- 売上高: 10.08億円
- 営業利益: 4.62億円
- 当期純利益: 3.03億円
- 1株当たり当期純利益: 61.99円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 10.08億円 | 9.49億円 | +6.2% |
| 営業利益 | 4.62億円 | 3.63億円 | +27.3% |
| 営業外収益 | 22万円 | - | - |
| 営業外費用 | 1百万円 | - | - |
| 経常利益 | 4.64億円 | 3.62億円 | +28.2% |
| 税引前利益 | 3.63億円 | - | - |
| 法人税等 | 1.26億円 | - | - |
| 当期純利益 | 3.03億円 | 2.37億円 | +27.8% |
| 1株当たり当期純利益 | 61.99円 | 48.51円 | +27.8% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 25.84億円 | - | - |
| 現金預金 | 22.22億円 | - | - |
| 売掛金 | 44百万円 | - | - |
| 固定資産 | 77百万円 | - | - |
| 有形固定資産 | 8百万円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 30.1% |
| 流動比率 | 304.9% |
| 当座比率 | 304.9% |
| 負債資本倍率 | 0.42倍 |
| 実効税率 | 34.6% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +6.2% |
| 営業利益前年同期比 | +27.1% |
| 経常利益前年同期比 | +27.9% |
| 当期純利益前年同期比 | +27.8% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 4.89百万株 |
| 自己株式数 | 436株 |
| 期中平均株式数 | 4.89百万株 |
| 1株当たり純資産 | 411.83円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 21.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 14.44億円 |
| 営業利益予想 | 6.14億円 |
| 経常利益予想 | 6.14億円 |
| 当期純利益予想 | 3.99億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 81.60円 |
| 1株当たり配当金予想 | 25.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q3のMマートは、売上高10.08億円(前年比+6.2%)に対し、営業利益4.62億円(+27.1%)と収益性の改善が際立つ堅調な四半期でした。経常利益は4.64億円(+27.9%)、当期純利益は3.03億円(+27.8%)と、営業段階から最終損益まで二桁成長を確保しています。営業利益率は45.8%(=4.62/10.08)ときわめて高く、前年同期の約38.2%から約760bpの大幅な拡大を示唆します。純利益率も30.1%と高水準で、前年約25.0%から約510bp拡大したと推定されます。売上成長率(+6.2%)を大きく上回る利益成長(+27%台)は、固定費の伸び抑制やスケールメリットの発現による強い営業レバレッジの作用を示します。デュポン分解によるROEは15.0%で、純利益率の上振れが主要ドライバーです。総資産回転率は0.336倍と低めですが、これは潤沢な現金保有(現金預金22.22億円、総資産29.96億円)に起因する資産の非稼働部分の存在が主因です。財務レバレッジは1.49倍と保守的で、負債依存度は低く、リスクは抑制されています。流動比率304.9%、当座比率304.9%と流動性は極めて健全で、短期負債8.47億円を大幅に上回る現金バッファを確保しています。実効税率は34.6%であり、税負担はやや重いものの、増益トレンドを阻害するほどではありません。営業外収益は0.00億円、営業外費用は0.01億円と軽微で、業績は本業の収益性に依存しています。営業CFや投資CFが未開示のため、利益の質(キャッシュ創出力)を定量検証できない点は重要な制約です。特に営業CF/純利益比率が不明なため、運転資本の動きや収受タイミングによる利益の前倒し・後ろ倒しの有無は判断困難です。配当性向は33.9%と保守的な還元姿勢が示唆され、手元資金の厚さから短期的な配当の持続可能性は高いとみられます。一方で、粗利や販管費の内訳、減価償却・CAPEX・FCF情報が未開示であるため、構造的なコスト改革の有無や成長投資の強度は読み切れません。総じて、利益率の改善と堅固なバランスシートを強みとしつつ、キャッシュフロー情報の欠落が利益の質評価のボトルネックとなっているため、今後はCFO開示と運転資本の動向がカギとなります。
ROE(15.0%)は、純利益率30.1% × 総資産回転率0.336 × 財務レバレッジ1.49倍の積で説明され、主因は高い純利益率です。前年からの改善は主として利益率の拡大に起因し、売上高の伸びを超える営業利益の伸長(+27.1%)が確認できます。営業レバレッジの好転(固定費の伸び抑制や単価・手数料率の改善など)が背景と考えられ、営業外項目は軽微で本業起点の改善と評価できます。この利益率の改善は、プラットフォーム型のスケールメリットや価格改定・ミックス改善が続く限りは一定の持続可能性がありますが、取扱高の変動や競争環境次第でボラティリティは残ります。懸念点として、販管費や粗利の内訳が未開示のため、販管費増加率が売上増加率を下回っているかの検証は不可能で、コスト構造の持続的改善を断定できない点が挙げられます。
売上高は10.08億円で前年比+6.2%と堅調。営業利益+27.1%、純利益+27.8%は、価格・ミックス改善やスケール効果の寄与を示唆します。営業利益率は45.8%まで上昇し、前年から約760bpの拡大と大幅な体質改善が見られます。経常段階・最終利益でも増益が継続しているため、非営業要因ではなく本業の成長に依拠した増益です。一方、成長の持続性を評価する上で、ユーザー基盤の拡大、流通総額(GMV)、テイクレートなど主要KPIの開示が不足しており、外形的な売上のみでは成長ドライバーの分解は困難です。短期的には手元資金の厚さが投資余力を支え、機能強化・マーケティング投資による成長継続余地がありますが、CAPEX・R&Dの未開示により投資の強度と成果の可視化は限定的です。
流動比率304.9%・当座比率304.9%と流動性は非常に健全で、短期支払能力に懸念は見当たりません。負債資本倍率(D/E)は0.42倍と保守的で、自己資本によるファイナンス余力が大きい構造です。総資産29.96億円のうち現金預金22.22億円を保有しており、満期ミスマッチリスクは限定的です(流動負債8.47億円を現金のみで大きくカバー)。固定負債や有利子負債の内訳は未開示ですが、少なくとも利払い費の影響は業績にとって軽微です。オフバランスのリース・債務などの情報はなく、現時点で特段のオフバランス債務は確認できません(未開示のため把握限界は認識)。
営業CF・投資CF・フリーCFが未開示のため、利益の現金化度合いは評価不能です。営業CF/純利益の閾値(>1.0倍)に照らした品質判定は行えず、運転資本の変動(売掛金・前受金・未払金)による利益のブレを検証できません。現金残高は22.22億円と厚く、短期的な配当・運転資本需要・小規模投資を十分に賄える水準ですが、FCFが継続的に配当・投資をカバーしているかは確認できません。CAPEXや減価償却が未開示のため、維持投資の規模感や将来の更新負担も不明です。次四半期以降は、営業CFの安定性、運転資本の季節性、そしてFCFの配当カバレッジの継続性が重要監視点です。
配当性向は33.9%と保守的な水準で、利益の再投資余力と株主還元の両立が可能とみられます。豊富な現金残高により、短期的な配当実行能力は高いと評価します。もっとも、FCFカバレッジが未算定である以上、配当の『キャッシュベースの持続性』の検証は不可能です。配当方針(連結/単体ベースの目安、DOEの採用有無)が未開示であるため、中期的な安定配当か業績連動かの性格付けは限定的です。次期以降は、FCF対配当のカバレッジ、自己株式の機動的活用方針、投資優先度との配分が重要となります。
ビジネスリスク:
- プラットフォーム取扱高(GMV)とテイクレートの低下リスク:需要サイクルや競争激化で売上が鈍化する可能性
- 競合他社の価格・手数料攻勢や差別化機能の追随によるマージン圧迫
- システム障害・サイバーセキュリティ事案による取引停止・信用毀損(業界固有)
- 規制動向(電子商取引・データ保護)の変更による運営コスト上昇
- 主要顧客・カテゴリーへの依存度が高い場合の集中リスク(未開示)
財務リスク:
- キャッシュフロー未開示に伴う利益の質の不確実性(営業CF/純利益の把握不能)
- 利息収支や有利子負債の内訳未開示による資本コスト評価の不確実性
- 手元資金が大きいことによる資産回転率の低下・ROE希薄化(余資運用効率の課題)
主な懸念事項:
- CFO・FCFが未開示で、FCFベースの還元余力・投資余力の定量評価ができない
- 粗利・販管費の内訳未開示で、コスト改善の持続性を検証できない
- 高い実効税率(34.6%)がネット利益率の上限要因となる可能性
重要ポイント:
- 売上+6.2%に対し営業利益+27.1%で、約760bpの営業利益率改善が確認される
- ROEは15.0%で、主因は純利益率30.1%の高さ。資産回転率は潤沢な現金保有で低位
- 流動比率304.9%、D/E0.42倍とバランスシートは非常に堅固
- 営業CF・FCF未開示が利益の質と配当持続性評価の最大のブラインドスポット
- 短期的な配当余力は現金により十分だが、中期はFCFの継続性確認が鍵
注視すべき指標:
- 営業CF/純利益比率(>1.0倍の維持)
- GMV成長率とテイクレート(手数料率)のトレンド
- 販管費率と人件費・マーケ費の伸び(売上成長との対比)
- CAPEXと減価償却の推移(維持投資と成長投資のバランス)
- 実効税率の変動と節税施策の進捗
セクター内ポジション:
高マージンかつキャッシュリッチなBtoBプラットフォーム型小型株。収益性は同業平均を上回る一方、成長の持続性は取扱高・競争環境への感応度が高い。
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