クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥17.9億 | ¥16.8億 | +7.0% |
| 営業利益 | −¥5.2億 | −¥1.5億 | −242.1% |
| 経常利益 | −¥5.2億 | −¥1.7億 | −203.5% |
| 純利益 | −¥5.2億 | −¥1.9億 | −167.1% |
| ROE(年換算) | −28.7% | −10.5% | - |
Executive Summary
増収にもかかわらず販管費の急増により営業損失が大幅拡大しており、増収と収益性改善が結びついていない点が今回の最重要ポイントである。売上高は17.9億円(前年比+7.0%)、営業利益は-5.2億円(前年-1.5億円から3.7億円悪化)、経常利益は-5.2億円、純利益は-5.2億円(前年-1.9億円から2.2億円悪化)となった。粗利率は51.8%と前年並みを維持した一方、販管費が前年比+42.1%と売上成長率を大きく上回ったことが営業損失拡大の主因である。
業績変動要因
【売上高】売上高は17.9億円で前年同期比+7.0%。セグメント別ではコスメ事業7.3億円(構成比40.6%、+16.3%)、ビューティ&ウエルネス事業6.3億円(同35.0%、-20.0%)、再生医療関連事業3.7億円(同20.6%、+38.9%)、AI・テクノロジー事業0.4億円、インベストメント事業0.3億円(前年比約14倍)。主力のビューティ&ウエルネス事業の減収を、コスメ・再生医療・新規領域の増収で補う構図である。
【損益】営業利益は-5.2億円で前年の-1.5億円から3.7億円悪化、営業利益率は-29.0%(前年-9.1%から約1,990pt悪化)。粗利率51.8%は前年並みだが、販管費率が80.8%へ上昇(前年60.9%)したことが利益悪化の主因。セグメント別ではコスメ事業の損失が0.26億円から1.62億円へ、ビューティ&ウエルネス事業も利益0.32億円から損失0.66億円へ転落した。インベストメント事業のみ0.28億円の利益を計上したが連結損失を補うには至らず、増収減益に終わった。
セグメント別分析
7セグメント中、営業利益を計上したのはインベストメント事業(売上0.3億円、利益0.28億円、利益率94.3%)のみ。コスメ事業は増収も損失拡大(売上7.3億円、損失-1.62億円、利益率-22.2%)、ビューティ&ウエルネス事業は減収に加え黒字から赤字に転落(売上6.3億円、損失-0.66億円、利益率-10.5%)。再生医療関連事業は増収に伴い損失率が前年10.0%から7.0%へ改善しており採算改善の兆しがある。AI・テクノロジー事業(利益率-234.9%)、サスティナブル事業、マーケット・エクスパンション事業は売上規模が小さく固定費負担が重い。
主要財務指標
【収益性】営業利益率-29.0%、純利益率-28.9%はいずれも前年同期(それぞれ約-9.1%、-11.6%)から大幅に悪化した。粗利率は51.8%を維持しており、原価段階ではなく販管費段階の負担増が収益性悪化の主因である。【キャッシュ品質】現金及び預金は1.4億円にとどまり、棚卸資産6.8億円、建設仮勘定7.5億円に資金が滞留している。【投資効率】年換算ROEは-28.7%と、純資産の毀損に加え本業の損失計上が響いている。EPSは-6.84円(前年-3.21円)、BPSは30.72円(前年33.47円)。【財務健全性】自己資本比率は68.6%(前年75.5%)と低下したが依然高水準。流動資産14.6億円に対し流動負債4.4億円と流動性は厚いが、社債4.6億円を含む有利子負債の存在は営業赤字下でモニタリングが必要な項目である。
キャッシュフロー分析
キャッシュフロー計算書の開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向を見ると、現金及び預金は前年の1.5億円から1.4億円へ減少している。一方で棚卸資産は6.8億円、建設仮勘定は7.5億円(前年5.2億円から+2.3億円)へ増加しており、運転資本および設備投資への資金拘束が進んでいる。買掛金は1.8億円から1.1億円へ37.6%減少しており、仕入債務の圧縮が運転資本の資金負担を高める方向に働いている。営業損失が継続する中で、社債4.6億円を含む有利子負債による資金調達が資産拡大を支えている構図がうかがえる。
収益の質
今期の損失拡大は営業外・特別損益ではなく本業の販管費増加によるものであり、経常的な収益力の低下として捉えられる。営業外収益は0.1億円、営業外費用も0.1億円とほぼ均衡しており、経常利益は営業利益とほぼ同水準の-5.2億円にとどまっている。特別利益0.1億円(固定資産売却益等)は税引前損失への寄与が限定的で、一時的要因による損益の歪みは小さい。包括利益は-5.2億円で親会社株主に帰属する純利益とほぼ同額であり、その他の包括利益項目による乖離は見られず、損失の質としては本業起因の実態を反映していると言える。
業績予想・ガイダンス
通期会社予想は売上高28.4億円(前年比+26.0%)、営業利益-4.8億円、経常利益-5.0億円、EPS予想-6.57円、配当予想0円である。第3四半期累計の売上高進捗率は63.2%で、標準的な75%を11.8pt下回る一方、営業損失(-5.2億円)と純損失(-5.2億円)は既に通期予想を上回って着地している。第4四半期に大幅な増収と損失縮小が実現しない限り、通期予想の達成は厳しい進捗状況にある。業績予想の修正は当四半期において行われていない。
株主還元
第2四半期配当、通期予想配当ともに1株当たり0円であり、無配を継続している。累計純損失5.2億円、利益剰余金-28.3億円という状況を踏まえると、配当性向は実質0%であり、当面は内部資金の維持が優先される財務構造となっている。自社株買いに関する開示はなく、総還元性向の算定対象はない。
リスク要因
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主力事業の採算悪化: コスメ事業は売上高+16.3%増収したが損失は0.26億円から1.62億円へ拡大した。ビューティ&ウエルネス事業も売上-20.0%減収に加え、利益0.32億円から損失0.66億円へ転落しており、増収が利益に結びつかない構造的な問題が見られる。
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在庫・運転資本の滞留: 棚卸資産は6.8億円で総資産の19.2%を占め、買掛金は前年比-37.6%減少している。在庫の滞留と仕入債務の圧縮が同時進行しており、運転資本効率の低下が資金繰りに影響しうる。
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建設仮勘定の稼働遅延リスク: 建設仮勘定は7.5億円(前年比+42.9%)に増加し、有形固定資産の44.9%を占める。投資の完成・稼働・収益化が遅延した場合、投下資本の回収遅延や将来的な減損リスクにつながり得る。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(it_telecom)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | −29.0% | 8.3% (3.6%–18.6%) | −37.3pt |
| 純利益率 | −29.0% | 6.1% (2.3%–12.8%) | −35.1pt |
収益性は業種中央値を大幅に下回り、営業・純利益率ともに同業内で下位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 7.0% | 10.4% (-0.9%–19.9%) | −3.4pt |
売上成長率は業種中央値をやや下回り、成長性は同業内で平均的な水準にとどまる。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
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売上高は+7.0%増収したが、営業損失は5.2億円へ拡大しており、粗利率51.8%が維持される中で販管費が前年比+42.1%増加したことが収益性悪化の主因である。
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インベストメント事業のみが0.28億円の営業利益を計上した一方、コスメ・ビューティ&ウエルネス・AI・テクノロジー各事業の損失拡大を補えていない。事業ポートフォリオ全体の採算改善が今後の焦点となる。
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通期売上高進捗率は63.2%と標準進捗75%を下回る一方、営業損失・純損失は既に通期予想を超過している。在庫6.8億円および建設仮勘定7.5億円への資金拘束は、資本効率の観点から継続的な監視対象である。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 9円 |
| base(基準) | 11円 |
| bull(強気) | 12円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 31円 |
| 調整後予想EPS | −6.6円 |
| 株主資本コスト r | 10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 30.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.000(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
感応度: 株主資本コスト±1%で 10円〜11円、ω±0.1で 10円〜11円。
注記:
- 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。