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37982026 第3四半期スタンダードJGAAP

ULSグループ(3798) 2026年度第3四半期決算 増収・営業益16%増

2026年度第3四半期の売上高は123.1億円(前年同期比+30.0%)、営業利益は25.6億円(同+15.7%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥123.1億¥94.7億+30.0%
営業利益¥25.6億¥22.1億+15.7%
経常利益¥25.7億¥22.1億+16.2%
純利益¥16.7億¥14.4億+16.0%
ROE(年換算)18.4%18.3%-

Executive Summary

2026年3月期第3四半期累計は、高成長と増益を両立したが、販管費増先行により利益率はやや低下した。売上高は123.1億円(前年比+30.0%)、営業利益は25.6億円(同+15.7%)、経常利益は25.7億円(同+16.2%)、親会社株主に帰属する純利益は16.2億円(同+16.6%)となった。売上成長率が営業利益成長率を14.3ポイント上回り、増収に対する増益の伸びは相対的に鈍化している。通期会社予想に対する進捗率は売上高77.4%、営業利益82.6%、経常利益83.0%、純利益83.2%であり、標準的な進捗率75%を上回る。

業績変動要因

【売上高】売上高は123.1億円で前年同期比+30.0%となった。コンサルティング事業の単一セグメントであり、事業別の内訳開示はないが、全社的に高い受注・案件獲得が続いていることを示唆する。粗利益は51.0億円(同+30.7%)と売上とほぼ同ペースで拡大し、粗利率は41.4%と前年同期の41.1%から小幅改善した。

【損益】営業利益は25.6億円(同+15.7%)、営業利益率は20.8%で前年同期の23.4%から約2.6pt低下した。主因は販管費の25.3億円(同+50.6%)への急増で、売上成長率30.0%を大きく上回るペースで増加した。営業外損益はほぼ中立で、経常利益25.7億円は営業利益と近い水準にとどまる。実効税率は35.2%と高く、純利益への転換効率を押し下げている。売上・利益ともに増加しているため、結論としては増収増益であるが、営業レバレッジは逆風に転じている。

セグメント別分析

当社グループはコンサルティング事業の単一セグメントであり、セグメント別の売上・損益の開示は行われていない。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は20.8%(前年同期23.4%)、純利益率は13.2%(同14.7%)で、いずれも販管費増を主因にやや低下した。粗利率は41.4%と前年同期の41.1%から小幅改善しており、原価面の採算は維持されている。【キャッシュ品質】経常利益と営業利益の差は0.1億円と小さく、営業外収益は受取利息・受取配当金が中心で、本業由来の利益であることを示す。【投資効率】ROE(年換算)は18.4%で高水準にあり、高いEBITマージンと総資産回転率1.14倍が主因で、財務レバレッジ(1.19倍)への依存は限定的である。【財務健全性】自己資本比率は84.0%(前年72.2%相当から改善)、流動比率は541.5%、現金及び預金は78.0億円で総資産の54.2%を占め、負債はすべて流動負債の23.1億円にとどまる。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の詳細開示はないが、貸借対照表の推移からは資金余力の拡大が読み取れる。現金及び預金は78.0億円で前年の71.4億円から増加し、総資産に占める比率は54.2%に達する。負債合計は前年の30.9億円から23.1億円へ7.8億円減少し、すべて流動負債である一方、流動資産は125.1億円と流動負債の5.4倍に相当する。純資産は120.9億円へ拡大しており、内部留保の蓄積と自己資本の積み増しが資金基盤を支えている。有形固定資産は1.7億円から4.6億円へ増加しており、一定の投資活動が進んでいることも示唆される。

収益の質

営業利益25.6億円に対し経常利益は25.7億円で、差額は0.1億円にとどまり、営業外収益は受取利息0.1億円と受取配当金0.1億円が中心である。特別損益はほぼ計上されておらず、利益は一時的要因に依存せず本業のコンサルティング事業から生み出されている。税引前利益25.7億円に対し純利益は16.7億円で、実効税率は35.2%と高く、税負担が利益転換効率を押し下げる要因となっている。包括利益は16.7億円で純利益とほぼ一致しており、その他有価証券評価差額等を通じた純利益との乖離は小さく、利益の質は高いと言える。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は、売上高77.4%、営業利益82.6%、経常利益83.0%、純利益83.2%である。いずれも標準的な進捗率75%を上回っており、特に利益項目の進捗が売上高進捗を上回る。会社予想から逆算すると、第4四半期の想定売上高は35.9億円、営業利益は5.4億円で、想定営業利益率は約15.0%となり、累計実績の20.8%から低下する計画となっている。業績予想・配当予想ともに当四半期時点で修正は行われていない。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり0円であり、通期の会社予想配当は株式分割後ベースで1株当たり7.1円である。予想EPS34.48円に対する配当性向は約20.6%となる。2025年10月1日付の1株につき10株の株式分割を反映しており、分割前換算では期末配当は71円に相当する。配当性向は約20%台で、利益水準に対して保守的な水準にとどまり、現金及び預金78.0億円と高い流動比率が配当支払いの裏付けとなっている。

リスク要因

  1. 販管費増加による利益率圧迫: 販管費は前年同期比+50.6%と、売上高成長率+30.0%を大きく上回るペースで増加している。営業利益率は20.8%まで低下しており、成長投資が売上拡大に十分結びつくかが焦点となる。

  2. 単一セグメント集中リスク: コンサルティング事業の単一セグメント構成であり、主要顧客のIT投資動向や案件開始時期の変動が業績に直接波及しやすい構造にある。

  3. 通期計画における第4四半期の利益率低下想定: 会社予想から逆算される第4四半期の営業利益率は約15.0%であり、累計実績20.8%との乖離がある。この乖離が一過性の費用計上かコスト構造の変化かの見極めが必要となる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率20.8%8.3% (3.6%–18.6%)+12.5pt
純利益率13.5%6.1% (2.3%–12.8%)+7.4pt

収益性は業種中央値を大きく上回り、業種内でも上位水準に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)30.0%10.4% (-0.9%–19.9%)+19.6pt

売上成長率も業種中央値を大幅に上回り、業種内トップクラスの伸びを示している。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上高は前年同期比+30.0%と高成長を維持し、営業利益・純利益も二桁増益を確保した。一方、販管費が+50.6%と大きく先行増加し、営業利益率は前年同期比約2.6pt低下しており、コスト増と成長の両立が今後の観察点となる。

  2. 通期会社予想に対する進捗率は営業利益82.6%、純利益83.2%と標準進捗(75%)を上回るが、会社計画では第4四半期の営業利益率を約15.0%へ低下させる前提が織り込まれている。

  3. 自己資本比率84.0%、流動比率541.5%、現金及び預金78.0億円と財務基盤は極めて保守的であり、成長投資や株主還元の選択肢を支える余力を有している。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)236円
base(基準)245円
bull(強気)255円
算出前提
1株純資産(BPS)200円
調整後予想EPS36.1円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向20.6%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.22倍 / 6.8倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 238円〜252円、ω±0.1で 243円〜246円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。