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39892026 第1四半期グロースIFRS

シェアリングテクノロジー(3989) 2026年度第1四半期決算

2026年度第1四半期の売上高は22.8億円(前年同期比+17.2%)、営業利益は5.3億円(同+9.5%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥22.8億¥19.4億+17.2%
営業利益¥5.3億¥4.9億+9.5%
税引前利益¥5.3億¥4.9億+9.4%
純利益¥3.7億¥3.3億+10.2%
ROE7.9%6.4%-

Executive Summary

2026年度第1四半期(2025年10-12月期)は、売上高22.8億円(前年比+3.3億円 +17.2%)、営業利益5.3億円(同+0.5億円 +9.5%)、経常利益5.3億円、四半期純利益3.7億円(同+0.3億円 +10.2%)となった。粗利率91.4%の高収益構造を維持しながら増収を実現し、売上総利益は前年比+2.9億円増の20.8億円へ拡大した。販管費は15.7億円(前年比+2.6億円)と売上伸長に伴い増加したが、販管費率は69.2%に留まり営業レバレッジが効いている。プラットフォーム事業の内部売上増加と自社施工事業の外部売上拡大(前年3.7億円→当期7.0億円)が成長を牽引した。営業利益率は23.4%(前年25.1%から-1.7pt)とやや低下したが、依然として高水準を維持している。

業績変動要因

【売上高】売上高22.8億円は前年比+17.2%の増収となり、堅調な成長が継続している。セグメント別では、プラットフォーム事業の外部売上が15.8億円(前年15.7億円から横ばい)、自社施工事業が7.0億円(前年3.7億円から+87.6%増)となり、自社施工事業の急拡大が全体の増収を牽引した。内部売上を含むプラットフォーム事業の総売上は19.0億円(前年16.7億円から+13.9%増)で、セグメント間取引が活発化している。売上構成比は外部売上ベースでプラットフォーム69%・自社施工31%であり、依然としてプラットフォームが主力事業である。売上原価は2.0億円(前年1.5億円から+28.7%増)と自社施工拡大に伴い増加したが、粗利率91.4%(前年92.1%から-0.7pt)は高水準を維持している。

【損益】売上総利益20.8億円から販管費15.7億円を差し引き、営業利益5.3億円となった。販管費は前年比+2.6億円(+20.0%増)と増収率を上回って増加したが、販管費率は69.2%に留まり前年68.6%から微増に止まった。営業利益率は23.4%で前年25.1%から-1.7pt低下し、増収に対する利益率の伸びは限定的となった。その他の収益0.3億円(前年0.1億円から増加)が営業外で貢献し、金融費用は0.01億円と僅少である。税引前四半期利益は5.3億円、法人税等1.7億円を計上し、実効税率は31.2%となった。四半期純利益3.7億円は前年比+10.2%増で、親会社所有者分3.7億円の内訳である。経常利益と純利益の乖離は税負担が主因で、特別損益の記載はなく一時的要因は見られない。以上から、増収増益を達成したが、自社施工事業拡大に伴う原価・販管費増が利益率をやや圧迫する構図となった。

セグメント別分析

プラットフォーム事業は外部売上15.8億円でセグメント利益7.2億円(利益率37.7%)、自社施工事業は外部売上7.0億円でセグメント利益0.5億円(利益率7.7%)となった。売上構成比は外部ベースでプラットフォーム69%・自社施工31%であり、プラットフォームが主力事業である。セグメント利益の合計は7.7億円で、全社費用2.4億円を差し引き連結営業利益5.3億円となった。プラットフォーム事業の利益率37.7%は前年37.7%と同水準、自社施工事業の利益率7.7%は前年14.5%から大幅低下しており、自社施工の収益性悪化が全体利益率を押し下げる要因となった。セグメント間の利益率差は30.0ptと顕著で、自社施工事業の原価管理と販管費効率化が今後の課題である。

主要財務指標

【収益性】ROE 7.9%、営業利益率23.4%(前年25.1%から-1.7pt)、純利益率16.1%(前年17.1%から-1.0pt)で、高収益構造を維持しつつも利益率はやや低下傾向にある。粗利率91.4%は前年92.1%から微減したが、プラットフォームモデルの高マージン特性は健在である。【キャッシュ品質】現金及び現金同等物46.3億円は総資産66.3億円の69.8%を占め、潤沢な流動性を確保している。短期負債カバレッジは現金預金46.3億円÷流動負債17.8億円=2.6倍で、支払能力は十分である。【投資効率】総資産回転率0.34回(年換算1.37回)は前年0.26回(年換算1.04回)から改善し、資産効率は向上している。【財務健全性】自己資本比率68.8%(前年69.5%から微減)、負債資本倍率0.44倍で、保守的な財務構成である。流動資産55.4億円÷流動負債17.8億円=流動比率3.1倍と短期支払能力も盤石である。

キャッシュフロー分析

営業CFは2.3億円で、純利益3.7億円に対する比率は0.6倍と利益の現金化がやや弱い。営業CF小計(運転資本変動前)は5.4億円であったが、運転資本変動では棚卸資産増加-0.2億円・仕入債務減少-1.4億円が資金を消費し、法人税等支払-3.1億円が営業CFを圧迫した。投資CFは-0.4億円で設備投資-0.4億円が主因であり、事業拡大に伴う投資は限定的である。財務CFは-9.9億円で配当支払-9.6億円が大半を占め、リース料支払-0.3億円が加わった。FCFは1.9億円(営業CF 2.3億円 - 投資CF 0.4億円)で現金創出は行われたが、配当支払9.6億円を賄うには不足しており、既存現金残高を活用した株主還元が実施された。現金及び現金同等物は前年54.3億円から当期末46.3億円へ-8.0億円減少し、配当支払がキャッシュポジション減少の主因となった。

収益の質

営業利益5.3億円に対し税引前利益5.3億円で、営業外損益はほぼ中立である。その他の収益0.3億円とその他の費用0.04億円・金融費用0.01億円を加減した非営業純増は約0.3億円で、売上高の1.3%を占める。営業外収益の構成は雑収入や固定資産売却益等が推定されるが、規模は僅少で利益構造への影響は限定的である。営業CFが2.3億円で純利益3.7億円を下回っており、収益の現金裏付けは弱い。運転資本では売掛金の増加(営業債権7.6億円は前年8.5億円から減少)と棚卸資産増加+0.2億円が資金を滞留させ、仕入債務減少-1.4億円も加わり運転資本効率は悪化した。アクルーアルベースで利益計上が先行している状況で、今後の売掛金回収と在庫効率化が収益の質改善の鍵となる。

業績予想・ガイダンス

通期予想は売上高98.0億円(当期実績22.8億円の進捗率23.3%)、営業利益23.5億円(同5.3億円で進捗率22.6%)となり、標準進捗率25%をやや下回っている。純利益16.0億円に対する当期実績3.7億円の進捗率は23.0%で、売上・営業利益と同様に期初計画より遅れ気味である。EPS予想66.86円に対し当期実績15.29円(進捗率22.9%)、配当予想27.5円は期末一括の方針と推定される。進捗率が標準からやや低い背景には、自社施工事業の立ち上がりに伴うコスト負担や四半期特有の季節性が影響した可能性がある。通期予想に対する修正は実施されておらず、経営は今後3四半期での挽回を見込んでいる。自社施工事業の収益性改善と運転資本管理の強化が、通期達成への重要な前提条件となる。

株主還元

年間配当予想は27.5円で、前年実績27.5円と同額を維持する方針である。当期四半期では配当実施の記載はなく、期末一括配当が想定される。配当性向は通期純利益予想16.0億円・発行済株式数24,430千株(自己株式控除後23,931千株)で算出すると、年間配当総額6.6億円÷予想純利益16.0億円=41.3%となる。財務CFでは配当支払-9.6億円が計上されており、前期の期末配当支払が反映されている。FCF 1.9億円に対し配当支払9.6億円で、FCFカバレッジは0.2倍と配当をフリーキャッシュフローで賄えておらず、既存現金残高を活用した株主還元となった。自社株買いの記載はなく、総還元は配当のみで評価される。配当方針の持続可能性は現金残高46.3億円と営業CF改善に依存しており、運転資本管理の強化が配当継続の前提条件となる。

リスク要因

運転資本管理リスク:営業CFが純利益を下回り、売掛金と棚卸資産の滞留が資金循環を阻害している。売掛金回収期間の長期化や在庫の陳腐化リスクが顕在化すれば、キャッシュフロー逼迫と成長投資余力の低下を招く可能性がある。定量的には営業CF/純利益比率0.6倍が改善しない場合、配当維持が困難となる。

自社施工事業の収益性低下リスク:自社施工事業の営業利益率は7.7%と前年14.5%から半減しており、原価管理と販管費効率の悪化が確認される。外部売上は+87.6%増と急拡大したが、利益率の大幅低下により全社利益率を押し下げた。工程遅延・コスト超過・価格競争激化が継続すれば、プラットフォーム事業の高収益を相殺し全社ROEが低下するリスクがある。

配当負担と資本効率のバランスリスク:配当支払9.6億円がFCF 1.9億円を大きく上回り、既存現金を取り崩す構造となっている。現金残高は46.3億円と潤沢だが、運転資本消費と配当負担が同時進行すれば、数期内に現金ポジションが悪化し追加調達や配当減額のリスクが生じる。配当性向41.3%は許容範囲だが、営業CF改善が前提条件である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ)IT・通信業種内での相対比較では、収益性と健全性で優位な一方、資産効率はやや劣後する構図が確認される。収益性面では、営業利益率23.4%は業種中央値5.3%(2025年Q1、n=3)を大きく上回り、プラットフォームモデルの高マージン特性が際立つ。純利益率16.1%も業種中央値0.6%を大幅に上回り、利益創出力は業種内で上位に位置する。ROE 7.9%は業種中央値0.2%を大きく上回るが、自社の過去水準や一般的なROE基準からは改善余地がある。財務健全性では、自己資本比率68.8%は業種中央値68.9%とほぼ同水準で、安定した資本構成を維持している。財務レバレッジ1.44倍も業種中央値1.45倍と近接し、保守的な財務運営が確認される。一方、総資産回転率0.34回(年換算1.37回)は業種中央値0.18回(年換算0.72回)を上回るが、これは業種特性の差異を反映している。売上高成長率+17.2%は業種中央値25.5%をやや下回り、成長ペースは業種内で中位である。ルール・オブ・40(売上成長率+営業利益率=40.6%)は業種中央値31%を上回り、成長と収益性のバランスは良好である。総じて、同社は業種内で高収益・安定財務を誇るが、成長率と運転資本効率の改善が今後の競争力強化の鍵となる。(業種:IT・通信業、比較対象:2025年Q1、n=3社、出所:当社集計)

決算上の注目ポイント

決算上の注目ポイントとして、第一に自社施工事業の急拡大と収益性低下の構造的課題が挙げられる。外部売上が前年比+87.6%増と急成長したが、営業利益率は7.7%と前年14.5%から半減しており、事業拡大に伴う原価・販管費コントロールが追いついていない。今後セグメント別の収益性改善策(価格戦略・業務効率化)が示されるかが、全社利益率回復の鍵となる。第二に、営業CF/純利益比率0.6倍と収益の現金化が弱い点が懸念材料である。売掛金・棚卸資産の滞留と仕入債務減少により運転資本が資金を消費し、高い利益率にもかかわらずキャッシュ創出力は限定的となった。運転資本回転の改善(売掛金回収強化・在庫圧縮)が営業CF拡大と配当余力確保に直結する。第三に、配当支払9.6億円がFCF 1.9億円を大きく上回り、既存現金残高を活用した株主還元が継続している。現金46.3億円は依然潤沢だが、運転資本消費と配当負担の同時進行により、数期内に資金繰りが逼迫するリスクがある。経営が配当方針の持続可能性と運転資本管理の改善策を明示できるかが、投資家の評価分かれ目となる。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。


AI財務分析

総括

2026年度Q1は、売上収益が前年同期比17.2%増の22.76億円、営業利益が同9.5%増の5.34億円となり、増収増益を維持した。純利益は同12.7%増の3.65億円、親会社所有者帰属利益は同12.7%増の3.66億円であり、EPSは15.29円へ上昇した。売上総利益は20.80億円と同16.2%増加した一方、売上原価は同28.6%増の1.97億円となった。粗利益率は91.4%で高水準だが、前年同期の92.1%から70bp低下した。販管費は15.74億円と同20.0%増で、売上成長率17.2%を上回った。これにより営業利益率は23.5%と優良な水準を保ったものの、前年同期の25.1%から160bp縮小した。純利益率も16.0%で高収益であるが、前年同期の17.1%から110bp低下した。営業外損益の影響は限定的で、税引前利益5.32億円は営業利益5.34億円とほぼ同水準であり、本業収益を中心とする利益構成である。その他の収益は0.32億円、その他の費用は0.04億円であり、営業利益には差引0.28億円の押上げが含まれる。セグメントでは、自社施工事業の外部売上が前年同期比87.6%増の6.96億円となり、連結増収の主因となった。プラットフォーム事業の外部売上は同0.6%増の15.81億円にとどまったが、セグメント利益は同13.9%増の7.18億円へ増加した。営業CFは2.32億円で純利益3.65億円の0.64倍にとどまり、品質アラートが示す通り、会計利益の現金化は当四半期では弱い。これは主に法人税等支払3.09億円、仕入債務の減少1.45億円、棚卸資産の増加0.23億円による。現金及び現金同等物は46.31億円、自己資本比率は68.8%、流動比率は約310%であり、短期的な資金余力は厚い。一方、Q1の配当支払9.57億円は営業CFおよびFCFを大幅に上回り、利益剰余金は前年同期比5.91億円減の28.77億円となった。通期会社予想に対する進捗は売上23.2%、営業利益22.7%、親会社所有者帰属利益22.9%で、各々標準的なQ1進捗率25%を小幅に下回る。今後は、自社施工の成長を維持しながら、販管費の増勢を売上成長率以下へ抑制できるか、ならびに営業CFと配当のバランスを回復できるかが焦点となる。

収益性分析

年換算ROEは31.6%であり、デュポン3因子では純利益率16.0%×総資産回転率1.372倍×財務レバレッジ1.44倍に分解される。高いROEの主因は、過度なレバレッジではなく、高水準の純利益率と年換算総資産回転率にある。財務レバレッジ1.44倍、負債資本倍率0.44倍は保守的であり、ROEは資本構成への依存度が低い。年換算ROAは約22.1%で、資産効率も高い水準にある。最も注意すべき変化は収益性スプレッドの縮小であり、販管費が前年同期比20.0%増と売上収益の17.2%増を2.8pt上回ったことが、営業利益率の160bp低下につながった。粗利益率も70bp低下しており、原価の伸びが売上成長を上回ったことが利益率を圧迫した。もっとも、営業利益率23.5%、純利益率16.0%は情報・通信・プラットフォーム企業として依然として優良な収益性である。CFA 5因子では、税負担係数は0.686であり、実効税率31.3%を反映してベンチマークの0.70をやや下回る。金利負担係数は0.996倍で、金融費用0.01億円の負担は極めて軽い。プラットフォーム事業は、内部売上を含むセグメント売上19.05億円に対してセグメント利益7.18億円、利益率37.7%であり、高い収益性を担う主力事業である。自社施工事業は売上6.96億円、セグメント利益0.54億円、利益率7.7%で、売上成長は大きいがプラットフォーム事業との利益率格差は大きい。自社施工の拡大は売上成長を加速させる一方、連結ミックスが同事業へ傾く場合には、全社利益率の低下圧力となり得る。その他の収益0.32億円は売上の1.4%にとどまり、営業外収益への依存が高い利益構造ではない。

成長性評価

売上収益の前年同期比17.2%増は堅調であるが、成長の中心は自社施工事業である。同事業の外部売上は前年同期の3.71億円から6.96億円へ3.25億円増加し、全社売上増加3.34億円の大半を構成した。対照的に、プラットフォーム事業の外部売上は15.71億円から15.81億円への小幅増にとどまった。ただし、プラットフォーム事業のセグメント利益は0.88億円増加しており、収益力は維持・改善している。自社施工事業は売上を急拡大させた一方、セグメント利益は前年同期比横ばいの0.54億円であり、利益率改善は今後の課題である。通期会社予想は売上98.00億円、営業利益23.50億円、親会社所有者帰属利益16.00億円である。Q1進捗率は売上23.2%、営業利益22.7%、親会社所有者帰属利益22.9%で、標準的な25%に対してそれぞれ1.8pt、2.3pt、2.1pt低い。ただし、標準進捗率から10pt以上の乖離はなく、Q1時点で通期予想との大幅な乖離を示す水準ではない。通期予想は営業利益13.3%増、純利益13.2%増を前提としており、Q1の営業利益増益率9.5%はこの前提を下回る。したがって、通期計画の達成には、売上拡大だけでなく、販管費効率の改善または高収益なプラットフォーム事業の伸長が重要となる。

財務健全性

財政基盤は強固である。流動資産55.38億円に対して流動負債は17.84億円であり、流動比率は約310%と健全基準の150%を大きく上回る。当座資産として現金及び現金同等物46.31億円、営業債権7.56億円、その他の流動金融資産0.37億円を保有しており、当座比率は約287%である。短期負債に対する流動資産のカバーは厚く、満期ミスマッチのリスクは限定的である。負債合計20.20億円、資本合計46.13億円、負債資本倍率0.44倍であり、D/E比率2.0倍超の警戒水準から大きく距離がある。自己資本比率68.8%も高く、損失吸収力は十分である。リース負債は流動1.36億円、非流動2.01億円の合計3.37億円であり、使用権資産3.46億円と対応するオフバランス化されない契約負債として把握される。棚卸資産は前年同期比0.23億円増、57.8%増の0.64億円となったが、総資産に占める比率は1.0%であり、現時点の資金繰りへの影響は小さい。ただし、自社施工事業の急成長に伴う在庫・資材管理の効率性は監視対象となる。利益剰余金は前年同期比5.91億円減の28.77億円であり、当期利益の積み上げを上回る株主還元が主因である。実際に所有者との取引は9.53億円の資本流出で、主として配当支払9.57億円による。のれんは1.34億円で純資産の2.9%、総資産の2.0%にとどまり、M&A価値への資本依存度および減損リスクは低い。無形資産も総資産の0.3%であり、無形資産の集中リスクは限定的である。

B/S変動のポイント

棚卸資産: +0.23億円(前年同期比+57.8%)の0.64億円。自社施工事業の急成長に伴う在庫・資材需要と整合的だが、営業CFでは0.23億円の資金流出要因となっており、回転効率を監視する必要がある。利益剰余金: -5.91億円(前年同期比-17.0%)の28.77億円。Q1純利益3.65億円を上回る配当支払9.57億円を主因とする減少であり、高還元方針の継続性は営業CFと通期利益の達成度に依存する。現金及び現金同等物: 前連結会計年度末比-8.00億円の46.31億円。主に配当支払9.57億円による減少であるが、流動性は依然として高い。営業債務及びその他の債務: 前連結会計年度末比-1.45億円の8.80億円。支払債務の減少は営業CFを押し下げた一方、短期負債の圧縮と整合的である。

キャッシュフロー品質

営業CFは2.32億円で、純利益3.65億円に対する比率は0.64倍となり、0.8倍未満の収益品質警告に該当する。根本要因は、営業CF小計5.43億円から法人税等支払3.09億円、リース料支払0.34億円、利息支払0.01億円が控除されたことに加え、運転資本で仕入債務が1.45億円減少したことである。売上債権は0.98億円減少して営業CFを押し上げており、売上債権の積み上がりによる回収悪化の兆候は確認されない。一方、棚卸資産は0.23億円増加して資金を使用しており、自社施工事業の拡大と整合的な動きである。仕入債務の減少は営業CFを押し下げたが、運転資本を利用して短期的にCFを見栄えよくする動きとは逆方向である。したがって、当四半期の低い営業CF/純利益比率は税金支払と仕入債務減少の影響が大きく、売掛金の膨張を伴う積極的な収益計上を示すものではない。ただし、前年同期の営業CF2.54億円からは8.4%減少しており、純利益増加との乖離は継続監視が必要である。アクルーアル比率は2.0%で、5%未満という高品質の目安に収まり、利益の発生主義上の歪みは小さい。設備投資0.40億円を差し引いたFCFは1.92億円で、軽資産型の事業構造を反映している。もっとも、FCFは当四半期の配当支払9.57億円を大幅に下回り、Q1単独では配当を内部創出キャッシュで賄えていない。現金残高46.31億円がこの資本還元を吸収しているが、今後は営業CFの回復と配当支払時期を含む通期キャッシュ創出力の確認が重要である。

配当持続性

通期予想の1株当たり配当55.00円と予想EPS66.86円に基づく予想配当性向は約82.3%である。これは配当のみを分子とする配当性向であり、自社株買いを含む総還元性向ではない。82.3%は持続可能性の目安である60%を上回るため、利益に対する還元負担は高い。Q1の配当支払額は9.57億円で、Q1純利益3.65億円に対して約2.6倍、FCF1.92億円に対して約5.0倍であった。これは四半期利益の範囲で評価すると高水準だが、配当の支払時期と過年度利益剰余金を用いる資本配分の影響を含む。期末の現金及び現金同等物46.31億円、自己資本比率68.8%、利益剰余金28.77億円により、短期的な配当支払余力は確保されている。一方、利益剰余金は前年同期比17.0%減少しており、高還元を継続する場合には、営業CFの改善と通期利益計画の達成が配当持続性の前提となる。

リスク評価

ビジネスリスクとして、高優先度(可能性: 中、影響度: 高): 自社施工事業は外部売上が前年同期比87.6%増と急拡大した一方、セグメント利益は0.54億円で前年同期比ほぼ横ばいである。低利益率事業の売上構成比上昇が続く場合、連結営業利益率を押し下げる可能性がある。、中優先度(可能性: 中、影響度: 中): プラットフォーム事業は主力で、調整前セグメント利益の約93%を占めるが、外部売上成長率は0.6%にとどまった。同事業の集客効率、加盟・提携事業者の供給、生活サービス需要の変動が全社収益性に与える影響は大きい。、中優先度(可能性: 中、影響度: 中): 生活サービスのマッチングおよび施工事業では、施工品質、加盟・協力事業者の管理、顧客対応に伴うブランド毀損・補償コストが業界固有のリスクとなる。、中優先度(可能性: 中、影響度: 中): WEBプラットフォーム運営においては、検索・広告媒体のアルゴリズム変更、広告単価の上昇、競合サービスとの顧客獲得競争が集客コストと成長率を左右する。、中優先度(可能性: 中、影響度: 中): 個人情報を取り扱うデジタルプラットフォームとして、サイバーセキュリティ事故や個人情報保護規制への対応不備は、顧客信頼と事業継続性に影響し得る。が挙げられます。

財務リスクとしては、高優先度(可能性: 中、影響度: 中): 品質アラートである営業CF/純利益0.64倍は、利益の現金化が当四半期に弱いことを示す。法人税支払と仕入債務減少が主因である一方、通期でも営業CFが利益を継続的に下回る場合、還元原資への懸念が強まる。、高優先度(可能性: 中、影響度: 中): 予想配当性向は約82.3%であり、配当支払はQ1のFCFを大きく上回った。現金は潤沢であるが、高還元継続は利益剰余金および現金残高の減少を伴う可能性がある。、中優先度(可能性: 中、影響度: 低): 棚卸資産は57.8%増加した。残高は0.64億円と小さいものの、自社施工の事業規模拡大に伴い、在庫回転、評価損、資金拘束の変化を確認する必要がある。、低優先度(可能性: 低、影響度: 中): リース負債は3.37億円であり、固定的な支払負担を伴う。ただし、流動性、自己資本比率、負債資本倍率はいずれも健全で、現時点で財務レバレッジが主要リスクとなる状況ではない。が挙げられます。

主な懸念事項としては、販管費の前年同期比20.0%増が売上成長率17.2%を上回り、営業利益率は160bp低下した。、自社施工事業の急成長が、低いセグメント利益率を通じて連結マージンを希薄化するか。、営業CF/純利益0.64倍の改善と、仕入債務・棚卸資産を含む運転資本の安定化。、通期予想に対する営業利益進捗22.7%を、残る期間で標準的な水準へ回復できるか。、高い予想配当性向の下で、配当と内部成長投資を両立できるキャッシュ創出力。が挙げられます。

投資示唆

重要ポイントとして、営業利益率23.5%、純利益率16.0%、年換算ROE31.6%と、収益性・資本効率は高水準である。、増収の主因は自社施工事業であり、同事業の外部売上は前年同期比87.6%増となった。、主力のプラットフォーム事業は高い利益率を維持する一方、外部売上成長は前年同期比0.6%にとどまった。、営業CF/純利益0.64倍は品質上の注意点だが、売上債権の減少、低いアクルーアル比率、税金・仕入債務要因を踏まえると、直ちに収益認識上の強い懸念を示すものではない。、現金46.31億円と自己資本比率68.8%は高い資本還元余力を支えるが、予想配当性向82.3%は高水準である。が挙げられます。

注視すべき指標は、プラットフォーム事業の外部売上成長率とセグメント利益率、自社施工事業のセグメント利益率、および連結売上に占める構成比、販管費の増加率と売上成長率の差、営業CF/純利益比率、法人税支払後の営業キャッシュ創出力、棚卸資産残高、仕入債務残高、および運転資本のキャッシュ影響、通期予想に対する営業利益・親会社所有者帰属利益の進捗率、配当支払額、予想配当性向、現金及び現金同等物の推移です。

セクター内ポジションについては、粗利益率91.4%、営業利益率23.5%、純利益率16.0%は、軽資産型プラットフォーム事業として高い収益性を示す。さらに年換算ROE31.6%は、財務レバレッジ1.44倍という抑制的な資本構成の下で達成されている点が特徴である。他方、急成長する自社施工事業の利益率は7.7%とプラットフォーム事業の37.7%を大幅に下回るため、成長とマージン維持の両立が相対的な評価上の主要論点となる。