- 売上高: 158.31億円
- 営業利益: 14.11億円
- 当期純利益: 16.86億円
- 1株当たり当期純利益: 98.85円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 158.31億円 | 145.54億円 | +8.8% |
| 売上原価 | 122.50億円 | 111.89億円 | +9.5% |
| 売上総利益 | 35.82億円 | 33.65億円 | +6.4% |
| 販管費 | 21.70億円 | 22.17億円 | -2.1% |
| 営業利益 | 14.11億円 | 11.48億円 | +22.9% |
| 営業外収益 | 30百万円 | 22百万円 | +35.9% |
| 営業外費用 | 15百万円 | 16百万円 | -8.6% |
| 経常利益 | 14.26億円 | 11.54億円 | +23.6% |
| 税引前利益 | 22.64億円 | 7.18億円 | +215.1% |
| 法人税等 | 5.95億円 | 5.28億円 | +12.7% |
| 当期純利益 | 16.86億円 | -4.61億円 | +465.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 15.57億円 | 1.23億円 | +1165.9% |
| 包括利益 | 16.84億円 | 1.89億円 | +791.0% |
| 支払利息 | 13百万円 | 12百万円 | +4.6% |
| 1株当たり当期純利益 | 98.85円 | 8.19円 | +1107.0% |
| 1株当たり配当金 | 52.00円 | 0.00円 | - |
| 年間配当総額 | 2.72億円 | 2.72億円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 90.76億円 | 74.68億円 | +16.09億円 |
| 現金預金 | 47.33億円 | 38.26億円 | +9.06億円 |
| 売掛金 | 35.61億円 | 31.93億円 | +3.68億円 |
| 棚卸資産 | 6百万円 | 4百万円 | +2百万円 |
| 固定資産 | 36.70億円 | 37.84億円 | -1.14億円 |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 9.86億円 | 7.52億円 | +2.34億円 |
| 投資活動によるキャッシュフロー | 3.93億円 | -6.30億円 | +10.23億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -1.46億円 | 5.66億円 | -7.12億円 |
| フリーキャッシュフロー | 13.79億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 営業利益率 | 8.9% |
| 総資産経常利益率 | 11.9% |
| 配当性向 | 2.2% |
| 純資産配当率(DOE) | 4.4% |
| 1株当たり純資産 | 499.06円 |
| 純利益率 | 9.8% |
| 粗利益率 | 22.6% |
| 流動比率 | 317.9% |
| 当座比率 | 317.7% |
| 負債資本倍率 | 0.44倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +8.8% |
| 営業利益前年同期比 | +22.9% |
| 経常利益前年同期比 | +23.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -82.0% |
| 包括利益前年同期比 | +790.9% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 17.04百万株 |
| 自己株式数 | 398千株 |
| 期中平均株式数 | 15.76百万株 |
| 1株当たり純資産 | 531.33円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 18.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| MarketingSolution | 5.02億円 | -8百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 150.00億円 |
| 営業利益予想 | 15.00億円 |
| 経常利益予想 | 15.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 8.70億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 52.28円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2025年度Q4のCEホールディングスは、売上・営業利益ともに2桁近い伸びでコア業績は堅調だが、純利益は特殊要因の反動で大幅減となり、キャッシュフロー品質にも留意が必要な決算だった。売上高は158.31億円で前年比+8.8%、営業利益は14.11億円で前年比+22.9%と、トップラインの拡大に加え営業レバレッジが効いた。売上総利益は35.82億円で粗利率は22.6%、販管費は21.70億円で販管費率は13.7%にとどまり、営業利益率は8.9%へと改善した。経常利益は14.26億円で前年比+23.6%、経常利益率は9.0%と前年から約110bp拡大と推計される。税引前利益は22.64億円と経常を上回り、特別利益(約8.4億円と推計)が寄与した一方、当期純利益は15.57億円で前年比-82.0%と大幅減少し、前年の一過性利益の反動が強く出た可能性が高い。ROEはデュポン分解ベースで17.6%と高水準、ROICも20.8%と資本効率は非常に良好である。財務体質は総資産127.46億円に対し純資産88.42億円、負債39.04億円で、負債資本倍率0.44倍、流動比率318%と強固。現金47.33億円・売掛金35.61億円を有し短期支払い能力に懸念はない。営業外収支は小さく、本業の利益成長が業績の主因である一方、税前利益が経常を大きく上回っている点から、当期も一定の一過性要因が利益水準を押し上げたとみられる。キャッシュフローでは営業CFが9.86億円に対し当期純利益15.57億円で、営業CF/純利益は0.63倍と品質アラート水準(<0.8)に該当する。投資CFは+3.93億円と資産売却などの一時的な流入が示唆され、FCFは13.79億円と潤沢だが、持続性評価には注意が要る。インタレストカバレッジ111倍と借入耐性は非常に高く、長期借入金8.84億円の負担は軽微。配当指標は開示が限られるが、計算ベースの配当性向は約19.7%、FCFカバレッジ4.5倍と持続性は高いと判断する。利益率面では、営業利益率が約+100bp程度改善した一方で、純利益率は対前年の一過性反動で見かけ上低下している。収益構造はSI/ソフトウェア中心で、在庫リスクは低く(棚卸0.06億円)、売掛金の回収・案件進捗がキャッシュ創出の鍵。今後は、営業成長の継続性、受注残・売掛金回転の改善、ならびに一過性を除いたコアEPS成長の可視化が株主価値向上に直結する。総じて、事業面・財務面の基礎体力は強く、短期的には営業CFの弱さの改善、一過性利益の剥落影響の把握が重要なフォローアップ論点となる。
ROEの分解: ROE(17.6%) = 純利益率(9.8%) × 総資産回転率(1.242) × 財務レバレッジ(1.44倍)。最も寄与が大きいのは総資産回転率と純利益率の組み合わせで、レバレッジは限定的な押し上げ要因にとどまる。営業段階では売上+8.8%に対し営業利益+22.9%と営業レバレッジが発現し、営業利益率は約8.9%へと前年から約+100bp改善したと推定される。経常利益率も約+110bp拡大とみられ、販管費効率化と粗利改善が背景。税前利益が経常を上回る特別利益の寄与により、会計上の純利益率は一時的要因に左右されている。事業面のドライバーは、SI/保守収入の増加や高付加価値案件比率の上昇による粗利率維持・改善、ならびに固定費の伸び抑制。これらは構造的改善の色合いが強く、持続可能性は中程度から高いと評価する一方、特別損益に依存した最終利益の変動は一時的。懸念トレンドとしては、純利益の見かけのボラティリティに比し営業CFの伸びが追随せず、営業CF/純利益が0.63倍に低下している点を挙げる。
売上成長は+8.8%と堅調で、ヘルスケアITの案件獲得・保守/サブスク収入の積み上げが想定される。営業利益+22.9%は売上総利益の伸長と販管費のコントロールによるもので、営業利益率は約+100bp改善。純利益は-82.0%と大幅減だが、前年の一過性利益の反動が主因とみられ、コア収益はむしろ改善基調。税前利益が経常を8.4億円程度上回っているため、当期にも一部一過性益が含まれる点は将来の反動要因となりうる。売上の持続性は、医療機関向けIT更新需要・デジタル化投資の継続に依存し、公共価格改定や案件遅延の影響を受けやすい。直近の高ROIC(20.8%)は資本効率の高さを示すが、案件ミックスや償却の増減により変動しうる。見通しとしては、受注残と稼働率、売掛金回収の改善、再現性の高いストック収入比率の拡大が成長とキャッシュ創出を下支えする。
流動比率は318%と高水準で、短期支払い能力は極めて良好。当座比率も318%とほぼ同等で、棚卸依存度が低い事業特性が反映されている。負債資本倍率は0.44倍で保守的、長期借入金は8.84億円と適度な水準。インタレストカバレッジ111倍で利払い負担は軽微。満期ミスマッチは、流動資産90.76億円に対し流動負債28.55億円で大きな余裕があり、短期債務のリファイナンスリスクは低い。オフバランスの大口コミットメントや保証に関する開示は本データからは確認できず、潜在的なオフバランス債務の有無は不明。
営業CFは9.86億円で当期純利益15.57億円に届かず、営業CF/純利益は0.63倍と品質面に注意が必要(ベンチマーク>1.0)。要因としては、売上成長局面での売掛金増加や前受・未成工事受入金の減少など運転資本の逆風が想定されるが、詳細内訳は未開示。投資CFは+3.93億円と資産売却等の一時的流入が示唆され、FCFは13.79億円と十分にプラス。ただし、投資CFプラスによるFCF押し上げは再現性に乏しい可能性がある。設備投資は-0.90億円で抑制的であり、資本支出負担は軽い。運転資本操作の明確な兆候は本データから断定できないが、売掛金35.61億円の回転改善が短期のカギ。
配当金の詳細開示は限定的だが、計算ベースの配当性向は約19.7%と保守的で、FCFカバレッジ4.5倍からみても現行水準の配当は十分に賄える。純利益に対し営業CFが弱含むため、持続性評価ではキャッシュ創出の改善が望ましいが、潤沢な現金残高(47.33億円)と低レバレッジにより短中期の配当支払い余力は高い。今後は一過性損益に依存しないコアEPSとFCFの整合性が配当方針の信用力を左右する。
ビジネスリスク:
- 受注・実行のタイミングによる売上・粗利の変動リスク(案件遅延・検収ずれ)
- 医療機関の投資サイクル変動による需要減速リスク
- プロジェクト大型化に伴う原価超過・採算悪化リスク
- 人材採用・人件費上昇による販管費増加リスク
財務リスク:
- 営業CF/純利益が0.63倍と低位で、キャッシュ創出の遅れリスク
- 売掛金回収の長期化に伴う運転資金負担増加リスク
- 一過性の特別損益に依存した利益ボラティリティ
- 金利上昇局面での資金調達コスト上昇(影響は現状限定的)
主な懸念事項:
- 当期および前年の特別損益による純利益の見かけの変動が大きく、コア収益のトレンド把握が困難
- 投資CFプラスによるFCF押し上げの持続性不透明
- 売掛金の水準が高く、回収動向が短期CFのボトルネックとなる可能性
重要ポイント:
- 売上+8.8%、営業利益+22.9%でコア事業は順調、営業利益率は約+100bp改善
- ROE17.6%、ROIC20.8%と資本効率は非常に高い
- 純利益は前年の一過性反動で-82%、見かけの悪化が大きい
- 営業CF/純利益0.63倍の品質課題、投資CFプラスによるFCF押し上げは一時要因の可能性
- BSは強固(流動比率318%、D/E0.44倍、現金47億円)で下方耐性は高い
注視すべき指標:
- 受注残と成約単価(案件ミックス)
- 売掛金回転日数と与信管理
- 粗利率とプロジェクト採算(原価超過の有無)
- 営業CF/純利益と運転資本の推移
- 特別損益の発生有無とコアEPS
セクター内ポジション:
同業の医療IT/システムSI各社と比較して、財務レバレッジは低くキャッシュポジションが厚い一方、営業CF転換の確度が短期評価の分水嶺。資本効率は上位水準。
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