- 売上高: 6.46億円
- 営業利益: -35.42億円
- 当期純利益: -71.57億円
- 1株当たり当期純利益: -13.63円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 6.46億円 | 4.71億円 | +37.2% |
| 売上原価 | 2.85億円 | - | - |
| 販管費 | 43.00億円 | - | - |
| 営業利益 | -35.42億円 | -70.42億円 | +49.7% |
| 営業外収益 | 44百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 52百万円 | - | - |
| 経常利益 | -46.15億円 | -70.50億円 | +34.5% |
| 税引前利益 | -70.66億円 | - | - |
| 法人税等 | 91百万円 | - | - |
| 当期純利益 | -71.57億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -46.88億円 | -71.56億円 | +34.5% |
| 包括利益 | -37.11億円 | -68.91億円 | +46.1% |
| 1株当たり当期純利益 | -13.63円 | -32.30円 | +57.8% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 55.67億円 | 35.43億円 | +20.25億円 |
| 現金預金 | 35.52億円 | 17.08億円 | +18.45億円 |
| 売掛金 | 1.14億円 | 85百万円 | +28百万円 |
| 固定資産 | 10.45億円 | 11.26億円 | -81百万円 |
| 有形固定資産 | 1.50億円 | 1.75億円 | -25百万円 |
|
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -725.7% |
| 流動比率 | 236.1% |
| 当座比率 | 236.1% |
| 負債資本倍率 | 0.58倍 |
| 実効税率 | -1.3% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 386.08百万株 |
| 自己株式数 | 230株 |
| 期中平均株式数 | 343.97百万株 |
| 1株当たり純資産 | 10.81円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 8.80億円 |
| 営業利益予想 | -62.70億円 |
| 経常利益予想 | -62.90億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | -63.20億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | -17.82円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2025年度Q3のアンジェスは、売上高が前年同期比+37.0%と伸長した一方で、大幅な赤字を継続し、資本効率指標は極めて厳しい水準となりました。売上高は6.46億円、営業損失は35.42億円、経常損失は46.15億円、当期純損失は46.88億円でした。総資産は66.12億円、現金預金は35.52億円、流動負債23.58億円に対し流動比率は236.1%と短期流動性は一見良好です。デュポン分解による計算ROEは-112.4%(純利益率-725.7%、総資産回転率0.098、財務レバレッジ1.58倍)で、主たる毀損要因は純利益率の著しい悪化です。推計上の売上総利益は3.61億円(粗利率約55.9%)ながら、販管費43.00億円が重く、売上規模に対して費用構造が過大です。営業外収益0.44億円・営業外費用0.52億円の寄与は限定的で、損益の主因は本業の赤字です。ROICは-571.6%と極めて低く、投下資本からリターンを創出できていない点がクリティカルです。利益率の前期比bp変化は開示不足のため定量比較ができませんが、現水準の営業赤字率(約-548%)は構造的な赤字体質を示唆します。純資産は41.72億円(BPS約10.81円)で、利益剰余金は-512.03億円と累積損失が巨額です。営業キャッシュフローの開示がなく、純利益との乖離評価は不能であり、利益の質(キャッシュ創出力)の検証に制約があります。短期資金繰りは現金残高が流動負債を上回るため足元は耐性がありますが、赤字継続を前提とすれば資金消費のスピードが重要なモニタリング点です。配当や自社株買いの開示はなく、赤字・累損の状況から株主還元の優先度は低いとみられます。非資源型の創薬バイオ企業であり、商社的な持分法利益の寄与はなく、業績は研究開発の進捗・提携・ライセンス収入のタイミングに高感応です。会計データにはCFや内部明細のN/Aが多く、定量分析の一部に限界がある点は留意が必要です。先行投資段階の損益構造から、短中期は資金調達のタイミングと希薄化リスク、並びに開発マイルストンの成否が株主価値の主なドライバーとなります。
ステップ1: ROE = 純利益率(-725.7%) × 総資産回転率(0.098) × 財務レバレッジ(1.58倍) ≒ -112.4%。 ステップ2: 3要素のうち、ROE悪化(負の大きさ)の最大要因は純利益率で、売上に対し販管費が過大なため営業損失が拡大しています。 ステップ3: 事業構造的には、売上6.46億円に対し販管費43.00億円と、研究開発・固定的費用が売上規模を大幅に上回ることが利益率毀損の主因です。営業外項目は小さく、事業性の赤字が直接ROEを押し下げています。 ステップ4: この変化は、製品商業化前の先行投資に起因する構造要因の色合いが強く、短期的には持続的(すなわち赤字が継続しやすい)と評価します。売上の成長(+37%)は確認できるものの、現状の費用ベースを吸収するには規模が小さく、損益分岐点到達には相当な増収または費用最適化が必要です。 ステップ5: 懸念トレンドとして、(開示制約により前年比の厳密比較は不可ながら)販管費水準が売上を著しく上回り、営業レバレッジが逆回転している点、総資産回転率0.098と資産の収益化が進んでいない点を指摘します。
売上は6.46億円で前年比+37.0%と伸長しましたが、絶対額は小さく、赤字解消には不十分です。総資産回転率0.098は、資産を売上に転換する効率が低いことを示し、収益化の立ち上がりは初期段階にあります。推計粗利率は約55.9%とみられ、商業化後のスケール次第では粗利面のポテンシャルはあるものの、販管費(43.00億円)が重く、短期的な利益成長の可視性は限定的です。利益の質については、営業CF未開示のため検証不能ですが、営業損失規模からキャッシュ消費の継続が想定され、成長投資の資金裏付け(現金残高35.52億円+外部調達)が重要です。見通しは、研究開発のマイルストン到達、提携・ライセンス契約の進捗、薬事承認・上市のタイミングに大きく依存し、四半期ごとの売上変動が大きくなる可能性があります。
流動比率は236.1%、当座比率も同水準で、短期支払能力は足元良好です。負債資本倍率は0.58倍でレバレッジは低め、D/E > 2.0の警告水準には該当しません。流動負債23.58億円に対し現金預金35.52億円と売掛金1.14億円でカバー可能で、満期ミスマッチは短期的に限定的です。固定負債は0.81億円と少額で、返済スケジュールによる圧迫リスクも低いとみられます。有利子負債の明細は未開示で、インタレストカバレッジも算出不能のため、金利負担の定量評価には制約があります。オフバランスのリース・保証等は不明で、追加的なコミットメントの有無は確認が必要です。累積損失が巨額(利益剰余金-512.03億円)であるため、将来的な資本性調達・希薄化リスクは残存します。
営業キャッシュフロー/純利益はN/Aで品質判定はできません。営業損失が大きいことから、営業CFはマイナスである可能性が高いものの、定量確認は不可です。フリーキャッシュフロー、設備投資、配当・自己株買いはいずれも未開示のため、FCFが株主還元や投資を恒常的に賄えるかは評価不能です。運転資本に関しては売掛金1.14億円と小規模で、キャッシュ消費の主因は運転資本ではなく販管費・研究開発費等のP/Lベースの支出と推定されます。短期的には現金35.52億円がバッファとなりますが、赤字が継続する場合はCF悪化と資金調達ニーズの再燃に留意が必要です。
配当実績・方針は未開示で、当期純損失46.88億円および累積損失の状況から、配当の持続可能性は低いと判断せざるを得ません。FCFや配当支払額がN/Aのため、FCFカバレッジの定量評価は不可能です。資本政策の優先順位は、研究開発の継続資金確保と事業価値向上であり、株主還元は後順位となる見込みです。
ビジネスリスク:
- 研究開発の不確実性(臨床試験・薬事承認の失敗リスク)
- 売上基盤の脆弱性(売上6.46億円に対し費用構造が過大)
- 提携・ライセンス収益のタイミング依存と一過性化リスク
- 製造・供給体制の立ち上げに伴うコスト増・遅延リスク
財務リスク:
- 継続的な赤字によるキャッシュ消費と追加資金調達ニーズ
- 希薄化リスク(エクイティファイナンス依存の可能性)
- 利益剰余金の大幅なマイナスに伴う純資産毀損リスク
- 金利環境変化時の資金調達コスト上昇(借入明細N/Aで把握制約)
主な懸念事項:
- ROIC -571.6%およびROE -112.4%と資本効率が極めて低位
- 総資産回転率0.098と収益化効率の低さ
- 営業CF未開示により利益の質の検証ができない点
- 短期流動性は良好だが、中期の資金繰りは赤字次第で悪化し得る点
- 開示制約(CF・費用内訳・有利子負債詳細)が高く、定量評価の不確実性が大きい
重要ポイント:
- 売上は+37%増だが規模不足で、販管費43億円を吸収できず大幅赤字を継続
- ROE -112.4%、ROIC -571.6%と資本効率は危険水準、主因は純利益率の大幅マイナス
- 流動比率236%・現金35.5億円で短期資金繰りは一息、ただし赤字継続なら消耗は早い
- CF未開示で利益の質・FCF持続性の検証に限界、資金調達計画の透明性が重要
- 業績ドライバーはR&Dマイルストンとライセンス収入、四半期変動が大きくなり得る
注視すべき指標:
- 四半期の営業損失・現金消費額(バーンレート)
- 現金同等物残高と資金調達イベントのタイミング
- 開発パイプラインの主要マイルストン(臨床進捗・承認・提携)
- 粗利率と売上の立ち上がり(量産・上市後のスケール)
- 費用最適化の進捗(販管費の絶対額・対売上比)
セクター内ポジション:
国内創薬バイオの先行投資フェーズに位置付けられ、収益基盤が脆弱で資金調達感応度が高い一方、短期流動性は同業の中でも現金比率が高めで当面の耐性はある。商社モデルや持分法利益主導の収益構造とは無縁で、バイオ特有のイベントドリブン性が相対的に強い。
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