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40272026 第3四半期プライムJGAAP

テイカ(4027) 2026年度第3四半期決算 増収・営業益50%減

2026年度第3四半期の売上高は418.7億円(前年同期比+1.5%)、営業利益は14.6億円(同-49.9%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

テイカ株式会社

素材・化学/化学


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥418.7億¥412.4億+1.5%
営業利益¥14.6億¥29.0億−49.9%
経常利益¥19.2億¥33.5億−42.5%
純利益¥12.7億¥21.6億−41.1%
ROE2.1%3.6%-

Executive Summary

当第3四半期累計は増収減益となり、電子材料・化成品事業の伸長を機能性材料事業の赤字転落が相殺した構図が最大のポイントである。売上高は418.7億円(前年比+1.5%)と小幅増収にとどまったが、営業利益は14.6億円(同△49.9%)とほぼ半減した。経常利益は19.2億円(同△42.5%)、純利益は12.7億円(同△41.1%)で、いずれも二桁の減益幅である。営業利益率は3.5%となり、前年同期の約7.0%から大きく低下した。

業績変動要因

【売上高】売上高は418.7億円で前年同期比+1.5%。セグメント別では電子材料・化成品事業が212.3億円(同+14.1%)と伸長し全体の50.7%を占めた一方、機能性材料事業は197.6億円(同△9.3%)と減収し47.2%を占める。主力2事業の明暗が売上構成の変化として表れている。

【損益】営業利益は14.6億円(同△49.9%)と大幅減益。要因は機能性材料事業のセグメント損益が前年同期の12.9億円の黒字から6.0億円の赤字へ18.9億円悪化したことで、電子材料・化成品事業の利益4.3億円増(8.8%の利益率)では相殺しきれなかった。経常利益は営業外収益5.9億円(うち受取配当金4.7億円)に支えられ19.2億円となったが、営業外収益は本業の収益力を示すものではない。特別損失は固定資産除却損1.5億円が一時的要因として純利益を圧迫した。以上より、当期は増収減益である。

セグメント別分析

機能性材料事業は売上高197.6億円(前年同期比△9.3%)、セグメント損益はマイナス6.0億円で前年同期の12.9億円の黒字から赤字転落した。電子材料・化成品事業は売上高212.3億円(同+14.1%)、セグメント利益18.7億円(同+30.1%)、利益率8.8%と増収増益を確保し、全社利益を下支えする主力事業となっている。両事業の利益率格差は11.9pt(8.8%対△3.1%)に達し、全社収益構造の二極化が顕著である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率3.5%、純利益率3.0%はいずれも前年同期から大幅に低下しており、粗利率も15.4%と原価上昇や事業ミックス悪化の影響がうかがえる。【キャッシュ品質】包括利益は32.0億円と純利益12.7億円を上回り、その他有価証券評価差額金22.7億円の寄与が大きく、事業活動由来の利益とは性質が異なる点に留意が必要である。【投資効率】ROEは2.1%、総資産は912.9億円に対し売上高は418.7億円で資産回転率は低水準にあり、資本効率面での改善余地がある。【財務健全性】自己資本比率67.6%、現金及び預金94.0億円、長期借入金70.4億円と、財務基盤は総じて保守的で安定している。

キャッシュフロー分析

CF計算書データは開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向をみる。現金及び預金は94.0億円と前年同期の140.9億円から46.9億円減少しており、投資有価証券が155.5億円へ155.5億円対122.4億円と増加していることから、投資有価証券の積み増しに現金を充当した可能性がある。売掛金は181.5億円へ増加し、棚卸資産は94.8億円へ減少と運転資本の内訳に変化がみられる。利益剰余金は366.2億円へ積み上がっており、配当支払後も内部留保は拡大している。

収益の質

経常利益19.2億円のうち営業外収益5.9億円は受取配当金4.7億円が中心であり、本業の収益力とは切り離して評価すべきである。営業利益14.6億円が示す本業採算の悪化に対し、経常利益はこれを緩和して見せる構造となっている。特別損失1.5億円は固定資産除却損という一時的要因であり、税引前利益から純利益への変換過程で継続性のない下押し要因として作用した。包括利益32.0億円は純利益12.7億円を大きく上回り、有価証券評価差額金22.7億円という市場価格変動由来の要因が主因であるため、経常的な収益力の指標としては純利益・営業利益をより重視すべきである。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想に対する進捗率は、売上高が72.2%(予想580.0億円)、営業利益が85.6%(予想17.0億円)、経常利益が91.6%(予想21.0億円)、純利益が95.7%(予想13.0億円と推定)である。売上高進捗率は第3四半期の標準的な進捗率75%をやや下回るが、利益系指標はいずれも上回っており、通期営業利益予想が前年比△51.8%と保守的に設定されていることが背景にある。第4四半期は営業利益2.5億円程度の計画となり、機能性材料事業の損益改善が達成の鍵となる。

株主還元

第2四半期配当は1株20.00円で、通期会社予想の年間配当は60.00円(期末40.00円を含意)である。当第3四半期累計の配当性向は38.4%(配当金ベース)で、60%程度とされる持続可能性の目安を下回る。一方、通期予想EPS56.09円に対し年間配当60.00円は予想配当性向約107.0%となり、通期でみると当期利益のみでは配当をカバーしない計算となる。利益剰余金366.2億円の水準を踏まえると、財務余力を活用した配当維持の局面といえる。

リスク要因

  1. 機能性材料事業の収益悪化: 売上高197.6億円(前年比△9.3%)、セグメント損益はマイナス6.0億円で前年同期比18.9億円悪化した。赤字継続・拡大が全社営業利益を直接下押しするリスクとなる。

  2. 収益性・資本効率の低下: 営業利益率3.5%、粗利率15.4%はいずれも低水準で、原材料・エネルギーコストの価格転嫁力や製品ミックスの巧拙が業績を左右する。総資産回転率も低く、資本効率の改善が課題である。

  3. 配当の利益カバー: 通期予想配当性向は約107.0%と算出され、当期利益のみでは年間配当60.00円をカバーしない水準にある。低収益が長期化した場合、内部留保による配当維持への依存度が高まる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率3.5%8.6% (4.3%–12.7%)−5.1pt
純利益率3.0%6.4% (2.8%–10.3%)−3.4pt

収益性は業種中央値を下回り、営業利益率・純利益率ともに製造業内で下位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)1.5%3.3% (-2.1%–8.9%)−1.8pt

売上高成長率も業種中央値を下回り、IQR下位寄りの水準にある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 電子材料・化成品事業は売上高212.3億円(前年比+14.1%)、セグメント利益18.7億円(同+30.1%)、利益率8.8%と増収増益を確保し、全社収益の下支え役となっている点が注目される。

  2. 機能性材料事業のセグメント損益が前年同期の黒字12.9億円から赤字6.0億円へ転落したことが、全社営業利益△49.9%の主因であり、同事業の赤字縮小ペースが今後の焦点となる。

  3. 自己資本比率67.6%、現金及び預金94.0億円など財務基盤は堅固であり、収益性低下局面においても財務面での耐性を有している。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,160円
base(基準)2,178円
bull(強気)2,185円
算出前提
1株純資産(BPS)2,702円
調整後予想EPS61.7円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向100.0%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER0.81倍 / 35.3倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,121円〜2,237円、ω±0.1で 2,162円〜2,188円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(96%)が標準(75%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。