.23倍で利益のキャッシュ裏付けは良好
- 流動性・レバレッジともに保守的で財務耐性が高い
- ROE8.5%、ROIC15.6%と資本効率は良好
- 低実効税率が純利益率を押し上げており持続性を注視
注視すべき指標:
- 粗利益率と営業利益率の推移(四半期ベース)
- 研究開発費・販管費の伸び(売上比)
- 受注、売掛金・棚卸回転(運転資本の動向)
- 税率の見通し(繰越欠損等の消化状況)
- 投資CFの明細(M&A/設備投資/有価証券の動き)
セクター内ポジション:
国内小型バイオ/診断関連の中で、収益性・キャッシュ創出・資本効率はいずれも上位水準。レバレッジの低さと潤沢な現金によりディフェンシブ性も高い一方、成長投資や税率正常化局面でのマージン耐性の検証が今後の焦点。
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