- 売上高: 4.00億円
- 営業利益: -4.16億円
- 当期純利益: -3.30億円
- 1株当たり当期純利益: -29.21円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 4.00億円 | 1.48億円 | +170.3% |
| 売上原価 | 2.92億円 | 32百万円 | +824.4% |
| 売上総利益 | 1.08億円 | 1.17億円 | -7.4% |
| 販管費 | 5.24億円 | 5.54億円 | -5.4% |
| 営業利益 | -4.16億円 | -4.37億円 | +4.8% |
| 営業外収益 | 1.32億円 | 32万円 | +41659.7% |
| 営業外費用 | 3百万円 | 83百万円 | -96.9% |
| 経常利益 | -2.87億円 | -5.19億円 | +44.7% |
| 税引前利益 | -2.88億円 | -5.53億円 | +48.0% |
| 法人税等 | 42百万円 | 20万円 | +20169.3% |
| 当期純利益 | -3.30億円 | -5.54億円 | +40.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -3.29億円 | -5.53億円 | +40.5% |
| 包括利益 | -4.19億円 | -4.82億円 | +13.1% |
| 減価償却費 | 7万円 | - | - |
| 支払利息 | 2百万円 | 2百万円 | +17.4% |
| 1株当たり当期純利益 | -29.21円 | -51.60円 | +43.4% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 25.02億円 | 28.82億円 | -3.80億円 |
| 現金預金 | 22.02億円 | 25.94億円 | -3.92億円 |
| 売掛金 | 1.63億円 | 1.83億円 | -19百万円 |
| 棚卸資産 | 59百万円 | 40百万円 | +19百万円 |
| 固定資産 | 5.31億円 | 5.29億円 | +2百万円 |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -3.94億円 | -4.34億円 | +40百万円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 1,000円 | 18.51億円 | -18.51億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -82.2% |
| 粗利益率 | 27.0% |
| 流動比率 | 789.0% |
| 当座比率 | 770.6% |
| 負債資本倍率 | 0.12倍 |
| インタレストカバレッジ | -172.90倍 |
| EBITDAマージン | -104.0% |
| 実効税率 | -14.4% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 11.28百万株 |
| 自己株式数 | 542株 |
| 期中平均株式数 | 11.28百万株 |
| 1株当たり純資産 | 240.69円 |
| EBITDA | -4.16億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のKudanは、売上高が前年同期比+170.2%の4.00億円と大幅増収ながら、深い営業赤字を継続し、収益化は未達の四半期でした。売上総利益は1.08億円で粗利率は27.0%にとどまり、販管費5.24億円を吸収できず営業損失は-4.16億円まで拡大しました。営業外収益1.32億円(うち受取利息0.02億円)で赤字幅は一定程度緩和され、経常損失は-2.87億円、最終損失は-3.29億円でした。デュポン分解ではROEが-12.1%(=純利益率-82.2%×総資産回転率0.132×財務レバレッジ1.12倍)とマイナスで、純利益率の悪化と極めて低い総資産回転率が主因です。営業利益率は-104%程度(営業利益-4.16億円/売上4.00億円)と推定され、売上の伸びに対してコスト構造が未だ重い状態です。前年との利益率bp比較は開示不足のため厳密な算定ができませんが、当四半期の粗利率27.0%は製品・ライセンス構成や価格設定の制約を示唆します。営業キャッシュフローは-3.94億円で、純損失-3.29億円に対して営業CF/純利益は1.20倍と定義上は1.0倍超ですが、両者が赤字であるためキャッシュ消費は続いています。現金預金は22.02億円、短期借入金2.00億円、流動比率789%と流動性は非常に厚く、短期の支払能力リスクは限定的です。インタレストカバレッジは-172.9倍(EBITベース)で、金利負担は小さいものの事業損失が大きく、財務費用を十分に賄えていません。ROICは-58.2%と極めて低く、投下資本に対する収益性が著しく不足しています。販管費の絶対額が売上総利益を大幅に上回る構造が続いているため、トップラインのさらなる伸長と粗利率の改善、あるいはコスト最適化のいずれか(理想は両方)が不可欠です。当四半期の営業外収益は赤字縮小に寄与しましたが、反復性が不明で本業の収益性改善には直結しません。バランスシートは健全で希薄なレバレッジ(負債資本倍率0.12倍)ですが、現金燃焼の継続は時間とともにキャッシュ残高の減少につながります。配当は開示なしで、現状の赤字水準を踏まえると配当余地は限定的と見られます。将来に向けては、受注パイプラインの大型化、商用量産案件の拡大、ソフトウェアライセンスの高粗利モデルへのミックス改善が鍵です。短期的には売上成長の持続性と粗利率の改善トレンド、並びに販管費の伸び抑制(オペレーティングレバレッジ獲得)が重要な着眼点です。総じて、資金繰りの安全性は高い一方、収益性と資本効率は依然として大きな課題であり、実行確度の高い収益化ロードマップの進捗確認が必要です。
・ROE分解: ROE -12.1% = 純利益率 -82.2% × 総資産回転率 0.132 × 財務レバレッジ 1.12倍。・変化の大きい要素: 純利益率の大幅マイナスと総資産回転率の低さがROE毀損の主要因(財務レバレッジは低位安定)。・ビジネス上の理由: 粗利率27.0%に対して販管費5.24億円が重く、売上規模の小ささから固定費を吸収できず営業損失が拡大。本業赤字を営業外収益1.32億円が一部補填。・持続性の評価: 現状のコスト構造のままでは純利益率の改善は売上急拡大とミックス改善の同時進行が必要。営業外収益の寄与は反復性に不確実性があり、一時的要素の可能性。・懸念トレンド: 販管費(5.24億円)の伸び/水準が売上総利益(1.08億円)を大幅に上回っており、オペレーティングレバレッジ未獲得。総資産回転率0.132は資産効率が低く、未稼働の現金等が多い構造を示唆。
・売上は4.00億円(+170.2%)と高成長だが、粗利率27.0%と販管費水準の高さから利益成長には未連動。・営業外収益1.32億円の寄与が損失縮小に効いたが、持続性・反復性は不明。・今後の成長持続性は、量産・量契約の進捗、ライセンス・ロイヤルティの積み上げ、パートナー経由の案件拡大に依存。・短期は粗利率改善(価格/ミックス/原価低減)と販管費の伸び抑制でブレークイーブン水準の引き下げが焦点。・データ制限により四半期比較のマージンbp変化は算出不可、ただし現行水準は赤字体質を示唆。
・流動比率789%、当座比率770.6%と極めて高く、短期流動性は良好。・負債資本倍率0.12倍、総負債3.17億円に対し現金22.02億円でネットキャッシュ基調。・短期借入金2.00億円はあるが、現金で十分にカバー可能で満期ミスマッチは軽微。・固定負債0.07億円と長期の債務負担も限定的。・オフバランス債務の開示はなく、確認不可。・D/E > 2.0や流動比率 < 1.0には該当せず、警告水準は認められない。
・営業CFは-3.94億円、純損失-3.29億円に対し営業CF/純利益は1.20倍で形式上は1.0超だが、両者がマイナスのためキャッシュ消費は継続。・設備投資額は-0.03億円と小さく、FCFは概算で-3.97億円程度と推定(公式FCFは未開示)。・運転資本の詳細内訳は未開示だが、売上成長局面での売掛金1.63億円・棚卸0.59億円は一定の資金拘束要因。・運転資本操作の兆候は判断材料不足で特定不可。・資金繰りは現金22.02億円で当面は耐性があるが、現行のキャッシュバーンが続けば残高は漸減。
・配当は未開示で、赤字継続・FCFマイナスという状況下では実務上の配当余地は限定的。・配当性向、FCFカバレッジはいずれも算出不可。・資本政策は当面、成長投資と収益化優先が合理的で、安定配当方針の設定は難しい局面。
ビジネスリスク:
- 収益化の遅延リスク(販管費超過による継続的な営業赤字)
- 粗利率の構造的低さ(27.0%)による採算悪化リスク
- 営業外収益依存の拡大(反復性不透明)
- 受注パイプラインの遅延・キャンセル
財務リスク:
- 営業キャッシュフローの継続的マイナスによるキャッシュ消費
- インタレストカバレッジ負値(-172.9倍)
- ROIC -58.2%と資本効率の大幅な毀損
- 将来的な追加資金調達必要性の可能性
主な懸念事項:
- 総資産回転率0.132の低さ(未稼働資産の多さ)
- 販管費5.24億円が売上総利益1.08億円を大幅に上回るコスト構造
- 純利益率-82.2%によるROE悪化(-12.1%)
- データ未開示項目が多く、マージンのbp比較やFCF精緻化に制約
重要ポイント:
- 売上は高成長だが収益化は未達、営業損失-4.16億円
- 財務基盤は厚い(現金22.02億円、流動比率789%)がキャッシュバーン継続
- ROIC -58.2%、ROE -12.1%と資本効率に深刻な課題
- 粗利率27.0%と販管費水準のギャップ解消が最重要
注視すべき指標:
- 受注残と商用案件の累計ARR/ライセンス収入の四半期推移
- 粗利率のトレンド(価格・ミックス・原価の改善)
- 販管費の伸び率と営業レバレッジの獲得度合い
- 営業CFと現金残高の減少ペース
- 営業外収益の反復性(恒常収益化の有無)
セクター内ポジション:
ディープテック/ソフトウェアに属する同業初期〜成長段階企業と比べ、資金余力は相対的に厚い一方、粗利率と営業レバレッジの立ち上がりは遅く、黒字化までの可視性は中位。
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