| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥553.3億 | ¥453.6億 | +22.0% |
| 営業利益 | ¥43.1億 | ¥26.4億 | +63.6% |
| 経常利益 | ¥43.5億 | ¥23.8億 | +82.7% |
| 純利益 | ¥28.7億 | ¥13.4億 | +113.2% |
| ROE | 26.7% | 18.6% | - |
2026年3月期決算は、レジャー・エンタテインメント関連事業の需要回復を背景に大幅増収増益を達成した。売上高553.3億円(前年比+99.7億円 +22.0%)、営業利益43.1億円(同+16.7億円 +63.6%)、経常利益43.5億円(同+19.7億円 +82.7%)、純利益28.7億円(同+15.3億円 +113.2%)と、全段階で二桁増益を実現。営業利益率は7.8%へ改善(前年5.8%から+2.0pt)、純利益率も5.2%(前年3.0%から+2.2pt)へ拡大し、営業レバレッジが効いた収益構造の改善が顕著。
【売上高】売上高553.3億円(前年比+22.0%)は、イベント需要の正常化と取扱高の拡大が牽引。売上総利益217.1億円(粗利率39.2%)は前年比+28.2%相当の伸びで、手数料収入やシステムサービス等の高粗利商品のミックス改善が寄与。当社はレジャー・エンタテインメント関連事業を主要セグメントとし、地域別売上は本邦が90%超を占める。増収の主因は、ライブ・コンサート等の開催本数増加と来場制限の緩和による取扱件数の増加、ならびにプラットフォーム強化による付帯サービスの拡販。
【損益】販管費174.0億円(販管費率31.4%)は前年比+21.7%増加したが、売上の伸び(+22.0%)を下回り、営業利益は43.1億円(同+63.6%)と大幅増益。営業利益率は7.8%(前年5.8%)へ+2.0pt改善し、営業レバレッジが強く働いた。経常利益43.5億円(同+82.7%)は営業段階の改善がほぼそのまま反映され、営業外収支は受取利息0.4億円・持分法利益0.9億円等の営業外収益4.9億円に対し、支払利息3.3億円等の営業外費用4.6億円で概ね均衡。特別損失は減損損失0.6億円が計上されたが経常利益への影響は軽微。法人税等9.7億円(実効税率22.6%)を控除後の純利益は28.7億円(同+113.2%)と営業段階の改善を享受し、結果として大幅増収増益で着地。
【収益性】営業利益率7.8%(前年5.8%から+2.0pt改善)、純利益率5.2%(前年3.0%から+2.2pt改善)と段階的な収益力向上が確認される。売上総利益率39.2%は前年37.3%から+1.9pt改善し、手数料・付帯サービスのミックス効果が寄与。ROE26.7%は前年24.9%を上回り、高い株主資本利益率を維持。【キャッシュ品質】営業CF131.4億円は純利益28.7億円の4.6倍で、営業CF/EBITDA比率1.95倍と収益の現金転換は極めて良好。アクルーアル比率は大幅にマイナスで、利益が会計上の見積もりよりも現金に裏付けられる構造。【投資効率】総資産回転率0.47回、有形固定資産回転率4.95回で、決済関連資産・負債の積み上がりにより総資産は膨張するものの、回転率は維持。設備投資/減価償却費比率0.10倍と有形投資は抑制的な一方、無形資産投資24.0億円(ソフトウェア等)は成長投資として積極化。【財務健全性】自己資本比率9.2%(前年7.1%から+2.1pt改善)と依然として低水準だが、純利益の内部留保により着実に改善。流動比率104.1%、当座比率103.9%で短期流動性は最低限確保。長期借入金148.0億円、短期返済分10.2億円で有利子負債は158.2億円、Debt/EBITDA比率2.13倍、インタレストカバレッジ12.9倍と返済能力は投資適格域。D/E比率9.90倍と高レバレッジだが、買掛金678.1億円・前受金91.8億円等の非金利負債がビジネスモデル由来で大きい点に留意。
営業CF131.4億円(前年比-14.3%)は、税引前利益42.8億円に減価償却費26.5億円を加算後、運転資本変動として売上債権の増加-45.1億円、仕入債務の増加+76.1億円、前受金の増加+28.9億円等が寄与し、営業CF/純利益比率は4.6倍と高品質。投資CFは-28.9億円で、うち有形固定資産取得-2.7億円、無形固定資産取得-24.0億円と無形投資が中心。財務CFは-18.1億円で、長期借入金返済-18.1億円、配当支払-5.5億円を実施。結果、フリーCF102.6億円(営業CF+投資CF)と潤沢なキャッシュ創出を維持し、現金及び預金は547.5億円へ+84.5億円増加。DSO213日、DPO737日と決済サイクルは長期化するが、CCCは実質マイナスでキャッシュ創出を下支えする構造。
営業段階の利益43.1億円が経常利益43.5億円、純利益28.7億円へと流れる過程で、営業外収支は概ね中立(営業外収益4.9億円-営業外費用4.6億円=+0.3億円)、特別損失0.6億円(減損)は軽微で一時的要因の影響は限定的。経常利益と純利益の乖離は法人税等9.7億円によるもので、実効税率22.6%は標準的。営業CF131.4億円/純利益28.7億円=4.6倍と現金主導の高品質な利益で、アクルーアルは大幅にマイナス。営業外収益の内訳は受取利息0.4億円、持分法利益0.9億円等で経常的収入が中心。包括利益34.1億円は純利益28.7億円に退職給付に係る調整額0.8億円等その他包括利益0.9億円を加算したもので、OCI項目の影響は小さい。
通期業績予想(売上高480.0億円、営業利益25.0億円、経常利益23.0億円、EPS97.70円、配当0円)に対し、実績は売上高553.3億円(進捗率115.3%)、営業利益43.1億円(同172.4%)、経常利益43.5億円(同189.1%)、EPS216.37円(同221.5%)と大幅に上振れ。標準進捗率100%に対し、売上で+15.3pt、営業利益で+72.4ptの超過達成で、需要回復の強さと費用効率化が背景。予想策定時の前提に対し、イベント開催本数・取扱高・付帯収益が想定を上回り、営業レバレッジが効いた結果、保守的ガイダンスを大幅に超過。
期末配当35円を実施(配当性向16.2%)。前年は無配だったため配当再開となる。配当総額5.5億円に対しフリーCF102.6億円で配当カバレッジは18.7倍と十分に余裕がある。自己資本比率9.2%と依然低位であるため、内部留保による財務基盤の強化を優先しつつ、段階的な株主還元を実施する方針。総還元性向は配当のみで算出され、自社株買いは実施されていない。
イベント供給量・規制変動リスク: 売上高の大部分がレジャー・エンタテインメント関連事業に依存し、イベント開催本数・来場制限・安全規制等の外部環境変化により収益が大きく変動。前年比+22.0%の増収は需要回復に支えられたが、需要循環局面では営業レバレッジが逆方向に作用し減益幅が拡大するリスク。
高レバレッジ構造と自己資本基盤の脆弱性: 自己資本比率9.2%、D/E9.90倍と高レバレッジで、外部ショック時のバッファは限定的。買掛金678.1億円・前受金91.8億円等の非金利負債が大きく、決済フローの変動が流動性に直結。Debt/EBITDA2.13倍、インタレストカバレッジ12.9倍と返済能力は現時点で投資適格域だが、収益悪化局面では急速に悪化する可能性。
無形資産投資偏重と技術陳腐化リスク: 有形投資2.7億円に対し無形投資24.0億円と無形資産への偏重が顕著。プラットフォーム・システムへの依存度が高まる中、技術革新・UX競争の激化により陳腐化リスクが増大。減損損失0.6億円は軽微だが、投資成果の可視化(ARPU・稼働率KPI)が持続性の鍵。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 7.8% | 8.1% (3.6%–16.0%) | -0.3pt |
| 純利益率 | 5.2% | 5.8% (1.2%–11.6%) | -0.7pt |
| 収益性は業種中央値に近接し、営業利益率・純利益率ともに中位レンジ内で標準的な水準。 |
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 22.0% | 10.1% (1.7%–20.2%) | +11.9pt |
| 売上高成長率は業種中央値を+11.9pt上回り、上位四分位を超える高成長を実現。需要回復局面での取り込みが奏功。 |
※出所: 当社集計
営業レバレッジの効果顕在化: 売上高+22.0%に対し営業利益+63.6%と営業レバレッジが強く働き、営業利益率は7.8%(前年5.8%から+2.0pt改善)へ改善。営業CF/純利益4.6倍、フリーCF102.6億円と強いキャッシュ創出を維持し、収益の質は高い。ガイダンス進捗率115.3%(売上高)・172.4%(営業利益)と大幅上振れで、需要環境と実行力の強さを確認。
財務基盤の段階的改善と配当再開: 自己資本比率9.2%(前年7.1%から+2.1pt改善)と純利益の内部留保により財務基盤は着実に強化。配当35円(配当性向16.2%)を再開し、フリーCFカバレッジ18.7倍と持続可能性は高い。一方、D/E9.90倍と高レバレッジ構造は継続し、需要変動時の耐性強化が引き続き課題。
無形投資主導の成長戦略と成果の可視化: 無形投資24.0億円に対し有形投資2.7億円と、プラットフォーム・システム高度化を軸とした成長戦略が明確。投資成果の可視化(ARPU向上・稼働安定性・リリース速度等のKPI)と、技術陳腐化リスクへの対応が持続的成長の鍵。
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。