クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥20.8億 | ¥20.0億 | +4.1% |
| 営業利益 | ¥6.8億 | ¥6.4億 | +6.2% |
| 経常利益 | ¥7.1億 | ¥6.5億 | +9.0% |
| 純利益 | ¥4.9億 | ¥4.5億 | +9.0% |
| ROE(年換算) | 25.8% | 23.9% | - |
Executive Summary
売上高・利益ともに増収増益となり、粗利率改善が利益成長を牽引した一方、販管費増加が一部相殺した。売上高は20.77億円(前年同期比+4.1%)、営業利益は6.83億円(同+6.2%)、経常利益は7.13億円(同+9.0%)、純利益は4.87億円(同+9.0%)となった。粗利率は前年同期比420bp改善したが、販管費が同18.2%増と売上高成長を上回ったため、営業利益率の改善幅は60bpにとどまった。経常利益の増益率が営業利益を上回ったのは、受取利息と為替差益による営業外収益の寄与による。
業績変動要因
【売上高】売上高は20.77億円(前年同期比+4.1%)。主力のソフトウエア事業が15.78億円(同+5.4%)と伸長し連結売上の76.0%を占めた。システム開発サービス事業は4.79億円(同+0.5%減、セグメント表ベースでは4.94億円・+2.4%)、海外事業は0.21億円(同+16.5%)と小規模ながら成長した。
【損益】営業利益は6.83億円(同+6.2%)、営業利益率は32.9%(前年同期32.3%から+60bp)。粗利率が57.9%から62.1%へ420bp改善した一方、販管費率は25.6%から29.1%へ350bp悪化し、利益率改善を一部相殺した。経常利益は受取利息0.20億円・為替差益0.07億円の寄与により7.13億円(同+9.0%)、純利益も同率の4.87億円(同+9.0%)となった。ソフトウエア事業の利益率44.0%が連結利益を牽引する一方、海外事業は営業赤字が前年同期の0.19億円から0.24億円へ拡大しており、増収増益の内実は事業間の採算格差を伴う。結論として増収増益。
セグメント別分析
ソフトウエア事業は売上15.8億円(同+5.5%)、営業利益7.0億円(同+6.5%)、利益率44.0%と連結利益の中核を担う。システム開発サービス事業は売上4.9億円(同+2.4%)、営業利益0.1億円(同+22.2%)、利益率2.6%と低採算ながら黒字を維持した。海外事業は売上0.2億円(同+16.5%)と伸長したが、営業損失0.2億円(前年同期比赤字拡大)となっており、増収でも採算改善には至っていない。連結営業利益に対するソフトウエア事業の寄与度は100%を超えており、他セグメントの損益がこれを相殺する構造にある。
主要財務指標
【収益性】営業利益率32.9%(前年同期32.3%から+60pt bp改善)、純利益率23.5%(同22.4%から改善)。粗利率62.1%(同57.9%から+420bp)の改善が主因だが、販管費率29.1%(同25.6%から+350bp)の悪化が一部を相殺している。【キャッシュ品質】営業外収益は売上高の1.4%にとどまり、受取利息や為替差益への依存度は限定的で、利益の中心は本業にある。【投資効率】年換算ROEは25.8%、現金及び預金62.4億円と投資有価証券17.6億円を含む資産構成のもとで総資産回転率も相応の水準にあり、レバレッジよりも高い純利益率がROEを支えている。【財務健全性】自己資本比率73.1%、流動資産73.9億円に対し流動負債24.0億円と流動性は厚く、固定負債は3.9億円(主に退職給付債務)にとどまる。総資産は103.7億円と前年同期の106.9億円から減少しているが、純資産は75.7億円へ増加しており、資産効率は改善方向にある。
キャッシュフロー分析
キャッシュフロー計算書の開示はないが、貸借対照表の変化から資金動向を確認できる。現金及び預金は62.4億円で総資産の60.2%を占め、前年同期の64.3億円から小幅減少している。契約負債は15.0億円と前年同期比+7.5%増加しており、顧客からの前受収入が資金基盤を支えている。未払法人税等は前年同期比大幅減、賞与引当金も減少しており、流動負債の圧縮が進んだ。買掛金は1.4億円へ減少しており、仕入債務の拡大によって資金繰りを支える構図にはない。投資有価証券は17.6億円へ増加しており、余資の一部を有価証券運用に振り向けている状況がうかがえる。
収益の質
利益の中心は本業の営業利益6.83億円にあり、経常利益7.13億円との差0.30億円は受取利息0.20億円と為替差益0.07億円など営業外収益によるもので、売上高比1.4%と限定的である。特別損益の計上はなく、経常利益と純利益(税引前利益7.13億円、法人税等2.3億円、実効税率約31.6%控除後)の乖離は税負担のみで説明できる。契約負債の増加は将来の収益認識に紐づく前受収益であり、収益の先行指標として質の高い増加とみられる。包括利益は5.3億円と純利益4.9億円をやや上回っており、有価証券評価差額金0.3億円と為替換算調整額0.1億円のプラスが要因で、純利益との乖離は資産の含み益要因によるものであり、大きな質的懸念は見られない。
業績予想・ガイダンス
通期予想(売上高86.2億円、営業利益26.8億円、経常利益27.4億円)に対するQ1進捗率は、売上高24.1%、営業利益25.5%、経常利益26.0%、純利益26.0%となり、標準的な25%近辺で推移している。営業利益・経常利益・純利益の進捗率が売上高をやや上回っており、通期予想が織り込む利益率改善(営業利益+7.3%見込み、売上高+4.7%見込み)と整合的な初動である。当四半期において業績予想・配当予想の修正はなく、会社計画に対する大きな乖離は見られない。
株主還元
通期配当予想は1株54.00円、通期EPS予想133.88円に基づく予想配当性向は40.3%であり、自社株買いを伴わない配当のみの性向である。前年同期の配当は21円であり、通期での増配計画がうかがえるが、期中の配当予想修正はなく計画に変更はない。現金及び預金62.4億円、自己資本比率73.1%という財務基盤は、利益変動時にも配当水準を支える余力として捉えられる。
リスク要因
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利益集中リスク: ソフトウエア事業が連結営業利益の大半を創出しており、同事業の売上・利益率(44.0%)の変動が連結業績に直接的な影響を及ぼす構造にある。
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海外事業の採算リスク: 海外事業は売上高が前年同期比+16.5%と伸長する一方、セグメント損失は0.2億円へ拡大しており、増収が利益改善に結びついていない。
-
販管費増加リスク: 販管費は前年同期比+18.2%と売上高成長率+4.1%を大きく上回っており、販管費率は29.1%へ上昇した。粗利率改善が鈍化した場合、営業利益率の低下要因となり得る。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 32.9% | 8.0% (2.4%–15.8%) | +24.8pt |
| 純利益率 | 23.5% | 5.9% (1.6%–10.7%) | +17.6pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で高位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 4.1% | 9.3% (0.4%–16.9%) | −5.2pt |
売上高成長率は業種中央値を下回り、収益性の高さに比して成長スピードは相対的に緩やかである。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
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営業利益率32.9%、純利益率23.5%は業種中央値を大幅に上回り、主力ソフトウエア事業(利益率44.0%)の高い付加価値が連結収益性を支えている。
-
通期予想に対する各利益指標の進捗率はいずれも25〜26%台で計画線上にあり、業績予想・配当予想ともに修正はない。
-
販管費の増加率(+18.2%)が売上高成長率(+4.1%)を上回っている点、および海外事業の増収下での赤字拡大は、今後の利益率動向を見る上での注目点である。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 781円 |
| base(基準) | 815円 |
| bull(強気) | 857円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 540円 |
| 調整後予想EPS | 140.4円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 40.3% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.51倍 / 5.8倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 792円〜839円、ω±0.1で 808円〜826円。
注記:
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。