- 売上高: 62.64億円
- 営業利益: 13.21億円
- 当期純利益: 8.88億円
- 1株当たり当期純利益: 46.10円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 62.64億円 | - | - |
| 売上原価 | 21.63億円 | - | - |
| 売上総利益 | 41.01億円 | - | - |
| 販管費 | 27.80億円 | - | - |
| 営業利益 | 13.21億円 | - | - |
| 営業外収益 | 14百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 88万円 | - | - |
| 経常利益 | 13.35億円 | - | - |
| 税引前利益 | 13.35億円 | - | - |
| 法人税等 | 4.47億円 | - | - |
| 当期純利益 | 8.88億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 8.87億円 | - | - |
| 包括利益 | 8.87億円 | - | - |
| 減価償却費 | 1.97億円 | - | - |
| 支払利息 | 43万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 46.10円 | - | - |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 46.04円 | - | - |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 78.25億円 | - | - |
| 現金預金 | 59.13億円 | - | - |
| 売掛金 | 8.47億円 | - | - |
| 固定資産 | 30.92億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 7.56億円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 13.91億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -2.89億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 14.2% |
| 粗利益率 | 65.5% |
| 流動比率 | 278.9% |
| 当座比率 | 278.9% |
| 負債資本倍率 | 0.39倍 |
| インタレストカバレッジ | 3079.25倍 |
| EBITDAマージン | 24.2% |
| 実効税率 | 33.5% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +25.2% |
| 営業利益前年同期比 | +24.1% |
| 経常利益前年同期比 | +25.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +22.6% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 19.69百万株 |
| 自己株式数 | 431千株 |
| 期中平均株式数 | 19.26百万株 |
| 1株当たり純資産 | 429.42円 |
| EBITDA | 15.18億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 15.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 138.59億円 |
| 営業利益予想 | 29.54億円 |
| 経常利益予想 | 29.54億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 20.16億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 104.69円 |
| 1株当たり配当金予想 | 20.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
スマレジ(4431)の2026年度Q2(上期累計)は、売上高62.64億円で前年同期比+25.2%と高成長を維持し、営業利益13.21億円(同+24.1%)、経常利益13.35億円(同+25.0%)、当期純利益8.87億円(同+22.6%)と各段階で2桁増益を達成しました。粗利益率は65.5%と高水準で、SaaSモデルのスケールの恩恵が表れています。販管費は27.80億円で売上対比44.4%と、成長投資を継続しつつも営業利益率21.1%を確保しています。営業外収益は0.14億円(うち受取利息0.06億円)と小幅、営業外費用0.01億円と軽微で、本業の収益力が利益を牽引しています。実効税率は33.5%で、国内標準レンジに収まっています。貸借対照表では総資産122.87億円、純資産82.71億円、負債合計32.45億円と堅健で、財務レバレッジは1.49倍と保守的です。流動資産78.25億円のうち現金預金が59.13億円を占め、流動負債28.06億円に対して現金比率は約2.11倍、流動比率278.9%と流動性は非常に厚い水準です。営業キャッシュフローは13.91億円で、純利益8.87億円に対して1.57倍と利益のキャッシュ化が良好です。設備投資は1.62億円にとどまり、営業CFベースの簡易FCFは約12.29億円とみられ、成長投資と資本政策の原資を十分に賄える水準です。デュポン分解では純利益率14.2%、総資産回転率0.510、財務レバレッジ1.49倍から計算ROEは10.7%となり、報告ROEと整合しています。売掛金は8.47億円で、上期売上ベースのDSOは約25日、買掛金は2.25億円でDPO約19日と、与信・支払サイトはいずれも良好です(棚卸資産は未記載のためCCCの全体把握は不可)。インタレストカバレッジは3,079倍と実質無借金に近く、金利上昇耐性も高いと評価されます。EPSは46.10円、BPSは429.42円で、資本効率と財務健全性のバランスが取れています。成長率(+25%)と営業利益率(21%)の組み合わせは国内SaaS群でも上位水準で、成長と収益の両立が進展しています。一方、研究開発費や配当実績、投資CFの詳細、長期借入金・有利子負債の内訳等に未記載が多く、成長投資の中身や資本配分方針の精緻な評価には制約があります。総じて、堅調なトップライン拡大、安定した高粗利、十分なキャッシュ創出力と厚い手元流動性により、持続的な成長投資を可能とするファンダメンタルズと評価しますが、未記載項目の多さから一部仮置きの前提を伴う点に留意が必要です。
ROEは10.7%(純利益率14.2% × 総資産回転率0.510 × 財務レバレッジ1.49倍)で、主因は高い利益率です。営業利益率は21.1%(13.21/62.64)、経常利益率は21.3%(13.35/62.64)、当期純利益率は14.2%と、販管費44.4%の中でも収益性を確保。粗利率65.5%はSaaS/サブスク比率の高さを示唆します。EBITDAは15.18億円、EBITDAマージン24.2%で、減価償却費1.97億円(売上比3.1%)と資産の重さは限定的。営業外項目は中立で、本業依存の利益質は高いです。営業レバレッジは、売上+25.2%に対し営業利益+24.1%とほぼ等倍で、販管費投資が成長に同期している印象。税負担は33.5%で安定、金利費用は極小。今後のROE押上げ余地は、(1)資産回転率の改善(0.51回の引上げ)、(2)販管費効率化による営業利益率の上積み、の二点が主となります。
売上成長率は+25.2%と高水準で、営業利益も+24.1%と歩調を合わせています。粗利率65.5%が維持され、ディスカウントや原価上昇の圧力は限定的と見られます。営業外の寄与は限定的で、成長の質は本業主導。上期累計ベースでのDSO約25日は、拡販局面でも回収が滞っていないことを示します。販管費率44.4%は積極的な成長投資継続を示唆しますが、営業利益率21.1%を維持しており、単位経済性は良好です。無形固定資産16.28億円・のれん4.33億円の計21億円超の無形資産計上は、将来の収益力に対する先行投資を反映。研究開発費の未記載によりプロダクト開発の投資強度は把握困難ですが、EBITDAマージン24.2%からはコスト構造に余力。見通しとしては、サブスクの積み上げと新機能/周辺サービスのクロスセル拡大が継続すれば、売上の持続的成長が期待できる一方、顧客業種(小売・外食等)の景況感変動が短期のアップセル/周辺ハード販売に影響し得ます。
流動資産78.25億円に対し流動負債28.06億円で、流動比率278.9%、現金比率約211%と流動性は極めて強固。運転資本は50.19億円で余力が大きいです。総資産122.87億円、純資産82.71億円、負債合計32.45億円から負債資本倍率は0.39倍と保守的。短期借入金1.00億円のみが把握でき、少なくともネットキャッシュは約+58億円(59.13−1.00)と推計されます(長期借入等は未記載)。インタレストカバレッジは3,079倍と金利耐性は非常に高いです。のれん4.33億円、無形16.28億円の計20.6億円は総資産の約16.8%で、償却/減損リスクは管理可能な規模。自己資本比率は未算出ですが、実質的には約67.3%(82.71/122.87)と読み取れ、財務安全性は高水準です。
営業CFは13.91億円で純利益8.87億円の1.57倍、利益のキャッシュ転換は良好です。EBITDA15.18億円に対する営業CFは約92%(13.91/15.18)で、運転資本のマイナス影響は限定的。設備投資は1.62億円と控えめで、営業CFベースの簡易FCFは約12.29億円(参考値)となり、成長投資と株主還元の原資を十分に確保しています。売掛金8.47億円から推計するDSO約25日は健全水準、買掛金からのDPO約19日もバランスが取れています。棚卸資産、投資CFの詳細(無形資産取得含む)、減価償却の資産別内訳が未記載のため、FCFの持続性評価には一定の不確実性が残ります。
配当実績は未記載ですが、計算上の配当性向は33.3%と示されています。EPS46.10円に対し、仮に当該性向が適用される場合の理論DPSは約15円台と推計されますが、正式な配当金額は不明です。営業CF13.91億円、簡易FCF約12.29億円からみて、普通配当の継続カバレッジは高いと見られます(配当総額未記載のためFCFカバレッジ比率は算出不可)。潤沢な手元現金(59.13億円)と低借入により、短期的な配当原資は十分。ただし、成長投資(無形資産投資やM&A)の方針次第で還元配分は変動し得ます。正式な配当方針(DOEや連結配当性向目標)の未開示により、中期的な還元方針の確度は中程度です。
ビジネスリスク:
- 主要顧客業種(小売・外食等)の景気敏感性による新規導入・アップセルの変動
- 競合激化(国内外のPOS/SaaSベンダー)による価格圧力と獲得コスト上昇
- ハードウェア供給・為替変動による原価/納期リスク(棚卸未記載で感応度把握が困難)
- のれん・無形資産(計約20.6億円)に係る減損リスク
- 法規制・制度変更(インボイス・電子帳簿保存法等)への対応負荷
- チャーン率上昇やNRR低下によるサブスク積み上げ鈍化
財務リスク:
- 未記載の長期借入・リース等の潜在オフバランス負債の存在可能性
- 投資CFの未記載に伴う無形資産投資の継続水準不確実性
- 税率・税務ポジションの変動(実効税率33.5%からの上振れ)
- 金利上昇局面での資金調達コスト上昇(現状影響は限定的)
主な懸念事項:
- 投資CF・配当実績・有利子負債内訳など重要KPIの未記載による分析精度の制約
- 販管費44.4%の投資強度維持と利益率維持の両立の難易度
- 総資産回転率0.510の改善余地がROEの鍵である点
重要ポイント:
- 売上+25.2%、営業利益+24.1%で高成長と高収益性(営業利益率21.1%)を両立
- 粗利率65.5%・EBITDAマージン24.2%と、SaaS特性の強い収益構造
- 営業CF/純利益1.57倍、現金59.13億円、流動比率279%でキャッシュ創出力・流動性が極めて強い
- ROE10.7%は主に高い利益率が牽引、レバレッジは抑制的で健全
- DSO約25日/DPO約19日と運転資本の健全性が確認できる
注視すべき指標:
- 売上成長率と営業利益率の同時推移(営業レバレッジ)
- NRR/チャーン率/ARPU等のサブスクKPI(未記載のため今後の開示期待)
- 総資産回転率の改善と現金水準の推移
- 無形資産投資(投資CF)と減価償却/償却費のバランス
- 配当方針(配当性向・DOE)と実際の配当総額、自己株式の活用
セクター内ポジション:
国内SaaS銘柄群の中でも高い粗利率と2割超の営業利益率、実質的なネットキャッシュ体質により、成長性と収益性・安全性のバランスに優れたポジショニング。課題は総資産回転率の引上げと、成長投資の中身(投資CF)の透明性。
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