| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥2107.6億 | ¥2227.7億 | -5.4% |
| 営業利益 | ¥282.2億 | ¥351.9億 | -19.8% |
| 税引前利益 | ¥280.8億 | ¥353.1億 | - |
| 純利益 | ¥220.0億 | ¥273.5億 | -19.6% |
| ROE | 7.8% | 9.6% | - |
2026年度第3四半期累計(9ヶ月)決算は、売上高2,107.6億円(前年同期比-120.1億円 -5.4%)、営業利益282.2億円(同-69.7億円 -19.8%)、経常利益297.7億円(同-67.9億円 -18.6%)、親会社株主帰属当期純利益220.0億円(同-53.5億円 -19.6%)となった。売上減少に加え販管費647.8億円の高止まりが営業利益率を13.4%へ低下させた。営業キャッシュフロー225.2億円は純利益比1.03倍で利益の現金裏付けは良好だが、自己株式取得327.9億円により財務CFが-478.3億円と大幅流出となり、現金預金は前年比-314.5億円減の615.4億円へ減少した。総資産4,011.6億円、純資産2,824.4億円、自己資本比率70.6%と財務健全性は高水準を維持している。
【収益性】ROE 7.7%(前年9.6%から低下)、営業利益率13.4%(前年15.8%から-2.4pt低下)、純利益率10.4%(前年12.3%から-1.9pt低下)、売上総利益率56.0%(前年55.3%から+0.7pt改善)。デュポン3因子分解では純利益率10.3%、総資産回転率0.525回転、財務レバレッジ1.42倍でROE 7.7%となり、営業利益の減益が収益性全体を押し下げた。【キャッシュ品質】現金及び現金同等物615.4億円(前年同期比-33.8%)、営業CF/純利益比率1.03倍で利益の現金化は良好。フリーキャッシュフロー109.0億円(営業CF 225.2億円 - 設備投資等116.2億円)を確保。【投資効率】総資産回転率0.525回転(前年0.544回転から低下)、売掛金回転日数119日、棚卸資産回転日数236日、買掛金回転日数129日でキャッシュコンバージョンサイクル226日と運転資本効率に課題。無形固定資産774.8億円、R&D支出183.7億円(売上高比8.7%)で創薬投資を継続。【財務健全性】自己資本比率70.6%(前年69.7%からやや上昇)、負債資本倍率0.42倍、財務レバレッジ1.42倍と保守的な資本構成。金利負担係数0.995で金利負担は限定的。
営業CFは225.2億円で純利益220.0億円の1.02倍となり、利益の現金裏付けは確認できる。投資CFは-116.2億円で、内訳は有形固定資産取得49.5億円、無形固定資産取得67.6億円(前年25.2億円から+168%増)が主因であり、IP・製品権利関連への投資を積極化している。財務CFは-478.3億円で、自己株式取得327.9億円と配当金支払125.7億円が資金流出の主因となった。FCFは109.0億円を確保したものの、総還元額453.7億円(配当+自社株買い)はFCFを大幅に超過し、現金預金を前年比314.5億円取り崩す形での株主還元実施となった。運転資本面では売掛金が前年比+58.7億円増加し回収が遅延する一方、買掛金は-69.5億円減少しており、CCC 226日の長期化が資金効率を圧迫している。短期的な流動性は現金615.4億円で確保されているが、継続的な大規模自社株買いは資金余力を縮小させる方向に作用している。
経常利益297.7億円に対し営業利益282.2億円で、非営業純増益は約15.5億円と小幅。内訳は受取利息・配当金等の営業外収益73.5億円から支払利息14.8億円等の営業外費用58.0億円を差し引いた水準であり、本業利益が収益の中心を占める。営業外収益が売上高の3.5%を占め、その構成は金融収益や持分法投資損益等が含まれる。営業CFが純利益を上回っており(営業CF/純利益比率1.03倍)、会計上の利益が実際の現金創出に裏付けられた質の高い収益構造である。その他包括利益は201.2億円(前年同期比+54.9%)と大幅に拡大し、包括利益は419.3億円となった。為替換算調整勘定や有価証券評価差額等の評価益が純資産を押し上げているが、これらは一時的変動要因であり、経常的な収益力は営業利益水準で評価すべきである。
【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ) 収益性: 営業利益率13.4%は業種中央値-218.2%を大幅に上回り、製薬業界内で黒字収益構造を維持する上位ポジション。純利益率10.4%も業種中央値-216.8%を大きく上回る。ROE 7.7%は業種中央値-35.8%に対し良好だが、絶対水準では一般的な製薬企業の目安(10%以上)を下回る。 健全性: 自己資本比率70.6%は業種中央値67.8%をやや上回り、財務レバレッジ1.42倍は業種中央値1.47倍と同水準で保守的。流動性は確保されているが、現金減少ペースには注意が必要。 効率性: 総資産回転率0.525回転は業種中央値0.17回転を上回り、資産効率は相対的に良好。一方、棚卸資産回転日数236日は業種中央値281.6日よりは短いが、売掛金回転日数119日は業種中央値151.6日より短く、買掛金回転日数129日は中央値145.2日より短いため、業種内では運転資本管理は標準的水準にある。ただしCCC 226日は絶対値として長期であり改善余地がある。 成長性: 売上高成長率-5.4%は業種中央値-12.5%に対し相対的に堅調だが、絶対値では減収局面にある。 ※業種: 医薬品(13社)、比較対象: 2025年第3四半期累計、出所: 当社集計
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。