- 売上高: 6.51億円
- 営業利益: -2.05億円
- 当期純利益: -2.22億円
- 1株当たり当期純利益: -63.09円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 6.51億円 | 5.19億円 | +25.4% |
| 売上原価 | 4.35億円 | 2.96億円 | +46.9% |
| 売上総利益 | 2.16億円 | 2.23億円 | -3.4% |
| 販管費 | 4.21億円 | 4.37億円 | -3.6% |
| 営業利益 | -2.05億円 | -2.13億円 | +3.8% |
| 営業外収益 | 2百万円 | 72万円 | +132.2% |
| 営業外費用 | 94万円 | 1百万円 | -13.8% |
| 経常利益 | -2.04億円 | -2.13億円 | +4.2% |
| 税引前利益 | -2.21億円 | -2.11億円 | -4.3% |
| 法人税等 | 1百万円 | 41万円 | +202.0% |
| 当期純利益 | -2.22億円 | -2.12億円 | -4.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -2.19億円 | -2.01億円 | -9.0% |
| 包括利益 | -2.19億円 | -2.21億円 | +0.9% |
| 減価償却費 | 79万円 | 67万円 | +17.9% |
| 支払利息 | 89万円 | 1百万円 | -14.8% |
| 1株当たり当期純利益 | -63.09円 | -62.40円 | -1.1% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 5.57億円 | 8.36億円 | -2.78億円 |
| 現金預金 | 2.26億円 | 1.55億円 | +71百万円 |
| 売掛金 | 1.47億円 | 5.25億円 | -3.78億円 |
| 固定資産 | 95百万円 | 93百万円 | +1百万円 |
| 有形固定資産 | 9百万円 | 9百万円 | -12万円 |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -3百万円 | -25百万円 | +22百万円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 89百万円 | -7百万円 | +96百万円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -33.6% |
| 粗利益率 | 33.2% |
| 流動比率 | 307.0% |
| 当座比率 | 307.0% |
| 負債資本倍率 | 0.70倍 |
| インタレストカバレッジ | -231.12倍 |
| EBITDAマージン | -31.4% |
| 実効税率 | -0.6% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 3.50百万株 |
| 自己株式数 | 1千株 |
| 期中平均株式数 | 3.48百万株 |
| 1株当たり純資産 | 109.33円 |
| EBITDA | -2.04億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 19.00億円 |
| 営業利益予想 | 50百万円 |
| 経常利益予想 | 50百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 30百万円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 9.25円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のビーマップは、売上が前年同期比+25.3%と伸長した一方で、販管費の膨張により営業赤字が拡大し、最終赤字に至った厳しい四半期でした。売上高は6.51億円、売上総利益は2.16億円で粗利率は33.2%でしたが、販管費が4.21億円(売上比64.7%)に達し、営業損益は-2.05億円、営業利益率は-31.5%まで悪化しました。経常損益は-2.04億円、当期純損益は-2.19億円で、EPSは-63.09円と赤字水準です。粗利率33.2%に対し、営業段階では-31.5%と-6,470bpのマージンダウンが生じており、費用構造の重さが明確です。EBITDAは-2.04億円(マージン-31.4%)で、減価償却は0.01億円と軽微なため、コスト負担の主因は現金費用(人件費や外注費、販売促進費等)と推察されます。営業外収益・費用は軽微(+0.02億円、-0.01億円)で、本質的な赤字要因は営業面に集中しています。売上は+25.3%と高成長を示した一方で、販管費が粗利を大きく上回り、営業レバレッジが負に作用した構図です。営業CFは-0.03億円と、純損益-2.19億円に比べほぼゼロ近辺まで回復しているものの、営業CF/純利益は0.01倍と著しく低く、収益の質(キャッシュ転換力)には明確な懸念があります。総資産は6.52億円、純資産は3.83億円で、負債資本倍率は0.70倍、流動比率は307%と流動性は良好です。現金預金は2.26億円、流動資産5.57億円に対して流動負債1.82億円と、短期の資金繰り耐性は確保されています。長期借入金は0.61億円とレバレッジは抑制的ですが、インタレストカバレッジは-231倍と、損益面からの利払い耐性は脆弱です。自己資本のうち利益剰余金が-7.97億円と累積赤字で、資本金9.84億円により資本が下支えされる形です。ROEは-57.2%、ROICは-94.1%と資本効率は大幅なマイナスで、足元の事業採算に大きな課題が残ります。投資CF詳細は未開示ですが、設備投資は0.17億円の支出で、営業CFと合わせると暫定的なFCFは-0.20億円程度とみられます(投資CFのその他項目は不明)。配当は未開示で、累積赤字の状況からも当面の配当実施余地は限定的と見られます。今後は、売上成長の持続性とともに、販管費コントロールによる黒字化のモメンタムが最大の焦点です。短期的には高い流動性が下支えとなる一方、中期的には赤字体質の継続が資本の希薄化や追加調達コストの上昇につながるリスクがあります。データは四半期の単点が中心で、前年のマージン比較や費用内訳が未記載のため、費用増の内訳特定や持続性評価には限界がある点に留意が必要です。
デュポン分析(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ): ROE -57.2% = (-33.6%) × 0.998 × 1.70。最大のドライバーは純利益率の大幅なマイナスで、粗利2.16億円に対し販管費4.21億円が上回ったことが主因です。総資産回転率は0.998とほぼ1倍を維持しており、効率性は相対的に問題が小さい一方、収益性(マージン)の毀損がROE悪化の決定要因となっています。ビジネス面では、売上+25.3%の高成長を人員・開発・販売費などの先行投資や固定費が吸収できず、売上総利益率33.2%から営業利益率-31.5%へと-6,470bpのマージンダウンが発生しています。このコスト超過が一時的か継続的かは、費用内訳(人件費、外注費、プロモーションなど)や一過性費用の有無が未開示のため確度は限定的ですが、減価償却が小さいことから現金費用の構造的高止まりが示唆され、短期的には容易に解消しにくい可能性があります。懸念されるトレンドとして、売上高は+25.3%増加している一方で、販管費率が64.7%と極めて高く、売上成長に見合う営業レバレッジ改善が得られていない点が挙げられます。資本効率面では、ROICが-94.1%と投下資本に対する収益性が大幅マイナスで、資本コストを大きく下回る水準です。
売上は6.51億円で前年同期比+25.3%と高い伸びを示しました。売上総利益は2.16億円、粗利率33.2%は一定の価格決定力または付加価値を示すものの、販管費4.21億円(売上比64.7%)が成長の果実を吸収し、営業損失-2.05億円に至っています。成長の持続性は、受注残、高単価案件の継続、チャーン率などの営業KPI次第ですが、データ未記載のため確度は限定的です。利益の質は、営業CFが-0.03億円と純損益-2.19億円に比べ見かけ上は持ち直しているものの、営業CF/純利益は0.01倍と低く、運転資本の収縮(未開示)や一時要因によるキャッシュの下支えの可能性を排除できません。先行投資(人員やマーケティング)の回収フェーズに移行できれば黒字化余地はありますが、販管費の絶対水準が高く、短期では固定費圧縮や価格ミックス改善が不可欠です。設備投資は0.17億円と抑制的で、成長投資は主にOPEX中心と推察されます。今後の見通しは、売上成長の継続と併せて販管費率の低下(例: 64.7%→50%台前半)および粗利率の維持・改善が実現するかが鍵です。
流動資産5.57億円に対し流動負債1.82億円で、流動比率は307%、当座比率も同水準と短期流動性は非常に良好です。負債合計2.69億円、純資産3.83億円で負債資本倍率は0.70倍と保守的なレバレッジに留まっています。長期借入金0.61億円に対し、現金預金2.26億円があり、短期的な満期ミスマッチリスクは限定的です。もっとも、インタレストカバレッジは-231倍と、損益面からの利払い余力は不足しています。買掛金0.54億円に対し売掛金1.47億円・現金2.26億円があるため、運転資本面の資金繰りは安定的と見られます。オフバランスの保証債務・リース等は未開示で把握できません。D/E>2.0や流動比率<1.0といった警戒ラインは該当せず、財務構造自体は健全ですが、継続的な赤字が資本の毀損を通じて将来の財務柔軟性を削ぐリスクには留意が必要です。
営業CFは-0.03億円、純損益は-2.19億円で、営業CF/純利益は0.01倍と明確な品質問題シグナルです(>1.0倍が望ましい)。運転資本の詳細(在庫・前受・未払等)が未記載のため、キャッシュの支えが一時的な回収・支払タイミングに起因する可能性を排除できません。投資CFは未開示ですが、設備投資は-0.17億円で、営業CFと合わせた暫定的なFCFは約-0.20億円と推定されます(その他の投資CF要素により乖離の可能性あり)。財務CFは+0.89億円と資金調達でキャッシュを補填しており、事業キャッシュ創出力の不足を外部資金が埋める構図です。運転資本操作の兆候は明確には特定できませんが、利益に比して営業CFが極端に小さい点は、売上債権回収や前受金の増加、一時的な費用未払等の影響が疑われます(データ欠落により検証不可)。
配当情報は未記載で、当期は純損失-2.19億円、利益剰余金-7.97億円と累積赤字の状態にあります。営業CFも-0.03億円、暫定FCFもマイナスと推定されるため、配当実施の財源は乏しく、当面の安定配当は難しいと見られます。仮に将来配当を再開する場合でも、FCFによる十分なカバレッジ(FCF/配当>1.0)確保と、黒字化・累損解消の進展が前提条件となるでしょう。現時点の配当性向・FCFカバレッジは算出不可です。
ビジネスリスク:
- 販管費率の高止まりにより、売上成長が利益に転化しないリスク(営業レバレッジが負に作用)
- プロジェクト型収益の遅延・検収ずれによる売上・キャッシュのボラティリティ
- 顧客集中・大型案件依存による受注変動リスク(未開示のため潜在的)
- 価格競争・人件費上昇による粗利率・限界利益の劣化
財務リスク:
- 継続的な赤字による自己資本の毀損と将来のエクイティ/デット調達コスト上昇
- インタレストカバレッジ負値(-231倍)に伴う利払い耐性の脆弱性
- 営業CF/純利益0.01倍と低いキャッシュ転換、運転資本に依存した一時的CFの可能性
- 累積赤字(利益剰余金-7.97億円)による配当制約と財務柔軟性の低下
主な懸念事項:
- ROE-57.2%、ROIC-94.1%と資本効率が著しく低く、資本コスト大幅未達
- 売上総利益2.16億円に対し販管費4.21億円と構造的な収益ギャップ
- 短期流動性は良好ながら、黒字化までのキャッシュ消費ペースの管理が課題
- 投資CF詳細未開示により、FCFの持続可能性評価に不確実性
重要ポイント:
- 売上+25.3%の成長にもかかわらず、販管費率64.7%で営業損失-2.05億円と赤字体質が継続
- 営業CF/純利益0.01倍と収益のキャッシュ化が極めて弱い
- 流動比率307%、現金2.26億円で短期の流動性は高いが、インタレストカバレッジは負値
- ROE-57.2%、ROIC-94.1%と資本効率は大幅なマイナスで資本コスト未達
- 暫定FCFはマイナス推定(投資CF未開示)、外部資金でキャッシュを補填
注視すべき指標:
- 販管費率(64.7%)の低下トレンドと絶対額の抑制
- 粗利率(33.2%)の維持・改善と高付加価値案件比率
- 営業CF水準と営業CF/純利益倍率(>1.0倍への回帰)
- 受注残・ARPA・解約率等の営業KPI(未開示項目の開示拡充)
- 現金残高・バーンレート、追加調達動向と条件
- 資本政策(累損解消の進捗、潜在的な希薄化リスク)
セクター内ポジション:
同業の小型IT・ソフトウェア/位置情報サービス各社と比較すると、売上成長は上位だが、販管費比率の高さとキャッシュ転換力の弱さから収益性は明確に劣後。財務レバレッジは低位で流動性は優位だが、持続的な赤字が続く限り、評価ディスカウントを受けやすい位置づけ。
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