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40552026 第1四半期グロースJGAAP

ティアンドエスグループ(4055) 2026年度第1四半期決算

2026年度第1四半期の売上高は10.7億円(前年同期比+15.8%)、営業利益は1.7億円(同+11.7%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥10.7億¥9.2億+15.8%
営業利益¥1.7億¥1.6億+11.7%
経常利益¥1.7億¥1.6億+11.3%
純利益¥1.2億¥1.0億+13.8%
ROE4.0%3.5%-

Executive Summary

2026年度第1四半期決算は、売上高10.7億円(前年同期比+1.5億円、+15.8%)、営業利益1.7億円(同+0.2億円、+11.7%)、経常利益1.7億円(同+0.2億円、+11.3%)、純利益1.2億円(同+0.1億円、+13.8%)と増収増益を達成した。売上総利益は3.1億円で粗利率29.2%、販管費1.4億円(対売上12.9%)の抑制により営業利益率は16.2%を確保した。純利益率10.9%は収益性の高さを示す。総資産は34.2億円(前年36.6億円から-2.4億円)、純資産は29.0億円(前年29.1億円から-0.1億円)で、自己資本比率84.7%と財務健全性は極めて高い。

業績変動要因

システム開発及びその関連サービスの単一セグメント事業で、売上高は前年同期比+15.8%の増収を達成した。売上成長の主因はシステム開発案件の増加と考えられる。売上原価は7.6億円で粗利率29.2%を維持し、売上総利益は3.1億円(前年2.6億円から+0.5億円増)となった。販管費は1.4億円(対売上比12.9%)に抑制され、営業利益は1.7億円(前年1.6億円から+11.7%)へ伸長した。営業利益率16.2%は高水準を維持している。経常利益1.7億円は営業利益とほぼ同水準で、営業外損益の影響は軽微である。税引前利益1.7億円から純利益1.2億円への税効果後の着地で、純利益率は10.9%となった。経常利益と純利益の乖離は約29%だが、これは通常の税金費用によるもので特別損益や一時的要因の記載はない。結論として、増収増益の好調な業績推移となった。

主要財務指標

収益性はROE 4.0%(前年実績と比較可能な水準)、営業利益率16.2%、純利益率10.9%で利益創出力は高い。キャッシュ品質は現金及び預金23.0億円で総資産の67.3%を占め、流動負債4.5億円に対するカバレッジは5.1倍と極めて強固。投資効率は総資産回転率0.31回(年換算1.25回)で資産効率はやや低い。財務健全性は自己資本比率84.7%、流動比率682.6%(流動資産30.9億円/流動負債4.5億円)、負債資本倍率0.18倍で極めて保守的な財務構造である。

キャッシュフロー分析

現金及び預金は23.0億円と豊富で、総資産の3分の2を占める。前年同期比では総資産が2.4億円減少しているが、現金ポジションは高水準を維持している。流動負債4.5億円に対する現金カバレッジは5.1倍で流動性リスクは極めて低い。運転資本面では、流動資産30.9億円のうち現金以外の資産として売掛金や仕掛品が含まれ、事業運営上の資金繰りは安定している。固定資産は3.3億円と総資産の9.6%にとどまり、資産構成は現金・流動資産中心である。財務CFの推定では、自己株式が前年の0.7億円から1.9億円へ1.3億円増加しており、期中に自己株式の取得または消却に関する動きがあったと推察される。

収益の質

経常利益1.7億円は営業利益1.7億円とほぼ同額で、非営業損益の影響は極めて小さい。営業外収益・費用の詳細開示はないが、金融収益や為替差損益などが含まれるとしても対売上比での影響は軽微である。売上総利益3.1億円から営業利益1.7億円への販管費控除は1.4億円で、営業費用は適切にコントロールされている。純利益1.2億円は税引前利益1.7億円から税効果を経たもので、特別損益や一時的要因の記載はなく、経常的な事業活動から生み出された利益と評価できる。収益の質は良好である。

業績予想・ガイダンス

通期予想は売上高45.0億円、営業利益8.0億円、経常利益8.0億円を見込んでいる。第1四半期の進捗率は売上高23.7%、営業利益21.6%、経常利益21.4%で、標準進捗率25%をやや下回る。システム開発事業の特性上、下期に売上・利益が偏重する傾向があると推察される。予想修正は開示されておらず、当初計画を維持している。通期予想に対する進捗は標準からやや遅れているが、受注残高など将来の売上可視性に関するデータは開示されていないため、今後の受注動向と下期の案件進捗が通期達成の鍵となる。

株主還元

年間配当予想は0円となっており、配当政策に関する具体的な開示はない。通期業績予想でEPS予想は72.53円が示されているが、配当予想は0円であり、当期は無配方針と読み取れる。自社株買い実績に関する記載もない。株主還元政策は現時点では明示されていないため、今後の方針開示が注目される。

リスク要因

売掛金回収期間の長期化懸念として、システム開発事業特有の検収時期の不確実性や顧客の支払条件により、運転資本が増加しキャッシュ創出のタイミングが遅れるリスクがある。単一セグメント依存による事業集中リスクとして、システム開発及び関連サービスのみで事業を展開しており、特定顧客や案件への依存度が高い場合、受注変動が業績に直接影響する。資本効率の低さとして、ROE 4.0%は現金預金23.0億円の過剰保有と総資産回転率0.31回の低さに起因しており、資本配分の最適化が進まない場合、株主価値向上が制約される。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

IT・通信業種内ポジション(参考情報・当社調べ)収益性はROE 4.0%で業種中央値0.2%を大幅に上回り、純利益率10.9%は業種中央値0.6%を大きく上回る。営業利益率16.2%は業種中央値5.3%を超え、収益性は業種内で上位に位置する。健全性は自己資本比率84.7%で業種中央値68.9%を上回り、財務基盤は業種内でも強固である。効率性は総資産回転率0.31回(年換算1.25回)で業種中央値0.18回を上回るが、絶対水準としては資産効率向上の余地がある。売上高成長率15.8%は業種中央値25.5%をやや下回り、業種内での成長ペースは中位である。ルール・オブ・40(売上成長率+利益率)は約32%で業種中央値31%と同程度であり、成長と収益性のバランスは業種標準的である。(業種: IT・通信、N=3社、期間: 2025-Q1、出所: 当社集計)

決算上の注目ポイント

高い現金保有と保守的財務構造により短期的な支払能力は極めて強固だが、ROE 4.0%と資本効率の低さが資本配分の課題を示唆している。営業利益率16.2%、純利益率10.9%と収益性は業種内で優位にあり、事業モデルの質は高い。配当予想0円と株主還元が明示されていない点は、今後の資本政策の方向性を注視する必要がある。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。


AI財務分析

総括

2026年度Q1は、売上高が前年同期比15.8%増、営業利益が同11.7%増となり、増収増益を確保した。売上高は10.67億円で、前年同期の9.21億円から1.46億円増加した。営業利益は1.73億円で、前年同期比0.18億円増加した。親会社株主に帰属する四半期純利益は1.16億円と、前年同期比13.8%増加した。粗利益は3.12億円となり、前年同期の2.66億円から0.46億円増加した。粗利益率は29.2%で、前年同期の28.8%から約40bp改善した。営業利益率は16.2%であり、優良水準である15%を上回った。一方、営業利益率は前年同期の16.8%から約60bp低下した。販管費は1.38億円と前年同期比25.2%増加し、売上高の増加率15.8%を上回ったことが利益率低下の主因である。販管費率は12.9%と、前年同期の11.9%から約97bp上昇した。純利益率は10.9%で、前年同期の11.1%から約20bp低下したものの、10%超の優良水準を維持した。営業利益と経常利益はいずれも1.73億円であり、非営業損益への依存が小さい収益構造である。税引前利益1.74億円に対する実効税率は33.0%で、税負担係数は0.668となった。年換算ROEは16.0%で、資本効率は優良基準の15%を上回る。通期会社予想に対するQ1進捗率は、売上高23.7%、営業利益21.6%、純利益21.6%であり、標準的な25%をやや下回る。通期では売上高45.00億円、営業利益8.00億円を計画しており、Q2以降には売上・利益成長の加速が必要となる。現金預金23.00億円、流動比率682.6%、D/Eレシオ0.18倍と財務余力は非常に厚い。自己株式は前年同期比1.25億円増加しており、資本配分の継続性と利益剰余金への影響が注目点となる。仕掛品は0.16億円であり、開発案件に係る進捗・原価管理および収益認識の規律を継続して確認したい。

収益性分析

年換算ROE 16.0%は、純利益率10.9%×総資産回転率1.249回×財務レバレッジ1.18倍というデュポン分解で説明される。ROEの源泉は、低いレバレッジへの依存ではなく、10%超の純利益率と年換算ベースの資産回転にある。最も顕著な収益性の変化は、販管費率が前年同期比約97bp上昇したことである。販管費は前年同期の1.10億円から1.38億円へ増加し、増加率25.2%は売上成長率15.8%を上回った。この結果、粗利益率は約40bp改善した一方、営業利益率は約60bp縮小した。すなわち、売上原価面での採算改善は認められるが、販管費の増勢が営業レバレッジを抑制している。営業利益率16.2%、純利益率10.9%はともに高水準であり、現時点の収益力は良好である。営業利益1.73億円と経常利益1.73億円の差は軽微で、営業外項目による利益のかさ上げはみられない。税負担係数0.668は、税引前利益に対する税金費用の影響を反映しており、税後利益率の押上げ要因ではない。財務レバレッジ1.18倍は保守的であるため、ROE 16.0%は借入拡大ではなく本業の採算性と資産効率により創出されている。今後の持続性は、売上成長を上回る販管費増加が一時的な成長投資の局面にとどまるか、恒常的なコスト増となるかに左右される。

成長性評価

売上高は前年同期比15.8%増と二桁成長を維持した。売上総利益の増加率は17.3%となり、売上成長率を上回ったため、粗利段階では成長の採算性が改善している。営業利益の増加率は11.7%にとどまり、販管費の先行増により利益成長は売上成長を下回った。通期会社予想は売上高45.00億円、営業利益8.00億円、経常利益8.01億円、親会社株主に帰属する当期純利益5.39億円である。Q1の売上高進捗率23.7%は標準進捗率25%を1.3pt下回る。営業利益進捗率21.6%および純利益進捗率21.6%は、いずれも標準進捗率を3.4pt下回る。乖離は±10%の警戒水準には達していないが、通期予想の営業利益率17.8%に対しQ1実績は16.2%であるため、Q2以降には販管費の吸収と利益率回復が必要である。事業はシステム開発および関連サービスの単一セグメントであり、成長の評価では開発案件の受注・稼働状況、案件別採算および人員稼働の効率性が重要となる。

財務健全性

流動資産30.88億円に対して流動負債は4.52億円であり、流動比率は682.6%、当座比率も682.6%である。短期負債に対する流動性は極めて高く、満期ミスマッチの懸念は限定的である。現金預金は23.00億円と総資産の67.3%を占め、流動負債の約5.1倍に相当する。運転資本は26.35億円のプラスであり、短期的な運転資金需要への耐性は高い。負債合計は5.22億円、純資産は28.96億円で、負債資本倍率は0.18倍にとどまる。D/Eレシオは警戒水準である2.0倍を大きく下回り、借入依存度は低い。固定負債0.70億円の中心は退職給付に係る負債0.70億円であり、長期の金融負債による資本構成上の圧力は小さい。自己株式は前年同期のマイナス0.73億円からマイナス1.98億円へ1.25億円増加した。自己株式の増加は株主還元または資本政策の実行を反映する一方、株主資本を減少させるため、今後は取得規模と利益・現金創出との均衡を確認する必要がある。ただし、現金預金23.00億円と株主資本28.89億円を背景に、現時点で財務安定性を大きく損なう水準ではない。のれんは0.84億円で純資産の2.9%、無形資産は総資産の2.5%であり、M&A資産への依存度は低い。

B/S変動のポイント

自己株式: マイナス0.73億円からマイナス1.98億円へ1.25億円増加(残高の変動率-172.2%)- 自己株式の増加は株主還元または資本政策の実行を示す。現金余力は厚いが、株主資本を減少させるため、取得規模と収益・現金創出の均衡を監視する必要がある。法人税等の未払額: 2.24億円から0.36億円へ1.88億円減少(-84.0%)- 流動負債が前年同期の6.84億円から4.52億円へ減少した主因の一つであり、短期支払負担の低下を通じて流動性を改善させた。仕掛品: 0.03億円から0.16億円へ0.13億円増加(約+384%)- 金額規模は総資産比0.5%と小さいが、開発案件に係る仕掛品への集中を示す品質アラートと合わせ、案件進捗、原価見積りおよび検収状況を確認する必要がある。

キャッシュフロー品質

配当持続性

通期の1株当たり配当予想は11.0円、通期予想EPSは72.53円である。予想配当性向は配当金のみで15.2%となり、持続可能性の目安である60%を大きく下回る。配当性向は低く、利益剰余金23.80億円および現金預金23.00億円を有することから、配当の財務的な余力は高い。自己株式は前年同期比で1.25億円増加しているため、配当とは別に自己株式取得を含む資本還元の規模と継続性が資本配分上の注目点となる。配当性向と自社株買いを合算した総還元性向は、配当以外の株主還元額を特定できる数値に基づき判断する必要がある。

リスク評価

ビジネスリスクとして、【高・中】システム開発案件の進捗遅延・採算悪化リスク。仕掛品は0.16億円で、品質アラートでは仕掛品比率100.0%とされている。開示上の棚卸資産が仕掛品に集中する構成を示し、案件の工数超過、仕様変更、検収遅延が発生した場合には原価率上昇または損失計上につながり得る。、【中・中】人件費・採用費等を含む販管費の先行増リスク。販管費は前年同期比25.2%増と売上高成長率15.8%を上回り、営業利益率を約60bp押し下げた。成長投資が売上拡大へ結び付かない場合、利益率の改善は遅延する。、【中・中】情報サービス業固有の人材需給・技術変化リスク。高度IT人材の採用競争、賃金上昇、顧客ニーズや技術プラットフォームの変化は、稼働率、案件単価および開発競争力に影響する。、【中・中】単一セグメントへの集中リスク。システム開発・関連サービスに業績が集中するため、特定領域の投資需要や大型案件の検収時期の変動が全社業績に波及しやすい。が挙げられます。

財務リスクとしては、【低・中】自己株式の増加に伴う資本配分リスク。自己株式はマイナス1.98億円と前年同期から1.25億円増加しており、今後の取得規模が利益成長や現金水準と乖離すれば、資本の厚みを低下させる可能性がある。、【低・低】その他有価証券評価差額金の変動リスク。包括利益1.78億円は純利益1.16億円を上回っており、その他の包括利益0.62億円、主として有価証券評価差額の増加が純資産を押し上げた。市場価格変動は将来の純資産変動要因となる。、【低・中】退職給付に係る負債0.70億円の長期負担。負債規模は小さく、D/Eレシオ0.18倍および高い流動性に照らして短期的な支払能力への影響は限定的である。が挙げられます。

主な懸念事項としては、品質アラートである仕掛品比率100.0%は、棚卸資産が開発途中案件に集中していることを示す。絶対額は0.16億円と売上高の約1.5%にとどまるものの、情報サービス業では個別案件の進捗・原価見積り・検収管理が収益認識の重要な統制点であり、案件採算の悪化兆候を監視すべきである。、通期営業利益予想に対するQ1進捗率は21.6%で、標準進捗率25%を3.4pt下回る。季節性の範囲内とみられる一方、通期達成にはQ2以降の営業利益率改善が必要である。、営業外収益は極めて小さく、利益の本業性は高い。一方で、販管費成長率が売上成長率を上回る傾向が継続する場合には、利益成長の持続性が低下する。が挙げられます。

投資示唆

重要ポイントとして、売上高15.8%増、営業利益11.7%増、純利益13.8%増と、Q1は二桁の増収増益を達成した。、営業利益率16.2%、純利益率10.9%、年換算ROE16.0%は、いずれも高い収益性・資本効率を示す。、粗利益率は前年同期比約40bp改善したが、販管費率の約97bp上昇により営業利益率は約60bp低下した。、流動比率682.6%、D/Eレシオ0.18倍、現金預金23.00億円であり、成長投資・株主還元に対応する財務余力は大きい。、通期予想に対する営業利益進捗率は21.6%であり、計画達成にはQ2以降の売上拡大と販管費吸収が重要となる。が挙げられます。

注視すべき指標は、売上高成長率と販管費成長率の差、営業利益率の通期予想17.8%への回復度合い、通期営業利益8.00億円および純利益5.39億円に対する四半期進捗率、仕掛品残高、案件別原価率、検収および不採算案件の動向、自己株式の増減、配当性向および総還元の規模、その他有価証券評価差額金を含む包括利益・純資産の変動です。

セクター内ポジションについては、高い営業利益率と低レバレッジを両立しており、収益性・財務安全性の組合せは良好である。一方、Q1の営業利益率は通期計画を下回り、販管費の伸びが売上成長を上回っているため、成長投資の回収局面への移行を確認することが相対評価上の焦点となる。