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44812026 第1四半期プライムJGAAP

ベース株式会社 2026年度 第1四半期 決算

ベース株式会社の2026年度第1四半期決算レポート

ベース株式会社

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥54.7億¥55.6億-1.6%
営業利益¥14.4億¥15.7億-8.4%
経常利益¥14.5億¥15.9億-8.7%
純利益¥10.0億¥11.1億-9.7%
ROE6.9%7.6%-

Executive Summary

2026年12月期第1四半期は、売上高54.7億円(前年同期比-0.9億円 -1.6%)、営業利益14.4億円(同-1.3億円 -8.4%)、経常利益14.5億円(同-1.4億円 -8.7%)、親会社株主に帰属する四半期純利益10.0億円(同-1.1億円 -9.7%)と減収減益となった。売上微減に対し販管費が3.0億円(前年2.5億円、+18.1%)へ急増し、固定費吸収が進まず営業利益率は26.3%(前年28.2%)へ1.9pt縮小した。純利益率は18.3%(前年19.8%)と1.5pt低下したが、業界比では高水準を維持している。通期予想(売上高241.0億円、営業利益63.5億円、経常利益63.5億円)に対する進捗率は売上22.7%、営業利益22.6%、純利益22.0%で、純利益は標準進捗25%に対し-11.6%下振れており、下期偏重の前提が強まる。財務基盤は極めて強固で、現金預金109.6億円、総資産167.0億円、自己資本比率87.3%、流動比率674%と潤沢な流動性を確保している。

業績変動要因

【売上高】売上高は54.7億円で前年同期比-0.9億円(-1.6%)と微減となった。単一セグメント(ソフトウェア受託開発)のため詳細は開示されていないが、案件の検収時期のずれや大型案件の進捗タイミングが影響したとみられる。売上原価は37.4億円で売上原価率68.2%(前年67.2%)と1.0pt悪化し、粗利率は31.8%(前年32.8%)へ低下した。工数調整や案件ミックスの変化が原価率上昇の要因と推察される。仕掛品は0.9億円(前年0.7億円、+32.7%)へ増加しており、未検収案件の滞留が示唆される。

【損益】売上総利益は17.4億円(前年18.2億円、-4.8%)と減少し、販管費は3.0億円(前年2.5億円、+18.1%)へ急増した。販管費率は5.5%(前年4.6%)へ0.9pt上昇し、人件費増加や採用・販売活動強化によるコスト先行が固定費負担を重くした。営業利益は14.4億円(前年15.7億円、-8.4%)、営業利益率は26.3%(前年28.2%)へ1.9pt縮小した。営業外収益は0.2億円(主に受取利息0.2億円と為替差益0.1億円)、営業外費用は0.0億円(為替差損0.0億円)で、営業外損益の影響は軽微である。経常利益は14.5億円(前年15.9億円、-8.7%)となり、営業段階との差は限定的で利益は本業中心である。特別損益の計上はなく、税引前利益14.5億円に対し法人税等4.5億円(実効税率31.2%)を計上し、親会社株主に帰属する四半期純利益は10.0億円(前年11.1億円、-9.7%)となった。結論として、売上微減と販管費増により減収減益となった。

主要財務指標

【収益性】営業利益率26.3%は前年28.2%から1.9pt低下したが高水準を維持し、純利益率18.3%(前年19.8%)も同様に高い。ROE6.9%は総資産回転率0.328倍(年換算1.31倍)、財務レバレッジ1.15倍、純利益率18.3%の積で構成され、低レバレッジ方針により抑制されている。【キャッシュ品質】現金預金109.6億円は総資産の65.6%を占め、営業外収益0.2億円(主に受取利息0.2億円)と本業利益中心の構造を示す。売掛金回転日数は推計201日と長めで、仕掛品0.9億円の増加とあわせ運転資本の非効率化が見られる。【投資効率】総資産回転率0.328倍(年換算1.31倍)は資産効率が改善方向にあるが、有形固定資産1.1億円(前年0.7億円、+66.7%)と開発体制強化への投資が進む。無形固定資産0.0億円と資本集約度は依然低い。【財務健全性】自己資本比率87.3%(前年75.3%)、流動比率674%、当座比率674%と極めて保守的で、有利子負債は実質ゼロ、D/E比率0.15倍と財務リスクは極小である。純資産145.7億円(前年146.2億円)で資本基盤は安定している。

キャッシュフロー分析

CF計算書データは開示されていないが、BS推移から資金動向を分析する。現金預金は109.6億円(前年129.4億円、-19.8億円)と減少し、主に流動負債の大幅減少(前年42.9億円から21.1億円へ-21.8億円)による資金流出が影響した。未払費用は2.5億円(前年19.1億円、-16.6億円)、法人税等は0.7億円(前年9.9億円、-9.2億円)へ大幅減少しており、前期計上分の支払い進捗を反映している。売掛金は30.1億円(前年28.7億円、+1.4億円)と微増し、回収サイトの長期化(推計DSO201日)が運転資本を圧迫している。仕掛品0.9億円の増加とあわせ、案件検収・請求タイミングの遅延が資金化を遅らせている可能性がある。総資産は167.0億円(前年189.2億円、-22.2億円)へ圧縮され、主に流動負債削減と現金減少によるBS縮小が進行した。投資有価証券は10.1億円(前年10.1億円)で横ばいであり、余資運用は安定的である。

収益の質

経常利益14.5億円と営業利益14.4億円の差は0.1億円と軽微で、利益の大半は本業由来である。営業外収益0.2億円の内訳は受取利息0.2億円、為替差益0.1億円、受取配当金0.0億円で、一時的・偶発的な要素は極めて限定的である。営業外費用0.0億円(為替差損0.0億円)も小さく、経常段階の収益は本業の安定性を反映している。特別損益の計上はなく、税引前利益14.5億円は本業利益そのものである。包括利益10.4億円(親会社株主分10.3億円)と純利益10.0億円の差は0.3億円で、その他包括利益の内訳は為替換算調整0.3億円、有価証券評価差額0.0億円とわずかである。アクルーアルの観点では、仕掛品0.9億円の増加と売掛金の微増が示すように、利益計上と資金化にタイムラグが生じており、案件の進行基準における未検収・未請求の積み上がりが収益の質を一部押し下げる要因となっている。

業績予想・ガイダンス

通期予想は売上高241.0億円(前年比+10.6%)、営業利益63.5億円(同+10.4%)、経常利益63.5億円(同+9.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益45.6億円で、第1四半期修正はなし。進捗率は売上22.7%、営業利益22.6%、純利益22.0%で、標準進捗25%に対し純利益は-11.6%下振れている。下期偏重の前提が強まり、達成には大型案件の検収前倒し、稼働率改善、販管費の伸び抑制が必要となる。粗利率31.8%が維持される中、販管費率のコントロールが営業利益率回復の鍵であり、通期営業利益率26.3%(予想ベース)達成には下期の営業レバレッジ改善が前提となる。

株主還元

配当に関する注記によれば、2026年12月期の配当予想は中間配当93円(普通63円+記念30円)、期末配当93円(同構成)で通期計186円となる。通期EPS予想251.59円に対し配当性向は約74.0%と高水準である。第1四半期末時点の現金預金109.6億円、利益剰余金137.9億円、通期純利益予想45.6億円を勘案すると、配当支払い能力は十分であり短中期の持続性は高い。記念配当30円×2回を含むため、将来は平常配当(普通配当のみ)水準への回帰可能性を念頭に置く必要がある。自社株買いの開示はなく、株主還元は配当中心の方針である。

リスク要因

  1. 運転資本効率の悪化リスク: 売掛金回転日数推計201日、仕掛品0.9億円の増加が示すように、案件検収・請求タイミングの遅延により運転資本の非効率化が進行している。CCC(キャッシュコンバージョンサイクル)推計121日と長めで、資金化の遅れが継続する場合、下期のキャッシュ創出や通期進捗に影響を及ぼす可能性がある。

  2. 販管費増加による利益率圧迫リスク: 販管費3.0億円(前年2.5億円、+18.1%)は売上成長率-1.6%を大幅に上回るペースで増加し、営業利益率を1.9pt押し下げた。人件費・採用費・販売活動強化が主因とみられ、稼働率低下や案件収益性悪化が重なる場合、通期営業利益率26.3%(予想ベース)の達成が困難となるリスクがある。

  3. 下期偏重による進捗リスク: 第1四半期の純利益進捗率22.0%は標準進捗25%に対し-11.6%下振れており、通期予想達成には下期に大型案件の集中検収と販管費抑制が前提となる。案件の期ズレや仕様変更、検収遅延が発生した場合、通期業績の下方修正リスクが顕在化する可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率26.3%6.2% (4.2%–17.2%)+20.0pt
純利益率18.3%2.8% (0.6%–11.9%)+15.5pt
収益性は業種内で突出して高く、上位水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)-1.6%20.9% (12.5%–25.8%)-22.5pt
成長率は業種中央値を大幅に下回り、下位に位置する。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 高収益・高流動性の基盤を維持する一方、第1四半期は販管費増と進捗遅れにより減収減益となった。営業利益率26.3%、純利益率18.3%は業種内で突出して高く、現金預金109.6億円、自己資本比率87.3%と財務安全性は極めて強固である。ROE6.9%は低レバレッジ方針の帰結であり、利益率回復が資本効率改善の鍵となる。

  2. 運転資本効率の悪化(推計DSO201日、CCC121日、仕掛品増加)と販管費の急増(+18.1%)が短期的な課題として浮上している。通期予想達成には下期における大型案件の検収前倒し、稼働率改善、販管費コントロールが前提となり、進捗率の改善動向が注目される。配当性向約74%と高水準だが、潤沢なキャッシュが下支えしており短中期の持続性は確保されている。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。