- 売上高: 104.17億円
- 営業利益: 23.01億円
- 当期純利益: 6.97億円
- 1株当たり当期純利益: 38.35円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 104.17億円 | 68.60億円 | +51.9% |
| 売上原価 | 16.50億円 | - | - |
| 売上総利益 | 52.09億円 | - | - |
| 販管費 | 38.23億円 | - | - |
| 営業利益 | 23.01億円 | 13.85億円 | +66.1% |
| 営業外収益 | 26百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 1.15億円 | - | - |
| 経常利益 | 20.18億円 | 12.97億円 | +55.6% |
| 税引前利益 | 13.10億円 | - | - |
| 法人税等 | 6.13億円 | - | - |
| 当期純利益 | 6.97億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 11.37億円 | 6.97億円 | +63.1% |
| 包括利益 | 8.47億円 | 6.69億円 | +26.6% |
| 支払利息 | 14百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 38.35円 | 23.70円 | +61.8% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 37.48円 | 21.71円 | +72.6% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 305.83億円 | 309.88億円 | -4.05億円 |
| 現金預金 | 175.92億円 | 109.77億円 | +66.15億円 |
| 売掛金 | 86.47億円 | 112.19億円 | -25.72億円 |
| 棚卸資産 | 3.70億円 | 3.65億円 | +5百万円 |
| 固定資産 | 107.65億円 | 106.99億円 | +66百万円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 10.9% |
| 粗利益率 | 50.0% |
| 流動比率 | 129.1% |
| 当座比率 | 127.5% |
| 負債資本倍率 | 3.48倍 |
| インタレストカバレッジ | 164.36倍 |
| 実効税率 | 46.8% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +51.9% |
| 営業利益前年同期比 | +66.0% |
| 経常利益前年同期比 | +55.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +63.2% |
| 包括利益前年同期比 | +26.4% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 29.75百万株 |
| 自己株式数 | 263株 |
| 期中平均株式数 | 29.67百万株 |
| 1株当たり純資産 | 310.22円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 10.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 142.98億円 |
| 営業利益予想 | 24.08億円 |
| 経常利益予想 | 21.92億円 |
| 1株当たり配当金予想 | 13.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2025年度Q3のギフティは、売上高と利益が力強く拡大し、営業利益・純利益ともに2桁成長で着地した好決算です。売上高は104.17億円で前年同期比+51.9%、営業利益は23.01億円で+66.0%、経常利益は20.18億円で+55.6%、当期純利益は11.37億円で+63.2%となりました。営業利益率は22.1%(=23.01/104.17)で、前年の約20.2%(推計)から約+190bp拡大しました。純利益率は10.9%と、前年の約10.2%(推計)から約+70bp改善しています。粗利益率は50.0%で、スケールメリットとプロダクトミックスの改善が示唆されます。デュポン分解では、純利益率10.9%、総資産回転率0.252、財務レバレッジ4.48倍の積でROEは12.3%と健全な水準です。営業外は収益0.26億円・費用1.15億円でネットマイナス、ここが経常段階のブレーキとなりました。税引前から当期純利益への落ち込み(13.10→11.37億円)と包括利益の弱さ(8.47億円)は、OCIのマイナスや一過性損失の存在を示唆します。流動比率は129.1%・当座比率127.5%で短期流動性は概ね良好です。一方でD/Eは3.48倍とレバレッジが高く、短期借入金70億円・長期借入金79.04億円の返済・リファイナンス管理が重要です。のれん33.82億円・無形54.14億円と無形資産比率が高く、有形純資産のクッションは限定的です。インタレストカバレッジは164.36倍と極めて厚く、金利負担耐性は高い状況です。ROICは18.7%と高水準で、投下資本効率は良好です。営業キャッシュフロー等のCF情報が未開示のため、利益のキャッシュ化の確認ができず、利益の質評価には不確実性が残ります。総じて、収益性は改善基調で、成長投資と資本効率のバランスが取れている一方、レバレッジの高さと一時損失の有無、CF裏付けの確認が今後の注目点です。
ROE分解: ROE(12.3%) = 純利益率(10.9%) × 総資産回転率(0.252) × 財務レバレッジ(4.48倍)。最大の改善寄与は純利益率で、営業利益率の約+190bp改善と営業外のマイナス縮小/税率の変動が効いたとみられます。ビジネス面ではスケールメリットによる販管費吸収と高付加価値サービスの構成比上昇が主因です。この改善はプロダクトミックスと規模の経済が続く限り持続的と評価、一方で一過性の損失や金利・為替など非業務要因は変動要素です。警戒すべきトレンドとして、今後もし売上成長率を販管費の伸びが上回る局面が続くと、営業レバレッジが逆回転し利益率が圧迫される点を指摘します。
売上は+51.9%と高成長で、顧客基盤拡大・取扱高増加・単価上昇の寄与が示唆されます。営業利益は+66.0%と売上を上回る成長で、固定費吸収による営業レバレッジが発現しています。営業利益率は22.1%と高水準に改善、純利益率も10.9%まで上昇しました。営業外では費用超過(ネット▲0.89億円相当)が成長の一部を相殺。税引前から純利益への落ち込みと包括利益の弱さは、評価損等の一過性要因が混在した可能性があります。ROICは18.7%と高く、成長投資の回収効率は良好と評価。今後は借入金の増減と金利動向が成長余地と利益率に影響し得ます。CF情報が未開示のため、成長のキャッシュ裏付け確認が次の焦点です。
流動比率129.1%・当座比率127.5%で短期流動性はおおむね良好。運転資本は68.86億円で、売掛金86.47億円に対し買掛金51.21億円、棚卸資産3.70億円と在庫リスクは軽微。総資産413.48億円に対し純資産92.30億円で、財務レバレッジは4.48倍、D/Eは3.48倍と高レバレッジで明確に警戒シグナル。短期借入金70.00億円は流動資産175.92億円の現金預金で一部吸収可能だが、満期管理と金利上昇時の再調達リスクは留意。インタレストカバレッジ164.36倍と支払能力は現時点で非常に強固。のれん33.82億円・無形54.14億円が純資産に対し大きく、有形自己資本の緩衝は限定的。オフバランス債務の開示は確認できず、現時点で特段の指摘材料は無し。
営業CF・投資CF・財務CFが未開示のため、営業CF/純利益やFCFの確認ができず、利益のキャッシュ化と投資余力の定量評価は不可能。運転資本構成は売掛金が大きく、回収サイトの伸長や四半期末の売上計上タイミングによって営業CFが変動しやすいビジネス特性が想定されます。短期的には現金預金175.92億円が潤沢で、借入返済や運転資金需要に対するバッファは確保。一方、CAPEXやM&A等の投資CF不明、ならびにのれん・無形の増加余地を勘案すると、将来の減損リスクとCF創出力の見極めが重要。運転資本操作の兆候は本データからは特定不可。
年間配当は未開示だが、配当性向は26.2%(計算値)と保守的で、利益水準からの支払い余地はあると評価。EPS38.35円に対し暗黙の配当は約10円/株程度と推計でき、総額では約0.30億円規模と推定(前提に依存)。FCFが未開示のため、配当のFCFカバレッジは評価不能。高成長局面・高ROIC(18.7%)を踏まえると、内部留保優先の方針でも合理性がある一方、過度なレバレッジ下での配当拡大は慎重姿勢が望ましい。配当方針の明確化とCF情報の継続開示が持続可能性評価の鍵。
ビジネスリスク:
- 市場成長鈍化や競争激化による取扱高・単価の下押し
- 大口顧客・業種への集中リスク(契約更新・価格交渉力)
- 不正利用・チャージバック等のオペレーショナルリスク
- 制度・規制(資金決済法等)変更によるビジネス影響
- システム障害・セキュリティインシデントによる信用毀損
財務リスク:
- D/E=3.48倍の高レバレッジによる財務柔軟性低下
- 短期借入金70億円のリファイナンス・金利上昇リスク
- のれん・無形資産比率の高さに伴う減損リスク
- 営業外収支のマイナス継続による経常段階の押し下げ
- 売掛金回収・サイト変動に伴う営業CF変動性
主な懸念事項:
- 税引前から純利益までのギャップ拡大と包括利益の弱さ(潜在的一過性損失・OCIマイナス)
- キャッシュフロー情報未開示による利益の質評価の不確実性
- 金利上昇局面下での借入コスト上昇耐性
- 高無形資産構成による有形自己資本の薄さ
重要ポイント:
- 売上+51.9%、営業利益+66.0%で営業レバレッジが良好に作用
- 営業利益率22.1%(前年比+約190bp)、純利益率10.9%(+約70bp)へ改善
- ROE12.3%・ROIC18.7%と資本効率は高水準
- D/E3.48倍でレバレッジは高く、金利・リファイナンス管理が重要
- CF未開示により利益のキャッシュ裏付け確認が未了
注視すべき指標:
- 営業CF/純利益(ベンチマーク>1.0)
- 借入金残高・平均金利・デュレーション
- 販管費率と売上成長のギャップ(営業レバレッジの方向性)
- のれん・無形資産の減損兆候とROICの持続性
- 包括利益の内訳(OCI項目)と一過性損益
セクター内ポジション:
高成長・高ROICで収益性は同業内でも優位とみられる一方、財務レバレッジの高さとCF開示の不足が評価ディスカウント要因になり得る。
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