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43012026 第3四半期プライムJGAAP

アミューズ(4301) 2026年度第3四半期決算 営業益140%増

2026年度第3四半期の営業利益は63.8億円(前年同期比+139.8%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高---
営業利益¥63.8億¥26.6億+139.8%
経常利益¥65.0億¥28.5億+128.4%
純利益¥45.2億¥11.0億+310.8%
ROE11.2%3.0%-

Executive Summary

2026年3月期第3四半期累計決算は、営業利益63.8億円(前年同期26.6億円、+37.2億円、+139.8%)、経常利益65.0億円(同28.5億円、+36.5億円、+128.4%)、親会社株主に帰属する四半期純利益45.2億円(同11.0億円、+34.2億円、+310.8%)と大幅な増益を達成した。売上高は550.3億円(前年同期538.9億円、+11.4億円、+2.1%)と増収基調にあり、営業利益率は11.6%(前年同期4.9%から+6.7pt)と大幅に改善した。EPS257.46円は前年同期37.18円から+592.5%増加し、1株あたり純資産は2,499.0円に積み上がった。増収増益の構造であり、特に営業利益の急拡大が収益性改善を牽引している。

業績変動要因

【売上高】営業収入は550.3億円で前年同期比+2.1%の増収となった。セグメント別では、イベント関連事業356.2億円(前年同期337.4億円、+5.6%)がファンクラブ・商品売上収入の増加(前年116.4億円→148.5億円)により拡大した一方、イベント収入は207.7億円(前年同期220.9億円、-6.0%)と減少した。音楽・映像事業は139.8億円(前年同期155.5億円、-10.1%)で、音楽収入が46.6億円(前年同期66.4億円、-29.8%)と大幅減少したが、映像収入は92.5億円(前年同期86.4億円、+7.1%)と伸長した。出演・CM事業は54.3億円(前年同期46.0億円、+18.0%)と高成長を示した。主力のイベント関連事業が全体の64.7%を占め、出演・CM事業の構成比は9.9%と小さいが成長率が最も高い。

【損益】営業利益63.8億円は前年同期比+139.8%と大幅増益となった。販管費は40.0億円で前年同期48.6億円から-17.9%減少しており、固定費削減が利益率改善に大きく寄与した。営業外収益は1.3億円(受取利息0.4億円、為替差益0.4億円等)、営業外費用は0.1億円と軽微であり、経常利益は営業利益とほぼ同水準の65.0億円となった。特別損失として事業構造改革費用8.6億円、投資有価証券評価損1.1億円を含む11.7億円が発生したが、特別利益として投資有価証券売却益0.8億円を計上し、税引前利益は65.8億円を確保した。法人税等20.6億円(実効税率31.3%)を控除後、非支配株主利益3.4億円を除いた親会社株主帰属利益は45.2億円に達した。一時的要因として事業構造改革費用8.6億円が純利益を約6億円程度押し下げたと推定されるが、それを除いても本業ベースの改善が顕著である。経常利益と純利益の乖離率は約30%であり、特別損失の影響が大きい。結論として、増収増益であり、特に営業レバレッジの効きと固定費削減により営業利益率が大幅改善した構造である。

セグメント別分析

イベント関連事業は売上高356.2億円(構成比64.7%)、営業利益36.9億円(利益率10.4%)で主力事業の位置付けにある。前年同期比では売上高+5.6%増、営業利益は9.6億円から約+284%増と大幅改善した。出演・CM事業は売上高54.3億円(構成比9.9%)、営業利益9.6億円(利益率17.6%)と最も高い利益率を誇り、前年同期比では売上高+18.0%増、営業利益は5.1億円から+88.2%増と好調であった。音楽・映像事業は売上高139.8億円(構成比25.4%)、営業利益17.3億円(利益率12.4%)で、前年同期比では売上高-10.1%減であったものの、営業利益は11.9億円から+45.0%増と効率改善が見られた。セグメント間では出演・CM事業の利益率17.6%が突出して高く、イベント関連事業10.4%、音楽・映像事業12.4%と比較して収益性が優れている。主力のイベント関連事業は売上・利益ともに最大であり、全社業績への影響度が最も大きい。

主要財務指標

【収益性】ROE 11.2%は前年同期から大幅改善しており、営業利益率11.6%(前年同期4.9%から+6.7pt)の改善が主因である。純利益率は8.2%(親会社帰属利益45.2億円÷売上高550.3億円)と前年同期2.0%から+6.2pt改善した。総資産利益率は7.1%(純利益45.2億円÷総資産636.8億円、年換算)と高水準である。【キャッシュ品質】現金及び預金282.2億円、有価証券29.0億円で合計311.2億円の流動性を保有し、短期負債216.3億円に対するカバレッジは1.4倍と十分である。営業運転資本は277.6億円(流動資産493.9億円-流動負債216.3億円)で資金余力は大きい。【投資効率】総資産回転率は0.86倍(年換算売上高÷総資産)と業種中央値0.67倍を上回り、資産効率は良好である。【財務健全性】自己資本比率63.6%は業種中央値59.2%を上回り、資本基盤は堅固である。流動比率228.4%、有利子負債1.2億円(長期借入金)のみで実質無借金経営であり、財務リスクは極めて低い。負債資本倍率0.57倍と保守的な資本構成である。

キャッシュフロー分析

現金及び預金は282.2億円で前年同期比+28.5億円増加しており、営業利益の大幅増加が資金積み上げに寄与したと推定される。運転資本では、棚卸資産が12.1億円(前年同期8.4億円から+44.0%増)と仕掛品の積み上がりが見られる一方、現金預金の増加が流動性を補完している。流動負債216.3億円に対して現金預金282.2億円で現金カバレッジは1.3倍であり、短期支払い能力は十分である。有形固定資産は62.9億円で前年同期比微増にとどまり、設備投資は抑制的であったと推察される。投資有価証券は48.1億円で前年同期比-6.9億円減少しており、投資有価証券売却益0.8億円と評価損1.1億円の計上から、ポートフォリオ整理の動きが確認できる。財務活動では有利子負債が1.2億円と極めて低水準に抑制されており、内部資金による事業運営が確立している。

収益の質

経常利益65.0億円に対し営業利益63.8億円で、非営業純増は約1.2億円と軽微である。営業外収益1.3億円の内訳は受取利息0.4億円、為替差益0.4億円、持分法投資利益0.8億円等であり、営業外収益が売上高の0.2%を占めるに過ぎず、本業収益が圧倒的である。特別損益では事業構造改革費用8.6億円と投資有価証券評価損1.1億円の合計10.7億円が一時的損失として発生しており、経常的な収益力はさらに高いと評価できる。営業利益の大幅拡大に対して販管費が前年同期48.6億円から40.0億円へ-17.9%減少しており、固定費削減による営業レバレッジの効きが収益性改善の主因である。営業CFの詳細開示がないため利益の現金裏付けは未確認だが、現金預金の増加と低い有利子負債から、キャッシュベースの収益の質は良好と推察される。

業績予想・ガイダンス

通期業績予想に対する進捗率は、営業利益63.8億円で通期予想55.0億円に対して116.0%、経常利益65.0億円で通期予想56.0億円に対して116.1%と大幅に上振れている。第3四半期累計の標準進捗率75%と比較して約41pt上回っており、上期および第3四半期の好業績が反映されている。純利益は45.2億円で通期予想36.0億円に対して進捗率125.6%であり、こちらも予想を大きく超過している。会社は業績予想を据え置いているが、実績が予想を上回る状況から、第4四半期に特別な費用計上や季節的減益要因を織り込んでいる可能性がある。受注残高データは開示されていないが、イベント関連事業では将来のイベントスケジュールが売上見通しを左右するため、下期のイベント開催予定が通期予想の前提と推定される。

株主還元

年間配当予想は20.0円(中間10.0円、期末10.0円)で前年実績20.0円と据え置かれている。親会社帰属純利益45.2億円、発行済株式数18,624千株(自己株式控除後16,208千株)に基づく配当性向は約7.2%(配当総額約3.2億円÷純利益45.2億円)と非常に保守的な水準である。自社株買い実績の開示はないため総還元性向は配当性向と同等の7.2%となる。現金預金282.2億円と低い有利子負債1.2億円から、配当支払いの持続性は極めて高く、増配余地も十分にあると評価できる。

リスク要因

  1. イベント開催の変動性リスク: イベント関連事業が売上高の64.7%を占めており、天候・規制・感染症・タレントスケジュール等の外部要因によるイベント中止・延期が業績に直結する。前年同期比でイベント収入が-6.0%減少した実績があり、イベント依存度の高さは最大のリスク要因である。
  2. 仕掛品評価リスク: 棚卸資産12.1億円のうち仕掛品が高比率を占める構造と推定され、製作中の公演・映像コンテンツの完成遅延や需要変動により評価損計上のリスクがある。事業構造改革費用8.6億円が発生した実績からも、資産効率化の課題が示唆される。
  3. 音楽収益の減少トレンド: 音楽収入が前年同期比-29.8%と大幅減少しており、ストリーミング収益の分配構造やCDパッケージ販売の縮小等、音楽収益化環境の変化が長期的な収益圧力となる可能性がある。映像収入の伸長がカバーしているが、音楽事業の構造改革が継続課題である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ)当社はIT・通信業種に分類される。ROE 11.2%は業種中央値8.3%(2025-Q3、n=104社)を+2.9pt上回り、収益性は業種内で上位に位置する。自己資本比率63.6%は業種中央値59.2%を+4.4pt上回り、財務健全性も良好である。営業利益率11.6%は業種中央値8.2%を+3.4pt上回り、効率性も業種平均を上回る。流動比率228.4%は業種中央値215.0%とほぼ同等であり、流動性は標準的である。総資産回転率0.86倍(年換算)は業種中央値0.67倍を上回り、資産効率は良好である。ネットデット/EBITDA倍率はマイナス(実質無借金)であり、業種中央値-2.84倍と比較しても保守的な財務構造である。EPS成長率+592.5%は業種中央値+22.0%を大幅に上回るが、前年同期が低水準であったベース効果が大きく、持続性の評価には複数期の推移確認が必要である。総じて収益性・健全性・効率性は業種平均を上回り、財務構造は極めて保守的である。(業種: IT・通信業(104社)、比較対象: 2025-Q3四半期決算、出所: 当社集計)

決算上の注目ポイント

決算上の注目ポイントは以下の通り。第一に、営業利益率が前年同期4.9%から11.6%へ+6.7pt改善しており、販管費の大幅削減(前年同期48.6億円→40.0億円、-17.9%)による営業レバレッジの効きが顕著である。事業構造改革費用8.6億円の計上と合わせて、固定費構造の抜本的見直しが進行中であり、今後の収益性持続性を左右する。第二に、出演・CM事業の高成長(売上高+18.0%、営業利益率17.6%)と音楽・映像事業の効率改善(売上高-10.1%だが営業利益+45.0%)がポートフォリオの収益性改善に寄与しており、イベント依存度を低減する事業バランスの変化が観察できる。第三に、通期業績予想に対する進捗率が営業利益116.0%、純利益125.6%と大幅上振れしており、第4四半期に織り込まれた費用計上や季節性の前提を確認する必要がある。受注残高データが未開示であるため、イベントスケジュールや契約状況が将来売上の可視性を決定する。現金預金282.2億円と極めて低い有利子負債は財務安定性を担保しており、配当性向7.2%と保守的な還元水準から増配余地は大きい。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。


AI財務分析

総括

2026年度第3四半期累計は、営業収入が前年同期比2.1%増の550.30億円にとどまる一方、営業利益は同139.8%増の63.79億円へ急拡大した。営業利益率は11.6%となり、前年同期の4.9%から665bp上昇した。売上総利益は103.75億円で、売上総利益率は18.9%と前年同期の14.0%から489bp改善した。販管費は39.95億円と前年同期比17.9%減少し、販管費率も9.0%から7.3%へ177bp低下した。したがって、増益の主因は売上成長よりも原価・販管費の効率化を通じた収益性改善である。親会社株主に帰属する四半期純利益は41.80億円、前年同期比577.4%増となった。親会社帰属純利益率は7.6%となり、前年同期の1.1%から646bp改善した。純利益の伸びが営業利益を大きく上回ったのは、前年同期に11.72億円の特別損失があった反動も大きい。当期の特別利益は投資有価証券売却益0.76億円を中心とする0.79億円であり、税引前利益65.84億円に対する寄与は1.2%にとどまる。経常利益は65.05億円で営業利益を1.26億円上回り、営業外損益は小幅なプラスにとどまった。イベント関連事業が営業利益の57.9%を稼ぐ主力事業であり、同事業の大幅な採算改善が全社増益を牽引した。音楽・映像事業は減収ながら増益、出演・CM事業は増収増益であり、セグメント横断で利益率が改善した。通期営業利益予想55.00億円に対して第3四半期累計で116.0%、親会社株主帰属純利益予想36.00億円に対して116.1%まで進捗している。会社は業績予想を修正しているが、現予想の達成には第4四半期に累計利益が減少する前提となるため、今後の追加修正余地または大型イベント等に伴う期末費用・原価の発生が焦点となる。財務面では現金預金282.24億円、流動比率228.4%、有利子負債1.18億円と保守的であり、事業変動への耐性は高い。もっとも、仕掛品は29.56億円へ増加し、棚卸資産構成に占める比率69.9%との品質警告が出ているため、制作・イベント案件の回収、販売化および評価損リスクを継続的に確認する必要がある。

収益性分析

年換算ROEは、親会社所有者に帰属する9カ月累計純利益41.80億円を年換算した55.73億円、前年同期末と当期末の親会社所有者持分の平均360.08億円に基づき、約15.5%と試算される。デュポン3因子では、年換算純利益率7.6%×年換算総資産回転率1.18倍×財務レバレッジ約1.73倍=年換算ROE約15.5%となる。最も大きく変化した要素は純利益率であり、営業利益率が665bp改善したことが直接的な牽引役である。年換算総資産回転率は、550.30億円の9カ月営業収入を年換算した733.73億円と、総資産の平均約622.32億円を用いて算出しており、資産効率も一定水準にある。財務レバレッジは提供指標ベースで1.57倍と過度ではなく、ROEは負債拡大ではなく収益性改善によって形成されている。売上総利益率は前年同期比489bp改善し、販管費率は177bp低下したため、営業レバレッジは強く働いた。販管費が前年同期の48.64億円から39.95億円へ減少する一方で売上は増収であり、固定費吸収と費用統制が採算改善に寄与したとみられる。セグメント別には、イベント関連事業の利益率が2.8%から10.4%へ752bp、音楽・映像事業が7.7%から12.4%へ469bp、出演・CM事業が11.0%から17.5%へ649bp改善した。全セグメントで利益率が上昇している点は、単一案件だけではない改善を示す。ただし、前年同期の収益性には大型の特別損失が含まれており、純利益の前年比伸び率は基調的な営業収益力の改善幅を上回っている。税負担係数は0.635、実効税率は31.3%であり、税引前利益から純利益への変換率は標準的な法人税負担の影響を受けている。金利負担係数は1.032倍、インタレストカバレッジは3,189.5倍であり、資金調達コストは収益性の制約となっていない。

成長性評価

営業収入は550.30億円、前年同期比2.1%増であり、利益成長に比べて売上成長は限定的である。イベント関連事業は営業収入356.16億円、同5.6%増で、ファンクラブ・商品売上収入が148.50億円と前年同期比27.6%増加したことが増収を支えた。一方、イベント収入は207.66億円で同6.0%減少しており、イベント規模・開催本数・制作原価の変動が売上の不確実性として残る。音楽・映像事業は139.85億円、同10.1%減収であり、音楽収入が46.59億円と同29.8%減少した。映像収入は92.51億円、同7.0%増加して音楽収入の減少を一部補完した。出演・CM事業は54.28億円、同17.2%増と最も高い増収率を示した。売上構成ではイベント関連事業が64.7%を占め、成長持続性はイベント、ファンクラブ・商品販売、および所属アーティストの稼働状況に大きく左右される。営業利益は費用効率化を伴って大きく改善したが、通期予想を既に上回っていることから、現時点の通期ガイダンスは第4四半期の費用・原価・案件構成に対して慎重な前提を置いている可能性がある。

財務健全性

流動資産493.88億円に対し流動負債216.28億円で、流動比率は228.4%、当座比率は222.8%である。いずれも100%を大きく上回り、短期債務に対する流動性は強い。運転資本は277.60億円のプラスであり、満期ミスマッチのリスクは限定的である。現金預金は282.24億円で総資産の44.3%を占め、流動負債の130.5%をカバーする。有利子負債は1.18億円、長期借入金も1.18億円にとどまり、負債資本倍率は0.57倍、Debt/Capital比率は0.3%である。D/E比率が2.0倍を超える警戒水準にはなく、財務レバレッジによる脆弱性は低い。総負債は231.79億円で総資産の36.4%、純資産は405.03億円で自己資本比率は59.0%である。契約負債は32.24億円あり、イベント・制作・ファンクラブ関連の将来履行義務に対応する前受収益として、運転資本上の資金源となっている。前年同期比では純資産が371.20億円から405.03億円へ33.83億円増加し、利益剰余金も325.48億円から360.59億円へ35.11億円増加した。これは当期利益の積み上がりを主因とする資本蓄積を示す。のれんは3.44億円で純資産の0.8%、総資産の0.5%にすぎず、JGAAPにおけるのれん償却や将来減損が財務基盤に与える影響は限定的である。無形固定資産も9.10億円、総資産の1.4%にとどまる。

キャッシュフロー品質

配当持続性

第2四半期配当は1株当たり20.00円である。第2四半期配当のみを基礎とする配当性向は8.9%であり、親会社株主に帰属する第3四半期累計純利益41.80億円に対しても低い負担である。通期予想配当は1株当たり40.00円、通期予想EPSは221.79円であるため、予想配当性向は約18.0%となる。これは配当金のみを純利益で除した配当性向であり、自社株買いを含む総還元性向ではない。予想配当性向は60%未満の持続可能性の目安を大きく下回る。現金預金282.24億円、有利子負債1.18億円という資本構成も、配当支払い余力を補強する。利益剰余金は360.59億円まで積み上がっており、利益剰余金の観点からも配当余力は厚い。

リスク評価

ビジネスリスクとして、高優先度(可能性: 中、影響度: 高): イベント関連事業が営業利益の57.9%を占めるため、主力アーティストの活動、会場稼働、チケット需要、制作費および大型案件の開催時期が収益を大きく左右する。、高優先度(可能性: 中、影響度: 高): エンターテインメント業界固有のリスクとして、天候・感染症・災害・会場都合等によるイベント延期・中止は、売上逸失だけでなく既発生制作費の回収にも影響する。、中優先度(可能性: 中、影響度: 中): 音楽・映像事業は10.1%減収、うち音楽収入は29.8%減収であり、作品投入時期、配信・パッケージ販売、版権収入の変動が事業成長の不確実性となる。、中優先度(可能性: 中、影響度: 中): 出演・CM事業は所属アーティストの人気・契約継続・広告需要への依存度が高く、タレント関連のレピュテーション事案は収益機会を毀損しうる。が挙げられます。

財務リスクとしては、高優先度(可能性: 中、影響度: 中): 品質アラートである仕掛品比率69.9%は40%の警戒基準を上回る。仕掛品は29.56億円で前年同期比18.8%増加しており、制作案件の完成・販売化の遅延、想定販売未達時の評価損、資金回収長期化を注視する必要がある。、中優先度(可能性: 低、影響度: 中): 投資有価証券は48.11億円で総資産の7.6%を占めるため、市場価格の変動はその他有価証券評価差額金および包括利益に影響する。当期の包括利益47.57億円は純利益45.23億円を上回っている。、低優先度(可能性: 低、影響度: 低): 金利負担は軽微で、支払利息0.02億円、インタレストカバレッジ3,189.5倍であるため、現時点で借入金利上昇の直接的影響は限定的である。が挙げられます。

主な懸念事項としては、営業利益率の急改善が、案件ミックス、イベント原価、販管費抑制のどの要因でどこまで再現可能か。、第3四半期累計営業利益63.79億円が通期予想55.00億円を16.0%上回る状況下での第4四半期の利益変動。、仕掛品の回収・販売化と、コンテンツ・制作関連資産の評価リスク。が挙げられます。

投資示唆

重要ポイントとして、売上高が前年同期比2.1%増にとどまるなか、営業利益は139.8%増、営業利益率は665bp上昇しており、当期の最大の変化は収益性である。、イベント関連事業は利益構成の57.9%を占める主力事業で、営業利益は36.92億円、前年同期比284.6%増となった。、音楽・映像事業は減収でも利益率を改善しており、出演・CM事業は17.5%の高い利益率を維持しつつ増収増益となった。、流動比率228.4%、現金預金282.24億円、有利子負債1.18億円という低レバレッジ構成は、業績変動の大きいコンテンツ・イベント事業に対する財務的な緩衝材となる。、予想配当性向約18.0%は低く、利益・資本・流動性の観点で配当負担は限定的である。が挙げられます。

注視すべき指標は、イベント収入、ファンクラブ・商品売上収入、およびイベント関連事業の営業利益率、音楽収入の減収幅と映像収入による補完の持続性、仕掛品残高、仕掛品の販売化・費用化、および評価損の有無、通期業績予想の再修正と第4四半期の営業利益、投資有価証券の評価差額および包括利益への影響です。

セクター内ポジションについては、営業利益率11.6%は提示された8~15%の「良好」レンジに位置し、年換算ROE約15.5%は15%超の「優良」基準を満たす。流動性とソルベンシーはベンチマークを大幅に上回る一方、仕掛品構成比69.9%は制作型エンターテインメント企業として案件進捗・回収を要監視とする水準である。