- 売上高: 17.00億円
- 営業利益: 1.11億円
- 当期純利益: 69百万円
- 1株当たり当期純利益: 19.94円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 17.00億円 | 10.88億円 | +56.2% |
| 売上原価 | 9.42億円 | 5.48億円 | +72.1% |
| 売上総利益 | 7.58億円 | 5.41億円 | +40.2% |
| 販管費 | 6.47億円 | 5.99億円 | +8.0% |
| 営業利益 | 1.11億円 | -58百万円 | +291.4% |
| 営業外収益 | 2百万円 | 4百万円 | -39.7% |
| 営業外費用 | 4百万円 | 17百万円 | -78.2% |
| 経常利益 | 1.09億円 | -70百万円 | +255.7% |
| 税引前利益 | 1.08億円 | -71百万円 | +252.5% |
| 法人税等 | 39百万円 | -77万円 | +5183.3% |
| 当期純利益 | 69百万円 | -70百万円 | +198.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 66百万円 | -67百万円 | +198.5% |
| 包括利益 | 70百万円 | -71百万円 | +198.6% |
| 減価償却費 | 12百万円 | 11百万円 | +5.3% |
| 支払利息 | 39万円 | 13万円 | +195.5% |
| 1株当たり当期純利益 | 19.94円 | -19.67円 | +201.4% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 19.64円 | - | - |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 35.45億円 | 34.66億円 | +79百万円 |
| 現金預金 | 18.33億円 | 17.12億円 | +1.21億円 |
| 固定資産 | 4.86億円 | 4.34億円 | +52百万円 |
| 有形固定資産 | 1.30億円 | 1.41億円 | -11百万円 |
| 無形資産 | 27百万円 | 31百万円 | -4百万円 |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 1.57億円 | -2.74億円 | +4.30億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 33百万円 | -86百万円 | +1.19億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 3.9% |
| 粗利益率 | 44.6% |
| 流動比率 | 261.8% |
| 当座比率 | 261.8% |
| 負債資本倍率 | 0.55倍 |
| インタレストカバレッジ | 282.44倍 |
| EBITDAマージン | 7.2% |
| 実効税率 | 36.4% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +56.2% |
| 営業利益前年同期比 | +379.9% |
| 経常利益前年同期比 | +627.0% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 3.60百万株 |
| 自己株式数 | 279千株 |
| 期中平均株式数 | 3.35百万株 |
| 1株当たり純資産 | 781.01円 |
| EBITDA | 1.23億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 33.00億円 |
| 営業利益予想 | 1.50億円 |
| 経常利益予想 | 1.50億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 1.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 29.56円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のBlueMemeは、売上高が前年同期比+56.2%、営業利益が+379.9%と大幅増益で、力強いトップライン加速にテコ入れされた収益改善を示しました。売上高は17.00億円、売上総利益は7.58億円で粗利率は44.6%と、高い付加価値率を維持しています。営業利益は1.11億円、経常利益は1.09億円、当期純利益は0.66億円となり、EPSは19.94円です。営業利益率は6.5%強(1.11/17.00)で、前年同期の推計営業利益率約2.1%から約441bpの大幅改善とみられます。売上総利益率の水準は高く、販管費率は38.1%(6.47/17.00)にとどまり、スケールメリットの発現が示唆されます。営業外収益・費用は小さく(受取利息0.02億円、営業外費用0.04億円)、収益の主因は本業にあります。純利益率は3.9%で、計算ROEは2.5%(純利益率3.9%×総資産回転率0.422×財務レバレッジ1.55倍)と、資本効率はまだ改善余地が残ります。営業キャッシュフローは1.57億円で、営業CF/純利益が2.37倍と高く、利益のキャッシュ化は良好です。現金預金は18.33億円、流動比率は261.8%で、短期負債13.54億円を十分にカバーし、満期ミスマッチの懸念は限定的です。自己株買いは0.76億円実施され、資本効率改善への姿勢がうかがえます。ROICは8.9%と良好な水準で、投下資本の収益性は資本コストを十分上回っていると解釈できます。実効税率は36.4%とやや高めで、税負担が純利益率の伸びを抑制する可能性があります。インタレストカバレッジは282倍と極めて健全で、金利上昇局面でも耐性があります。四半期の主要テーマは、強い売上成長とコスト吸収による営業レバレッジの顕在化です。営業利益率の拡大(約+441bp)は、粗利率の維持と販管費効率の改善の双方が寄与したと推測されます。キャッシュフロー面では、営業CFが純利益を大きく上回り、利益の質は高評価です。今後は、総資産回転率(0.422)とROE(2.5%)の引き上げが課題で、成長投資の選別と運転資本の最適化が示唆されます。
ステップ1(ROE分解): ROE 2.5% = 純利益率3.9% × 総資産回転率0.422 × 財務レバレッジ1.55倍。ステップ2(最大の変化要素): 前年比の営業利益+379.9%、売上+56.2%から、収益改善は主として利益率(とりわけ営業利益率)の改善が牽引したと判断。ステップ3(理由): 粗利率44.6%の維持と販管費率38.1%への低下(推測)により営業レバレッジが発現し、営業利益率が約2.1%→約6.5%へ改善したことが主要因。ステップ4(持続性評価): 売上成長が持続し、付加価値率が維持できれば、販管費の固定費吸収により一定の持続性が期待できる一方、採用・マーケ投資再加速や価格競争が強まると改善幅は縮小する可能性。ステップ5(懸念トレンド): 売上総利益率は堅調だが、今後の高成長フェーズで販管費の先行投資が売上成長率を上回る局面(販管費成長率 > 売上成長率)に転じるリスクに注意。総資産回転率0.422はまだ低く、売上規模拡大に対する資産効率の改善がROEの次のドライバー。
売上は17.00億円で前年同期比+56.2%と高成長を確保。既存顧客深耕と大型案件獲得、あるいはプロジェクト稼働率の改善が示唆されます。営業利益は+379.9%と、粗利の積み上げに加え販管費の吸収が効き、営業レバレッジが強く作用しました。営業外収支は中立で、成長はほぼ本業起因です。利益の質は営業CF/純利益=2.37倍と高く、成長の裏付けとなるキャッシュ創出が確認できます。四半期の営業利益率は6.5%で、前期比で約+441bpの拡大と推定。中期的には人員増・R&D・海外展開などの先行投資により、短期の利益率は振れやすい点に留意。ROIC 8.9%は投下資本効率の良さを示し、選別投資による成長の質向上が期待されます。見通しでは、(1) 粗利率の維持、(2) 受注/残高の積み上がり、(3) 人件費インフレの転嫁、が売上持続性と利益率に鍵。短期のKPIとして、粗利率>43%、販管費率<40%、営業利益率>6%の維持を想定レンジとし、これを下回る場合は投資先行のシグナルと捉えるのが妥当です。
流動比率261.8%、当座比率261.8%と流動性は極めて健全。現金18.33億円が流動負債13.54億円を上回り、短期支払能力は強固です。負債資本倍率0.55倍でレバレッジは低く、D/E>2.0の警告には該当しません。短期借入金0.10億円、長期借入金0.23億円と有利子負債は軽微で、インタレストカバレッジ282倍が示す通り金利負担は無視可能。買掛金10.42億円が流動負債の大宗で、運転資本は21.91億円と潤沢。満期ミスマッチリスクは限定的(流動資産35.45億円 >> 流動負債13.54億円)。オフバランス債務の情報は開示なしのため評価は限定的ですが、現状の財務余力から見て重大リスクは低いと判断します。
営業CF1.57億円に対し純利益0.66億円で営業CF/純利益は2.37倍、利益のキャッシュ化は高品質。投資CFは未記載でFCFの厳密評価は不可だが、設備投資額-0.01億円に基づく簡便FCF(営業CF-設備投資)は約1.56億円と推計され、自己株買い0.76億円を十分カバーする水準。運転資本面では買掛金10.42億円の厚みが資金繰りに寄与している可能性がある一方、売上高の伸長局面では売掛金・前渡費用等の増勢により営業CFが変動しやすい点に留意。営業CF/純利益が1.0倍超かつ大幅であることから、期中の在庫/債権管理は良好と評価しますが、投資CF未開示のためM&A・有価証券投資等による実質的なキャッシュ流出入は把握不可です。
配当関連の開示は未記載で、配当性向や総額は評価不能です。現状は現金18.33億円、レバレッジ低位、簡便FCF約1.56億円(投資CF未記載のため暫定)から、潜在的な配当原資は十分と考えられます。自己株買い0.76億円を実施しており、総還元は自社株買い中心の可能性。将来の持続性は、(1) 営業CFの安定性、(2) 先行投資規模(人員・開発・M&A)、(3) 成長段階での資本配分方針に依存します。配当方針が成長投資優先の場合、総還元は自社株買いで機動的に調整する余地が大きいとみられます。
ビジネスリスク:
- 成長維持に必要な人材獲得コスト上昇と採用競争の激化(販管費率の上振れ要因)
- 大口案件・特定顧客への依存度上昇による売上・利益のボラティリティ拡大
- 価格競争の強まりによる粗利率の圧迫
- プロジェクト稼働率低下や受注・検収タイミングのずれによる収益認識の変動
財務リスク:
- 買掛金依存度が高い構造の反転(条件悪化・支払サイト短縮)による運転資金需要の急増
- 実効税率の高止まり(36.4%)による純利益率の伸びの抑制
- 投資CF未開示によるM&A・有価証券投資のキャッシュフロー影響の不確実性
- 金利上昇リスクは限定的だが、将来的な借入増加時の調達コスト上昇
主な懸念事項:
- 総資産回転率0.422とROE 2.5%はまだ低位で、資産効率改善が課題
- 高成長維持のための先行投資局面で販管費成長率が売上成長率を上回るリスク
- 営業CFは良好だが、売上急伸局面で売上債権の積み上がりに伴うキャッシュ創出鈍化の可能性
- 投資CF未開示により、実質的なFCFや資本配分の全体像が把握困難
重要ポイント:
- 売上+56.2%、営業利益+379.9%で営業レバレッジが強く顕在化
- 営業利益率は約6.5%へ上昇、前年から約+441bp改善と推定
- 営業CF/純利益=2.37倍で利益のキャッシュ化は高品質
- 流動比率261.8%、現金18.33億円で短期のバランスシートは堅固
- ROIC 8.9%は良好、一方ROE 2.5%は資本効率改善余地
- 自己株買い0.76億円実施で資本配分の柔軟性あり
注視すべき指標:
- 受注残・稼働率(売上の先行指標)
- 粗利率(目安: >43%)と価格条件
- 販管費率(目安: <40%)と人員増のペース
- 総資産回転率(運転資本回転・WCR)
- 営業CF/純利益(目安: >1.0倍維持)
- 顧客集中度・大型案件依存度
- 投資CF(M&A/有価証券投資)の実態とFCF
セクター内ポジション:
同業の成長型SI/ローコード関連と比較して、収益成長率と営業CFの質は強み。レバレッジ抑制と流動性の厚みも優位。一方、ROEは同セクターの上位企業と比べ低位で、資産効率(回転率)の改善が相対的課題。
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