- 売上高: 824.99億円
- 営業利益: 313.40億円
- 当期純利益: 225.38億円
- 1株当たり当期純利益: 287.79円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 824.99億円 | 737.85億円 | +11.8% |
| 売上原価 | 270.04億円 | 256.82億円 | +5.1% |
| 売上総利益 | 554.95億円 | 481.03億円 | +15.4% |
| 販管費 | 244.23億円 | 232.32億円 | +5.1% |
| 営業利益 | 313.40億円 | 251.87億円 | +24.4% |
| 持分法投資損益 | 4.00億円 | 1.82億円 | +119.9% |
| 経常利益 | 294.05億円 | 198.92億円 | +47.8% |
| 税引前利益 | 319.11億円 | 275.04億円 | +16.0% |
| 法人税等 | 93.73億円 | 82.70億円 | +13.3% |
| 当期純利益 | 225.38億円 | 192.35億円 | +17.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 218.29億円 | 187.05億円 | +16.7% |
| 包括利益 | 204.50億円 | 178.98億円 | +14.3% |
| 減価償却費 | 39.21億円 | 33.47億円 | +17.1% |
| 1株当たり当期純利益 | 287.79円 | 246.62円 | +16.7% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 284.43円 | 243.85円 | +16.6% |
| 1株当たり配当金 | 144.00円 | 0.00円 | - |
| 年間配当総額 | 94.92億円 | 94.92億円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 3,529.36億円 | 2,980.96億円 | +548.40億円 |
| 売掛金 | 241.37億円 | 211.10億円 | +30.27億円 |
| 棚卸資産 | 32.10億円 | 31.82億円 | +28百万円 |
| 固定資産 | 538.64億円 | 466.06億円 | +72.58億円 |
| 有形固定資産 | 33.49億円 | 39.21億円 | -5.72億円 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 537.59億円 | 494.72億円 | +42.87億円 |
| 投資活動によるキャッシュフロー | -73.28億円 | -52.31億円 | -20.97億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -12.42億円 | -37.28億円 | +24.86億円 |
| 現金及び現金同等物 | 2,200.40億円 | 1,740.53億円 | +459.87億円 |
| フリーキャッシュフロー | 464.31億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 自己資本利益率(ROE) | 20.2% |
| 営業利益率 | 38.0% |
| 総資産経常利益率 | 8.5% |
| 配当性向 | 50.3% |
| 純資産配当率(DOE) | 9.6% |
| 1株当たり純資産 | 1,489.88円 |
| 純利益率 | 26.5% |
| 粗利益率 | 67.3% |
| 負債資本倍率 | 2.50倍 |
| EBITDAマージン | 42.7% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +11.8% |
| 営業利益前年同期比 | +24.4% |
| 経常利益前年同期比 | +47.8% |
| 税引前利益前年同期比 | +16.0% |
| 当期純利益前年同期比 | +17.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +16.7% |
| 包括利益前年同期比 | +14.3% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 76.56百万株 |
| 自己株式数 | 704千株 |
| 期中平均株式数 | 75.85百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,531.59円 |
| EBITDA | 352.61億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第1四半期配当 | 0.00円 |
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 第3四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 124.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 932.35億円 |
| 営業利益予想 | 376.39億円 |
| 当期純利益予想 | 242.84億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 234.06億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 308.58円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
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2025年度Q4のGMOペイメントゲートウェイ(IFRS, 連結)は、二桁の増収とそれを上回る増益で収益性の着実な改善を示した四半期である。売上高は824.99億円で前年同期比+11.8%、営業利益は313.40億円で同+24.4%と、トップラインと比較して利益の伸びが加速した。純利益は218.29億円で同+16.7%、EPS(基本)は287.79円となった。営業利益率は37.97%(=313.40/824.99)で、前年の概算34.1%から約+385bpの大幅な拡大と試算される。純利益率は26.5%と高水準で、前年の概算25.3%から約+111bp改善した。粗利益率は67.3%と高く、規模拡大に伴う営業レバレッジが効いた格好だ。営業CFは537.59億円で純利益の2.46倍と極めて良好で、FCFは464.31億円と潤沢である。財務面では自己資本比率27.8%、負債資本倍率(D/E)2.50倍とレバレッジはやや高めであり、警戒シグナルに該当する。もっとも、短期借入金134.10億円・長期借入金99.03億円と有利子負債はEBITDA352.61億円(Debt/EBITDA 0.66倍)に対して抑制的で、金利耐性は高いとみられる。持分法投資利益は4.00億円にとどまり、収益構成は本業(ゲートウェイ/関連サービス)に依存している点が明確だ。ROICは15.9%と高水準で、資本効率は同業ベンチマークを大きく上回る。営業CF/純利益が2.46倍と高い一方で、流動負債明細が未記載のため流動比率は算出不可であり、満期ミスマッチ評価には一定の不確実性が残る。配当性向は計算値で43.5%(報告値0.5%はXBRL整合の問題の可能性)と持続可能なレンジ、FCFカバレッジは4.89倍と余力が大きい。総じて、トップラインの堅調さに加えコスト効率の改善が利益成長を牽引し、キャッシュ創出力も強い一方、会計上のレバレッジ指標(D/E 2.50倍)と流動項目の開示不足が定量評価の不確実性を高めている。今後は決済取扱高(TPV)成長、テイクレートの維持、スケールに伴う販管費の伸び管理、並びに規制・セキュリティ関連コストの動向が持続的なROIC>10%維持の鍵となる。資源・商社型の持分法依存は低く、本業の運営効率と付加価値サービスの拡大が業績感応度の中心である。為替・金利・規制環境の変化が決済関連収益や預り金運用、加盟店の取引活動に与える影響にも注意が必要だ。データ面の制約(営業外項目や流動負債の未記載)は、報告ROE等の指標の解釈にバイアスを与えている点を明示しておく。
【デュポン分解】ROE ≒ 純利益率(26.5%)× 総資産回転率(0.203)× 財務レバレッジ(3.50倍)=約18.8%。最も寄与が大きいのは高い純利益率で、次点でレバレッジ、総資産回転率は決済事業特有の大きな流動資産(預り金・現預金)が効いて低めに出ている。営業利益率は37.97%と高く、売上成長(+11.8%)に対し営業利益が+24.4%と上回ったことで、営業レバレッジが発現している。前年からの変化では、営業利益率が約+385bp、純利益率が約+111bp改善と試算され、販管費率の逓減(現在29.6%)とスケールメリットが主因と考えられる。ビジネス上の背景としては、決済取扱高(TPV)の増勢、付加価値サービス(不正検知、データ・ソリューション、金融関連)のミックス改善、ならびに固定費比率の低下が想定される。これらの改善は、規模拡大が継続する限り構造的に持続し得るが、テイクレート競争や規制対応コストの上昇はマージンの逆風になり得る。懸念トレンドとしては、将来的に販管費成長率が売上成長率を上回るとレバレッジ効果が剥落するリスクがあるほか、セキュリティ・コンプライアンス関連の投資負担が一時的に利益率を圧迫する可能性がある。
売上高は+11.8%と堅調で、マクロ消費やEC化率、キャッシュレス普及の追い風を反映しているとみられる。営業利益+24.4%はスケールメリットの顕在化と付加価値サービスのミックス改善を示唆する。純利益+16.7%は営業増益に加え税負担(実効税率29.4%)が安定していることが寄与。持分法投資利益は4.00億円(利益の約1〜2%相当)と限定的で、基礎収益の持続性は本業のKPI(TPV、アクティブ加盟店数、テイクレート、チャージバック率)に依存する。短期見通しでは、季節性と大型商戦の反動を織り込みつつも、高い粗利益率とコストコントロールにより2桁の営業利益率維持が可能とみる。中期は、- 規模拡大に伴う販管費率逓減、- 金融サービス拡張(BNPL、与信、立替・収納等)、- セキュリティ/データ関連のARPU向上が持続性のカギ。一方、手数料競争、規制強化、システム投資負担は成長率のブレ要因である。データ制約(セグメント別売上・KPI未記載、営業外内訳未開示)により、成長ドライバーの厳密な帰属は限定的。
自己資本比率は27.8%と中位、D/E 2.50倍は警戒レンジ超でレバレッジ管理に注意が必要。もっとも、有利子負債は短期134.10億円・長期99.03億円で、EBITDA352.61億円対比のDebt/EBITDA 0.66倍は健全。流動資産は3,529.36億円と大きいが、流動負債内訳未記載のため流動比率・当座比率は算出不能で、満期ミスマッチの精緻評価には限界がある。決済ビジネス特性上、預り金・未払金など決済関連負債が大きい可能性があり、実態レバレッジは会計上のD/Eより低リスクである場面もあるが、裏付け開示が不足。オフバランス債務の情報は不明で、保証・コミットメントの有無は確認が必要。金利耐性(インタレストカバレッジ)は支払利息未開示のため算出不可だが、現金同等物2,200.40億円と低いDebt/EBITDAから、基礎的な耐性は高いとみられる。
営業CFは537.59億円で純利益218.29億円の2.46倍と高品質。FCFは464.31億円(=営業CF537.59−投資CF73.28)で潤沢、設備投資は2.79億円と軽微。運転資本の詳細は未開示だが、営業CFが純利益を大きく上回ることから、売掛回収の良好さや決済関連の資金循環がプラスに作用した可能性が高い。営業CF/純利益が>1.0であるため利益の現金化は良好、会計上の一時要因による嵩上げの懸念は限定的。配当・自社株還元のキャッシュ需要に対し、FCFは十分なバッファを有している。留意点として、決済事業に固有の預り金・立替金の期末期中変動が営業CFに影響し得るため、単年度CFのボラティリティには注意が必要。
配当性向(計算値)43.5%はベンチマーク<60%の範囲内で持続可能性は高い。FCFカバレッジ4.89倍と、事業投資・規制対応投資を継続しつつも株主還元に十分耐えうる余力。年間配当と自社株買いの詳細開示は不足しているが、EPS成長とROIC15.9%を背景に、成長投資優先と配当の両立が可能とみられる。報告値の配当性向0.5%はXBRL定義差異・データ欠落の可能性が高く、実務判断には計算値の方を参照すべき。将来方針としては、安定配当をベースに業績連動の追加還元(機動的自社株買い)余地も、FCF水準からは十分に示唆される。
ビジネスリスク:
- テイクレート低下リスク(競争激化・大口加盟店の値下げ要求)
- 規制強化・コンプライアンスコスト増(資金決済法、個人情報保護、AML/CFT)
- システム障害・サイバーセキュリティインシデントによる信頼失墜・賠償コスト
- チャージバック・不正取引の増加による損失率上昇
- マクロ環境の悪化による決済取扱高(TPV)の伸び鈍化
- 主要加盟店・プラットフォームへの顧客集中リスク
財務リスク:
- 会計上のD/E 2.50倍と自己資本比率27.8%によるレバレッジ警戒
- 流動負債内訳未記載による満期ミスマッチ評価の不確実性
- 金利上昇による借入コスト上昇および預り金利回り変動のスプレッド影響
- 会計・XBRL開示ギャップによる指標解釈の誤り(報告ROE・配当性向など)
主な懸念事項:
- 販管費の伸びが売上伸びを上回る転換点でのマージン圧迫
- 規制対応・セキュリティ投資の一過性/恒常化による利益率低下
- 営業外収支の内訳不明確による非継続要因の潜在
- 決済関連負債(預り金等)の規模や性質に関する開示不足
重要ポイント:
- 売上+11.8%、営業利益+24.4%で営業レバレッジが顕在化、営業利益率は約+385bp改善し37.97%。
- 純利益率26.5%、ROIC15.9%と資本効率は高水準、DuPont ROEは約18.8%。
- 営業CF/純利益2.46倍、FCF464億円でキャッシュ創出力は強く、配当性向43.5%は十分に持続可能。
- D/E 2.50倍は警戒域だが、Debt/EBITDA 0.66倍と実質レバレッジは低い。
- 持分法利益の依存は小さく、収益は本業ドリブン。規制・セキュリティ・テイクレートが業績感応点。
注視すべき指標:
- TPV成長率とテイクレート(ARPU)動向
- 営業利益率・販管費率の四半期推移
- 営業CF/純利益と運転資本の変動(預り金・立替金)
- D/E、自己資本比率、Debt/EBITDAの推移
- セキュリティ・コンプライアンス関連コストの水準
- 主要加盟店の集中度と解約率
セクター内ポジション:
国内決済プラットフォームの中でも高い利益率とROIC、強いキャッシュ創出力を有する一方、会計上のレバレッジ指標は相対的に高め。成長持続性はKPIの堅調維持と規制・競争環境のマネジメントに依存。
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