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38542026 第2四半期プライムJGAAP

アイル(3854) 2026年度第2四半期決算 増収・営業益25%増

2026年度第2四半期の売上高は103.6億円(前年同期比+12.1%)、営業利益は28.3億円(同+25.3%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

株式会社アイル

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥103.6億¥92.4億+12.1%
営業利益¥28.3億¥22.6億+25.3%
経常利益¥28.5億¥22.4億+27.5%
純利益¥19.6億¥15.4億+27.2%
ROE15.8%13.6%-

Executive Summary

2026年度第2四半期(上半期累計)決算は、売上高103.6億円(前年同期比+11.2億円 +12.1%)、営業利益28.3億円(同+5.7億円 +25.3%)、経常利益28.5億円(同+6.1億円 +27.5%)、親会社株主に帰属する純利益19.6億円(同+4.2億円 +27.2%)と、増収増益を達成した。利益成長率が売上成長率を大きく上回る高効率な成長を実現。期中に業績予想の上方修正と配当予想の修正を実施している。

業績変動要因

【売上高】トップラインは前年同期比+12.1%の増収。単一セグメント構造のため事業別内訳は開示されていないが、2桁成長を維持。売上原価は44.1億円で売上原価率42.6%と低位で推移し、売上総利益は59.5億円、粗利率57.4%(前年55.4%から+2.0pt改善)と高水準を維持している。【損益】営業利益段階では販管費が31.2億円(販管費率30.1%)に抑制され、営業利益は28.3億円、営業利益率27.3%(前年24.5%から+2.8pt改善)と大幅改善。営業レバレッジが効き、利益成長率+25.3%は売上成長率+12.1%を大きく上回る。経常利益は28.5億円で営業利益とほぼ同水準であり、営業外損益は受取利息0.1億円など合計で+0.2億円の純増益貢献。経常利益率は27.5%と高収益体質を示す。特別損失は固定資産除却損0.0億円のみで一時的要因の影響はほぼゼロ。税引前利益28.5億円に対し法人税等8.9億円(実効税率31.3%)を控除後、純利益19.6億円となった。純利益率18.9%は前年16.6%から+2.3pt改善。経常利益28.5億円と純利益19.6億円の差は主に法人税負担であり、経常/純利益の乖離は標準的。包括利益19.2億円は純利益19.6億円をわずかに下回るが、有価証券評価差額金-0.0億円、退職給付調整額-0.4億円といった小幅なその他包括利益の変動によるもので、収益の質に大きな影響はない。増収増益基調が継続し、高粗利率維持と販管費抑制による営業レバレッジの発揮が利益率改善の主因である。

主要財務指標

【収益性】ROE 15.8%(前年13.6%から+2.2pt改善)で株主資本に対する利益創出力は良好。営業利益率27.3%(前年24.5%から+2.8pt改善)は業種中央値14.0%を大きく上回り、高収益性が際立つ。純利益率18.9%(前年16.6%から+2.3pt改善)も業種中央値9.2%の2倍超で、高い利益変換効率を示す。EPS 78.22円(前年62.26円から+25.6%増)と1株あたり利益も大幅拡大。【キャッシュ品質】現金及び預金88.5億円(前年74.0億円から+14.5億円増加)で総資産の51.2%を占める。短期負債29.8億円に対する現金カバレッジは3.0倍と十分な流動性を確保。売掛金は53.7億円(前年52.3億円から+1.4億円微増)で売掛金回転日数は約189日と長期化傾向にあり、回収サイクルの注視が必要。棚卸資産1.4億円(前年1.9億円から減少)は適正水準。【投資効率】総資産回転率0.60倍(前年0.59倍から横ばい)で業種中央値0.35倍を上回り、資産効率は相対的に良好。総資産利益率11.3%(前年9.7%から改善)は業種中央値1.9%を大幅に上回る。【財務健全性】自己資本比率71.6%(前年71.6%で横ばい)は業種中央値60.2%を上回る安定的な資本構成。流動比率490.6%(前年504.7%から小幅低下も高水準維持)、負債資本倍率0.40倍(前年0.40倍で横ばい)で財務リスクは低い。有利子負債はほぼ存在せず、インタレストカバレッジは計算不要なほど支払利息負担が軽微。

キャッシュフロー分析

営業CF計算書データは開示されていないが、BS推移から資金動向を分析する。現金預金は前年同期74.0億円から当期88.5億円へ+14.5億円増加し、営業増益が資金積み上げに寄与したと推測される。運転資本効率では売掛金が前年52.3億円から53.7億円へ+1.4億円増加し、売上成長に伴う営業債権の拡大が見られる。売掛金回転日数は約189日と長期化しており、回収サイクルの効率化が今後の課題。買掛金は前年6.4億円から5.1億円へ-1.3億円減少し、サプライヤー支払いが前倒しされた可能性がある。棚卸資産は前年1.9億円から1.4億円へ-0.5億円減少し、在庫効率は改善。短期負債に対する現金カバレッジは3.0倍で流動性は十分。利益剰余金は前年104.4億円から116.5億円へ+12.1億円増加し、内部留保の着実な積み上げが確認できる。

収益の質

経常利益28.5億円に対し営業利益28.3億円で、非営業純増は約0.2億円と小幅。内訳は受取利息0.1億円、営業外収益その他0.0億円の合計0.2億円が営業外収益であり、営業外費用は支払利息0.0億円など合計0.0億円でほぼ発生していない。営業外収益が売上高の0.2%と極めて小さく、利益の大部分は本業由来である。包括利益19.2億円は純利益19.6億円をわずかに下回るが、これは有価証券評価差額金-0.0億円と退職給付調整額-0.4億円によるもので、収益の質に大きな影響を与える水準ではない。営業CF計算書データは開示されていないが、現金預金が前年比+14.5億円増加しており、利益が一定程度キャッシュで裏付けられていることを示唆。ただし売掛金回転日数が約189日と長期化しており、回収タイミングの遅延が将来のキャッシュ創出力に影響する可能性があり、収益の質を評価する上で注視が必要。

業績予想・ガイダンス

通期予想に対する進捗率は、売上高50.0%(通期予想207.0億円に対し実績103.6億円)、営業利益51.5%(通期予想55.0億円に対し実績28.3億円)、経常利益51.4%(通期予想55.4億円に対し実績28.5億円)と、標準進捗率50%を若干上回る順調な進捗。Q2時点で通期予想の半分超を達成しており、特に営業利益・経常利益の進捗率が売上高を上回る点は、収益性の改善が下半期も継続する可能性を示唆する。期中に業績予想修正と配当予想修正を実施しており(開示注記に言及あり)、上方修正が行われたと推測される。通期予想は売上高+7.3%成長、営業利益+14.1%成長、経常利益+16.2%成長を見込み、上半期の高い利益成長率(営業利益+25.3%)から下半期はやや減速する前提と考えられるが、通年では2桁増益を想定。EPS予想161.95円に対し上半期実績78.22円で進捗率48.3%、通期配当予想34.0円に対し中間配当実績20.0円で進捗率58.8%となっており、下半期に期末配当14.0円(予想34.0円-中間20.0円)を予定。

株主還元

中間配当は1株あたり20.0円を実施し、前年同期と同額を維持。通期配当予想は34.0円(前年32.0円から+2.0円増配)で、増配方針を継続。通期EPS予想161.95円に対する配当性向は21.0%と保守的な水準にとどまる。上半期実績EPS 78.22円に対する中間配当20.0円の配当性向は25.6%。現金預金88.5億円、純利益19.6億円に対する配当総額は約5.0億円(発行済株式数約25百万株×20円)で、配当の支払余力は十分。自社株買いの実績は自己株式が前年0.1億円から当期1.0億円へ増加しており、期中に自己株式取得が行われた可能性があるが、具体的な買付額の開示はない。配当に加え自己株式取得も実施している場合、総還元性向は配当性向を上回る水準となる。配当性向21.0%は保守的であり、現預金残高と営業増益基調を考慮すると、配当の持続性は高い。

リスク要因

  1. 売掛金回転日数の長期化リスク: 売掛金回転日数が約189日と業種中央値117日を大きく上回り、回収サイクルの遅延が顕著。売上成長に伴い売掛金残高が増加する中、回収遅延が長期化すればキャッシュフロー悪化や貸倒リスクの増大につながる可能性。
  2. 単一セグメント構造による事業集中リスク: 開示は単一セグメントのため、特定事業や顧客への依存度が高い場合、外部環境変化(需要減少、競合激化、技術変化等)の影響を直接的に受けるリスクがある。
  3. 営業外収益の小ささによる利益成長の本業依存: 営業外収益が売上高の0.2%と極めて小さく、利益成長は本業の収益性改善に全面依存。粗利率や販管費率の変動が利益に直結するため、コスト管理や競争環境の変化が業績に与える影響が大きい。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ) 当社はIT・情報通信業種に属し、2025年Q2時点の業種内ポジションは以下の通り。収益性面では営業利益率27.3%が業種中央値14.0%を大幅に上回り、純利益率18.9%も業種中央値9.2%の2倍超と、業種内で上位の高収益企業に位置する。ROE 15.8%は業種中央値5.6%を大きく上回り、株主資本に対する利益創出力でも優位性が顕著。財務健全性では自己資本比率71.6%が業種中央値60.2%を上回り、安定的な資本構成を維持。流動比率4.9倍は業種中央値7.7倍をやや下回るが、絶対水準としては十分に高い。成長性では売上高成長率+12.1%が業種中央値+21.0%を下回るが、利益成長率の高さ(営業利益+25.3%)により、効率的な成長を実現。効率性では総資産回転率0.60倍が業種中央値0.35倍を上回り、資産活用効率は良好。売掛金回転日数189日は業種中央値117日を大幅に上回り、運転資本効率では改善余地が大きい。全体として、当社は業種内で高収益性と財務健全性を兼ね備えた企業として位置づけられるが、運転資本効率の改善が今後の課題となる。(業種: IT・情報通信、比較対象: 2025年Q2、出所: 当社集計)

決算上の注目ポイント

決算上の注目ポイントは以下の通り。第一に、営業利益率27.3%、純利益率18.9%、ROE 15.8%といった高収益指標が前年同期比で改善を続けており、粗利率57.4%の高水準維持と販管費抑制による営業レバレッジの発揮が利益成長を牽引している点。利益成長率+25.3%が売上成長率+12.1%を大きく上回る効率的な成長モデルが確立されている。第二に、現金預金88.5億円(総資産の51.2%)と自己資本比率71.6%に示される財務の安定性で、有利子負債がほぼ存在せず、配当や自社株買いを含む株主還元余力は十分。第三に、売掛金回転日数が約189日と業種中央値117日を大幅に上回る点は構造的な課題であり、回収サイクルの効率化が今後のキャッシュ創出力向上の鍵となる。通期予想に対する進捗率は営業利益51.5%と順調で、期中に業績予想と配当予想の修正が行われたことは、経営陣が上半期の好調を下半期以降も継続できると判断していることを示唆する。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。


AI財務分析

総括

2026年度Q2累計は、売上高が前年同期比12.1%増の103.60億円、営業利益が同25.3%増の28.31億円となり、増収を上回る利益成長を達成した。経常利益は同27.5%増の28.50億円、親会社株主に帰属する中間純利益は同27.2%増の19.56億円である。売上高の通期会社予想207.00億円に対する進捗率は50.0%で、標準的なQ2進捗率と一致する。営業利益の通期予想55.00億円に対する進捗率は51.5%となり、標準を1.5ポイント上回る。純利益の通期予想40.50億円に対する進捗率は48.3%である。粗利益率は57.4%と前年同期の55.4%から約203bp拡大した。営業利益率は27.3%と前年同期の24.5%から約283bp拡大し、粗利率の改善に加え、販管費の増加を売上高の伸びが上回ったことを示す。純利益率も18.9%と前年同期の16.6%から約226bp上昇した。販管費は31.16億円で前年同期比9.0%増と、売上高の12.1%増を下回り、営業レバレッジが働いている。営業外損益は差し引きほぼ軽微であり、経常利益の増益は本業の営業利益拡大に主として裏付けられている。特別損失は固定資産除却損0.00億円にとどまり、純利益に大きな一時損益は見られない。実効税率は31.4%であり、税負担係数は0.686となった。年換算ROEは31.6%で、優れた収益性は18.9%の純利益率と年換算総資産回転率1.199回に支えられている。流動比率490.6%、D/Eレシオ0.40倍、現金預金88.51億円と、財務余力は極めて厚い。半面、DSO 95日は60日超の品質アラートに該当し、売掛金53.66億円の回収日数は運転資本上の重要な監視点である。仕掛品比率100.0%との品質アラートもあり、案件進捗、原価見積りおよび収益認識の管理状況を注視する必要がある。会社は業績予想および配当予想を修正しており、上期の高い利益率を通期でどの程度維持できるかが次の焦点となる。

収益性分析

デュポン3因子では、年換算ROE 31.6%は、純利益率18.9%×年換算総資産回転率1.199回×財務レバレッジ1.40倍に分解される。最も収益性に寄与している要素は高水準の純利益率であり、財務レバレッジへの依存度は1.40倍と低い。営業利益率は前年同期比約283bp拡大して27.3%となり、粗利益率の約203bp改善が利益率上昇の主因である。売上高が12.1%増加する一方、販管費は9.0%増にとどまったため、販管費率は30.9%から30.1%へ約82bp低下した。これは売上拡大に対する固定費・人件費等の吸収が進んだことを示唆する。CFA 5因子では、税負担係数は0.686、金利負担係数は1.007であり、支払利息が極めて小さいため、金利コストが収益性を損なう構造ではない。EBITマージンは27.3%で、一般的な優良水準の15%を大きく上回る。純利益率も18.9%と優良水準の10%を上回る。JGAAP企業として無形固定資産は8.67億円、総資産の5.0%にとどまり、無形資産集中による利益率の見かけ上の歪みは限定的である。なお、仕掛品に関する品質アラートは、個別案件の原価累積・検収時期が利益率に影響し得ることを意味するため、現在の高いマージンの持続性を判断する上では案件別の採算管理が重要となる。

成長性評価

売上高は前年同期の92.42億円から103.60億円へ11.18億円増加し、二桁成長を維持した。営業利益は5.71億円増加しており、売上増分に対する営業利益増分の比率は約51%と高い。売上成長率12.1%に対して営業利益成長率25.3%が大幅に高く、成長の質は現時点で良好である。通期会社予想は売上高207.00億円、営業利益55.00億円で、前年比ではそれぞれ7.3%増、14.1%増を見込む。上期の営業利益進捗率51.5%は標準進捗を小幅に上回る一方、通期計画は下期にも利益率の一定の低下を織り込んでいる可能性がある。上期実績の営業利益率27.3%に対し、通期予想の営業利益率は26.6%であり、下期の利益率は上期比でやや低下する前提である。予想修正が公表されていることから、修正後計画に対する売上・利益率の維持が重要となる。単一セグメント開示のため、事業別の成長源泉および利益率差の定量的な切り分けはできない。

財務健全性

総資産172.81億円のうち流動資産は146.05億円で84.5%を占め、資産構成は高流動性である。現金預金は88.51億円と総資産の51.2%を占め、流動負債29.77億円を大きく上回る。流動比率は490.6%、当座比率は485.8%であり、短期債務に対する支払余力は非常に強い。運転資本は116.28億円で、短期の満期ミスマッチリスクは低い。負債合計は49.15億円、純資産は123.66億円であり、負債資本倍率は0.40倍にとどまる。D/Eレシオは警戒水準の2.0倍を大幅に下回っている。固定負債19.38億円には退職給付に係る負債11.66億円、役員退職慰労引当金5.27億円が含まれ、資金流出時期と運用資産のバランスを継続的に確認する必要がある。前年比では自己株式が0.10億円から0.97億円へ0.87億円増加しており、自己株式取得等による資本流出が示唆される。ただし、自己株式控除後も株主資本は122.26億円、自己資本比率は71.6%と高く、資本構成への影響は限定的である。利益剰余金は116.49億円と前年比11.5%増加しており、利益の内部留保が財務基盤を補強している。

B/S変動のポイント

自己株式: -0.10億円から-0.97億円へ0.87億円増加(簿価ベースで約831%の変動)- 自己株式取得等による株主資本控除の拡大が示唆される。ただし、株主資本122.26億円、自己資本比率71.6%に対する規模は限定的である。現金預金: 74.02億円から88.51億円へ14.49億円増加(+19.6%)- 利益蓄積を背景に流動性が一段と強化され、短期債務29.77億円に対して厚い現金バッファーを維持している。総資産: 157.68億円から172.81億円へ15.13億円増加(+9.6%)- 現金預金の増加を主因とする資産拡大であり、レバレッジの上昇を伴わない。買掛金: 6.43億円から5.11億円へ1.32億円減少(-20.5%)- 売上増加局面での仕入債務減少は、運転資本の資金負担を高め得るため、売掛金回収日数と併せて注視が必要である。

キャッシュフロー品質

営業キャッシュフロー、投資キャッシュフローおよび財務キャッシュフローの金額が提示されていないため、営業CF/純利益、FCF、設備投資および配当の現金カバレッジは定量評価していない。利益面では、営業利益28.31億円、経常利益28.50億円、税引前利益28.50億円の差が小さく、営業外・特別損益への依存は低い。したがって、会計上の利益は本業収益を中心に形成されている。一方、売掛金は53.66億円で総資産の31.1%を占め、DSO 95日は品質アラートの基準である60日を上回る。売上成長に対する売掛金の増加率は前年同期比2.6%であり、売上高の12.1%増より低いものの、絶対的な回収日数は高い。仕掛品比率100.0%のアラートは、仕掛案件に原価・収益認識上の不確実性が集中し得ることを示す。棚卸資産は1.42億円と総資産の0.8%にとどまるが、案件別の進捗・検収・採算の変動が運転資本と将来利益に与える影響を監視する必要がある。

配当持続性

Q2配当は1株当たり32.00円であり、中間純利益19.56億円に対する配当性向は41.0%である。これは配当金のみを分子とする配当性向であり、自社株買いを含む総還元性向とは区別される。通期予想配当は1株当たり66.00円で、通期予想純利益40.50億円に対する予想配当性向は約40.8%となる。中間配当32.00円に対し、通期予想66.00円は期末配当34.00円を含む構成となる。予想配当性向は持続可能性の目安である60%を下回る。現金預金88.51億円、負債資本倍率0.40倍、利益剰余金116.49億円という財務余力も配当の下支えとなる。自己株式は前年比で0.87億円増加しているが、取得・処分のキャッシュフロー額および時期は確認できないため、配当と自己株式取得を合わせた総還元性向は算定していない。

リスク評価

ビジネスリスクとして、高優先度:売掛金回収リスク。DSO 95日は60日超の品質アラートに該当し、売掛金53.66億円が総資産の31.1%を占めるため、顧客の支払条件悪化、検収遅延または回収遅延は資金効率と貸倒リスクに影響し得る。、高優先度:仕掛案件の採算・収益認識リスク。仕掛品比率100.0%の品質アラートは、案件進捗、追加原価、検収時期の変動が利益計上時期および利益率に影響する可能性を示す。、中優先度:ITサービス・ソフトウェア業界の人材確保、技術変化および競争激化リスク。高い営業利益率を維持するには、開発・営業人材の確保、製品競争力および顧客ニーズへの継続対応が必要となる。、中優先度:単一セグメントであるため、事業別・顧客別の成長源泉や収益性の分散度を外部から検証しにくく、特定製品・顧客・案件への依存が生じた場合の影響を定量把握しにくい。が挙げられます。

財務リスクとしては、低優先度:退職給付に係る負債11.66億円および役員退職慰労引当金5.27億円は固定負債の主要項目であり、将来の給付・支出時期を踏まえた資金管理が必要である。、低優先度:自己株式は前年比0.87億円増加しており、今後の追加取得が利益成長を上回る場合には内部留保・資本配分への影響を確認する必要がある。、低優先度:包括利益19.17億円は純利益19.56億円を下回っており、退職給付に係る再測定等を中心とするその他包括利益のマイナスが純資産変動要因となっている。が挙げられます。

主な懸念事項としては、営業利益率27.3%という高水準の持続性。通期予想営業利益率26.6%は上期実績を下回るため、下期の原価率・販管費率の推移が重要である。、DSO 95日の改善または少なくとも悪化回避。利益成長が営業キャッシュフローに転換されているかを確認する必要がある。、仕掛案件の追加原価・検収遅延が、将来の粗利益率および収益認識に与える影響。、営業・投資・財務キャッシュフローおよび設備投資額が未提示であるため、利益の現金化、FCF創出力、自己株式取得を含む資本還元の実質的な持続可能性には検証上の制約がある。が挙げられます。

投資示唆

重要ポイントとして、売上高12.1%増に対し営業利益25.3%増と、利益成長が売上成長を大きく上回った。、粗利益率は約203bp、営業利益率は約283bp改善し、強い営業レバレッジを確認できる。、年換算ROE 31.6%、営業利益率27.3%、純利益率18.9%は高収益企業としての位置付けを支持する。、流動比率490.6%、D/Eレシオ0.40倍、現金預金88.51億円により、バランスシートは保守的である。、通期予想に対する上期進捗は売上高50.0%、営業利益51.5%で、おおむね計画線上からやや上振れている。、DSO 95日および仕掛品比率100.0%の品質アラートは、利益の現金化と案件採算を評価する上で最重要の監視項目である。が挙げられます。

注視すべき指標は、売掛金残高およびDSO、仕掛案件の残高、検収進捗および原価率、粗利益率、販管費率、営業利益率、通期営業利益55.00億円に対する進捗、営業キャッシュフロー/純利益およびフリーキャッシュフロー、通期配当66.00円の実行と自己株式の増減です。

セクター内ポジションについては、営業利益率27.3%、純利益率18.9%、年換算ROE31.6%はいずれも提示ベンチマークの優良水準を大幅に上回る。加えて、流動性と低レバレッジは財務耐性を強化する。一方で、IT・ソフトウェア関連企業としては売掛金回転と仕掛案件の管理がキャッシュ創出力およびマージンの再現性を左右するため、高収益性の評価には運転資本の改善・安定が伴うかが重要である。