| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥14.7億 | ¥15.9億 | -7.4% |
| 営業利益 | ¥5.4億 | ¥5.9億 | -7.9% |
| 経常利益 | ¥5.6億 | ¥5.9億 | -5.4% |
| 純利益 | ¥4.0億 | ¥4.3億 | -6.3% |
| ROE | 6.3% | 6.5% | - |
2026年1月期第1四半期は、売上高14.7億円(前年同期比-1.2億円 -7.4%)、営業利益5.4億円(同-0.5億円 -7.9%)、経常利益5.6億円(同-0.3億円 -5.4%)、親会社株主に帰属する四半期純利益4.0億円(同-0.3億円 -6.3%)。主力のインフォメーションプラットフォーム事業は+4.6%増収で安定成長を維持したが、リバースエンジニアリング事業の-44.2%減収とコンサルティング事業の-23.7%減収が全社業績を押し下げた。営業利益率は37.0%(前年37.2%)と僅か-0.2pt低下にとどまり、極めて高い収益性を維持。売上総利益率は66.5%(前年62.5%)へ+4.0pt改善したが、販管費率が29.6%(前年25.3%)へ+4.3pt上昇し、営業レバレッジが悪化した。経常段階では受取利息0.1億円の増加が下支えし、減益幅は-5.4%に縮小。通期予想(売上61.5億円、営業利益23.5億円)に対する進捗率は売上23.9%、営業利益23.1%で概ね計画線上。
【売上高】売上高は14.7億円(前年比-7.4%)で減収。セグメント別では、インフォメーションプラットフォーム事業が9.9億円(前年9.5億円、+4.6%)と堅調に増収し全社売上の67.5%を占める主力事業として安定成長を継続。プロモーション広告事業は0.4億円(+27.9%)、人材紹介事業は0.4億円(+77.5%)、市場予測情報販売事業は0.7億円(+2.9%)といずれも増収を確保した。一方、リバースエンジニアリング事業は1.8億円(前年3.3億円、-44.2%)と大幅減収、コンサルティング事業も1.4億円(前年1.8億円、-23.7%)と減収となり、プロジェクト型事業の需要減が全社のトップラインを押し下げた。自動車ファンド事業は0.0億円(-53.3%)と縮小傾向。売上総利益率は66.5%(前年62.5%)へ+4.0pt改善しており、高粗利率商材へのシフトと効率化が進展した。
【損益】営業利益は5.4億円(前年比-7.9%)で減益。売上総利益率の改善にもかかわらず、販管費が4.3億円(前年4.0億円、+8.1%増)と増加し販管費率は29.6%(前年25.3%)へ+4.3pt上昇、結果として営業利益率は37.0%(前年37.2%)と微減。販管費増の主因は給料及び手当1.7億円(前年1.6億円)、賃借料0.4億円(前年0.3億円)、引当金繰入0.4億円(前年0.3億円)等の固定費増。セグメント別利益率では、インフォメーションプラットフォーム事業が45.7%(前年47.6%)と高水準を維持、プロモーション広告事業は69.5%(前年83.4%)、市場予測情報販売事業は34.8%(前年31.9%)と健闘したが、リバースエンジニアリング事業は2.8%(前年9.6%)へ大幅悪化、コンサルティング事業も24.9%(前年33.5%)へ低下した。経常利益は5.6億円(前年比-5.4%)で、営業外収益0.2億円(うち受取利息0.1億円)の貢献により減益幅が縮小。特別損益はなく、税引前利益5.6億円から法人税等1.6億円(実効税率28.8%)を控除し、親会社株主に帰属する四半期純利益は4.0億円(前年比-6.3%)。純利益率は27.2%(前年26.9%)と微増。一時的要因は確認されず、本業起因の増収減益。
インフォメーションプラットフォーム事業は売上9.9億円(前年比+4.6%)、営業利益4.5億円(同+0.3%)で利益率45.7%(前年47.6%)。全社営業利益の83.5%を占める圧倒的主力事業として安定成長を継続。コンサルティング事業は売上1.4億円(同-23.7%)、営業利益0.3億円(同-43.3%)で利益率24.9%(前年33.5%)と収益性が低下。リバースエンジニアリング事業は売上1.8億円(同-44.2%)、営業利益0.1億円(同-83.6%)で利益率2.8%(前年9.6%)と大幅悪化、受注減に伴う稼働率低下が利益を圧迫。市場予測情報販売事業は売上0.7億円(同+2.9%)、営業利益0.2億円(同+12.2%)で利益率34.8%(前年31.9%)と改善。プロモーション広告事業は売上0.4億円(同+27.9%)、営業利益0.3億円(同+6.5%)で利益率69.5%(前年83.4%)と高水準ながら前年比では低下。人材紹介事業は売上0.4億円(同+77.5%)、営業利益0.0億円(同+157.3%)で利益率6.4%と黒字化。自動車ファンド事業は売上0.0億円(同-53.3%)、営業損失0.0億円(前年営業利益0.0億円)と赤字転落。その他は売上0.0億円、営業損失0.0億円で引き続き赤字。
【収益性】営業利益率37.0%(前年37.2%、-0.2pt)、純利益率27.2%(前年26.9%、+0.3pt)で極めて高水準を維持。売上総利益率は66.5%(前年62.5%、+4.0pt)と大幅改善したが、販管費率29.6%(前年25.3%、+4.3pt)の上昇により相殺された。ROEは6.3%(前年6.5%)と微減、主因は総資産回転率の低下(0.172、前年0.180)で、売上減に対し総資産規模が維持されたため効率が悪化した。【キャッシュ品質】売掛金3.7億円(前年2.9億円、+27.1%)と増加、DSO(売掛金回収日数)は92日と長期化傾向で運転資本効率に懸念。棚卸資産は0.3億円(前年0.6億円、-57.3%)と大幅圧縮、在庫回転は改善。前受金16.4億円(前年15.2億円、+7.5%)は安定増加し、サブスクリプション基盤の健全性を示唆。【投資効率】総資産85.4億円(前年88.1億円)のうち投資有価証券27.9億円(構成比32.7%)を保有、金融資産の厚さが総資産回転率を押し下げる構造。無形資産1.1億円(構成比1.3%)と軽微で減損リスクは限定的。【財務健全性】自己資本比率74.0%(前年74.2%)、現金及び預金35.8億円(前年38.0億円)で実質無借金、流動比率187.7%と短期支払能力は極めて強固。有利子負債は確認されず、D/Eレシオ0.35倍(負債22.2億円/純資産63.2億円)と低レバレッジ。
営業キャッシュフローの詳細開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向を分析すると、現金及び預金は35.8億円(前年38.0億円、-2.2億円)と減少。売掛金が+0.8億円増加しキャッシュインを遅延させた一方、棚卸資産は-0.3億円減少しキャッシュを創出。前受金は+1.1億円増加し短期的にはキャッシュイン要因となったが、将来の履行義務に対応する。未払法人税等が-1.1億円減少しており納税によるキャッシュアウトが発生した模様。投資有価証券は27.9億円(前年28.1億円、-0.1億円)と微減、大型の投資活動は確認されない。固定資産は44.0億円(前年45.1億円)と微減、減価償却と新規投資のバランスは均衡的。差入保証金は1.8億円(前年2.9億円、-1.1億円)と大幅減少し、賃貸借契約見直し等による資金回収の可能性。財務活動では自己株式0.5億円と変動なく、配当実施も確認されない。総じて、DSO長期化と仕掛品の高さ(棚卸資産のうち仕掛品0.04億円は圧縮したが構成比は高位)がキャッシュ転換の不確実性要因として残る。
営業利益5.4億円、経常利益5.6億円で差分0.2億円は営業外収益が中心。受取利息0.1億円、受取配当金0.0億円、為替差益0.0億円等から構成され、金融資産からの副次的収益は限定的で利益の大部分は本業から創出されている。営業外費用は0.0億円と僅少、持分法投資損失0.0億円が計上されたが影響は軽微。特別損益は発生しておらず、一時的要因による利益嵩上げはない。純利益4.0億円と経常利益5.6億円の差1.6億円は法人税等で、実効税率28.8%(法人税等1.6億円/税引前利益5.6億円)と適正水準。包括利益4.1億円と純利益4.0億円の差0.1億円はその他包括利益で、為替換算調整0.1億円の増加と有価証券評価差額金-0.1億円の減少、持分法OCI持分0.0億円が含まれ、いずれも評価性で利益の質への影響は軽微。経常的収益基盤は営業利益にほぼ集約されており、利益の質は高いと評価できる。アクルーアルの観点では、売掛金増とDSO長期化が示す通り売上計上と現金回収のタイムラグが拡大しており、利益計上のタイミングと実際のキャッシュ創出に若干の乖離が見られる。
通期予想は売上高61.5億円(前年比+10.4%)、営業利益23.5億円(同+12.1%)、経常利益23.8億円(同+10.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益16.6億円。第1四半期の進捗率は売上23.9%(14.7億円/61.5億円)、営業利益23.1%(5.4億円/23.5億円)、経常利益23.5%(5.6億円/23.8億円)、純利益24.1%(4.0億円/16.6億円)で、いずれも標準的な25%レンジに概ね沿ったペース。第1四半期時点で業績予想の修正は実施されておらず、会社計画は据え置き。通期では増収増益を見込んでおり、第1四半期の減収減益から下期にかけて成長軌道への復帰を想定している模様。前受金の積み上がり(+7.5%)や主力インフォメーションプラットフォーム事業の安定増収(+4.6%)を踏まえると、プロジェクト型事業(リバースエンジニアリング、コンサルティング)の受注回復が通期達成の鍵となる。
当第1四半期の配当は0円で、四半期配当は実施していない。通期配当予想も0円と開示されており、現時点では配当実施の計画は確認されない。親会社株主に帰属する四半期純利益4.0億円に対する配当性向は0%。自己株式0.5億円(前年0.5億円)で変動なく、自社株買いの実施も確認されない。現金及び預金35.8億円、実質無借金の強固なバランスシートと営業利益率37.0%の高収益体質を勘案すれば、株主還元余力は十分に存在する。配当政策の方針開示はないが、今後の成長投資(プラットフォーム強化、新規事業)とのバランスを踏まえた株主還元の検討余地がある。
セグメント集中リスク: インフォメーションプラットフォーム事業が売上の67.5%、営業利益の83.5%を占める高集中構造。同事業の成長鈍化や解約率上昇、競合激化による価格圧力が生じた場合、全社業績への影響は極めて大きい。前受金16.4億円の積み上がりは継続性の証左だが、顧客基盤の変動には継続的なモニタリングが必要。
プロジェクト型事業の収益ボラティリティ: リバースエンジニアリング事業(売上-44.2%、営業利益-83.6%)とコンサルティング事業(売上-23.7%、営業利益-43.3%)の大幅減収減益が示す通り、プロジェクト型事業は需要変動・受注タイミング・稼働率に左右されやすく、収益の安定性に欠ける。販管費の固定費性が高い中で売上変動が大きいと営業レバレッジが悪化し、利益率低下を招く。
運転資本・キャッシュ回収リスク: DSO92日と売掛金の前年比+27.1%増が示す通り、売上計上から現金回収までのタイムラグが拡大している。仕掛品比率の高さ(棚卸資産全体は減少したが、プロジェクト進行中の工事仕掛品が存在)も検収タイミング次第でキャッシュ転換が遅延するリスクを内包する。前受金の積み上がりは短期的にはキャッシュイン要因だが、履行義務の進捗に応じて将来キャッシュアウトに転じる可能性があり、運転資本管理の巧拙が資金繰りに影響する。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 37.0% | 6.2% (4.2%–17.2%) | +30.7pt |
| 純利益率 | 27.2% | 2.8% (0.6%–11.9%) | +24.4pt |
収益性は業種中央値を大幅に上回り、IT・通信業界内で最上位水準の収益構造を有する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -7.4% | 20.9% (12.5%–25.8%) | -28.3pt |
成長率は業種中央値を大幅に下回り、プロジェクト型事業の減速が短期的な逆風となっている。
※出所: 当社集計
主力インフォメーションプラットフォーム事業(売上構成比67.5%、利益率45.7%)の安定増収(+4.6%)と前受金の積み上がり(+7.5%)が示す通り、サブスクリプション基盤は堅調。一方、プロジェクト型事業(リバースエンジニアリング-44.2%、コンサルティング-23.7%)の大幅減収が全社の成長を押し下げており、通期予想達成にはプロジェクト受注の回復が不可欠。業種内で突出した営業利益率37.0%(中央値6.2%、+30.7pt)と純利益率27.2%(中央値2.8%、+24.4pt)は持続的競争優位を示すが、売上成長率-7.4%(中央値+20.9%、-28.3pt)は短期的な逆風を反映。
DSO92日と売掛金の+27.1%増が示す運転資本効率の悪化は、キャッシュ転換の不確実性要因。棚卸資産は-57.3%圧縮されたが、仕掛品の存在は検収タイミング次第でキャッシュフローがぶれるリスクを内包。一方、現金35.8億円・実質無借金の強固なバランスシート(自己資本比率74.0%、流動比率187.7%)は財務安全性を担保しており、短期的な資金繰りリスクは限定的。販管費の先行増(+8.1%)により営業レバレッジが悪化しているが、主力事業のマージン維持とプロジェクト系の回復により売上成長が戻れば、収益性の再拡大余地は残る。
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