| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥458.4億 | ¥423.0億 | +8.4% |
| 営業利益 | ¥86.5億 | ¥79.3億 | +9.1% |
| 経常利益 | ¥85.1億 | ¥77.0億 | +10.4% |
| 純利益 | ¥66.5億 | ¥51.7億 | +28.8% |
| ROE | 14.4% | 12.4% | - |
2026年度Q2決算は、売上高458.4億円(前年同期比+35.4億円、+8.4%)、営業利益86.5億円(同+7.2億円、+9.1%)、経常利益85.1億円(同+8.0億円、+10.4%)、純利益66.5億円(同+14.9億円、+28.8%)と増収増益を達成。売上成長率+8.4%を上回る営業利益成長率+9.1%は粗利率の改善(25.0%、前年同期比+0.5pt)と販管費率の抑制(6.1%)が寄与。純利益の大幅増(+28.8%)は、固定資産売却益8.0億円と投資有価証券売却益5.0億円を含む特別利益13.0億円の計上と繰延税金の戻入れ7.8億円が押上げ要因。不動産賃貸管理事業の単一セグメント構成で、学生向け賃貸管理のスケール拡大と資産効率向上が収益成長の基盤となっている。
【売上高】 売上高は458.4億円(前年同期比+35.4億円、+8.4%)と堅調な増収。不動産賃貸管理事業の単一セグメントで、既存物件の稼働率維持と新規管理物件の積上げが成長を牽引。売上総利益は114.6億円(同+9.5億円、+9.0%)と売上成長率を上回る伸びで、粗利率は25.0%(前年同期24.5%)と0.5pt改善。賃貸管理のスケールメリットと固定費効率化が寄与。建設仮勘定が前年同期40.99億円から当期12.18億円へ大幅減少し、建物及び構築物が前年同期380.70億円から428.39億円へ+47.7億円増加していることから、投資案件の稼働化が進展し収益基盤が強化されたと推察される。
【損益】 営業利益は86.5億円(前年同期比+7.2億円、+9.1%)と増収を上回る増益。営業利益率は18.9%(前年同期18.8%)と0.1pt微増。販管費は28.1億円(同+3.7億円、+15.2%)と増加したが、売上対比では6.1%と低水準で、売上成長(+8.4%)に対する販管費の伸び(+15.2%)は事業拡大に伴う先行投資的性格が示唆される。経常利益は85.1億円(同+8.0億円、+10.4%)と営業利益の伸びを上回り、営業外収益1.1億円に対し営業外費用2.6億円(支払利息1.9億円含む)で純額は小幅な費用超過だが、前年同期比では営業外収支が改善。税引前利益は98.1億円(同+21.0億円、+27.3%)で、特別利益13.0億円(固定資産売却益8.0億円、投資有価証券売却益5.0億円)が大きく寄与。法人税等は31.5億円(現行税金39.3億円、繰延税金▲7.8億円)で実効税率は32.1%と標準的水準。純利益は66.5億円(同+14.9億円、+28.8%)と大幅増だが、特別利益と税効果の組合せが増益の主因で、経常段階の利益成長率+10.4%が実力ベースの収益力向上を示す。結論として増収増益。
【収益性】営業利益率は18.9%(前年同期18.8%)と微増し、粗利率25.0%(同24.5%、+0.5pt)の改善が寄与。純利益率は14.5%(同12.2%、+2.3pt)と大幅改善だが、特別利益13.0億円と税効果の寄与を含む。ROEは14.4%で、純利益率14.5%×総資産回転率0.462×財務レバレッジ2.15の組合せ。【キャッシュ品質】営業CF/純利益は1.36倍、OCF/EBITDAは0.94倍と良好で利益の現金化は高品質。アクルーアル比率は▲2.4%と健全。【投資効率】設備投資76.4億円は減価償却費10.3億円の約7.4倍と積極的な成長投資局面。フリーCFは53.5億円を確保し、配当支払22.2億円を吸収後も約31億円の余剰を確保。【財務健全性】自己資本比率46.5%(前年同期46.8%)と安定的。流動比率138%、当座比率137%で短期流動性は健全。現金223.3億円に対し短期借入金0.5億円で、現金/短期負債は446倍と極めて潤沢。長期借入金302.9億円(前年同期283.1億円)と有利子負債は増加したが、LTV(有利子負債/総資産)は約31%と保守的レンジ。Debt/EBITDAは3.13倍とやや高めだが、EBITベースのインタレストカバレッジは45倍、EBITDAベースは50倍と金利耐性は極めて高い。のれんは5.4億円(総資産の0.5%)と減損リスクは軽微。
営業CFは90.8億円(前年同期比+19.9億円、+28.0%)と純利益66.5億円を上回り、営業CF/純利益比率は1.36倍と健全。運転資本変動前の営業CFは101.4億円で、売上債権の増加▲11.1億円と買入債務の増加2.9億円で運転資本全体は小幅な資金流出。法人税等の支払9.2億円は前年同期比で大幅減(前年同期25.1億円)で、税金前払いの一巡が営業CF拡大に寄与。投資CFは▲37.3億円で、設備投資76.4億円に対し固定資産売却収入33.8億円と投資有価証券売却収入5.6億円が相殺。フリーCFは53.5億円(前年同期▲0.2億円)と大幅改善し、配当支払22.2億円をカバー後も約31億円の余剰を確保。財務CFは▲3.9億円で、長期借入金の調達59.7億円と返済▲41.4億円で純増約18.3億円の一方、配当支払▲22.2億円が流出。現金は期首172.8億円から期末222.5億円へ+49.7億円増加し、手元流動性は強化。OCF/EBITDAは0.94倍と高水準で、アクルーアル比率も▲2.4%と健全。
経常利益85.1億円は営業利益86.5億円に対しほぼ同水準で、営業外収支の影響は軽微。営業外収益1.1億円(受取利息・配当金0.6億円含む)に対し営業外費用2.6億円(支払利息1.9億円含む)で純額は小幅な費用超過だが、賃貸管理由来の営業利益が経常的収益の中核。特別利益13.0億円(固定資産売却益8.0億円、投資有価証券売却益5.0億円)が税引前利益を経常利益比で+15.3%押上げ、純利益成長率+28.8%の主因となっている。特別利益は売上高対比約2.8%と一定の規模で、一時的要因としての影響は大きい。法人税等31.5億円のうち繰延税金▲7.8億円の戻入れが純利益を下支えし、経常利益85.1億円から純利益66.5億円への転換率は約78.1%と高水準。経常利益と純利益の乖離率は▲21.9%で、特別利益と税効果の組合せが要因。アクルーアル品質は営業CFが純利益を上回り、OCF/EBITDAも0.94倍と良好で、利益の質は高い。一時項目を控除した実力純利益は報告値を下回る点に留意が必要。
通期業績予想は、売上高818.3億円(前年比+7.6%)、営業利益91.6億円(同+19.6%)、経常利益87.3億円(同+18.8%)、純利益59.4億円(EPS予想281.68円)。Q2時点の進捗率は、売上高56.0%(標準50%比+6.0pt)、営業利益94.5%(同+44.5pt)、経常利益97.5%(同+47.5pt)、純利益112.1%(同+62.1pt)。営業利益と経常利益の高進捗は、上期の粗利率改善と費用効率化が寄与し、下期の季節性やコスト増を見込んでも上振れ余地がある。純利益は特別利益13.0億円が先行計上されており、通期予想59.4億円を既に超過達成しているが、会社は予想据え置きで、一時益の非反復性を踏まえた保守的スタンスと評価できる。営業利益ベースの進捗は前倒しで推移しており、下期の費用増(修繕費・新規物件立上げ費用等)を加味しても通期計画達成の確度は高く、営業面での上振れ可能性が示唆される。配当予想は期末無配で、本日公表の配当予想修正により無配方針が明示されている。
当期Q2の中間配当は無配(DPS 0円)で、配当性向は0%。期末配当予想も無配で、通期ベースでも総還元は計画されていない。前期Q2の配当実績(2,221.8百万円の配当支払がCF計算書に記録)と比較すると、今期は配当方針を大きく転換。フリーCF53.5億円は前期配当実績を十分にカバーする水準で、キャッシュ面での配当余力は高いが、設備投資76.4億円(減価償却費の約7.4倍)と積極的な成長投資を継続しており、内部留保と財務基盤強化を優先する方針が示唆される。本日(2026年6月12日)公表の「2026年10月期の期末配当予想の修正(無配)に関するお知らせ」により、配当政策の変更が正式に開示されている。総還元性向ではなく配当性向で評価すると、成長投資局面における無配方針は資金効率の観点から合理的と評価できる。
学生向け賃貸需要の変動リスク: 学生入学者数の減少や学生移動パターンの変化により稼働率が低下するリスク。当期の売上成長率+8.4%は安定的だが、人口動態や大学立地政策の変化が中長期的な稼働率に影響を及ぼす可能性。棚卸資産は2.8億円(総資産の0.3%)と在庫リスクは限定的だが、管理物件の稼働率が賃貸収益の変動要因。
投資回収リスク: 設備投資76.4億円(減価償却費の約7.4倍)と積極的な成長投資を実施しており、投資案件の稼働遅延や初期稼働率の想定未達により投資回収期間が長期化するリスク。建設仮勘定が前年同期40.99億円から当期12.18億円へ大幅減少し、竣工・稼働化が進展しているが、新規案件の立上げコストや初期空室率が想定を超過する可能性。
財務レバレッジと金利上昇リスク: Debt/EBITDAは3.13倍とやや高めで、金利上昇局面で支払利息が増加するリスク。支払利息は1.9億円(前年同期1.3億円)と既に増加傾向で、長期借入金302.9億円(前年同期283.1億円)の増加が背景。インタレストカバレッジは45倍と極めて高く耐性は強いが、金利環境の悪化やEBITDAの低下が重なるとレバレッジ指標が悪化する可能性。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 18.9% | – | – |
| 純利益率 | 14.5% | – | – |
業種内のベンチマーク中央値データが不足しており相対評価は困難だが、営業利益率18.9%と純利益率14.5%は不動産賃貸管理業として高収益水準と評価できる。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 8.4% | – | – |
売上高成長率+8.4%は、不動産賃貸管理業の安定成長局面として健全な水準。業種内の相対位置づけはデータ不足により不明だが、粗利率改善と営業利益率の安定が成長の質を裏付ける。
※出所: 当社集計
営業段階の収益性改善と高水準のキャッシュコンバージョンが基礎体力の強さを示す。粗利率25.0%(前年同期比+0.5pt)、営業利益率18.9%(同+0.1pt)と小幅ながら改善が継続し、営業CF/純利益1.36倍、OCF/EBITDA 0.94倍と利益の現金化は良好。設備投資76.4億円(減価償却費の約7.4倍)と積極的な成長投資を実施しつつも、フリーCF53.5億円を確保し、現金223.3億円、流動比率138%と財務健全性は高い。Debt/EBITDA 3.13倍とレバレッジはやや高めだが、インタレストカバレッジ45倍と金利耐性は極めて厚く、投資回収のモニタリングが継続すれば財務リスクは管理可能な範囲。
純利益の大幅増(+28.8%)は特別利益13.0億円の寄与が大きく、経常性の観点では慎重な見極めが必要。経常利益段階の成長率+10.4%が実力ベースの収益力向上を示し、特別利益と税効果を除いた実力純利益は報告値を下回る。通期予想に対する純利益進捗率112.1%は一時益先行の結果で、会社の予想据え置きは一過性要因の非反復性を踏まえた保守的スタンスと整合的。営業利益の高進捗(94.5%)は上期のマージン改善と規模拡大が寄与し、下期の費用増を見込んでも上振れ余地が残る一方、純利益は一時益の発生有無で変動する可能性があり、経常段階の利益成長率(+10.4%)が持続的な収益力の指標として注目される。
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。