- 売上高: 324.59億円
- 営業利益: 39.11億円
- 当期純利益: 31.79億円
- 1株当たり当期純利益: 106.07円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 324.59億円 | 293.24億円 | +10.7% |
| 売上原価 | 228.99億円 | 210.53億円 | +8.8% |
| 売上総利益 | 95.60億円 | 82.72億円 | +15.6% |
| 販管費 | 56.49億円 | 50.84億円 | +11.1% |
| 営業利益 | 39.11億円 | 31.88億円 | +22.7% |
| 営業外収益 | 1.21億円 | 95百万円 | +27.7% |
| 営業外費用 | 14百万円 | 19百万円 | -27.2% |
| 経常利益 | 40.18億円 | 32.64億円 | +23.1% |
| 税引前利益 | 36.95億円 | 32.64億円 | +13.2% |
| 法人税等 | 10.61億円 | 8.12億円 | +30.7% |
| 当期純利益 | 31.79億円 | 26.89億円 | +18.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 26.22億円 | 24.43億円 | +7.3% |
| 包括利益 | 29.89億円 | 25.62億円 | +16.7% |
| 減価償却費 | 2.11億円 | 1.75億円 | +20.5% |
| 支払利息 | 8百万円 | 8百万円 | +2.7% |
| 1株当たり当期純利益 | 106.07円 | 99.24円 | +6.9% |
| 1株当たり配当金 | 45.00円 | 0.00円 | - |
| 年間配当総額 | 6.70億円 | 6.70億円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 189.02億円 | 166.47億円 | +22.55億円 |
| 現金預金 | 91.12億円 | 71.10億円 | +20.02億円 |
| 売掛金 | 90.99億円 | 87.66億円 | +3.33億円 |
| 棚卸資産 | 1.12億円 | 1.01億円 | +11百万円 |
| 固定資産 | 64.01億円 | 62.62億円 | +1.39億円 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 30.28億円 | 17.57億円 | +12.71億円 |
| 投資活動によるキャッシュフロー | 53百万円 | -19.76億円 | +20.29億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -10.40億円 | -5.99億円 | -4.41億円 |
| フリーキャッシュフロー | 30.81億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 営業利益率 | 12.0% |
| 総資産経常利益率 | 16.7% |
| 配当性向 | 27.2% |
| 純資産配当率(DOE) | 4.9% |
| 1株当たり純資産 | 677.71円 |
| 純利益率 | 8.1% |
| 粗利益率 | 29.5% |
| 流動比率 | 304.8% |
| 当座比率 | 303.0% |
| 負債資本倍率 | 0.50倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +10.7% |
| 営業利益前年同期比 | +22.7% |
| 経常利益前年同期比 | +23.1% |
| 税引前利益前年同期比 | +13.2% |
| 当期純利益前年同期比 | +18.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +7.3% |
| 包括利益前年同期比 | +16.7% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 24.84百万株 |
| 自己株式数 | 118千株 |
| 期中平均株式数 | 24.72百万株 |
| 1株当たり純資産 | 680.86円 |
| EBITDA | 41.22億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 11.00円 |
| 期末配当 | 34.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| DXAndSI | 198.16億円 | 31.86億円 |
| Global | 23.32億円 | -4.01億円 |
| MedicalBigData | 35.09億円 | 8.87億円 |
| Package | 68.95億円 | 22.93億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 343.00億円 |
| 営業利益予想 | 41.50億円 |
| 経常利益予想 | 42.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 29.50億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 119.34円 |
| 1株当たり配当金予想 | 15.00円 |
2026年度は、売上高+10.7%で増収、営業利益+22.7%で二桁増益となり、堅調な四半期積み上げの結果として通期業績は総じて好調だった。売上高は324.6億円、営業利益は39.1億円、経常利益は40.2億円、親会社株主に帰属する当期純利益は26.2億円で着地した。営業利益率は12.1%と前年の10.9%から約+118bp改善し、粗利率も29.5%と+123bp改善した。純利益率は8.1%で前年の約8.3%から約-25bpの小幅低下だが、これはグローバル事業の減損損失3.0億円(特別損失計3.24億円)計上が主因。一方で営業外収支は軽微(受取利息・配当等で+1.21億円、支払利息0.08億円)にとどまり、金融費用負担は極小。セグメントでは、DX&SIが売上の60.9%・営業利益の主力貢献(31.9億円、マージン16.1%)を維持し、パッケージが売上+17.2%、営業利益+46.6%と高成長かつ高採算(33.3%)で全社マージン改善を牽引。医療ビッグデータも二桁増収増益(マージン25.3%)と収益性が高い一方、グローバルは売上-17.6%、営業損失4.01億円に加え減損を計上し、ポートフォリオ内の明確なボトルネックとなった。営業CFは30.3億円で純利益26.2億円に対して1.15倍と良好だが、OCF/EBITDAは0.73倍にとどまりキャッシュコンバージョンはやや弱い。運転資本面ではDSO102日、仕掛品比率65.9%と高水準で、案件進行・検収タイミングの影響でキャッシュ化の遅延が示唆される。財務安全性は極めて強固で、流動比率305%、当座比率303%、有利子負債0.46億円、Debt/EBITDA 0.01倍、EBITDAインタレストカバレッジ506倍と保守的。FCFは30.8億円で、配当と設備投資を十分に賄い(FCFカバレッジ2.76倍)、小規模な自己株買いも実施。ROEは15.6%と優良水準を維持し、EBITマージン改善と適度なレバレッジ(1.50倍)が寄与。M&Aリスクは限定的で、のれん/純資産1.0%、のれん/EBITDA 0.04倍、のれん償却/EBITDA約1.2%と歪みは小さい。顧客集中は依然として存在し、NTTドコモソリューションズ向けが売上の約12%を占める点は注視が必要。来期ガイダンス対比では、今期実績は売上・利益ともおおむね9割台の達成感だが、純利益は減損影響でやや未達気味。将来に向けては、グローバル事業の構造転換と運転資本効率の改善がマージン持続とキャッシュ創出力強化の鍵となる。パッケージと医療ビッグデータの高採算成長の継続が、全社のRule of 40改善に最もレバレッジが高い。投資水準はCapEx/減価償却0.29倍と低く、人的投資・製品開発への適切な資源配分が成長持続性の論点。総じて、利益成長は質的に概ね良好だが、グローバルの減損とキャッシュコンバージョン低下に短期的な課題が残る。
【ROE分解】ROE 15.6% = 純利益率8.1% × 総資産回転率1.283 × 財務レバレッジ1.50倍。最も変化が大きいのは営業段階の改善(EBITマージン12.1%、前年10.9%)で、パッケージ高採算化とDX&SIの案件ミックス改善が寄与。一方、純利益率は特損(グローバル減損3.0億円)で小幅低下し、営業改善の一部が相殺。総資産回転は堅調な増収で維持、レバレッジは極低負債により横ばい〜やや低下。営業改善は継続性が高い(高採算セグメントの成長)が、純利益率は一時的特損の反動で来期改善余地が大きい。懸念トレンドとして、販管費の絶対額は増加(56.5億円)しつつも売上伸長を下回る伸びで現時点では健全だが、グローバルの赤字拡大は全社マージンの希薄化リスクとなる。
売上は+10.7%で堅調、主因はDX&SI(+12.8%)とパッケージ(+17.2%)。利益側はパッケージのレバレッジが効き、営業利益+22.7%と成長を上回る伸び。Rule of 40は営業利益率12.1%+売上成長10.7%=22.8で、成長投資強化余地がある。グローバルは減損計上・赤字拡大で、来期の底打ち・再編が全社成長持続に不可欠。国内需要は堅調(国内売上301.99億円)で、主要顧客向け案件が追い風。高採算のパッケージと医療ビッグデータが増勢を維持できれば、全社のマージン押し上げとキャッシュ創出の改善が期待される。
流動比率304.8%、当座比率303.0%で流動性は極めて厚い。実質無借金(有利子負債0.46億円、Debt/EBITDA 0.01倍)で、インタレストカバレッジは480倍超と支払能力は極めて強固。負債資本倍率0.50倍で資本構成は保守的。満期ミスマッチは見られず、流動資産189.0億円が流動負債62.0億円を大幅に上回る。資産除去債務(ARO)5.73億円は負債に占める比率がやや高く、将来キャッシュアウトのモニタリングが必要。
現金預金: +20.0億円(+28.2%)- 営業CF増加と投資CF軽微によりキャッシュ蓄積が進展。利益剰余金: +16.8億円(+15.3%)- 期中の当期純利益計上が主因(配当控除後でも積み増し)。自己株式: -0.41億円(-68.7%)- 小規模な自己株買い実施に伴う増加(マイナス表記の拡大)。のれん: -0.69億円(-30.0%)- グローバル事業での減損計上および償却進行。資産除去債務: +2.84億円(+98%超)- 将来キャッシュアウト増の見込み、関連資産のライフサイクル管理に留意。契約負債: -2.21億円(-30.5%)- 前受の減少で短期的なキャッシュイン減少を示唆。
営業CF30.28億円/純利益26.22億円=1.15倍で利益の現金裏付けは良好。OCF/EBITDAは0.73倍とやや低く、DSO102日や仕掛品比率65.9%など運転資本滞留がキャッシュ転換を抑制。FCF30.81億円は配当・設備投資合計を十分に上回り、総還元(配当+自社株買い)後でも余力が大きい。契約負債は減少(-2.21億円)し前受の蓄積は鈍化、検収・請求の前倒し余地は限定的。運転資本の改善(回収強化・WIP圧縮)がキャッシュコンバージョン改善の最短距離。
期中配当合計は45円(中間11円・期末34円)。配当性向は約42.6%(配当金のみ÷純利益)で持続可能レンジ内。FCFカバレッジは2.76倍と安全域が広い。自己株買いは0.59億円と小規模で、総還元性向は配当中心の保守的運用。強固なBSと低資本集約(CapEx/減価償却0.29倍)を踏まえると、来期も安定配当の継続余地が高いが、成長投資(人材・製品)とのバランス注視が望ましい。
ビジネスリスクとして、主要顧客集中:NTTドコモソリューションズ向け売上約39.8億円(全社約12%)、セグメント集中:DX&SIが売上の60.9%を占め、同領域の景況変動に感応、グローバル事業の赤字定着化と追加減損リスク(当期減損約3.0億円)、パッケージの高成長持続性(競争・技術陳腐化)に対する不確実性が挙げられます。
財務リスクとしては、運転資本滞留:DSO102日、仕掛品比率65.9%によるキャッシュ転換遅延、設備投資不足の継続(CapEx/減価償却0.29倍)による将来成長力の毀損懸念、資産除去債務の負担増(負債の7.7%)に伴う将来キャッシュアウトが挙げられます。
主な懸念事項としては、キャッシュコンバージョンの弱さ(OCF/EBITDA 0.73倍)、グローバル事業の構造的赤字と特損計上による利益ボラティリティ、顧客・事業の集中度上昇に伴うディフェンシブ性の低下が挙げられます。
重要ポイントとして、営業・粗利マージンともに改善し、ROE15.6%の優良水準を維持、パッケージと医療BDが高採算で全社マージンを牽引、グローバル事業は赤字・減損で収益ボラティリティ源、再構築が急務、キャッシュ創出は良好だが、運転資本滞留でOCF/EBITDAが伸び悩み、配当性向約43%、FCFカバレッジ2.76倍で株主還元の持続性は高い、投資水準は低く(CapEx/減価償却0.29倍)、人的・開発投資の強化余地が挙げられます。
注視すべき指標は、DSO(102日)と仕掛品回転の改善度合い、グローバル事業の赤字縮小と追加減損の有無、パッケージ・医療BDの受注と更新率(継続率)、OCF/EBITDA(目標≥0.9)と契約負債の推移、主要顧客依存度(トップ顧客の売上比率)です。
セクター内ポジションについては、国内ITサービス内で収益性は上位(営業利益率12%台、ROE15%台)かつ財務体質は最上位クラス(実質無借金)。一方、成長性(Rule of 40=約23)はハイグロースSaaS群に相対劣後し、運転資本効率は同業上位に比べ課題。高採算プロダクト比率の拡大とグローバルの再編進展が評価差縮小のカタリスト。