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35392026 第3四半期プライムJGAAP

株式会社JMホールディングス 2026年度 第3四半期 決算

株式会社JMホールディングスの2026年度第3四半期決算レポート

小売/小売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥1495.8億¥1389.7億+7.6%
営業利益¥75.4億¥75.3億+0.1%
経常利益¥77.0億¥76.2億+1.1%
純利益¥38.6億¥43.2億−10.7%
ROE8.0%9.5%-

Executive Summary

増収を確保したものの、粗利改善分が販管費増と高税負担に吸収され、営業利益は横ばい、純利益は減益となった。売上高は1495.8億円(前年比+7.6%)、営業利益は75.4億円(同+0.1%)、経常利益は77.0億円(同+1.1%)、純利益は38.6億円(同-10.7%)となった。主力のスーパーマーケット事業が増収を牽引した一方、同事業の利益率が低下し、加えて実効税率が49.7%と高水準にあることが減益の主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は1495.8億円(前年比+7.6%)と増収を達成した。セグメント別ではスーパーマーケット事業が1460.2億円(同+7.7%)と全体の97.6%を占め成長を牽引し、その他事業も57.8億円(同+4.9%)と補完的に伸長した。

【損益】営業利益は75.4億円(同+0.1%)とほぼ横ばいで、営業利益率は5.0%と前年の5.4%から低下した。粗利率は28.1%を確保したが、販管費率23.1%への増加が増収効果を吸収した。スーパーマーケット事業のセグメント利益は70.7億円(同-0.6%)、利益率は4.8%へと約41bp低下しており、全社利益率悪化の主因である。特別損失には閉店店舗の減損損失2.7億円を含む一時的要因があり、加えて実効税率49.7%という高い税負担が税引前利益76.7億円から純利益38.6億円への圧縮を招いた。結論として、増収減益である。

セグメント別分析

スーパーマーケット事業は売上高1460.2億円(前年比+7.7%)で売上構成比97.6%を占める主力事業だが、セグメント利益は70.7億円(同-0.6%)と減益し、利益率は4.8%へ低下した。その他事業(外食・イベント関連・アウトソーシング・施設運営管理等)は売上高57.8億円(同+4.9%)、利益4.7億円(同+5.6%)と増収増益で、利益率は8.1%と主力事業を上回る。ただし売上構成比は2.9%にとどまり、連結収益性への影響は限定的である。主力事業の増収が利益成長に転換していない点が、連結営業利益率低下の主因となっている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率5.0%、純利益率2.6%、粗利率28.1%、販管費率23.1%であり、増収に対して利益が伸び悩む構造が確認できる。【キャッシュ品質】包括利益40.0億円は純利益38.6億円をやや上回り、有価証券評価差額金1.5億円等のその他の包括利益要因が加わった結果であり、両者の乖離は大きくない。【投資効率】ROEは8.0%で、総資産回転率の高さが低い純利益率を補う収益構造となっている。総資産は781.3億円、純資産は481.2億円である。【財務健全性】自己資本比率は61.6%と高水準で、現金及び預金212.4億円は流動負債236.1億円の約90%をカバーする。長期借入金28.2億円に対し支払利息0.5億円と金利負担は軽微である。

キャッシュフロー分析

CF計算書の詳細開示はないが、BS推移から資金動向を分析すると、現金及び預金は212.4億円と前年の183.1億円から+16.0%増加している。棚卸資産は114.9億円と前年の98.4億円から+16.8%増加し、増収に伴う在庫積み増しがうかがえる。買掛金は100.2億円と前年の90.1億円から増加しており、仕入債務の増加が運転資本の圧迫を一部緩和している。短期借入金は51.5億円と前年の35.5億円から増加する一方、長期借入金は28.2億円と前年の33.3億円から減少しており、有利子負債の構成が短期側へシフトしている。純資産は481.2億円と前年の453.5億円から増加し、利益剰余金の積み上がりを主因に資本基盤は着実に拡充している。

収益の質

経常的な事業活動からの利益と一時的要因を区別すると、営業利益75.4億円・経常利益77.0億円は本業の実力を示す一方、特別損益は特別利益3.8億円に対し特別損失4.1億円(うち閉店店舗の減損損失2.7億円)が計上され、ネットで小幅なマイナスの一時的要因となっている。営業外収益は2.1億円、営業外費用は0.5億円と規模は小さく、経常利益と営業利益の乖離は限定的である。一方、税引前利益76.7億円に対し法人税等が38.1億円計上され、実効税率は49.7%と高水準にあり、税負担が純利益を大きく押し下げている点が収益の質を評価するうえで重要である。包括利益40.0億円は純利益38.6億円と近似しており、有価証券評価差額金等のその他の包括利益項目によるアクルーアル要因は小さい。

業績予想・ガイダンス

通期会社計画は売上高1960.0億円(前年比+5.3%)、営業利益109.0億円(同+8.5%)、経常利益110.0億円(同+8.4%)である。第3四半期累計の進捗率は売上高76.3%、営業利益69.1%、経常利益70.0%と、売上高は標準的な進捗(75%)をやや上回る一方、利益進捗は下回っている。通期計画達成には第4四半期に営業利益33.6億円程度の創出が必要であり、累計で低下した利益率の改善が前提となる。業績予想・配当予想ともに当四半期での修正はない。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり12.00円であり、通期予想配当は1株当たり24.00円である(2025年11月の株式分割後の水準)。第3四半期累計純利益38.6億円に対する配当性向は15.8%、通期予想EPS137.37円に対する予想配当性向は約17.5%であり、いずれも配当のみに基づく数値である。利益剰余金429.5億円、現金及び預金212.4億円という資本・現金基盤に照らすと配当原資は厚く、配当予想の修正もないことから、安定配当の継続余地が大きいと観察される。

リスク要因

  1. 主力事業の増収減益: スーパーマーケット事業は売上高が前年比+7.7%増加した一方、セグメント利益は-0.6%減、利益率は約41bp低下した。仕入価格・人件費・物流費・価格競争等によるマージン圧迫が続けば、通期営業利益計画の達成難度が高まる。

  2. 高税負担による純利益圧縮: 実効税率は49.7%と高く、税引前利益が経常段階で前年比+1.1%と安定していても、純利益は同-10.7%の減益となっている。通期純利益進捗率は55.1%にとどまり、税負担構造が今後も純利益の伸びを制約する可能性がある。

  3. 店舗ポートフォリオの収益性: 閉店店舗資産について2.7億円の減損損失を計上した。不採算店舗の整理は将来の収益性改善に資し得る一方、追加閉店・減損が発生する場合は特別損失の再発と成長投資効率の両面で負担となり得る。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率5.0%3.2% (0.7%–6.8%)+1.8pt
純利益率2.6%1.4% (0.1%–4.4%)+1.2pt

収益性は業種中央値を上回る水準に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)7.6%3.0% (1.2%–10.3%)+4.5pt

売上成長率は業種中央値を大きく上回り、上位グループに位置する。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高は7.6%増と業種中央値(+3.0%)を上回る成長を示す一方、営業利益はほぼ横ばいであり、増収が利益成長に転換していない点が当期決算の構造的特徴である。主力事業の利益率低下(約41bp)が連結収益性を規定している。

  2. ROE8.0%は総資産回転率の高さに支えられており、純利益率2.6%と高い実効税率(49.7%)がその押し上げを制約している。自己資本比率61.6%、インタレストカバレッジの高さなど財務健全性は保守的な水準にある。

  3. 予想配当性向は約17.5%と低く、利益剰余金・現金基盤の厚みから配当の持続性に関する懸念は小さい。一方、第4四半期に必要となる利益率改善の実現有無が、通期計画達成を占ううえでの注目点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,025円
base(基準)1,093円
bull(強気)1,130円
算出前提
1株純資産(BPS)944円
調整後予想EPS141.1円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向17.5%
予想EPSの信頼度調整×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.16倍 / 7.7倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,062円〜1,126円、ω±0.1で 1,089円〜1,099円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。