| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥107.8億 | ¥98.7億 | +9.2% |
| 営業利益 | ¥9.5億 | ¥6.9億 | +37.1% |
| 経常利益 | ¥9.8億 | ¥7.7億 | +27.4% |
| 純利益 | ¥7.0億 | ¥5.6億 | +25.6% |
| ROE | 1.5% | 1.3% | - |
2026年度第1四半期決算は、売上高107.8億円(前年比+9.1億円 +9.2%)、営業利益9.5億円(同+2.6億円 +37.1%)、経常利益9.8億円(同+2.1億円 +27.4%)、純利益7.0億円(同+1.4億円 +25.6%)と増収増益。営業利益率は8.8%(前年7.0%から+1.8pt改善)、純利益率は6.5%(同5.7%から+0.8pt改善)と収益性が大幅に向上。粗利益は27.6億円(同+4.3億円 +18.3%)で売上成長率を9.1pt上回り、価格改定と製品ミックス改善の効果が顕在化。化学品(売上50.4億円・営業利益5.9億円)が主力セグメントとして収益を牽引し、肥料も33.0億円(+12.5%)と2桁成長を継続。
【売上高】売上高は107.8億円(前年比+9.2%)。セグメント別では化学品50.4億円(+12.6%、全体の46.8%)が最大で、水処理薬剤33.1億円・機能性材料16.7億円を擁し、高付加価値製品の販売拡大が寄与。肥料33.0億円(+12.5%、同30.6%)は季節需要の取り込みと価格改定効果で増収。建材9.6億円(+2.8%)、運輸8.6億円(+9.6%)は堅調推移。不動産3.5億円(-1.1%)はほぼ横ばい、石油5.1億円(-16.1%)は市況軟化により減収。全社としてコモディティから高機能品へのシフトが進行し、トップライン成長を下支え。
【損益】売上原価は80.2億円で、粗利益27.6億円(粗利率25.6%、前年23.6%から+2.0pt改善)。価格転嫁と高採算セグメントの構成比上昇が粗利率を押し上げ。販管費は18.1億円(販管費率16.8%、前年16.6%から+0.2pt上昇)で売上増に連動した増加にとどまり、営業利益9.5億円(営業利益率8.8%、同7.0%から+1.8pt改善)を確保。営業外収益0.5億円(受取配当金0.2億円含む)から営業外費用0.1億円(為替差損0.1億円)を差し引き、経常利益9.8億円(経常利益率9.1%)。特別損益は投資有価証券評価損0.1億円を計上し純額▲0.01億円と軽微。税引前利益9.8億円から法人税等2.8億円(実効税率28.5%)を控除し、非支配株主利益0.1億円を除外後、純利益7.0億円(純利益率6.5%、前年5.7%から+0.8pt改善)。増収増益の好循環を達成。
化学品セグメントは売上50.4億円(前年比+12.6%)、営業利益5.9億円(同+51.4%、利益率11.7%)で、水処理薬剤と機能性材料の販売増と価格改定が利益率を大幅に押し上げ。肥料セグメントは売上33.0億円(+12.5%)、営業利益2.0億円(+5.3%、利益率6.0%)で、季節需要と価格転嫁が寄与したものの原料コスト上昇により利益率は抑制的。建材セグメントは売上9.6億円(+2.8%)、営業利益0.6億円(+215.8%、利益率6.3%)で、前年の低基調からの反転により大幅増益。運輸セグメントは売上8.6億円(+9.6%)、営業利益1.1億円(+21.7%、利益率13.1%)で、稼働率向上と運賃改定が寄与。不動産セグメントは売上3.5億円(-1.1%)、営業利益1.8億円(-4.8%、利益率51.6%)で、安定的な高採算を維持。石油セグメントは売上5.1億円(-16.1%)、営業利益0.1億円(+25.0%、利益率1.0%)で、販売減ながら採算は若干改善。全社費用等の調整額▲1.99億円を控除し、連結営業利益9.5億円。
【収益性】営業利益率8.8%(前年7.0%から+1.8pt改善)、純利益率6.5%(同5.7%から+0.8pt改善)と収益性は顕著に向上。粗利率25.6%(同23.6%から+2.0pt改善)は価格改定と高付加価値製品の構成比上昇が寄与。販管費率16.8%で前年16.6%から微増。ROE1.5%(純利益率6.5%×総資産回転率0.16×財務レバレッジ1.51倍)と低位だが、純利益率の改善が主因で前年比では向上。【キャッシュ品質】DSO383日(売上債権112.9億円÷四半期売上107.8億円×90日で算出)、DIO362日(棚卸資産52.1億円÷四半期売上原価80.2億円×90日)、CCC398日と運転資本サイクルは長期。売上債権回転率は0.96回転/年相当、在庫回転率は1.54回転/年相当で資本効率に課題。【投資効率】ROIC1.7%(営業利益9.5億円×(1-0.285)÷(純資産453.9億円+有利子負債4.9億円))で投資効率は低位。総資産回転率0.16回転/年で改善余地が大きい。【財務健全性】自己資本比率66.3%(前年65.8%)、流動比率271%、当座比率224%で財務体質は極めて堅固。有利子負債4.9億円に対し現金及び預金67.8億円でネットキャッシュ62.9億円、D/E比率0.01倍と実質無借金経営。インタレストカバレッジ236倍(営業利益9.5億円÷支払利息0.04億円)と金利負担は極小。
キャッシュフロー計算書データは開示されていないが、貸借対照表の推移から資金動向を分析すると、現金及び預金は67.8億円(前年71.7億円から▲3.9億円減少)。売上債権は112.9億円(前年109.6億円から+3.3億円増加)、棚卸資産は52.1億円(前年47.8億円から+4.3億円増加)と運転資本が膨張し、営業CFを圧迫している構図。買入債務は76.1億円(前年74.8億円から+1.3億円)で増加幅は限定的。投資有価証券は201.8億円(前年172.4億円から+29.4億円増加)で、時価上昇と追加投資により資金が投資CFに振り向けられた可能性。包括利益26.9億円(純利益7.0億円+その他包括利益19.8億円)の計上により利益剰余金は311.9億円(前年311.2億円から+0.7億円)へ微増し、配当支出6.3億円(期中平均株式数8,339千株×前期末配当75円)を上回る内部留保を確保。運転資本の改善(売掛回収の早期化、在庫の最適化)が今後のキャッシュ創出力向上の鍵となる。
経常利益9.8億円のうち営業利益9.5億円が大半を占め、本業収益性は高い。営業外収益0.5億円の内訳は受取配当金0.2億円と受取利息0.1億円で、投資有価証券201.8億円の運用によるインカムゲインが寄与。営業外費用0.1億円は為替差損0.1億円が中心で支払利息0.04億円は軽微。特別損益は投資有価証券評価損0.1億円を計上し純額▲0.01億円と一時的影響は限定的。包括利益26.9億円は純利益7.0億円に有価証券評価差額金20.0億円(税効果後)を加算したもので、投資有価証券の含み益拡大が自己資本を押し上げる構造。純利益の大部分は経常的な営業活動から創出されており、一時的要因への依存度は低く、収益の質は良好。ただし、包括利益の大幅な増加は評価差額によるものであり、実現キャッシュではない点に留意が必要。
通期業績予想は売上高430.0億円(前年比+2.4%)、営業利益24.5億円(同▲22.6%)、経常利益30.5億円(同▲19.3%)、純利益26.5億円で、前年対比では減益計画。第1四半期の進捗率は売上高25.1%(107.8億円÷430.0億円)と標準水準だが、営業利益3.9%(9.5億円÷24.5億円)、経常利益3.2%(9.8億円÷30.5億円)、純利益2.6%(7.0億円÷26.5億円)と利益面の進捗は大幅に低い。これは肥料セグメントの季節性(第2四半期に需要ピーク)と不動産セグメントの案件計上タイミングが後半に偏重することを前提としていると推測される。第1四半期時点では価格改定と製品ミックス改善による利益率向上が実現しており、通期計画達成には第2四半期以降の季節要因と原材料コストの安定が鍵となる。予想修正は実施されておらず、現時点で計画に対する上振れ・下振れリスクは中立的。
期末配当予想は80円(うち普通配当80円)で、前年実績75円(普通配当60円+記念配当5円+特別配当10円)から普通配当ベースでは20円増配。予想EPS317.79円に対し配当性向は約25.2%と保守的水準。第1四半期末時点の利益剰余金311.9億円、現金及び預金67.8億円で配当原資は十分に確保されており、持続可能性は高い。自己株式1,120千株(発行済株式数の11.8%相当)を保有しており、将来的な自社株買いや消却による資本政策のオプションは広い。配当予想は据え置かれており、安定配当志向が窺える。総還元性向は未公表だが、現状の配当性向と財務余力から、追加の株主還元余地は存在する。
運転資本膨張リスク: DSO383日・DIO362日・CCC398日と運転資本サイクルが長期化しており、売上債権112.9億円(前年比+3.0%)・棚卸資産52.1億円(同+8.9%)の増加が営業CFを圧迫。在庫回転率1.54回転/年、売上債権回転率0.96回転/年と低位で、キャッシュ変換効率の改善が遅延すれば資金繰りに影響。
原材料価格変動リスク: 肥料セグメントはアンモニア・硫安等の原料市況に依存し、化学品セグメントもナフサ・石油関連原料の価格変動の影響を受ける。第1四半期は価格転嫁に成功したが、原料高騰と価格転嫁の時間差により粗利率25.6%が圧迫されるリスク。後半の利益計画達成には原材料コストの安定が前提。
投資有価証券評価変動リスク: 投資有価証券201.8億円(総資産の29.5%)を保有し、第1四半期で評価差額金20.0億円を計上。包括利益26.9億円のうち74%が評価益に依存する構造で、相場下落時には自己資本比率66.3%・AOCI122.2億円が縮小し、繰延税負債50.3億円の変動も発生。評価差額の変動は株主資本の安定性に影響を及ぼす。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 8.8% | 6.8% (2.9%–9.0%) | +1.9pt |
| 純利益率 | 6.5% | 5.9% (3.3%–7.7%) | +0.6pt |
収益性は業種中央値を上回り、価格改定と高付加価値製品の構成比上昇により上位に位置。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 9.2% | 13.2% (2.5%–28.5%) | -4.0pt |
売上高成長率は業種中央値を4.0pt下回り、成長ペースは業種内で中位からやや下位。
※出所: 当社集計
価格改定と製品ミックス改善により粗利率25.6%(前年比+2.0pt)・営業利益率8.8%(同+1.8pt)と収益性が顕著に改善。化学品セグメントの営業利益率11.7%(同+3.5pt改善)が主導し、短期的には利益率の底上げトレンドが継続する見込み。ただし通期利益進捗は営業3.9%・純利益2.6%と大幅に鈍く、肥料の季節需要(第2四半期中心)と不動産の案件計上タイミングが後半偏重の前提となっており、計画達成には第2四半期以降の実績が鍵となる。
財務体質はネットキャッシュ62.9億円・自己資本比率66.3%・流動比率271%と極めて堅固で、金利上昇・信用収縮リスクへの耐性は高い。一方でROE1.5%・ROIC1.7%と資本効率は低位で、運転資本サイクル398日(DSO383日・DIO362日)の長期化が主因。在庫・売掛金回転の改善によるキャッシュ変換効率の向上が中期的な経営課題であり、実現すればFCF創出力と株主還元余力が拡大する。
投資有価証券201.8億円(総資産の29.5%)を保有し、第1四半期で評価差額金20.0億円を計上、包括利益26.9億円の74%が評価益由来。含み益の積み上がりは自己資本を押し上げるが、相場下落時には逆方向の変動リスクが顕在化する構造。配当性向25.2%と保守的で配当原資は十分だが、評価差額の変動が株主資本の安定性に影響を及ぼす点は継続的なモニタリングが必要。
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。