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39652026 第1四半期スタンダードJGAAP

キャピタル・アセット・プランニ…(3965) 2026年度第1四半期決算

2026年度第1四半期の売上高は25.1億円(前年同期比+21.8%)、営業利益は1.8億円。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥25.1億¥20.6億+21.8%
営業利益¥1.8億¥0.1億+33.1%
経常利益¥1.7億¥0.1億+31.8%
純利益¥1.1億¥0.0億+5052.6%
ROE2.9%0.1%-

Executive Summary

2026年度第1四半期連結決算は、売上高25.1億円(前年比+4.5億円 +21.8%)、営業利益1.8億円(同+1.7億円 +33.1%)、経常利益1.7億円(同+1.6億円 +31.8%)、純利益1.1億円(同+1.1億円 +5052.6%)と大幅な増収増益を達成。営業利益率は7.2%で前年同期の0.5%から6.7pt改善した。純利益の大幅増は前年同期の利益水準が極めて低かったことによる反動増であり、税引前利益1.7億円に対し実効税率36.7%を負担した結果、純利益は1.1億円となった。総資産は63.1億円(前年66.3億円から-3.2億円)、純資産は38.6億円(前年39.3億円から-0.7億円)で、自己資本比率61.1%と財務基盤は健全。

業績変動要因

売上高は25.1億円で前年比+21.8%と力強い成長を示した。システム開発事業の単一セグメントであり、プロジェクトベースの受注納品サイクルが売上を牽引している。仕掛品が1.5億円へ前年同期比+0.9億円(+159%)と大幅に増加しており、進行中プロジェクトの規模拡大が確認できる。売上原価は19.1億円で売上総利益6.0億円、粗利率23.7%を確保。販管費は4.2億円で販管費率16.6%と効率的にコントロールされ、営業利益1.8億円(営業利益率7.2%)を計上した。営業利益は前年同期の0.1億円から+33.1%の大幅増益となり、増収による規模の効果が利益率改善に寄与した。経常利益は1.7億円で営業利益とほぼ同水準。支払利息0.1億円に対し受取利息配当金等の営業外収益が0.1億円あり、営業外収支はほぼ均衡した。税引前利益1.7億円に対し法人税等0.6億円(実効税率36.7%)を負担し、純利益1.1億円に着地。前年同期の純利益0.0億円から大幅増益となったが、これは前年が極低利益であったことの反動増である。経常利益1.7億円と純利益1.1億円の乖離は税負担によるもので、一時的要因は確認されない。結論として、プロジェクト拡大による増収と販管費効率化による増収増益を達成した。

主要財務指標

【収益性】ROE 2.9%(前年0.1%から大幅改善、純利益の反動増が主因)、営業利益率7.2%(前年0.5%から+6.7pt改善)、純利益率4.6%(前年0.1%から+4.5pt改善)。ROEの構成要素は純利益率4.6%、総資産回転率0.40回、財務レバレッジ1.64倍で、純利益率の低さがROE水準を抑制している。実効税率36.7%と税負担が重く、EBIT段階の利益率7.2%が税引後で4.6%へ圧縮される構造。【キャッシュ品質】現金及び預金16.5億円、短期負債に対する現金カバレッジは0.9倍で流動性は確保されているが、短期負債比率57.7%と短期借入金の比重が高い。流動比率249.3%、当座比率249.3%と短期支払能力は十分。【投資効率】総資産回転率0.40回で資産効率は中庸、ROIC 3.7%と資本効率は限定的。【財務健全性】自己資本比率61.1%(前年59.2%から改善)、負債資本倍率0.64倍と保守的な資本構成。有利子負債8.7億円に対しインタレストカバレッジ29.8倍と利息負担能力は強い。投資有価証券7.4億円を保有し、その他有価証券評価差額金は2.4億円と含み益を計上。

キャッシュフロー分析

現金及び預金は16.5億円で前年同期16.7億円から-0.2億円とほぼ横ばい。増収増益にもかかわらず現金が積み上がらなかった背景として、仕掛品が前年同期比+0.9億円増加しており、運転資本への資金固定が進行している。売掛金等の営業債権動向は明示されていないが、プロジェクトベースの事業特性上、受注から納品までのタイムラグが運転資本を拡大させる傾向がある。流動負債は18.2億円で前年同期17.7億円から微増しており、短期借入金5.0億円を中心とした短期資金調達が継続している。固定負債は6.3億円で長期借入金3.7億円を含むが、前年同期5.3億円から+1.0億円増加しており、長期資金への一部シフトが確認できる。短期負債に対する現金カバレッジは0.9倍と全額カバーには至らないが、流動資産45.5億円で短期負債18.2億円を十分カバーし、リファイナンスリスクは限定的。配当支払を含む株主還元が現金流出の一因となっている可能性があるが、詳細な資金使途は不明。

収益の質

経常利益1.7億円に対し営業利益1.8億円で、営業外純損失は約0.1億円と軽微。内訳は支払利息0.1億円が主であり、受取利息配当金等の営業外収益0.1億円とほぼ相殺されている。営業外収益は売上高の0.4%と小規模で、収益の大半は本業のシステム開発事業から生じている。特別損益の記載はなく、経常利益と税引前利益1.7億円がほぼ一致しており、一時的要因は確認されない。利益の質を評価する上で、営業キャッシュフローの開示がないことが制約となる。仕掛品の大幅増加は売上計上タイミングのロールフォワードを示しており、収益認識基準(進行基準または完成基準)により利益計上のタイミングが変動する可能性がある。実効税率36.7%は法定実効税率に近く、税務上の異常な調整項目は見られない。

業績予想・ガイダンス

通期業績予想は売上高103.0億円(前年比+6.3%)、営業利益6.3億円(同+18.7%)、経常利益6.3億円(同+17.7%)、純利益4.1億円を据え置き。第1四半期の進捗率は売上高24.4%、営業利益28.6%、経常利益27.6%で、標準進捗25%に対し営業利益・経常利益がやや先行している。純利益の進捗率は四半期純利益1.1億円に対し通期予想4.1億円で26.8%となり、ほぼ標準ペース。前年比での純利益の大幅増(+5052.6%)は前年同期の極低水準からの反動増であり、通期ベースの成長率は純利益+56.0%(会社予想4.1億円、前年2.6億円対比)と正常化する見込み。営業利益・経常利益の通期予想増益率(+18.7%、+17.7%)に対し、第1四半期の増益率(+33.1%、+31.8%)が大きく上回っており、下期の利益成長鈍化または費用増を織り込んでいる可能性がある。仕掛品残高の動向と納品タイミングが下期の業績進捗を左右する要因となる。

株主還元

年間配当は9.5円(中間8.5円、期末予想9.5円は明記されているが会社予想の内訳は通期9.5円のみ記載)で、前年の年間配当9.0円から+0.5円増配。四半期ベースの配当性向は、四半期純利益1.1億円(EPS 20.11円)に対し中間配当8.5円を支払った場合で約42%となるが、通期ベースでは通期予想EPS 71.39円に対し年間配当9.5円で配当性向13.3%と健全な水準。ただし会社予想の配当9.5円が年間総額か期末のみかが曖昧であり、期末予想9.5円であれば中間8.5円+期末9.5円=年間18.0円で配当性向は約25%となる。自社株買いの記載はなく、配当のみでの株主還元となる。現金及び預金16.5億円に対し年間配当総額は約0.5億円(9.5円×5.75百万株)程度と推定され、配当支払の現金負担は軽微。

リスク要因

  1. プロジェクト集中リスク: システム開発事業の単一セグメントであり、大口顧客や大型案件への依存度が高い場合、受注変動が業績に直結する。仕掛品1.5億円(前年同期比+159%)の急増は特定プロジェクトへの集中を示唆し、納期遅延や原価超過が利益を圧迫するリスクがある。
  2. 短期負債リファイナンスリスク: 短期借入金5.0億円を含む短期負債比率57.7%と短期資金調達の比重が高く、金融環境悪化時の借り換え困難や金利上昇リスクが存在する。現金カバレッジ0.9倍と短期負債を全額現金でカバーできず、流動資産での対応が前提となる。
  3. 配当持続性リスク: 配当9.5円の解釈により配当性向が13%~25%と変動するが、営業キャッシュフローが未開示のため配当の現金裏付けを確認できない。仕掛品増加で運転資本が拡大する中、配当支払が資金繰りを圧迫するリスクがある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ) 収益性: ROE 2.9%(業種中央値0.2%を大きく上回る)、営業利益率7.2%(業種中央値5.3%を上回る)、純利益率4.6%(業種中央値0.6%を大幅に上回る)。当社は業種内で相対的に高い収益性を確保しており、営業利益率・純利益率ともに中央値を超過している。健全性: 自己資本比率61.1%(業種中央値68.9%を下回る)。当社は業種内でやや低めの自己資本比率だが、60%超と健全な水準を維持している。効率性: 総資産回転率0.40回(業種中央値0.18回を大幅に上回る)。当社は業種内で高い資産効率を示し、資産の有効活用が進んでいる。成長性: 売上高成長率+21.8%(業種中央値+25.5%をやや下回る)。当社の成長率は業種内で中位であり、高成長企業群には及ばないが、二桁成長を維持している。ROIC 3.7%(業種中央値0.01を大幅に上回る)と、資本効率は業種内で優位にある。業種: IT・通信(3社)、比較対象: 2025年Q1、出所: 当社集計。

決算上の注目ポイント

決算上の注目ポイントは以下の通り。第一に、営業利益率7.2%への改善と純利益の反転により、前年の極低利益水準からの回復が確認できた点。売上成長+21.8%と営業利益成長+33.1%の組合せは、規模拡大と販管費効率化が同時進行していることを示す。第二に、仕掛品の急増(前年同期比+159%)は進行中プロジェクトの規模拡大を示唆するが、納品タイミングや原価管理の動向が下期業績を左右する要因となる。第三に、通期業績予想に対する第1四半期の進捗率が営業利益28.6%と標準を上回る一方、会社予想の増益率は下期の鈍化を織り込んでおり、下期の費用構造や売上計上ペースの確認が必要。第四に、現金及び預金16.5億円と流動比率249.3%で流動性は確保されているが、営業キャッシュフローの未開示により利益の現金裏付けを検証できない点が分析上の制約となる。配当性向の解釈次第で株主還元の持続可能性評価が変動するため、詳細な配当政策の明示が望まれる。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。


AI財務分析

総括

2026年度Q1は、売上高の二桁成長と粗利率改善を背景に、営業利益・経常利益が大幅に拡大した好調なスタートである。売上高は25.10億円、前年同期比21.8%増となった。売上総利益は5.96億円で、前年同期の3.79億円から2.17億円増加した。営業利益は1.80億円、営業利益率は7.2%となった。前年同期の営業利益率0.7%から、営業利益率は約650bp拡大している。粗利益率は23.7%であり、前年同期の18.4%から約530bp上昇した。販管費は4.16億円と前年同期比14.1%増にとどまり、売上高成長率21.8%を下回った。販管費率は16.6%となり、前年同期の17.7%から約110bp低下しており、増収による営業レバレッジが確認できる。経常利益は1.74億円、経常利益率は6.9%であり、支払利息0.06億円を吸収して営業利益からの乖離は限定的である。親会社株主に帰属する四半期純利益は1.15億円、純利益率は4.6%である。実効税率は36.7%で、税引前利益から純利益への転換を抑制している。年換算ROEは11.9%であり、ベンチマーク上は良好な水準に位置する。通期会社予想に対するQ1進捗率は、売上高24.4%、営業利益28.6%、経常利益27.6%、親会社株主帰属純利益28.0%である。営業利益の進捗率は標準的なQ1進捗率25%を3.6pt上回り、利益面では通期計画に対して堅調に進行している。もっとも、仕掛品は1.48億円と前年同期比約159%増加しており、システム開発案件の進捗、検収および売上計上のタイミングが今後の利益・資金化の焦点となる。流動比率249.3%、D/Eレシオ0.64倍、インタレストカバレッジ29.79倍と、短期的な流動性および利払い能力は強い。今後は、売上成長の継続とともに、改善した粗利益率の維持、仕掛案件の円滑な検収、ならびに短期負債の借換・返済方針が重要となる。

収益性分析

年換算ROE 11.9%は、純利益率4.6%×総資産回転率1.590回×財務レバレッジ1.64倍に分解される。ROEの中心的なドライバーは、過度なレバレッジではなく、年換算総資産回転率1.590回と、改善した利益率の組み合わせである。財務レバレッジ1.64倍は保守的な資本構成の範囲にあり、ROEを負債依存で押し上げている構図ではない。最も大きな改善は営業利益率であり、前年同期の約0.7%から7.2%へ約650bp拡大した。粗利益率が約530bp上昇したことが主因であり、売上原価率は前年同期の81.7%から76.3%へ低下している。加えて、販管費率が約110bp低下しており、販管費の伸びを売上高成長率以下に抑えたことが営業レバレッジとして寄与した。CFA5因子では、税負担係数は0.660であり、実効税率36.7%を反映して税引後利益への転換率はやや低い。金利負担係数は0.968と高く、EBIT 1.80億円に対する支払利息0.06億円の負担は限定的である。営業外損益は純額で小さく、経常利益率6.9%は営業利益率7.2%に概ね連動している。単一のシステム開発事業における利益率改善は、案件構成、開発生産性、原価管理および稼働率の改善を反映している可能性がある。もっとも、仕掛品の積み上がりは個別案件の進捗に左右されるため、粗利益率・営業利益率の改善が通期で持続するかは、検収の確度と不採算案件の発生抑制に依存する。

成長性評価

売上高は前年同期比21.8%増の25.10億円であり、通期会社計画103.00億円に対する進捗率は24.4%となった。Q1の売上進捗は標準的な25%にほぼ沿っており、売上計画の達成には残る四半期で現状程度の売上水準の維持が求められる。営業利益の進捗率は28.6%で、売上進捗率を4.2pt上回る。これはQ1時点では、増収に加えて粗利率改善と販管費効率化が利益成長を上回らせていることを示す。通期計画は売上高前年同期比6.3%増、営業利益18.7%増を前提としており、Q1の売上成長率21.8%および営業利益率7.2%は計画上のペースを上回る。経常利益も通期計画6.30億円に対して27.6%進捗している。親会社株主帰属純利益は通期計画4.10億円に対して28.0%進捗している。システム開発事業は単一セグメントであり、案件の検収時期、顧客のIT投資意欲、開発人材の稼働率が四半期ごとの売上・利益の変動要因となる。仕掛品は1.48億円へ増加しており、今後の売上化の余地を示す一方、開発長期化や採算悪化が生じた場合には原価・利益率への下押し要因となる。

財務健全性

流動資産45.45億円に対して流動負債は18.23億円であり、流動比率および当座比率はともに249.3%である。運転資本は27.22億円のプラスであり、短期的な支払余力は厚い。現金預金は16.45億円で、短期負債に対する現金倍率は3.29倍である。有利子負債は8.67億円で、短期借入金5.00億円、長期借入金3.67億円から構成される。D/Eレシオは0.64倍、Debt/Capital比率は18.3%であり、資本構成は保守的である。インタレストカバレッジは29.79倍で、現時点の利益水準に対する利払い負担は低い。もっとも、短期負債比率は57.7%であり、品質アラートの基準である40%を上回る。これは短期負債への依存度が相対的に高いことを示すが、現金預金16.45億円と流動資産45.45億円が短期負債18.23億円を十分に上回るため、直近の満期ミスマッチは限定的である。投資有価証券は7.39億円、総資産の11.7%を占めるため、市場価格変動はその他有価証券評価差額金および純資産に影響する。資産除去債務は1.80億円で、総負債の7.3%を占め、品質アラートの5%基準を上回る。資産除去債務は将来の原状回復支出に関わる固定的な負担であり、オフィス・設備等に係る契約条件や将来費用の見積りの変動を継続監視する必要がある。

B/S変動のポイント

仕掛品: +0.91億円(前年同期比約+159%)- 開発中案件の積み上がりを示す。将来の売上化余地となる一方、検収遅延・追加原価・不採算化のリスクを伴う。投資有価証券: -1.82億円(前年同期比約-19.8%)- 保有有価証券の変動が資産構成に影響。その他有価証券評価差額金の悪化と合わせ、市場価格変動の影響を監視する必要がある。その他有価証券評価差額金: -1.25億円(前年同期比約-34.5%)- 包括利益は-0.14億円となっており、有価証券評価の変動が純資産の増減要因となっている。長期借入金: -0.67億円(前年同期比約-15.4%)- 短期借入金5.00億円は横ばいであり、有利子負債の長期部分の圧縮が進んだ。資産除去債務: 横ばいの1.80億円 - 総負債に占める比率は7.3%と高く、将来の原状回復支出と見積り変動を継続的に確認すべきである。

キャッシュフロー品質

営業利益1.80億円に対して仕掛品は1.48億円であり、開発案件の進捗と検収が利益の資金化を左右する構造にある。仕掛品は前年同期の0.57億円から約0.91億円増加しており、品質アラート上の仕掛品比率100.0%は基準値40%を大きく超える。システム開発業では一定の仕掛品保有は事業上自然である一方、この水準は未検収案件への資金・採算エクスポージャーが高まっていることを示唆する。仕掛品の増加が受注拡大に伴う一時的な積み上がりであり、予定通りに検収・請求へ移行するなら成長の裏付けとなる。他方、検収遅延、顧客要件変更、追加開発、受注損失案件の発生があれば、運転資本の滞留と粗利益率の悪化につながり得る。受注損失引当金は0.19億円計上されており、個別案件の採算管理を注視すべきである。賞与引当金は0.15億円であり、人件費の期間対応は行われている。利益の現金転換を評価する上では、今後の仕掛品の売上化、買掛金4.13億円の推移、および案件別の原価進捗が重要な観測項目となる。

配当持続性

通期の1株当たり配当予想は19.0円、通期EPS予想は71.39円である。予想配当性向は、配当金のみを用いて約26.6%となる。発行済株式数ベースの年間配当総額は概算1.09億円であり、通期親会社株主帰属純利益予想4.10億円に対して無理のない水準である。配当性向は60%を大きく下回り、会計利益ベースでの配当余力は十分である。純資産は38.61億円、有利子負債は8.67億円であり、配当により財務安定性が直ちに損なわれる水準ではない。今後の配当持続性は、通期利益計画の達成に加え、仕掛品の検収・回収を通じた資金化の進捗に依存する。

リスク評価

ビジネスリスクとして、高優先度(発生可能性: 中、影響度: 高): 仕掛品1.48億円の増加と品質アラート上の仕掛品比率100.0%は、システム開発案件の検収遅延、仕様変更、追加原価または不採算化のリスクを示す。受注損失引当金0.19億円の推移も重要である。、高優先度(発生可能性: 中、影響度: 高): 単一のシステム開発事業であるため、主要顧客のIT投資判断、案件開始・検収の時期、人材稼働率の変動が売上高・利益率に直接的に影響する。、中優先度(発生可能性: 中、影響度: 中): ITサービス業固有の開発人材の採用・定着、労務費上昇、および技術変化への対応が、売上原価率と開発生産性を左右する。、中優先度(発生可能性: 中、影響度: 高): 金融機関・資産運用分野向けを含むシステム開発では、サイバーセキュリティ、個人情報保護、制度改正対応の不備が顧客信頼、追加開発費および受注機会に影響し得る。が挙げられます。

財務リスクとしては、中優先度(発生可能性: 中、影響度: 中): 短期負債比率57.7%は警告基準40%を上回る。現金/短期負債3.29倍および流動比率249.3%により直近の流動性は強いが、借入金5.00億円を中心とする短期資金の借換条件・金利動向は監視を要する。、中優先度(発生可能性: 中、影響度: 中): 投資有価証券7.39億円は総資産の11.7%を占める。その他有価証券評価差額金は前年同期比1.25億円減少しており、市場価格変動が包括利益と純資産に及ぼす影響が顕在化している。、低優先度(発生可能性: 低、影響度: 中): 資産除去債務1.80億円は総負債の7.3%であり、警告基準5%を上回る。将来の原状回復費用や見積り変更は固定負債・将来キャッシュアウトの増加要因となり得る。が挙げられます。

主な懸念事項としては、Q1の営業利益率7.2%の改善が、粗利率改善を伴う持続的な生産性向上によるものか、案件構成・検収時期による四半期要因かを見極める必要がある。、仕掛品の売上化・回収への転換と、受注損失引当金の増減が利益の質を判断する主要指標となる。、短期負債構成は高いが、現預金16.45億円、D/Eレシオ0.64倍、インタレストカバレッジ29.79倍により、現時点の財務ストレスは限定的である。が挙げられます。

投資示唆

重要ポイントとして、売上高は前年同期比21.8%増、営業利益率は約650bp改善し、Q1は利益率回復が鮮明である。、通期予想に対する営業利益進捗率は28.6%で、標準的なQ1進捗率25%を上回る。、年換算ROE 11.9%は良好な水準であり、総資産回転率1.590回と保守的なレバレッジ1.64倍が基盤となっている。、流動比率249.3%、D/Eレシオ0.64倍、インタレストカバレッジ29.79倍は、堅固な流動性・支払能力を示す。、仕掛品の増加と短期負債比率57.7%は、案件進捗・資金回収・借換管理の観点から優先的な確認事項である。が挙げられます。

注視すべき指標は、粗利益率および営業利益率の四半期推移、仕掛品、受注損失引当金および買掛金の推移、売上高・営業利益の通期予想進捗率、短期借入金5.00億円を含む有利子負債8.67億円の返済・借換動向、投資有価証券評価差額および包括利益の変動、資産除去債務1.80億円と関連する将来支出見積りです。

セクター内ポジションについては、収益性は営業利益率7.2%で「良好」基準の下限に近づき、年換算ROE 11.9%は良好レンジにある。一方、営業利益率は優良基準の15%にはなお距離がある。流動性・レバレッジは業界ベンチマークに対して保守的である一方、プロジェクト型ITサービス企業として、仕掛品の回転・検収管理が相対的な収益の安定性を左右する。