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37262026 第1四半期スタンダードJGAAP

フォーシーズHD(3726) 2026年度第1四半期決算 減収14%

2026年度第1四半期の売上高は5.3億円(前年同期比-14.1%)、営業損失は1.6億円。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

小売/小売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥5.3億¥6.2億−14.1%
営業利益−¥1.6億−¥0.1億−1677.8%
経常利益−¥1.7億−¥0.0億−5500.0%
純利益−¥1.8億−¥0.1億−2971.4%
ROE(年換算)−49.1%−1.4%-

Executive Summary

2026年9月期第1四半期は、販管費の急増が収益を圧迫し、営業損益・純損益ともに大幅に悪化した決算である。売上高は5.3億円(前年同期比△14.1%)、営業利益は△1.6億円(前年同期△0.1億円から悪化)、経常利益は△1.7億円、純利益は△1.8億円となった。粗利率は66.9%と前年から小幅改善したものの、販管費率が97.3%まで上昇し固定費が売上を大幅に上回ったことが赤字拡大の主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は5.3億円で前年同期比14.1%減となった。セグメント別ではMailOrder(通販)が3.1億円(構成比58.9%)とほぼ横ばいを維持した一方、Retail(リテール)は0.8億円で大幅減収、Wholesale(卸売)は1.3億円で減収、Consulting(コンサルティング)は0.1億円まで縮小した。通販事業以外の全セグメントが減収となり、全体の減収要因となっている。

【損益】売上原価は1.7億円に圧縮され粗利率は66.9%(前年66.7%から改善)となったが、販管費が5.1億円(販管費率97.3%、前年68.2%から大幅上昇)に拡大し、営業利益は△1.6億円まで悪化した。セグメント別ではMailOrderのみ営業利益0.5億円(利益率15.3%)を確保し、Retail(△0.3億円)、Consulting(△0.3億円)が赤字を計上、Wholesaleもほぼ損益均衡にとどまった。全社費用も前年比で拡大しており、営業外費用(支払利息0.1億円)を含め経常利益は△1.7億円、特別損益は僅少で純利益は△1.8億円となった。減収減益であり、粗利率改善効果を販管費増加が上回った構造的な収益性悪化がみられる。

セグメント別分析

報告セグメント4区分のうち、黒字を確保したのはMailOrder(通販)のみで、売上3.1億円・営業利益0.5億円・利益率15.3%と前年並みの水準を維持した。Retail(リテール)は売上0.8億円(前年比47.9%減)に落ち込み、営業損失0.3億円を計上している。Wholesale(卸売)は売上1.3億円(同7.6%減)で、営業利益はほぼゼロまで悪化した。Consulting(コンサルティング)は売上0.1億円まで縮小し、営業損失0.3億円と利益率はマイナス428.2%に達した。報告セグメント合計利益は前年の0.9億円からマイナス0.1億円へ転じ、加えて全社費用(調整額)が1.5億円と前年比で拡大したことが、連結営業損失1.6億円の主因となっている。通販事業への収益依存が高まっており、他セグメントの立て直しが連結損益改善の鍵となる。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は△30.3%(前年△1.5%)、純利益率は△34.3%(前年△1.0%)と大幅に悪化した。粗利率は66.9%と前年66.7%からわずかに改善しており、収益悪化の主因は原価ではなく販管費率97.3%(前年68.2%)の上昇にある。【キャッシュ品質】現金及び預金は1.1億円で前年同期の4.4億円から大幅減少しており、損失計上局面での手元流動性低下がみられる。【投資効率】年換算ROEは△49.1%、自己資本比率は54.8%(前年55.1%)で財務体質はなお健全な水準を保っている。【財務健全性】流動資産23.3億円が流動負債10.0億円を上回り流動比率は良好だが、棚卸資産6.6億円が流動資産の28.3%を占め、資産の換金性には留意が必要である。利益剰余金は△19.1億円まで拡大し、累積損失が純資産を継続的に圧迫している。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示はないが、貸借対照表の変化から資金動向を読み取ると、現金及び預金は1.1億円で前年同期の4.4億円から3.3億円減少しており、損失計上に伴う資金消費が進んでいる。短期借入金は1.9億円で前年の3.4億円から圧縮されており、財務レバレッジ低下には寄与しているが、現金残高の減少と同時進行している点は資金繰りの観点で留意が必要である。棚卸資産は6.6億円と前年の6.0億円からやや増加しており、在庫の資金化が遅れている可能性がある。固定負債では1年内償還予定の社債2.0億円が計上されており、今後の資金需要への対応が課題となる。

収益の質

当期の損益は営業損失を主因とする経常的な悪化であり、特別損益は特別利益0.0億円、特別損失0.0億円(減損損失を含む)と僅少で、一時的要因による損益への影響は限定的である。営業外費用は支払利息0.1億円が中心であり、損失局面において追加的な負担となっている。包括利益は△1.8億円で純利益△1.8億円とほぼ一致しており、その他有価証券評価差額など純利益と包括利益の乖離を生む要因は目立たない。純利益の悪化は主に本業の営業損失に起因しており、アクルーアル的な調整要素は小さく、損益の質は本業の収益力そのものを反映していると評価できる。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高35.4億円(前年比+45.1%)、営業利益1.6億円、経常利益1.5億円、EPS予想7.41円である。Q1実績の売上高進捗率は約14.9%(5.3億円/35.4億円)であり、単純な25%の四半期均等進捗を下回っている。営業利益はQ1で1.6億円の損失を計上しており、通期予想達成には残り3四半期で合計3.2億円程度の営業利益創出が必要となる。当四半期時点で業績予想の修正は行われていないが、Q1実績と通期計画との間には大きな差があり、下期以降のセグメント収益改善と全社費用抑制の進捗が今後の焦点となる。

株主還元

2026年9月期の配当予想は未定とされている。当第1四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失1.8億円を計上しており、配当原資となる利益は形成されていない。前年同期の配当実績も0円であり、当面は利益回復と現金残高の推移が配当再開の判断材料になるとみられる。

リスク要因

  1. 不採算セグメントの継続: リテール事業は売上高が前年同期比47.9%減、営業損失0.3億円、コンサルティング事業も売上高45.6%減、営業損失0.3億円となっており、通販事業以外の収益基盤が脆弱化している。

  2. 在庫・運転資本の効率性: 棚卸資産は6.6億円で総資産の24.6%を占め、在庫回転の遅れが資金効率を圧迫する可能性がある。現金及び預金は前年同期の4.4億円から1.1億円へ大幅減少しており、資金繰りのモニタリングが必要である。

  3. 固定費増加による損益分岐点の上昇: 全社費用を含む販管費は5.1億円(販管費率97.3%)に拡大し、前年の68.2%から大きく上昇した。売上高減少局面での固定費増加は、通期黒字化計画の達成可能性に影響を与える要因となっている。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(retail)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率−30.3%
純利益率−34.3%

自社の営業利益率・純利益率はいずれも大幅な赤字水準にあり、業種内での相対比較データは限定的である。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)−14.1%

売上高成長率はマイナスであり、業種内における具体的な位置づけは中央値データの制約により明確化されていない。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 粗利率は66.9%と前年から改善しているが、販管費率が97.3%まで上昇し、収益構造の悪化は原価ではなく固定費負担の増加に起因している。

  2. 4セグメント中、通販事業のみが黒字(営業利益0.5億円、利益率15.3%)を確保しており、連結収益は同事業への依存度が高まっている。リテール・コンサルティング事業の売上減少と赤字拡大が連結損益を押し下げている。

  3. 通期会社予想(営業利益1.6億円)に対しQ1は1.6億円の営業損失であり、売上高進捗率も14.9%と低水準にとどまる。残り3四半期での大幅な収益改善が計画達成の前提となっている。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)111円
base(基準)114円
bull(強気)115円
算出前提
1株純資産(BPS)132円
調整後予想EPS7.6円
株主資本コスト r10.87%(10年国債 2.87% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向30.0%
予想EPSの信頼度調整×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.86倍 / 15.0倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 111円〜117円、ω±0.1で 113円〜114円。

注記:

  • 税負担・買収関連費用・少数株主持分等により、営業利益に対して純利益が大きく圧縮されています(純利益÷営業利益 51%)。本値はその圧縮を額面どおり反映しており、要因が一時的であれば実力値はこれより高い可能性があります。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-08 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。