記事一覧に戻る
44952026 第2四半期グロースJGAAP

アイキューブドシステムズ(4495) 2026年度第2四半期決算

2026年度第2四半期の売上高は21.3億円(前年同期比+24.0%)、営業利益は6.8億円(同+61.5%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥21.3億¥17.2億+24.0%
営業利益¥6.8億¥4.2億+61.5%
経常利益¥6.9億¥4.2億+63.0%
純利益¥4.5億¥2.8億+61.5%
ROE(年換算)28.8%19.6%-

Executive Summary

売上高の二桁成長に加えて粗利率改善が進み、営業利益が売上成長を大幅に上回る増益となった点が今回の決算の要点である。売上高は前年同期比+24.0%の21.3億円、営業利益は同+61.5%の6.8億円、経常利益は同+63.0%の6.9億円、純利益(連結)は同+61.5%の4.5億円となった。うち親会社株主に帰属する中間純利益は4.3億円(前年同期比+54.2%)である。営業利益率は32.2%と前年同期の24.7%から約7.5pt拡大し、原価率低下と販管費の相対的抑制が増益を牽引した。

業績変動要因

【売上高】売上高は21.3億円(前年比+24.0%)となり、通期計画45.1億円に対する進捗率は47.2%で概ね標準的な水準である。セグメント別の詳細開示はないが、単一事業として高い成長率を継続している。

【損益】売上総利益は16.7億円(前年比+36.2%)と売上成長を上回るペースで拡大し、粗利率は78.3%(前年同期71.3%)へ上昇した。売上原価が4.6億円にとどまったことが主因である。販管費は9.8億円(同+22.8%)と売上成長率24.0%をわずかに下回るペースで増加し、販管費率は46.2%(前年同期46.6%)へ低下した。経常利益は営業利益をわずかに上回り、営業外損益の影響は軽微である。税引前利益6.9億円に対し、法人税等2.4億円、非支配株主帰属分0.2億円を控除した親会社株主帰属利益は4.3億円となった。増収増益であり、原価率低下と販管費の相対抑制による営業レバレッジが増益の中心である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率32.2%(前年同期24.7%)、粗利率78.3%(同71.3%)は、いずれも大幅に改善している。純利益率(連結ベース)は約21.3%で高水準にある。【キャッシュ品質】営業CFは5.4億円で親会社株主帰属利益4.3億円の1.25倍となり、利益の現金裏付けは良好である一方、OCF/EBITDA比率は約0.66倍にとどまり、EBITDAから営業キャッシュへの転換効率は相対的に低い。要因は売掛金の増加0.3億円と契約負債の減少0.9億円による運転資本の資金流出である。【投資効率】年換算ROEは28.8%(XBRL指標ベース)と高水準で、高い純利益率が牽引している。設備投資は0.0億円と限定的な一方、無形固定資産取得1.4億円・ソフトウェア仮勘定1.5億円と投資は無形資産側に集中している。【財務健全性】自己資本比率は67.8%(前年60.8%相当から改善)、流動資産32.2億円に対し流動負債14.1億円と流動性は厚い。現金及び預金は24.5億円で総資産の約52.7%を占め、財務基盤は安定している。

キャッシュフロー分析

営業CFは5.4億円で前年同期比+34.0%増加し、親会社株主帰属利益4.3億円を上回る水準となり利益の現金裏付けは良好である。ただし営業利益の伸び率61.5%に比べると営業CFの伸びは緩やかであり、売掛金の増加0.3億円と契約負債の減少0.9億円が運転資本面での資金流出要因となっている。投資CFは1.7億円の支出で、無形固定資産取得1.4億円が中心を占め、設備投資は0.0億円と限定的である。財務CFは1.7億円の支出で、配当金支払1.7億円がほぼ全額を占める。この結果フリーキャッシュフローは3.7億円の黒字となり、配当支払と無形資産投資を実施した後も資金余力を確保している。

収益の質

今回の増益は営業外の一時的要因によるものではなく、売上原価率の低下と販管費の相対抑制という経常的な要因に支えられている。営業外収益・費用はいずれも僅少で、経常利益は営業利益をわずかに上回るにとどまり、金利負担や為替差損益の影響は限定的である。特別損益の計上も確認されず、税引前利益6.9億円と営業利益6.8億円の差は主に営業外の小幅な純益による。一方、営業CFが親会社株主帰属利益を上回りアクルーアルは低水準にあるものの、OCF/EBITDA比率が0.66倍にとどまる点は、会計上の利益成長に対してキャッシュ創出がやや遅れていることを示しており、契約負債の減少傾向が続く場合は収益の質の面で注視が必要である。

業績予想・ガイダンス

通期計画に対する進捗率は、売上高47.2%(21.3億円/45.1億円)で標準的な50%をやや下回る一方、営業利益は61.5%(6.8億円/11.1億円)、経常利益は63.2%(6.9億円/10.9億円)と標準を大きく上回る進捗となっている。通期計画の営業利益率は24.7%であり、上期実績32.2%を下回るため、会社計画には下期における費用増加または利益率の平準化が織り込まれているとみられる。上期の高い利益率が通年で持続するか、下期の費用動向が今後の焦点となる。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり18.00円で、通期予想配当は年間36.00円である。通期予想EPS143.93円に基づく予想配当性向は約25.0%であり、配当のみでみた還元水準は低位にとどまり持続可能性は高いと言える。営業CF5.4億円は配当支払額1.7億円を上回り、フリーキャッシュフロー3.7億円の黒字と合わせて配当原資はキャッシュフロー面からも支えられている。自己株式取得の当期実績データはなく、総還元性向は算定していない。

リスク要因

  1. 営業キャッシュ転換効率の低下: OCF/EBITDA比率は約0.66倍にとどまる。売掛金増加0.3億円と契約負債減少0.9億円が継続すれば、利益成長に対して営業CFの伸びが抑制される可能性がある。

  2. 契約負債の減少: 契約負債は前年同期比0.9億円減の7.4億円で、流動負債の過半を占める。前受け収入の減少が一過性でなく契約条件の変化を反映する場合、運転資本とキャッシュフローへの影響が続く可能性がある。

  3. 無形資産投資の収益化: 無形固定資産取得1.4億円、ソフトウェア仮勘定1.5億円と投資が拡大している。開発投資の機能投入や販売拡大が想定より遅れた場合、投資回収の長期化が生じ得る。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率32.2%17.3% (4.1%–24.5%)+14.9pt
純利益率21.3%13.0% (2.0%–16.2%)+8.3pt

自社の収益性はIT・通信業種の中央値を大きく上回る水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)24.0%22.5% (16.2%–26.8%)+1.5pt

売上高成長率は業種中央値並みであり、業種平均的な成長率のもとで高い収益性を実現している。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率は32.2%(前年同期24.7%)、粗利率は78.3%(同71.3%)へ大幅に改善し、売上原価率低下と販管費の相対抑制が増益を牽引している。

  2. 通期計画に対する利益進捗は6割超と高い一方、通期計画の想定利益率(24.7%)は上期実績(32.2%)を下回っており、下期の費用動向および利益率の持続性が今後の確認点となる。

  3. OCF/EBITDA比率は0.66倍にとどまり、売掛金増加と契約負債減少による運転資本の資金流出が、会計利益の伸びに対するキャッシュ転換効率を抑制している。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)919円
base(基準)984円
bull(強気)1,004円
算出前提
1株純資産(BPS)644円
調整後予想EPS174.1円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向25.0%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER1.53倍 / 5.7倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 956円〜1,014円、ω±0.1で 975円〜998円。

注記:

  • のれん償却 15.7円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。
  • 通期予想に対する純利益の進捗(61%)が標準(50%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。