- 売上高: 33.21億円
- 営業利益: 32百万円
- 当期純利益: 28百万円
- 1株当たり当期純利益: 2.66円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 33.21億円 | 31.72億円 | +4.7% |
| 売上原価 | 13.90億円 | - | - |
| 売上総利益 | 17.83億円 | - | - |
| 販管費 | 17.64億円 | - | - |
| 営業利益 | 32百万円 | 18百万円 | +77.8% |
| 営業外収益 | 9百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 4百万円 | - | - |
| 経常利益 | 41百万円 | 24百万円 | +70.8% |
| 法人税等 | 24百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 28百万円 | -1百万円 | +2900.0% |
| 減価償却費 | 27百万円 | - | - |
| 支払利息 | 4百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 2.66円 | -0.18円 | +1577.8% |
| 1株当たり配当金 | 2.50円 | 2.50円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 29.25億円 | - | - |
| 現金預金 | 12.35億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 5.06億円 | - | - |
| 固定資産 | 21.40億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 16.39億円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -2.03億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 3.71億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 0.8% |
| 粗利益率 | 53.7% |
| 流動比率 | 167.1% |
| 当座比率 | 138.2% |
| 負債資本倍率 | 1.00倍 |
| インタレストカバレッジ | 8.86倍 |
| EBITDAマージン | 1.8% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +4.7% |
| 営業利益前年同期比 | +71.1% |
| 経常利益前年同期比 | +68.7% |
| 当期純利益前年同期比 | +66.1% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 11.66百万株 |
| 自己株式数 | 992千株 |
| 期中平均株式数 | 10.66百万株 |
| 1株当たり純資産 | 237.89円 |
| EBITDA | 59百万円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 2.50円 |
| 期末配当 | 2.50円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| RetailDivision | 18.82億円 | -14百万円 |
| WaterOperationDivision | 79万円 | 60百万円 |
| WholesalingDivision | 10.33億円 | -13百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 63.20億円 |
| 営業利益予想 | 1.20億円 |
| 経常利益予想 | 1.30億円 |
| 当期純利益予想 | 75百万円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 7.03円 |
| 1株当たり配当金予想 | 2.50円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
株式会社中京医薬品(単体、JGAAP)の2026年度第2四半期累計は、売上高が33.21億円(前年同期比+4.7%)と増収、営業利益が0.32億円(同+71.1%)と大幅増益で、トップラインの拡大に対し利益面も持ち直しが見られました。粗利益率は53.7%と高水準を維持し、売上総利益は17.83億円に達していますが、営業利益率は0.96%と薄く、販管費の重さが依然収益性の制約要因です。経常利益は0.41億円、当期純利益は0.28億円(同+66.1%)で、純利益率は0.84%と小幅改善に留まります。デュポン分解によるROEは1.10%(純利益率0.84% × 総資産回転率0.618回 × 財務レバレッジ2.12倍)で、資本効率は控えめです。EBITDAは0.59億円、EBITDAマージンは1.8%と営業段階のキャッシュ創出力も薄い一方、支払利息3.6百万円に対するインタレストカバレッジは8.9倍と金利負担耐性は確保しています。流動比率167.1%、当座比率138.2%と短期流動性は良好で、運転資本は11.74億円と潤沢です。棚卸資産は5.06億円で、売上対比約15%と在庫水準は許容範囲ながら、運転資本の積み上がりが営業CFの重石となっています。営業CFは▲2.03億円と大幅流出で、純利益0.28億円・減価償却0.27億円を加味すると、推計で約2.6億円規模の運転資本増が発生した可能性があります。投資CFは不記載(0表示)で大型投資の示唆はなく、財務CFは+3.71億円と資金流入があり、運転資金需要を外部資金で賄った形です。自己資本比率は0.0%と表示されていますが不記載値の可能性が高く、貸借計数(負債2,539百万円、純資産2,538百万円)からみると負債資本倍率は1.00倍で、資本構成はほぼ1:1です。年間配当は0円、配当性向0%と内部留保重視の姿勢で、FCFカバレッジ0.00倍表示も不記載の影響を含むと考えられます。損益計算書内では売上総利益・粗利率の示値と売上原価の単独値に齟齬が見られ、分析は開示済みの率・利益段階数値を優先しています。総じて、売上の安定成長と粗利率の堅調さに対し、営業レバレッジの低さと運転資本の増勢が利益成長とキャッシュ創出力を抑制しています。財務面では流動性・金利耐性に問題は見られない一方、成長投資・在庫政策と販管費効率化のバランスが今後のROE改善の鍵です。データには不記載項目(現金残高、投資CF等)や一部齟齬があるため、定量評価には範囲制約がある点に留意が必要です。中期的には、在庫回転・売掛管理の改善によるキャッシュコンバージョンの正常化と、販管費のテコ入れが評価の焦点となります。配当は無配継続で財務柔軟性の確保を優先していると見られ、FCF安定化後の方針転換余地があるかが注目点です。
ROE分解(デュポン): 純利益率0.84% × 総資産回転率0.618回 × 財務レバレッジ2.12倍 = ROE 1.10%。純利益率は0.84%と低位で、粗利率53.7%に比べ販管費吸収力が弱いことが主因です。営業利益率は0.96%、経常利益率は1.23%と、営業外収支(支払利息など)の影響は軽微。EBITDAマージン1.8%と、償却負担は軽い(減価償却2.7億円/売上0.8%)ものの、固定費ベースが相対的に重い可能性。営業レバレッジ: 売上+4.7%に対し営業利益+71.1%とポジティブな感応度を示す一方、絶対水準の営業利益率が低く、わずかな売上変動で利益が振れやすい構造。インタレストカバレッジ8.9倍で金利負担はコントロール下。実効税率は0.0%表示で不記載の可能性があり、税負担評価には留保が必要。利益率の質: 粗利率の水準と安定感は評価できるが、販管費効率と価格・ミックス改善の余地がROE改善のボトルネック。
売上は+4.7%と堅調で、既存顧客深耕と販売数量が主導した可能性。粗利率53.7%を維持しており、値引き圧力は限定的と推察される。営業利益は+71.1%と高成長だが、基礎利益水準が低いため伸び率が大きく見えている(ベース効果)。純利益も+66.1%と改善したが、純利益率0.84%に留まり、構造的な高収益化には販管費最適化が不可欠。営業外損益の影響は限定的で、成長の源泉は本業。持続可能性: 売上の一桁台成長は在庫・債権の回収が伴えば維持可能だが、今期上期は運転資本の増勢がキャッシュ創出を阻害。見通し: 下期は運転資本の季節性反転や販促効率の改善が進めば、営業CFの持ち直し余地。リスクは消費需要の変動と在庫調整の遅れ。データ制約(投資計画・セグメント情報不記載)により、成長ドライバーの精緻な特定には限界。
流動性: 流動比率167.1%、当座比率138.2%で短期支払能力は良好。運転資本は117.4億円ではなく11.74億円(1,174百万円)で、潤沢な流動余裕を示す。支払能力: インタレストカバレッジ8.9倍で金利上昇耐性は一定程度確保。資本構成: 負債2,539百万円、純資産2,538百万円で負債資本倍率1.00倍、レバレッジ管理は中庸。自己資本比率は0.0%表示だが不記載の可能性が高く、実態は概ね約47%前後と推定される(純資産/総資産≒2,538/5,378)。財務CF+3.71億円は運転資金需要への対応または借入リファイナンスを示唆。現金残高は0円表示で不記載とみなし、実質キャッシュポジションの判断は留保。
利益の質: 純利益0.28億円に対し営業CF▲2.03億円で、営業CF/純利益比は▲7.25と大幅な乖離。主因は運転資本の増加と推定され、単純推計で約2.6億円の運転資本増(売上債権や在庫の積み上がり)が発生した可能性。FCF分析: 投資CF0円は不記載の可能性が高く、厳密なFCF算出は不可。ただし、投資流出が限定的ならば、運転資本の正常化によりFCFは改善余地。営業CFマイナスを財務CF+3.71億円で賄っており、外部資金への一時的依存が示唆。運転資本: 在庫506百万円(売上比約15%)は許容範囲だが、期中の在庫・債権回転が鍵。次四半期の在庫水準と売掛回収の改善がキャッシュコンバージョンの重要指標。
現状は無配(年間配当0円、配当性向0%)で内部留保を優先。営業CFがマイナスである上、不記載によりFCFの全体像は把握困難だが、キャッシュ創出の安定性が確認されるまでは増配余地は限定的。FCFカバレッジ0.00倍表示は不記載の影響を含むが、少なくとも上期時点では外部資金に依存した運転資金対応が示唆され、配当余力は慎重に評価すべき。将来の配当方針は、(1) 営業CFの黒字化・安定化、(2) 運転資本効率の改善、(3) レバレッジの維持が前提となる見通し。
ビジネスリスク:
- 販管費吸収力の弱さによる低い営業利益率(0.96%)
- 在庫・売掛の積み上がりによるキャッシュ創出の不安定化
- 需要変動や価格競争による粗利率低下リスク
- 営業レバレッジが高く、売上鈍化時の利益感応度が大きい
- 供給網の混乱や仕入価格上昇によるコスト押し上げ
財務リスク:
- 営業CFマイナス(▲2.03億円)を外部資金で補填している状況
- 金利上昇局面での資金調達コスト増(ただし現状カバレッジ8.9倍で耐性あり)
- 不記載項目(現金残高、投資CF等)に伴う実態把握の不確実性
- 運転資本の増勢継続による資金繰り逼迫リスク
主な懸念事項:
- 粗利率は高いが販管費効率の改善が進むか
- 下期に運転資本が正常化し営業CFが黒字転換できるか
- 財務CF依存の一時性と調達条件の安定性
- 会計開示の一部齟齬(売上原価と売上総利益の不整合)への留意
重要ポイント:
- 売上は+4.7%と安定成長、粗利率53.7%を維持
- 営業利益は+71.1%だが営業利益率0.96%と収益性はなお薄い
- ROEは1.10%で資本効率は控えめ、改善には販管費効率化が必要
- 営業CF▲2.03億円は運転資本の増加が主因と推定、外部資金で補填
- 流動比率167%・当座比率138%で短期流動性は良好
- インタレストカバレッジ8.9倍で金利耐性は一定水準
注視すべき指標:
- 営業CFと営業CF/純利益比(キャッシュコンバージョン)
- 在庫水準と回転日数、売掛金回転日数
- 販管費率とEBITDAマージンの推移
- 粗利率の維持と価格・ミックスの動向
- 財務CF(借入・返済)の動向とネットデット推移
セクター内ポジション:
同業国内中小型ディストリビューション/ヘルスケア関連の中で、粗利率は高めだが販管費負担により最終利益率・ROEは相対的に低位。短期流動性はセクター内で堅調だが、キャッシュコンバージョンは課題。
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