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34962026 第1四半期プライムJGAAP

アズーム(3496) 2026年度第1四半期決算 増収・営業益25%増

2026年度第1四半期の売上高は37.3億円(前年同期比+24.7%)、営業利益は6.3億円(同+25.4%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

株式会社アズーム

不動産/不動産業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥37.3億¥29.9億+24.7%
営業利益¥6.3億¥5.0億+25.4%
経常利益¥6.2億¥5.0億+24.8%
純利益¥4.5億¥3.4億+32.8%
ROE(年換算)30.3%20.0%-

Executive Summary

増収増益に加え、営業利益成長を上回る純利益成長を実現し、収益性の高さを維持した決算である。売上高は37.3億円(前年同期比+24.7%)、営業利益は6.3億円(同+25.4%)、経常利益は6.2億円(同+24.8%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4.5億円(同+31.8%)となった。売上原価の伸びが売上高成長を上回り粗利率は39.4%に低下したものの、販管費の伸びを売上成長より抑制したことで営業利益率は16.9%へと小幅改善した。通期計画に対するQ1進捗率は売上高22.0%、営業利益20.0%と標準的な25%をやや下回り、Q2以降の進捗が注目される。

業績変動要因

【売上高】売上高は37.3億円で前年同期比+24.7%となり、通期計画の前年比+26.1%に近い高成長を維持した。開示されたVisualizationセグメントは売上0.7億円、営業利益0.1億円(利益率18.1%)と規模は小さく、全社業績への影響は限定的である。契約負債は2.0億円で前年同期比+31.8%と増加し、前受け収益の積み上がりが将来の売上化を支える基盤となっている。

【損益】売上総利益は14.7億円(前年同期比+20.4%)で売上高の伸びを下回り、粗利率は39.4%と前年同期の40.8%から低下した。一方、販管費は8.4億円(同+16.9%)と売上高成長率を下回るペースで増加し、営業利益率は16.9%に小幅改善した。経常利益は6.2億円(同+24.8%)で営業利益とほぼ同水準の伸びを示し、営業外損益の影響は限定的である。純利益は4.5億円(同+31.8%)と、税負担の相対的な軽減により営業利益の伸びを上回った。増収増益の決算であり、販管費の抑制による営業レバレッジの効果が増益の主因である。

セグメント別分析

開示されているVisualizationセグメントは売上高0.7億円、営業利益0.1億円、利益率18.1%であり、全社売上高37.3億円に対する構成比は約1.8%にとどまる。当セグメントの規模は小さく、全社業績への影響は限定的である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は16.9%で前年同期の16.8%からわずかに改善し、純利益率は12.1%で前年同期の11.5%から改善した。粗利率は39.4%で前年同期の40.8%から低下しており、原価上昇の影響が確認される。【キャッシュ品質】現金及び預金は45.8億円で総資産の58.8%を占め、売掛金は1.3億円と売上高の3.5%にとどまり、売上債権の膨張は見られない。契約負債2.0億円の増加は前受け収益による資金確保を示す。【投資効率】年換算ROEは30.3%と高水準であり、純利益率・資産回転率を中心とした構造で、財務レバレッジへの依存度は低い。【財務健全性】自己資本比率は76.9%、流動比率は451.6%相当と高く、長期借入金は0.6億円にとどまるため、財務基盤は総じて強固である。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の数値は開示されていないため、バランスシートの変動から資金動向を分析する。現金及び預金は45.8億円で前年同期の57.4億円から20.2%減少したが、依然として総資産の58.8%を占め、流動負債13.6億円の3.4倍に相当する規模を保持している。売掛金は1.3億円と前年同期比40.6%減少し、売上高が増加する中でも売上債権の膨張による資金固定化は見られない。契約負債は2.0億円で前年同期比31.8%増加しており、前受け収益による運転資本面での資金確保が進んでいる。長期借入金はわずかに増加したが規模は0.6億円と小さく、資金調達構造への影響は限定的である。現金及び預金の減少は投資や株主還元等の資本配分による可能性があり、今後の資金創出力の推移が確認事項となる。

収益の質

営業利益6.3億円と経常利益6.2億円の差は営業外損益0.06億円にとどまり、一時的要因による利益の押し上げは限定的で、収益の大部分は本業の経常的な活動から生じている。営業外費用は支払利息0.03百万円、為替差損等を含み小規模であり、金融費用が利益を大きく毀損する構造ではない。純利益は営業利益の伸び(+25.4%)を上回る+31.8%の伸びとなったが、これは税負担の相対的な軽減によるもので、一過性の特別損益ではない。包括利益は4.6億円で純利益4.5億円とほぼ同水準であり、為替換算調整額を中心とした差異は小さく、純利益と包括利益の乖離は限定的である。総じて収益の質は良好であるが、粗利率の低下が継続する場合、販管費の抑制のみで利益率を維持する余地には限界がある点に留意が必要である。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高170.0億円(前年比+26.1%)、営業利益31.5億円(同+20.5%)、経常利益31.4億円(同+20.4%)である。Q1実績の進捗率は売上高22.0%、営業利益20.0%、経常利益19.9%であり、標準的なQ1進捗率である25%をいずれも下回る。通期計画上の営業利益率は18.5%であり、Q1実績の16.9%を上回るため、計画達成にはQ2以降の粗利率改善や販管費率の一段の低下が求められる。EPS予想は179.27円で、Q1のEPS36.91円は通期予想の20.6%に相当する。

株主還元

通期の1株当たり配当予想は126.00円である。通期EPS予想179.27円に基づく配当性向は約70.3%となり、一般的な目安とされる60%を上回る水準である。Q1の親会社株主に帰属する四半期純利益は通期予想の20.6%にとどまり、配当予想の達成は通期利益計画の進捗に依存する。現金及び預金45.8億円、有利子負債0.6億円、自己資本比率76.9%という財務基盤は、配当支払いに対する余力を支えている。自社株買いの実績は開示されておらず、配当のみに基づく配当性向として評価している。

リスク要因

  1. 粗利率の低下: 売上総利益率は39.4%で前年同期の40.8%から低下した。売上原価率の上昇が継続すれば、販管費抑制のみで営業利益率を維持する余地は限られる。

  2. 通期計画に対する進捗の遅れ: 営業利益の通期進捗率は20.0%で標準的な25%を下回る。通期計画上の営業利益率18.5%はQ1実績16.9%を上回っており、Q2以降の利益率改善が計画達成の前提となる。

  3. 高い予想配当性向: 通期EPS予想に基づく配当性向は約70.3%であり、目安とされる60%を上回る。配当維持は通期利益計画の達成に依存する構造となっている。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(real_estate)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率16.9%
純利益率12.2%

同業種内における中央値データは未取得だが、営業利益率16.9%は不動産関連事業として高水準に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)24.7%

売上高成長率24.7%は同業種内でも高い伸びを示す水準にある。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高成長率+24.7%に対して販管費の伸びは+16.9%に抑制され、営業利益率が小幅改善した。増収を効率的に利益へ転換する構造が確認できる。

  2. 粗利率は前年同期比で約1.4ポイント低下しており、収益性評価においては営業利益率だけでなく売上原価率の動向を継続的に確認する必要がある。

  3. 通期計画に対するQ1進捗率は売上高・営業利益ともに20%台前半で、標準的な25%をやや下回る。予想配当性向70.3%とあわせ、Q2以降の利益進捗が今後の注目点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)877円
base(基準)913円
bull(強気)943円
算出前提
1株純資産(BPS)488円
調整後予想EPS190.5円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向70.3%
予想EPSの信頼度調整×1.062(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.87倍 / 4.8倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 889円〜939円、ω±0.1で 903円〜929円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。