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417A2026 第3四半期プライムJGAAP

ブルーゾーンホールディングス(417A) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は6,083億円、営業利益は375.8億円。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

小売/小売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥6082.7億--
営業利益¥375.8億--
経常利益¥370.4億--
純利益¥255.0億--
ROE12.3%--

Executive Summary

食品スーパーマーケット単一事業で増収増益となり、営業利益・経常利益・親会社株主帰属純利益はいずれも通期会社予想を第3四半期累計時点で上回る進捗となった。売上高は6,082.7億円、営業利益は375.8億円(営業利益率6.2%)、経常利益は370.4億円、親会社株主帰属純利益は249.7億円(連結純利益255.0億円)である。通期予想に対する進捗率は売上高78.8%に対し、営業利益111.2%、経常利益112.2%、純利益121.8%と利益項目が標準的な75%水準を大きく上回っており、通期計画が保守的である可能性、あるいは第4四半期に季節的な費用増加を織り込んでいる可能性が考えられる。

業績変動要因

【売上高】売上高は6,082.7億円で、通期予想7,720.0億円に対する進捗率は78.8%である。事業は食品スーパーマーケットの単一セグメントであり、日常消費に支えられる安定的な収益基盤を反映していると考えられる。

【損益】売上原価4,392.4億円を控除した売上総利益は1,466.0億円(粗利率24.1%)、販管費1,314.5億円(販管費率21.6%)を控除して営業利益375.8億円(利益率6.2%)となった。経常利益370.4億円は営業利益比98.6%と近接しており、営業外費用(支払利息7.7億円)が主因の小幅な減少にとどまる。特別損益は利益2.1億円・損失0.5億円とネットで1.7億円にとどまり、税引前利益372.1億円に占める比率は0.5%未満と小さく、当期利益は特別要因への依存度が低い経常的な収益構造を示す。実効税率は31.5%で、親会社株主帰属純利益249.7億円が確定した。結論として増収増益である。

セグメント別分析

当社グループは食品を中心としたスーパーマーケット事業の単一セグメントであり、セグメント別の売上・損益は開示されていない。

主要財務指標

【収益性】営業利益率6.2%、純利益率4.2%(連結純利益ベース)は、粗利率24.1%から販管費率21.6%を控除した水準で決まる薄利型の構造であり、コスト変動への感応度が高い。【キャッシュ品質】経常利益370.4億円は営業利益375.8億円とほぼ一致し、特別損益の寄与も1.7億円と小さいため、利益の質は概ね経常的な事業活動に基づく。【投資効率】ROEは12.3%であり、総資産回転率と適度な財務レバレッジの組合せにより、低い純利益率を補完する構造となっている。総資産に占める有形固定資産比率は約59.8%と高く、店舗資産の稼働が利益創出の中心となっている。【財務健全性】自己資本比率は48.6%、現金及び預金538.5億円は短期借入金を大幅に上回り、短期の資金繰りに関する緩衝は厚い。一方で流動資産1,115.8億円に対し流動負債1,279.8億円と流動比率は100%を下回り、運転資本はマイナスとなっているが、流動負債の主体は買掛金646.1億円であり仕入債務活用型の食品小売の特性が表れている。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の営業CF・投資CF・財務CFは開示データに含まれないため、貸借対照表の変動から資金動向を分析する。現金及び預金は538.5億円で、短期借入金8.0億円を大きく上回っており、短期的な資金繰りに余裕がある。有利子負債は長期借入金574.3億円が中心で、固定資産3,143.2億円に対して長期資金が充当される構図であり、資金調達と資産保有の期間対応は概ね整合的である。支払利息7.7億円に対し営業利益375.8億円は48倍を超える水準にあり、利払い負担は利益水準に比して軽微である。

収益の質

当期利益は経常的な事業活動からの寄与が大きく、一時的要因への依存度は低い。経常利益370.4億円は営業利益375.8億円の98.6%に相当し、営業外収益2.5億円・営業外費用7.9億円(うち支払利息7.7億円)の差引が主な乖離要因である。特別利益2.1億円(固定資産売却益等)と特別損失0.5億円(固定資産除却損)のネット寄与は1.7億円にとどまり、税引前利益372.1億円に対する比率は1%未満である。包括利益は255.8億円で親会社株主分は250.4億円であり、純利益249.7億円との乖離は有価証券評価差額金1.0億円等の小幅なその他の包括利益項目にとどまり、アクルーアルの観点からも利益の質に大きな歪みは見られない。

業績予想・ガイダンス

第3四半期累計時点で、営業利益・経常利益・親会社株主帰属純利益はいずれも通期会社予想を既に上回っている。営業利益は通期予想338.0億円に対し累計375.8億円で進捗率111.2%、経常利益は予想330.0億円に対し累計370.4億円で進捗率112.2%である。親会社株主帰属純利益は予想205.0億円(EPS予想501.22円換算)に対し累計249.7億円(EPS613.19円)で進捗率121.8%となった。売上高の進捗率は78.8%と標準的な水準にとどまる一方、利益項目の進捗が大幅に先行しており、第4四半期の費用計画や通期予想の修正動向が注目点となる。

株主還元

会社予想の年間配当は1株当たり62.5円である。予想EPS501.22円に基づく予想配当性向は約12.5%であり、会計利益に対する配当余力は大きい。利益剰余金は1,869.9億円と厚く、資本面からの制約は小さいと考えられる。第3四半期累計の実績EPSは613.19円と予想EPSを上回って推移しており、通期予想の達成を前提とすれば配当の利益カバーは十分な水準にある。自社株買いに関するデータは示されていないため、本項では配当性向のみを評価している。

リスク要因

  1. 流動性指標の低下: 流動資産1,115.8億円に対し流動負債1,279.8億円で、流動比率は約87.2%と100%を下回る。現金及び預金538.5億円が短期借入金8.0億円を大きく上回る点は緩和要因だが、買掛金646.1億円を中心とする流動負債への対応力は営業活動からの資金創出に依存する。

  2. 価格競争・コスト転嫁リスク: 粗利率24.1%、販管費率21.6%という薄いマージン構造のもとでは、人件費・物流費・光熱費・原材料価格の上昇を販売価格に十分転嫁できない場合、営業利益率6.2%が圧迫される可能性がある。

  3. 通期計画と第4四半期の乖離: 営業利益・経常利益・純利益の進捗率が110%超と売上高進捗率78.8%を大きく上回っており、第4四半期の費用発生や季節要因、通期計画の前提を確認する必要がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(retail)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率6.2%3.2% (0.7%–6.8%)+3.0pt
純利益率4.2%1.4% (0.1%–4.4%)+2.8pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、収益性は小売業界内で相対的に高い水準にある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益・経常利益・純利益の進捗率がいずれも110%を超え、通期会社予想に対して先行している。第4四半期の費用動向と通期修正の有無が決算データ上の注目点となる。

  2. ROE12.3%は総資産回転率と適度な財務レバレッジの組合せに支えられており、純利益率4.2%自体は業種中央値を上回るものの絶対水準としては薄利型である。

  3. 流動比率は87.2%と100%を下回るが、現金及び預金が短期借入金を大幅に上回り、流動負債の主体が買掛金である点は食品小売特有の運転資本構造として理解できる。今後の営業キャッシュフローや在庫・仕入債務の推移がモニタリングポイントとなる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)4,863円
base(基準)5,209円
bull(強気)5,227円
算出前提
1株純資産(BPS)4,927円
調整後予想EPS551.3円
株主資本コスト r9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向12.5%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER1.06倍 / 9.4倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 5,059円〜5,367円、ω±0.1で 5,203円〜5,220円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(122%)が標準(75%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。