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35612026 第3四半期プライムJGAAP

力の源ホールディングス(3561) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は268.9億円(前年同期比+5.9%)、営業利益は17.1億円(同-17.2%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

小売/小売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥268.9億¥253.8億+5.9%
営業利益¥17.1億¥20.7億−17.2%
経常利益¥19.2億¥21.5億−10.8%
純利益¥15.7億¥14.3億+10.0%
ROE13.5%13.4%-

Executive Summary

2026年3月期第3四半期累計は増収減益となり、売上拡大がコスト増加を吸収できていない点が最大の特徴である。売上高は268.9億円(前年比+5.9%)と伸びた一方、営業利益は17.1億円(同△17.2%)に減少した。経常利益は19.2億円(同△10.8%)、純利益は15.7億円(同+10.0%)で、純利益の増益は固定資産売却益3.6億円を含む特別利益の押し上げによるものであり、本業の収益性は弱含んでいる。

業績変動要因

【売上高】売上高は268.9億円(前年比+5.9%)。国内店舗運営事業は129.9億円(同+12.6%)、商品販売事業は34.9億円(同+15.1%)と伸長したが、海外店舗運営事業は104.1億円(同△3.8%)と減収した。セグメント構成比は国内48.3%、海外38.7%、商品販売13.0%で、国内が増収の主因となっている。

【損益】営業利益は17.1億円(同△17.2%)、営業利益率は6.4%で前年の約8.2%から約1.8pt低下した。粗利率69.3%に対し販管費率は63.0%と高く、増収効果を上回るコスト増が利益を圧迫した。国内セグメント利益率は8.1%(前年10.2%)、海外は4.7%(前年6.7%)といずれも低下し、商品販売のみ14.3%と改善した。全社費用は3.2億円(同+25.5%)とセグメントに帰属しない販管費が増加している。経常利益は19.2億円(同△10.8%)で、為替差益1.3億円を含む営業外収益3.2億円が営業減益を一部相殺した。純利益15.7億円(同+10.0%)は固定資産売却益3.6億円を主因とする特別利益が寄与しており、増収減益と結論づけられる。

セグメント別分析

国内店舗運営事業は売上129.9億円(同+12.6%)、セグメント利益10.5億円(利益率8.1%、前年10.2%)で増収ながら利益率は低下した。海外店舗運営事業は売上104.1億円(同△3.8%)、セグメント利益4.9億円(同△31.9%、利益率4.7%、前年6.7%)と減収減益であり、連結利益率悪化の主因の一つとなっている。商品販売事業は売上34.9億円(同+15.1%)、セグメント利益5.0億円(利益率14.3%、前年14.2%)と唯一利益率を維持・改善しており、セグメント利益合計に占める構成比は24.5%に上昇した。全社費用(調整額)は3.2億円(同+25.5%)で、報告セグメント利益合計20.4億円から連結営業利益17.1億円への差し引き要因となっている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は6.4%で前年の約8.2%から約1.8pt低下し、経常利益率も7.1%(前年約8.5%)へ低下した一方、純利益率は5.8%と前年の5.6%から改善しているが、これは特別利益寄与による部分が大きい。【キャッシュ品質】純利益15.7億円のうち固定資産売却益3.6億円を含む特別利益純額3.1億円が寄与しており、営業利益・経常利益の減益と純利益の増益に乖離が生じている点は収益の質を評価する上で留意点となる。【投資効率】ROEは13.5%で、純利益率5.8%、総資産回転率1.35回、財務レバレッジ1.71倍に分解され、レバレッジと回転率が高ROEを下支えしている。【財務健全性】自己資本比率は58.4%(前年57.5%)、流動比率は192.2%、有利子負債12.6億円に対し現金及び預金は68.8億円と潤沢であり、財務基盤は安定している。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の数値は開示情報に含まれないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認する。現金及び預金は68.8億円で前年の71.5億円からやや減少したものの、流動負債53.8億円を大きく上回る水準を維持し、運転資本は49.6億円のプラスとなっている。有利子負債は12.6億円と小規模で、利益剰余金は48.8億円(前年38.8億円)に積み上がっており、内部留保を原資とした店舗投資や設備投資が進んでいることがうかがえる。有形固定資産は63.0億円(前年58.4億円)に増加しており、事業拡大に伴う投資活動が資金使途の中心になっていると考えられる。

収益の質

当期純利益15.7億円のうち、固定資産売却益3.6億円を中心とする特別利益3.6億円と減損損失・除却損等の特別損失0.5億円が計上されており、差引き約3.1億円が一時的要因として税引前利益を押し上げている。営業外収益では為替差益1.3億円が最大項目であり、事業の反復的な収益力とは性質が異なる。この結果、営業利益は前年比で減益、経常利益も減益となっている一方、純利益は増益となっており、報告純利益の増加は本業の改善ではなく一時的項目への依存度が高い点に注意が必要である。包括利益は15.0億円で純利益15.7億円とほぼ同水準だが、為替換算調整額が△0.7億円とマイナスに寄与しており、海外子会社の換算差損が包括利益をやや押し下げている。

業績予想・ガイダンス

通期会社計画に対する進捗率は、売上高が268.9億円/372.9億円で72.1%、営業利益が17.1億円/31.7億円で54.1%、経常利益が19.2億円/32.6億円で58.8%となっている。標準的な第3四半期進捗率の目安75%と比較すると、売上高は2.9pt、営業利益は20.9pt、経常利益は16.2pt下回っており、特に利益面での進捗の遅れが目立つ。親会社株主に帰属する純利益は15.7億円/21.9億円で71.9%と相対的に進捗が良いが、これは特別利益の計上時期に依存した結果であり、第4四半期には営業利益ベースでの回復が計画達成の前提となる。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり10.00円で、通期予想配当は20.00円である。通期予想EPS72.17円に基づく予想配当性向は約27.7%であり、一般的な目安である60%を大きく下回る水準にある。現金及び預金68.8億円に対し有利子負債は12.6億円と小さく、配当継続に向けた財務的な余力は確保されている。なお、当期純利益には固定資産売却益を含む一時的利益が含まれるため、配当原資の持続性は経常的な利益水準の回復状況と合わせて捉える必要がある。

リスク要因

  1. 海外店舗運営事業の収益悪化: 売上高104.1億円(同△3.8%)、セグメント利益4.9億円(同△31.9%)と減収減益が進行しており、需要動向や現地コスト、為替変動が連結業績に与える影響が大きい。

  2. 国内事業の利益率低下: 国内店舗運営事業は増収を維持する一方、セグメント利益率は8.1%と前年の10.2%から約2.2pt低下した。人件費・原材料費等のコスト増を価格・売上で吸収しきれていない可能性がある。

  3. 資産除去債務の負担: 資産除去債務は12.5億円で負債総額の15.2%を占める。店舗の閉鎖や契約見直しの局面では原状回復支出や見積り変更が発生し、損益・資金繰りに影響し得る。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率6.4%3.2% (0.7%–6.8%)+3.1pt
純利益率5.9%1.4% (0.1%–4.4%)+4.5pt

収益性指標はいずれも業種中央値を大きく上回り、業種内で上位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)5.9%3.0% (1.2%–10.3%)+2.9pt

売上高成長率は業種中央値を上回るが、業種IQR上限(10.3%)には届いていない水準である。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 国内・商品販売事業の増収により売上高は前年比+5.9%となったが、営業利益は同△17.2%と減益であり、増収を利益成長に転換できていない構造が確認される。

  2. 純利益は+10.0%と増益だが、固定資産売却益を含む特別利益への依存度が高く、営業利益・経常利益ベースでは減益基調である点が、決算の質を評価するうえでの注目点となる。

  3. 通期計画に対する進捗率は売上高72.1%に対し営業利益54.1%、経常利益58.8%と利益進捗の遅れが目立ち、第4四半期における販管費抑制と海外事業の収益改善が計画達成の焦点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)461円
base(基準)499円
bull(強気)519円
算出前提
1株純資産(BPS)386円
調整後予想EPS74.2円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向27.7%
予想EPSの信頼度調整×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.29倍 / 6.7倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 484円〜514円、ω±0.1で 496円〜503円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。