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43892026 第3四半期グロースJGAAP

プロパティデータバンク(4389) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は25.7億円(前年同期比+4.0%)、営業利益は6.5億円(同-3.4%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥25.7億¥24.7億+4.0%
営業利益¥6.5億¥6.8億−3.4%
経常利益¥6.8億¥6.8億+0.6%
純利益¥4.5億¥4.5億+0.4%
ROE10.7%11.7%-

Executive Summary

2026年3月期第3四半期累計決算は、売上高25.7億円(前年同期比+1.0億円 +4.0%)、営業利益6.5億円(同-0.2億円 -3.4%)、経常利益6.8億円(同+0.04億円 +0.6%)、親会社株主に帰属する四半期純利益4.5億円(同+0.02億円 +0.4%)で着地した。売上成長が緩やかに継続する一方、営業利益は微減となり増収減益の局面に入った。総資産は49.2億円(前年同期比+0.8億円)、純資産は42.3億円(同+3.8億円)と財務基盤は厚く、現金預金27.3億円で総資産の55.5%を占める高い流動性を保持している。

業績変動要因

【売上高】売上高は25.7億円で前年同期比+4.0%の増収となった。同社は不動産情報サービス「@property」を国内中心に展開しており、セグメント開示は省略されているが、事業構造の集中度が高い単一事業モデルである。売上総利益は14.7億円で粗利益率57.3%と高水準を維持しており、コア事業の付加価値性の高さが確認できる。【損益】販管費は8.2億円で前年同期から増加し、営業利益は6.5億円(前年同期比-3.4%)と微減した。営業利益率は25.5%で高収益性を保っているが、売上成長に対して費用の伸びが相対的に大きく、効率性の改善余地が示唆される。経常利益は6.8億円(同+0.6%)で営業利益を上回り、営業外収益の貢献が経常段階での利益を支えた形となる。親会社株主に帰属する四半期純利益は4.5億円(同+0.4%)で、純利益率は17.7%と業種内でも優れた収益性を示している。一時的要因の記載は特になく、通常の事業活動による利益構造と判断できる。結論として、同社は増収減益のパターンに該当し、売上拡大を続けながらもコスト構造の精査が今後の収益性維持の鍵となる。

主要財務指標

【収益性】ROE 10.7%(前年同期比ほぼ横ばい)、純利益率 17.7%(前年同期17.5%から微増)、営業利益率 25.5%(前年同期27.5%から-2.0pt)。【キャッシュ品質】現金及び預金27.3億円で短期負債カバレッジ4.7倍、高い短期流動性を確保。【投資効率】総資産回転率 0.52回(前年同期0.51回から微改善)。【財務健全性】自己資本比率 85.9%(前年同期79.6%から+6.3pt)、流動比率 604.9%(前年同期594.5%から+10.4pt)、負債資本倍率 0.16倍(前年同期0.26倍から大幅改善)で保守的な財務構造を維持。

キャッシュフロー分析

現金及び預金は前年同期比+0.7億円増の27.3億円へ積み上がり、営業増益基調と堅調な資金管理が資金蓄積に寄与している。運転資本効率では、売掛金が前年同期4.3億円から2.0億円へ-53.4%と大幅に減少し債権回収の改善が確認できる一方、買掛金は0.8億円から1.4億円へ+84.5%増加しており、サプライヤークレジット活用による効率改善と支払サイクルの調整が進んでいる。契約資産が4.4億円計上されており収益認識基準に基づくプロジェクト進行の影響が反映されている。短期負債5.8億円に対する現金カバレッジは4.7倍で流動性は十分であり、有利子負債が極めて限定的な財務構造は資金調達リスクを抑制している。

収益の質

経常利益6.8億円に対し営業利益6.5億円で、非営業純増は約0.3億円と限定的である。営業外収益の内訳詳細は開示されていないが、営業利益から経常利益への増加幅は小さく、本業外の収益依存度は低い。営業外収益が売上高の約1.2%程度を占める程度であり、収益構造は営業活動中心である。営業CFデータは未開示であるが、売掛金の大幅圧縮と買掛金の増加は運転資本効率の改善を示し、利益の現金化が進んでいることを示唆している。ただし契約資産や仕掛品の計上があり、収益認識基準に基づく進行基準や完成基準の影響を受けるため、実際の現金化タイミングと利益計上タイミングの乖離には留意が必要である。

業績予想・ガイダンス

通期予想に対する進捗率は、売上高64.2%(標準進捗75%に対し-10.8pt)、営業利益62.9%(標準進捗75%に対し-12.1pt)、経常利益65.6%(標準進捗75%に対し-9.4pt)、純利益60.5%(標準進捗75%に対し-14.5pt)で、いずれも標準進捗を下回っている。通期予想達成には第4四半期(1-3月)に売上高14.3億円、営業利益3.9億円、経常利益3.6億円、純利益3.0億円を計上する必要がある。過去のトレンドから第4四半期は期末需要の積み上がりが期待されるが、進捗率の遅れは下期の収益認識タイミングの後ずれや契約完了時期の影響を示唆している。予想修正は行われていないため、会社は下期での巻き返しを見込んでいると考えられる。通期増収率+20.5%、増益率+11.0%と成長加速を前提とする予想であり、残り期間での契約完了やプロジェクト進行の進捗が業績達成の鍵となる。

株主還元

年間配当は24.0円(期末一括配当)で、前年実績との比較データは開示されていないが、通期予想では年間配当12.0円となっており、四半期開示の配当24.0円との相違には配当方針の変更や特別配当の可能性が含まれると推測される。四半期純利益4.5億円に対し配当24.0円を基準とした場合の配当性向は計算上約62.7%とやや高めである。現金預金27.3億円と自己資本42.3億円の厚さから短期的な配当支払余力は十分だが、配当性向の持続性は営業CFやフリーキャッシュフローの創出力に依存するため、キャッシュフロー計算書の確認が重要となる。自社株買いの実績は開示されておらず、配当のみでの株主還元政策と判断される。

リスク要因

第一に、事業集中リスクとして「@property」単一サービスへの依存度が高く、顧客構成や不動産市場の需要変動が業績に直結する構造である。第二に、収益認識リスクとして契約資産4.4億円、仕掛品の計上があり、工事進行基準や完成基準に基づく見積りの精度が利益に影響を与える可能性がある。進捗率の誤認識や完成時期の遅延は収益計上タイミングのずれを生む。第三に、運転資本管理リスクとして売掛金の大幅減少(-53.4%)と買掛金の急増(+84.5%)は短期的な資金効率改善を示すが、持続性や取引条件の変化による影響を継続監視する必要がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ)同社はIT・通信業種に属し、2025年Q3の業種内比較では以下の位置づけとなる。収益性:ROE 10.7%(業種中央値8.2%を+2.5pt上回る)、純利益率17.7%(業種中央値5.8%を大幅に上回り上位四分位)、営業利益率25.5%(業種中央値8.0%を大きく上回り高収益構造)。健全性:自己資本比率85.9%(業種中央値59.0%を+26.9pt上回り財務健全性は極めて高い)、流動比率604.9%(業種中央値213.0%を大幅に上回り短期流動性は業種内でも突出)。効率性:総資産回転率0.52回(業種中央値0.68回を下回り資産効率は業種内でやや低位)。財務レバレッジ1.16倍(業種中央値1.66倍を下回り保守的な資本構成)。ネットデット/EBITDA倍率は現金超過のため負値で、有利子負債依存度は極めて低い。売上成長率+4.0%(業種中央値+10.4%を下回り成長ペースは緩やか)。同社は高収益・高健全性の財務構造を有するが、資産効率と成長加速が今後の課題である。(業種:IT・通信(N=103社)、比較対象:2025年Q3、出所:当社集計)

決算上の注目ポイント

第一に、営業利益率25.5%と純利益率17.7%の高水準は同社のビジネスモデルの付加価値性を示しており、主力サービス「@property」の競争優位性が収益性の源泉として確認できる。第二に、通期予想に対する進捗率の遅れ(売上64.2%、営業利益62.9%)は第4四半期での収益積み上げが前提となっており、契約完了時期や収益認識基準の影響を注視する必要がある。第三に、運転資本構成の変化として売掛金の大幅圧縮と買掛金の増加は資金効率改善を示唆するが、取引条件の変化や顧客構成の変動が背景にある可能性があり、継続的なモニタリングが重要である。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。


AI財務分析

総括

2026年度第3四半期累計は、売上高が前年同期比4.0%増の25.69億円となった一方、営業利益は同3.4%減の6.54億円となり、増収減益で着地した。売上総利益は14.72億円で前年同期の14.66億円から小幅増にとどまった。粗利益率は57.3%と前年同期の59.3%から約205bp低下しており、原価率の上昇が営業減益の主因である。販管費は8.17億円と前年同期の7.88億円から3.7%増加し、売上高成長率4.0%とほぼ同水準で推移した。営業利益率は25.5%で、前年同期の27.4%から約194bp縮小した。それでも営業利益率は一般的な優良水準の15%を大きく上回っており、データベース・SaaS型サービスを中心とする高い収益性は維持されている。営業外収益は0.35億円と前年同期の0.03億円から増加し、営業減益を補った。これにより経常利益は前年同期比0.6%増の6.83億円となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は同0.4%増の4.54億円であり、EPSは38.53円である。純利益率は17.7%と高水準だが、前年同期の約18.3%から約62bp低下した。税引前利益に対する実効税率は33.6%で、税負担係数は0.664となり、純利益への転換率には一定の税負担がある。総資産49.22億円のうち現金預金は27.30億円、総資産の55.5%を占め、極めて厚い流動性を有する。流動比率は604.9%、負債資本倍率は0.16倍であり、財務レバレッジよりも自社資本と手元流動性を基礎とする保守的な財務構成である。通期会社予想に対する第3四半期の進捗率は売上高64.2%、営業利益62.9%、純利益60.5%で、標準的な75%を下回る。通期計画の達成には第4四半期に売上高14.31億円、営業利益3.86億円、純利益2.96億円が必要となる。これは第3四半期累計の利益率を上回る第4四半期利益率を要するため、収益性の回復と案件・契約の期末偏重の実現が焦点となる。営業キャッシュフローおよび投資キャッシュフローの数値は提示されていないため、利益の現金化、フリーキャッシュフロー、ならびに営業CF対純利益による収益の質の判定は行わない。

収益性分析

デュポン分析では、年換算ROE 14.3%は、純利益率17.7%×総資産回転率0.696回×財務レバレッジ1.16倍で構成される。ROEは「良好」水準に位置する一方、優良の目安である15%にはわずかに届かず、レバレッジを抑えた資本構成がROEを意図的に抑制している。収益性の源泉は17.7%の高い純利益率であり、EBITマージンも25.5%と高い。対して総資産回転率0.696回は、現金預金が総資産の55.5%を占める低レバレッジ・高流動性の資産構成を反映し、資本効率上の主な制約となっている。当期に最も注意すべき変化は、粗利益率の約205bp低下と営業利益率の約194bp低下である。売上高が4.0%増加する中で営業利益が3.4%減少しており、増収が利益成長へ十分に転化していない。販管費の増加率は3.7%で売上成長率をわずかに下回るため、主因は販管費の過度な先行増ではなく、原価率上昇による粗利圧迫とみられる。営業外損益は純額約0.29億円の利益寄与となり、営業段階の減益を補完したが、この寄与は営業利益率の改善を意味しない。特別利益は0.00億円であり、純利益は大きな特別損益に依存していない。JGAAPではのれん償却が営業利益を押し下げ得るが、当期ののれん償却額は示されていないため、償却前収益力との差額は評価対象としない。のれんは1.17億円、純資産比2.8%にとどまり、M&A会計がROEや利益率を大きく歪める構図ではない。

成長性評価

売上高は前年同期比4.0%増であり、主力サービス「@property」を国内中心に単一事業として展開する収益基盤は拡大を維持した。一方、会社の通期売上高予想40.00億円は前年比20.5%増を前提としており、第3四半期累計の4.0%成長との間には大きな差がある。第4四半期には前年同期を上回る売上の積み上げが必要であり、契約・案件の計上時期および既存顧客へのアップセルの進展が重要となる。通期営業利益予想10.40億円は前年比11.0%増を見込むが、第3四半期累計では3.4%減益である。したがって、計画達成には第4四半期に売上成長だけでなく、粗利率または販管費効率の改善が必要である。売上総利益は前年同期比0.4%増にとどまり、売上成長の利益への転換力は当面の確認事項である。契約資産は前年同期の0.61億円から4.42億円へ増加しており、売上認識後・請求前の残高増加が成長局面の案件進行を示す可能性がある。ただし、契約資産の回収・請求への転換は今後の収益成長の確度と資金効率を左右する。セグメントは単一であり、事業別の成長率・利益率から成長源泉を分解することはできない。

財務健全性

財務健全性は非常に高い。流動資産34.79億円に対し流動負債は5.75億円で、流動比率および当座比率はともに604.9%である。流動資産は流動負債を29.04億円上回り、短期債務の返済余力は十分である。現金預金27.30億円だけで流動負債の約4.7倍をカバーしており、満期ミスマッチのリスクは限定的である。負債合計は6.96億円、純資産は42.26億円で、負債資本倍率0.16倍は保守的な水準にある。自己資本比率は85.9%で、前年同期の79.6%から上昇している。前年同期比では買掛金が0.77億円から1.42億円へ0.65億円、84.5%増加したが、売上原価や取引量の増加に伴う支払債務の変動としても説明可能な規模であり、手元資金との比較では支払能力上の問題は小さい。売掛金は4.30億円から2.00億円へ2.29億円、53.4%減少しており、回収進展または請求・収益認識形態の変化を示す。これと対照的に契約資産は0.61億円から4.42億円へ3.81億円増加しているため、債権残高の減少を単純なキャッシュ回収改善とみなすのではなく、契約資産から請求債権・現金への転換を継続監視する必要がある。前受金は1.42億円から2.41億円へ増加しており、将来売上への先行入金が流動性を補強している。自己株式はマイナス0.49億円からマイナス0.18億円となり、自己株式残高の減少により純資産を約0.31億円押し上げた。退職給付に係る負債0.79億円およびその他の固定負債を含めても、固定負債は1.21億円にとどまる。のれん1.17億円は純資産の2.8%、無形固定資産7.37億円は総資産の15.0%であり、無形資産への資本集中は管理可能な範囲にある。

B/S変動のポイント

契約資産: +3.81億円(0.61億円→4.42億円、約+627%)- 請求前の履行済み対価の増加を示す。成長案件の進行を反映し得る一方、請求・回収への転換速度が運転資金効率の重要な監視項目となる。売掛金: -2.29億円(4.30億円→2.00億円、-53.4%)- 回収進展または請求・収益認識の形態変化を反映する可能性がある。契約資産の増加と併せて、債権管理の全体像を確認する必要がある。買掛金: +0.65億円(0.77億円→1.42億円、+84.5%)- 仕入・外注等に係る支払債務の増加。現預金27.30億円に対して小さく、流動性への直接的な懸念は限定的である。前受金: +0.99億円(1.42億円→2.41億円、+69.4%)- 顧客からの先行入金の増加であり、短期流動性を補強するとともに将来売上の基盤となり得る。負債合計: -2.92億円(9.88億円→6.96億円、-29.5%)- 流動負債の減少を主因に財務安全性が改善し、自己資本比率は79.6%から85.9%へ上昇した。自己株式: +0.31億円(-0.49億円→-0.18億円、+63.0%)- 自己株式残高の減少により、純資産を押し上げた。のれん: -0.27億円(1.44億円→1.17億円、-18.8%)- 残高は純資産比2.8%にとどまり、のれんへの依存度は低い。

キャッシュフロー品質

営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフロー、設備投資額および減価償却費の数値が提示されていないため、営業CF対純利益、フリーキャッシュフロー、現金転換率、設備投資の自己資金カバー率は算定しない。貸借対照表上では、売掛金が2.29億円減少する一方、契約資産が3.81億円増加している。契約資産は請求前の履行済み対価を含み得るため、利益の現金化を評価する上では、今後の請求・回収への転換速度が重要である。前受金は0.99億円増加しており、顧客からの先行入金は運転資金面でプラスに作用する。買掛金の0.65億円増加は短期的には運転資金を支えるが、営業CFの改善と断定する材料ではない。現金預金は前年同期比0.60億円増の27.30億円であり、絶対水準の流動性は強固である。

配当持続性

第2四半期配当は1株当たり0円である。通期会社予想の年間配当は1株当たり12.0円、予想EPSは75.14円であるため、予想配当性向は配当金のみで約16.0%となる。これは60%未満という持続可能性の目安を大きく下回る。予想年間配当総額は、発行済株式数ベースで概算1.42億円、自己株式控除後の株式数ベースでは概算1.42億円となり、通期純利益予想7.50億円に対して十分に小さい。利益剰余金は35.37億円、現金預金は27.30億円であり、利益蓄積および資金余力の観点から配当原資は厚い。自社株買いの実施額・計画は示されていないため、総還元性向は算定しない。フリーキャッシュフローによる配当カバーはキャッシュフロー数値を用いず評価しない。

リスク評価

ビジネスリスクとして、高優先度(発生可能性: 中、影響度: 高): 通期営業利益計画10.40億円に対する進捗率は62.9%で、標準的な第3四半期進捗75%を12.1pt下回る。第4四半期の売上・粗利率改善が未達の場合、通期計画との乖離が生じ得る。、高優先度(発生可能性: 中、影響度: 中): 粗利益率が前年同期比約205bp、営業利益率が約194bp低下した。原価上昇またはサービス提供コストの上昇が継続すれば、高収益モデルの利益率低下が続く可能性がある。、中優先度(発生可能性: 中、影響度: 中): 不動産・施設情報データベース事業は、不動産市況、顧客企業の出店・投資意欲、競合する情報サービスや内製化の影響を受ける。顧客のIT予算抑制は契約獲得・アップセルの鈍化につながり得る。、中優先度(発生可能性: 中、影響度: 中): 単一事業への集中により、サービスの競争力、データの網羅性・鮮度、顧客継続率の変化が全社業績に直接波及する。、中優先度(発生可能性: 中、影響度: 中): 契約資産が4.42億円へ急増しており、請求・回収への転換の遅れは売上の現金化と運転資金効率に影響する。、低優先度(発生可能性: 低、影響度: 中): 情報・通信サービス企業として、サイバーセキュリティ、個人情報・不動産情報の管理、データ品質に関する事故は信用力および顧客継続率を毀損し得る。が挙げられます。

財務リスクとしては、低優先度(発生可能性: 低、影響度: 中): 買掛金は前年同期比84.5%増の1.42億円である。金額は手元流動性に比べ小さいが、取引条件の変化やコスト増が継続するかを確認する必要がある。、低優先度(発生可能性: 低、影響度: 低): のれんは1.17億円、純資産比2.8%にとどまり、現時点でのれん減損が財務基盤を大きく損なうリスクは限定的である。、低優先度(発生可能性: 低、影響度: 中): ソフトウェア4.76億円を含む無形固定資産は7.37億円であり、総資産の15.0%を占める。技術更新や期待収益の未達時には無形資産の減損・償却負担が収益性に影響し得る。が挙げられます。

主な懸念事項としては、品質アラートの仕掛品過剰警告は、仕掛品が0.02億円と小額である一方、在庫関連残高に占める比率が100.0%と算出されていることに起因する。金額的なB/Sリスクは限定的だが、個別開発案件の滞留や原価回収遅延を示す可能性があるため、案件の検収・収益認識の進捗を確認すべきである。、品質アラートの建設仮勘定過大警告は、建設仮勘定0.42億円が有形固定資産2.03億円の20.5%を占め、20%の警告水準をわずかに上回ることに起因する。前年同期の0.41億円からは概ね横ばいであり急激な悪化ではないが、資産稼働の遅れや追加投資が発生すれば、資本効率および将来の減損リスクに影響する。、営業キャッシュフローが未提示のため、純利益4.54億円に対するキャッシュ創出力、および契約資産増加が運転資金に与える実際の影響は確認できない。が挙げられます。

投資示唆

重要ポイントとして、営業利益率25.5%、純利益率17.7%という高収益性を維持している。、年換算ROEは14.3%で良好だが、豊富な現預金と低いレバレッジにより総資産回転率0.696回が資本効率の制約となっている。、現金預金27.30億円、流動比率604.9%、負債資本倍率0.16倍で、財務下振れ耐性は高い。、第3四半期累計の通期予想進捗は売上高64.2%、営業利益62.9%、純利益60.5%であり、第4四半期の業績加速が必要である。、予想配当性向は約16.0%で、利益・純資産・現金水準からみた配当余力は大きい。が挙げられます。

注視すべき指標は、第4四半期の売上高および営業利益率、粗利益率の反転可否と原価率の推移、契約資産4.42億円の請求・回収への転換、売掛金、前受金、買掛金を含む運転資本の推移、建設仮勘定0.42億円の稼働開始・本勘定振替の進展、ソフトウェアを中心とした無形資産の収益寄与と減損兆候、通期配当12.0円の実施および資本配分方針です。

セクター内ポジションについては、一般的な情報サービス企業との比較では、営業利益率25.5%と純利益率17.7%は高水準であり、自己資本比率85.9%および流動比率604.9%は財務安全性でも強い位置にある。一方で、粗利益率の低下、通期計画に対する利益進捗の遅れ、ならびに契約資産の急増に伴う現金化の確認が、短期的な評価上の主要論点となる。

プロパティデータバンク(4389) 2026年度第3四半期決算