| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥8131.6億 | - | - |
| 営業利益 | ¥363.9億 | - | +2.9% |
| 経常利益 | ¥357.3億 | - | +1.7% |
| 純利益 | ¥243.2億 | - | - |
| ROE | 11.8% | - | - |
2026年3月期第2四半期累計は、売上高8,131.6億円(前年比+11.0%)、営業利益363.9億円(同+2.9%)、経常利益357.3億円(同+1.7%)、親会社株主に帰属する純利益235.96億円(同+1.3%)と増収増益で着地。売上は既存店来店回復と新店寄与により11%増収を達成、営業利益率は4.5%で前年から微改善。粗利率23.8%を維持し販管費率23.0%に抑制したことで営業段階の増益を確保した。経常段階では支払利息10.6億円の負担があるものの、インタレストカバレッジ34.4倍と金利負担は十分吸収可能。特別損失32.1億円(うち減損29.9億円)により最終利益は圧迫されたが非経常的要因。通期予想は売上高9,030億円(+11.0%)、営業利益374.5億円(+2.9%)で進捗は順調。
【売上高】売上高8,131.6億円(前年比+11.0%)は、既存店の来店客数回復と新規出店寄与により二桁成長を達成。食品スーパー単一セグメントのため、地域別や商品別の開示はないが、在庫回転日数9.3日(年間39.2回転)と高効率の商品回転が売上拡大を下支え。売上債権回転日数6.9日、買掛金回転日数33.4日という負債主導の運転資本構造により資金効率は良好で、成長局面でも運転資本の追加負担は限定的。設備投資332.5億円(減価償却の2.08倍)と積極的な店舗展開を継続中で、通期見通しの+11.0%達成に向けた布石は打たれている。
【損益】売上原価5,898.0億円で粗利率23.8%を確保。販管費1,869.6億円(売上比23.0%)は前年並みの水準に抑制され、給料及び手当800.4億円(売上比9.8%)、賃借料188.2億円(同2.3%)と主要費目の比率は適正レンジ。減価償却費159.9億円(うち販管費145.5億円)を含むEBITDAは523.8億円でEBITDAマージン6.4%と基礎的収益力は安定。営業利益363.9億円(営業利益率4.5%)は前年比+2.9%増で、売上成長に対し利益成長率がやや低いのはコストインフレや新店の立ち上げコスト先行を織り込んだ結果。営業外段階では受取利息2.2億円に対し支払利息10.6億円で金融収支は▲8.4億円のマイナスだが、インタレストカバレッジ34.4倍と負担は軽微。経常利益357.3億円(+1.7%)から特別損失32.1億円(減損29.9億円、固定資産除却損2.1億円)を差し引き税引前利益333.0億円、法人税等89.8億円(実効税率27.0%)を控除後、非支配株主持分7.3億円を除いた親会社株主帰属純利益は235.96億円(+1.3%)。結論として増収増益を達成し、特別損失の影響を除けば収益トレンドは良好。
【収益性】営業利益率4.5%、純利益率3.0%、ROE11.8%、ROA(経常利益ベース)8.9%。ROEは純利益率2.9%×総資産回転率1.90倍×財務レバレッジ2.08倍で構成され、食品スーパー特有の低マージン・高回転モデルを反映。EBITDAマージン6.4%でのれん償却等の影響を除いた基礎的収益力は安定。粗利率23.8%、販管費率23.0%と差分は0.8ptで営業利益率は薄いが、在庫回転39.2回、賃料比率2.3%、労務費率9.8%と効率指標は良好。【キャッシュ品質】営業CF470.7億円は純利益の1.99倍、営業CF/EBITDA比率0.90倍と現金創出力は高い。アクルーアル比率▲5.5%で現金主導の利益計上。運転資本はマイナス212.4億円と構造的に資金源。【投資効率】総資産回転率1.90倍、設備投資/減価償却比率2.08倍と成長投資を継続。インタレストカバレッジ34.4倍で金利負担は軽微。【財務健全性】自己資本比率48.1%、Debt/EBITDA比率1.18倍、Debt/Capital比率23.0%と財務レバレッジは抑制的。流動比率82.8%、当座比率70.6%と100%を下回るが、買掛金主導の運転資本構造(買掛33.4日、在庫9.3日、売掛6.9日)に起因する構造的特性。現預金543.2億円を保有し、営業CF厚く短期流動性リスクは限定的。資産除去債務130.1億円(負債比5.9%)はやや高めだが長期計画下で管理可能。
営業CF470.7億円は純利益235.96億円の1.99倍で質は高く、営業CF小計576.6億円から運転資本の小幅な増減(在庫▲11.9億円、売上債権▲2.3億円、仕入債務+18.8億円)と法人税支払▲97.1億円を経て着地。投資CFは▲463.9億円で、設備投資▲332.5億円(新店・改装・物流投資)に加え子会社株式取得▲104.1億円が影響し、結果フリーCFは6.8億円と微増に留まる。設備投資/減価償却比率2.08倍は成長投資の積極姿勢を示すが、FCFマージン0.1%と薄く成長と配当の両立には営業CFの継続的拡大が鍵。財務CFは+36.4億円で長期借入156.0億円の調達により投資資金を手当てし、配当支払▲55.5億円、短期借入返済▲9.0億円を実施。現預金は期首485.0億円から期末543.2億円へ58.2億円増加し、手元流動性は十分。運転資本のマイナス構造は業態特性で持続的であり、アクルーアルの悪化や決算期末調整の兆候はみられず健全。
経常利益357.3億円と純利益235.96億円の乖離は特別損失32.1億円(減損29.9億円、固定資産除却損2.1億円)と税効果によるもので、減損は店舗収益性の見直しに伴う非経常的要因。営業外収益4.24億円(売上比0.05%)は軽微で、受取利息2.2億円、受取配当金0.2億円と経常的項目が中心。営業外費用10.9億円のうち支払利息10.6億円で金融費用が大半を占めるが、インタレストカバレッジ34.4倍と負担は十分吸収可能。包括利益247.6億円と純利益243.2億円の差分4.4億円は、有価証券評価差額金1.6億円と退職給付調整額2.8億円によるもので評価性項目の影響は限定的。営業CF/純利益比率1.99倍、アクルーアル▲5.5%と現金裏付けのある利益計上であり、会計上の利益操作や一時的な収益押し上げの兆候はなし。のれん償却3.44億円(EBITDA比0.7%未満)と軽微で、JGAAPとIFRSの差異による利益品質への影響も小さい。総じて経常的収益は本業中心で、特別損益を除けば収益の質は良好。
通期予想は売上高9,030億円(前年比+11.0%)、営業利益374.5億円(+2.9%)、経常利益363.5億円(+1.7%)、純利益239.0億円(+1.3%)、EPS117.40円。第2四半期累計実績は売上8,131.6億円(通期予想比90.1%)、営業利益363.9億円(同97.2%)、経常利益357.3億円(同98.3%)、純利益235.96億円(同98.7%)と進捗は極めて順調。下期は売上898.4億円、営業利益10.6億円、純利益3.0億円の計画で、上期比で減速を見込むが年末商戦・新店寄与を考慮すれば達成可能性は高い。営業利益率は通期予想で4.1%と第2四半期4.5%から低下見込みだが、下期の設備投資集中や減価償却増を織り込んだ保守的計画と評価。売上の二桁成長継続と粗利率維持、販管費の適切なコントロールが前提で、コストインフレや新店立ち上がりの遅延がリスク。EPS予想117.40円に対し配当予想16.00円(株式分割調整後)で配当性向は13.6%相当だが、会社注記ベースでは年間配当160円(分割前)で配当性向27.6%相当とされ、持続可能な還元水準。
配当は期末97.5円で、会社注記によれば年間配当は分割前ベースで160円(配当性向27.6%、純資産配当率3.4%相当)。当社は2025年10月単独株式移転により設立されたため前期実績はないが、完全子会社の株式会社ヤオコーが中間配当62.5円(配当金総額26.2億円)を実施済み。2026年4月1日付で1株→5株の株式分割を実施するため、来期予想配当16円/株は分割調整後の数値。当期の配当総額55.5億円(CF上)に対しフリーCF6.8億円でFCFカバレッジは0.12倍と低く、配当原資は主に営業CFと借入により手当て。配当性向27.6%は持続可能な水準だが、成長投資(設備投資/減価償却2.08倍)を継続する局面では配当と投資の両立には営業CFの一段の拡大が必要。自社株買いは実質ゼロ(CF上▲0.0億円)で総還元は配当のみ。財務余力はDebt/EBITDA1.18倍と十分あり、将来的な増配余地は営業CF成長次第。
低営業利益率構造リスク: 営業利益率4.5%、純利益率3.0%と薄利構造で、人件費(800.4億円、売上比9.8%)・光熱費・物流費のインフレに脆弱。賃金上昇や燃料高騰が粗利率維持と両立できない場合、収益性は急速に悪化。価格転嫁の遅れや競合との価格競争激化がさらなる下押し要因となり、販管費率の上昇が利益を圧迫するリスク。
流動性リスク: 流動比率82.8%、当座比率70.6%と100%を下回り、短期負債1,232.9億円に対し流動資産1,020.5億円で満期ミスマッチ212.4億円。買掛金主導の運転資本構造(買掛33.4日、在庫9.3日)に依存し、仕入先との決済条件悪化や金融市場の逼迫時にリファイナンスリスクが顕在化。フリーCF6.8億円と薄く、営業CF以外の資金調達余力が限定される局面では配当や投資の削減が必要。
成長投資リスク: 設備投資332.5億円(減価償却の2.08倍)と積極出店を継続するが、新店の立ち上がり遅延や投資効率悪化で減価償却負担が先行し固定費増。減損29.9億円の計上実績があり、店舗収益性の見直しが継続的に発生すれば利益の下振れ要因。資産除去債務130.1億円(負債比5.9%)は将来的な店舗閉鎖・原状回復費用として顕在化する可能性があり、キャッシュアウトリスク。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 4.5% | 4.6% (1.7%–8.2%) | -0.1pt |
| 純利益率 | 3.0% | 3.3% (0.9%–5.8%) | -0.4pt |
営業利益率・純利益率ともに業種中央値をやや下回り、小売業内では収益性は中位やや下。
※出所: 当社集計
高回転・低レバレッジのビジネスモデルでROE11.8%を達成し、営業CF/純利益1.99倍と現金創出力は良好。在庫回転39.2回、買掛33.4日という負債主導の運転資本構造により成長局面でも資金効率は高く、総資産回転率1.90倍が低マージンを補完。Debt/EBITDA1.18倍、インタレストカバレッジ34.4倍と財務安全性は強固で、成長投資余力は十分。
営業利益率4.5%は業種中央値並みで改善余地があり、販管費率23.0%の効率化と粗利率23.8%の維持が収益性向上の鍵。設備投資/減価償却2.08倍と積極出店を継続する一方、フリーCF6.8億円と薄く成長と配当の両立には営業CFの一層の拡大が必要。流動比率82.8%と100%を下回る短期流動性は構造的特性だが、金融環境変化時のリファイナンスリスクは継続監視ポイント。
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。