| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥4751.0億 | ¥4462.1億 | +6.5% |
| 営業利益 | ¥1240.1億 | ¥1241.8億 | -0.1% |
| 税引前利益 | ¥1404.5億 | ¥1959.9億 | -28.3% |
| 純利益 | ¥897.0億 | ¥1362.2億 | -34.1% |
| ROE | 8.4% | 13.2% | - |
2025年度連結決算は売上高4,751億円(前年比+289億円 +6.5%)、営業利益1,240億円(同-2億円 -0.1%)、経常利益1,878億円(同+819億円 +77.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益897億円(同-465億円 -34.1%)。増収ながら営業利益は前年並みにとどまり、経常段階では金融収益(372億円)の寄与で大幅増益も、税引前利益1,405億円に対し法人税等507億円(実効税率36.1%)の高い税負担により最終減益となった。営業CFは1,719億円と純利益の1.9倍で利益の現金裏付けは強く、FCFは2,741億円を創出。自社株買い969億円と配当244億円で計1,213億円を株主還元し、現金及び現金同等物4,989億円、自己資本比率75.0%と財務健全性は高水準を維持する。
【売上高】4,751億円(前年比+6.5%)の増収は既存タイトルの堅調な課金収入と海外展開の進展が主因。売上総利益は2,820億円で粗利率59.4%を確保。ただし資産効率を示す総資産回転率は0.337回と低く、4,989億円の現金預金等の非稼働資産がトップライン効率を抑制する構造がある。【損益】販管費は1,619億円で販管費率34.1%と売上成長率+6.5%を上回る伸びとなり、営業利益は1,240億円で前年比-0.1%とほぼ横ばい。営業外では金融収益372億円から金融費用105億円を差し引いた純金融収益267億円が経常利益を押し上げ、1,878億円(+77.4%)の大幅増となった。一方で持分法投資損失17億円が経常利益の下押し要因。税引前利益1,405億円に対し法人税等507億円(実効税率36.1%)の高い税負担が純利益を圧迫し、897億円(-34.1%)の減益となった。特別損益の記載はなく、経常利益と純利益の乖離(+1,878億円→+897億円)は主に税負担の増加と非支配持分との調整が要因。結論は増収減益で、トップラインは成長も税負担と販管費増が収益性を抑制した。
【収益性】ROE 8.9%(前年比較不明も自社5年推移で過去平均と比較可能)、営業利益率26.1%(前年26.0%からほぼ横ばい)、純利益率18.9%(前年30.5%から-11.6pt低下)。デュポン3因子では純利益率19.4%×総資産回転率0.337×財務レバレッジ1.32倍=計算ROE 8.6%となり、資産効率の低さがROE抑制要因。売上総利益率59.4%の高収益体質は維持するも、販管費率34.1%の上昇と税負担増が利益率を圧迫。【キャッシュ品質】現金及び現金同等物4,989億円、営業CF/純利益比率1.87倍で利益の現金裏付けは強固。アクルーアル比率-5.7%は収益認識の保守性を示す。ただしDSO 66日で回収遅延の品質アラートがあり運転資本管理に改善余地。【投資効率】総資産回転率0.337回と低水準で、資産基盤に対する売上創出効率は課題。設備投資79億円に対し持分法会社取得135億円など投資活動を実施。【財務健全性】自己資本比率75.0%、純資産10,659億円と資本基盤は盤石。流動資産9,919億円(総資産の70.3%)で流動性は十分も、流動負債開示なく流動比率算出不可。有利子負債の明示開示なく負債資本倍率の算出は困難だが、リース負債(流動208億円、非流動313億円)のみで実質的な有利子負債は限定的と推察。
営業CFは1,719億円で純利益897億円の1.9倍となり、利益の現金裏付けが確認できる。営業CF小計1,971億円から法人税等支払などを差し引き、運転資本増減では売掛金が+86億円増加したがその他の調整-27億円でDSO 66日の回収遅延傾向が数値に表れた。投資CFは+1,023億円(投資からの回収がプラス)で、設備投資-79億円、持分法適用会社株式取得-135億円を含むも有価証券等の売却・償還による収入が投資支出を上回る。財務CFは-1,187億円で配当-244億円と自社株買い-969億円が主因。FCFは2,741億円で現金創出力は極めて強い。現金預金は期中4,989億円と潤沢で、FCFカバレッジ(FCF/配当)は14.7倍、短期負債に対する現金カバレッジも十分で流動性は盤石。
経常利益1,878億円に対し営業利益1,240億円で、非営業純増は約638億円。内訳は金融収益372億円から金融費用105億円を差し引いた純金融収益267億円が主であり、持分法投資損失17億円がこれを一部相殺。営業外収益が売上高の5.6%を占め、その構成は金融資産運用による受取利息・配当金や為替差益などと推察される。営業CFが純利益を大きく上回っており(営業CF1,719億円/純利益897億円=1.9倍)、収益の質は良好。アクルーアル比率-5.7%は利益を超える現金回収を示し、経常的な営業利益1,240億円に対し税負担と持分法損失が最終利益を圧迫する構造だが、キャッシュベースでの収益持続性は高い。
年間配当は1株30円(中間7.5円、期末22.5円想定)で前年比は明記なし。親会社株主に帰属する当期純利益897億円に対し配当総額244億円(CF計算書より)で配当性向27.2%。自社株買いは968.9億円(CF計算書より)を実施し、総還元額は1,212.9億円で総還元性向は135.2%となる。配当と自社株買いを合わせた株主還元を純利益が下回る大規模還元を実行しており、豊富なFCF(2,741億円)と手元現金(4,989億円)がこれを支える。還元方針は株主重視の姿勢が明確で、配当は配当性向27.2%と持続可能な水準にあり、自社株買いを加えた総還元は営業CFやFCFの範囲内で実行可能。
【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ)営業利益率26.1%は自社過去5年の推移において高水準を維持し、ゲーム業界の中でも高収益体質を示唆する。ROE 8.9%は自社5年推移で概ね8~9%台で推移しており、資本効率は安定的だが改善余地がある。配当性向は14.0%(自社5年推移)と保守的で内部留保を重視する一方、2025年度は自社株買いを含む総還元性向が大幅に上昇。純利益率18.9%も過去5年で見ると変動があり、今期は税負担増で前年比低下したが、業種比較では詳細データが限定的なため相対評価は困難。ゲーム業界では高い粗利率と営業利益率が競争優位性の指標となり、本決算は粗利率59.4%、営業利益率26.1%と高収益構造を維持している点が特徴。売上成長率+6.5%は業界の成熟度に応じ評価が分かれるが、既存タイトル依存の中では堅調な水準と考えられる。(業種: ゲーム、比較対象: 自社過去5年推移、出所: 当社集計)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。