- 売上高: 5.30億円
- 営業利益: 16百万円
- 当期純利益: 20百万円
- 1株当たり当期純利益: 8.39円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 5.30億円 | 4.83億円 | +9.7% |
| 売上原価 | 2.74億円 | - | - |
| 売上総利益 | 2.10億円 | - | - |
| 販管費 | 2.91億円 | - | - |
| 営業利益 | 16百万円 | -81百万円 | +119.8% |
| 営業外収益 | 14万円 | - | - |
| 営業外費用 | 2万円 | - | - |
| 経常利益 | 17百万円 | -81百万円 | +121.0% |
| 税引前利益 | -71百万円 | - | - |
| 法人税等 | 26万円 | - | - |
| 当期純利益 | 20百万円 | -71百万円 | +128.2% |
| 減価償却費 | 1百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 8.39円 | -29.14円 | +128.8% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 6.97億円 | - | - |
| 現金預金 | 4.65億円 | - | - |
| 売掛金 | 2.07億円 | - | - |
| 固定資産 | 1.18億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 0円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -57百万円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -7百万円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 3.8% |
| 粗利益率 | 39.6% |
| 流動比率 | 488.3% |
| 当座比率 | 488.3% |
| 負債資本倍率 | 0.47倍 |
| EBITDAマージン | 3.3% |
| 実効税率 | -0.4% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 2.48百万株 |
| 自己株式数 | 25千株 |
| 期中平均株式数 | 2.45百万株 |
| 1株当たり純資産 | 229.13円 |
| EBITDA | 17百万円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 3.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 11.00億円 |
| 営業利益予想 | 31百万円 |
| 経常利益予想 | 32百万円 |
| 当期純利益予想 | 24百万円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 9.95円 |
| 1株当たり配当金予想 | 4.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のソケッツは、売上高が前年同期比+9.8%の5.30億円と増収ながら、キャッシュフローの弱さと利益の質に課題を残す決算でした。売上総利益は2.10億円、粗利率は39.6%と一定の改善余地があり、営業利益は0.16億円で営業利益率は約3.0%にとどまりました。経常利益は0.17億円、当期純利益は0.20億円(EPS 8.39円)と黒字を確保しています。販管費は2.91億円と重く、売上高比で約55%に達し、固定費吸収の弱さが利益率を圧迫しています。営業外収益・費用は実質ゼロ近辺で、利益はほぼ本業での創出となりました。DuPont分解では、純利益率3.8%、総資産回転率0.638、財務レバレッジ1.48倍から算出ROEは3.6%と低水準で、主因は低い利益率と資産回転の鈍さです。営業CFは-0.57億円とマイナスで、純利益0.20億円に対して営業CF/純利益は-2.87倍と品質面で大きなギャップが生じています。流動資産6.97億円に対して流動負債1.43億円、流動比率488.3%と短期流動性は非常に厚く、資金繰りの即時的な懸念は小さいです。純資産は5.62億円(自己資本5.34億円)で、負債資本倍率0.47倍と保守的な資本構成を維持しています。一方で利益剰余金は-1.39億円と累積損失が残り、内部留保の蓄積余力には制約が見られます。販売成長に対して売掛金残高が2.07億円(売上高比約39%)と高めで、運転資本が営業CF悪化に影響した可能性があります。粗利率39.6%とEBITDAマージン3.3%は改善余地が大きく、販管費効率化や価格改定、ミックス改善が今後の焦点です。前年同期の利益率比較(bp変化)は未記載のため算出不能ですが、現状の低い営業・EBITDAマージンはROE改善のボトルネックです。配当関連は詳細未開示ながら、計算上の配当性向は37.2%と無理のない水準に見える一方、FCFは未算出かつ営業CFがマイナスで、実際の分配余力は慎重評価が必要です。投下資本利益率(ROIC)は16.5%と示されていますが、算定前提が不明でブレの可能性があり、継続性の検証が必要です。総じて、トップラインは伸長する一方、利益率・キャッシュ創出力・内部留保の改善が次の評価ポイントとなります。
ROEは3.6%で、純利益率3.8%×総資産回転率0.638×財務レバレッジ1.48倍の積で説明されます。3要素のうち、最もボトルネックとなっているのは純利益率(3.8%)と総資産回転率(0.638)で、いずれも中小型ソフトウェア/データサービス企業としては物足りない水準です。純利益率の低位は、販管費2.91億円(売上比約55%)という固定費負担の重さと、粗利率39.6%の伸び悩みが主因と推察されます。総資産回転率の鈍さは、現金4.65億円・売掛金2.07億円など運転資産の大きさに対し売上規模がまだ小さいことが背景です。財務レバレッジは1.48倍と保守的で、資本余力はあるものの、レバレッジ拡大によるROE向上余地は限定的で、根本的には利益率・回転率の改善が必要です。販管費成長と売上成長の対比は詳細未開示ですが、現状の販管費比率の高さから、売上成長率(+9.8%)を上回るコスト増が継続する場合は営業レバレッジが効きにくくなるリスクがあります。ビジネス背景として、プロダクト/データ提供型の規模拡大フェーズで人件費・開発費・販売費が先行する典型パターンが示唆されますが、継続性はミックス改善(高粗利サービス比率の上昇)と価格改定の実行度に依存します。短期的には固定費吸収が進むにつれ改善余地はありますが、当面は段階的な改善にとどまる可能性が高いです。
売上高は5.30億円で前年同期比+9.8%と堅調に拡大しました。成長の持続可能性は、既存顧客の継続利用と新規獲得のバランス、並びに解約率や単価改定の実行に依存しますが、定量的な内訳は未記載です。粗利率39.6%とEBITDAマージン3.3%からみると、成長の質はまだ利益貢献が薄く、当面はコスト吸収の効率化が成長の利益転化の鍵です。営業外の寄与は0.7%程度と小さく、収益成長は本業依存で健全ですが、同時に本業の利益率改善が不可欠です。売掛金2.07億円(売上比約39%)の水準は運転資本負担を伴い、成長局面のキャッシュ消費を増幅する可能性があります。今後は、価格ミックス改善、サブスクリプション/データストック型の拡大による粗利率向上、販管費の伸び抑制が成長の質を押し上げる主なドライバーになります。
流動比率は488.3%、当座比率も同水準で、短期支払能力は極めて良好です。負債資本倍率は0.47倍と保守的で、D/E>2.0の警戒水準には遠く、警告は不要です。総資産8.31億円に対して現金預金が4.65億円と高く、短期の資金繰り余力は大きいです。流動資産6.97億円に対し流動負債1.43億円で、満期ミスマッチのリスクは低いと評価します。固定負債1.20億円の明細(長期借入金等)は未記載のため、金利変動・借換リスクの把握に不確実性があります。オフバランス債務(リース等)は未記載で評価困難です。利益剰余金が-1.39億円と累損状態であり、配当や自己株式取得の柔軟性には一定の制約が残ります。
営業CFは-0.57億円、純利益0.20億円に対し営業CF/純利益は-2.87倍と品質に問題がある水準です(ベンチマーク>1.0)。マイナスの営業CFは、売掛金等運転資本の増加や前受/未払の減少が影響した可能性が高いですが、詳細内訳は未記載です。設備投資額は-0.34億円で、営業CFがマイナスであるため、フリーキャッシュフローはマイナスであった可能性が高いものの、投資CF全体が未記載のため正確なFCFは算出不能です。財務CFは-0.07億円で、配当・借入返済・自己株式取得等の明細は未記載です。短期的には潤沢な現金(4.65億円)がバッファーとなりますが、営業CFが改善しない場合、キャッシュ消費の継続が懸念されます。運転資本操作の兆候として、売掛金水準(2.07億円、売上比約39%)の高さが営業CF悪化の一因となった可能性があり、回収期間のモニタリングが必要です。
配当金総額・年間配当は未記載で、実際の分配水準は不明です。計算上の配当性向は37.2%と一見許容範囲ですが、営業CFが-0.57億円である点を踏まえると、FCFベースでのカバレッジは弱い可能性が高いです。現金保有4.65億円と低レバレッジにより短期の分配は可能と見られる一方、累積損失(利益剰余金-1.39億円)が残ることは将来の安定配当政策の柔軟性を制約し得ます。持続可能性評価としては、営業CFの黒字転換と投資キャッシュフローの平準化が前提条件であり、当面は配当よりも内部留保の積み増しを優先する局面が続く可能性があります。
ビジネスリスク:
- 販管費比率の高さ(売上比約55%)による営業レバレッジの効きの弱さ
- 粗利率39.6%の伸び悩みによる利益率改善の遅延
- 売掛金比率の上昇(売上比約39%)に伴うキャッシュ創出力の低下
- プロダクト/データサービスの価格改定・解約率動向に依存する収益性
財務リスク:
- 営業CFが純利益を大幅に下回る(-2.87倍)ことによるキャッシュ消費リスク
- 累積損失(利益剰余金-1.39億円)に伴う財務柔軟性の制約
- 固定負債1.20億円の明細未記載による借換・金利リスクの不確実性
- 投資CF未記載によりFCFの把握が困難なこと
主な懸念事項:
- 利益の質(会計利益とキャッシュの乖離)が顕著である点
- 低ROE(3.6%)と低EBITDAマージン(3.3%)の継続性
- 配当性向は許容でも、FCFベースの分配余力は弱い可能性
- 売上成長に対し資産回転率が0.638と低く、資本効率が限定的
重要ポイント:
- 増収(+9.8%)ながら営業利益率約3%・EBITDAマージン3.3%と収益性は低位
- 営業CF/純利益-2.87倍で利益の質に警鐘、短期は現金4.65億円がバッファー
- 流動比率488%・負債資本倍率0.47倍と財務安全性は高い
- 累積損失が内部留保の蓄積と安定配当に制約を与える可能性
- ROE3.6%の主因は低利益率と低回転率で、レバレッジによる改善余地は限定的
注視すべき指標:
- 営業CF/純利益比率(目標: >1.0倍)
- 販管費率(目標: 売上比<50%)
- 粗利率(価格改定・ミックス改善の進捗)
- 売掛金回転期間・回収率
- EBITDAマージンと営業利益率の四半期推移
- FCFおよび投資CFの明細開示
- 利益剰余金の黒字転換タイミング
セクター内ポジション:
同業の小型ソフトウェア/データサービス企業と比較して、流動性・レバレッジは保守的で強固だが、利益率とキャッシュフローの質は劣後。成長の質の改善(粗利率・販管費効率化)と運転資本是正が評価のカタリスト。
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