クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥2768.7億 | ¥2328.3億 | +18.9% |
| 営業利益 | ¥189.4億 | ¥114.2億 | +65.8% |
| 経常利益 | ¥175.6億 | ¥100.5億 | +74.7% |
| 純利益 | ¥117.4億 | ¥68.4億 | +71.6% |
| ROE(年換算) | 20.2% | 13.3% | - |
Executive Summary
分譲住宅を中心とした増収と粗利率改善により、増収増益かつ利益率の顕著な向上を伴う決算となった。売上高は2,768.7億円(前年比+18.9%)、営業利益は189.4億円(同+65.8%)、経常利益は175.6億円(同+74.7%)、純利益は117.4億円(同+71.6%、うち親会社株主帰属分は106.9億円、同+82.4%)となった。増益率が増収率を大きく上回った主因は、粗利率が12.7%から14.3%へ改善したことと、販管費増加率(+14.0%)が売上成長率を下回ったことによる営業レバレッジの発現である。
業績変動要因
【売上高】売上高は2,768.7億円で前年比+18.9%増収。分譲住宅事業が259.5億円増収の中心で、連結売上高の93.7%を占める。注文住宅事業は42.5億円と前年比16.2%減少し、事業規模は小さい。その他事業(中古住宅再生・収益不動産等)も130.7億円へ拡大し、増収に寄与した。
【損益】営業利益は189.4億円(同+65.8%)、経常利益は175.6億円(同+74.7%)、営業利益率は6.8%と前年同期4.9%から改善した。特別損益は僅少(特別利益0.0億円、特別損失0.4億円)で経常段階と純利益の乖離要因は限定的である。分譲住宅事業のセグメント利益率は7.7%(前年6.0%)へ改善し、連結利益の主因となった。注文住宅事業は前年同期の損失から1.2億円の黒字へ転換した。増収増益であり、かつ利益率改善を伴う質の高い増益局面にある。
セグメント別分析
分譲住宅事業は売上高2,595.5億円(構成比93.7%)、営業利益200.2億円(利益率7.7%)で連結利益の中核を占める。全社費用等の調整額△32.1億円を吸収してなお連結営業利益189.4億円を上回る利益貢献(寄与度105.7%)をしており、他セグメントの利益変動が全社業績に大きく波及する構造である。注文住宅事業は売上高42.5億円(同16.2%減)ながら営業利益1.2億円へ黒字転換し、前年の赤字から改善した。その他事業(区分外)は売上高130.7億円、利益20.1億円と利益率15.4%で、分譲住宅事業を上回る収益性を示している。
主要財務指標
【収益性】営業利益率6.8%(前年4.9%)、経常利益率6.3%(前年4.3%)、純利益率(親会社株主帰属ベース)3.9%(前年2.5%)と各段階で改善した。粗利率は14.3%で前年12.7%から改善したが、原価が売上高の85.7%を占め、価格・原価変動への感応度は依然高い。【キャッシュ品質】現金及び預金は547.7億円で前年706.4億円から減少し、事業拡大に伴う在庫投下が資金を吸収している。【投資効率】ROE(年換算)は20.2%と高水準であり、純利益率・総資産回転率に加え自己資本比率23.0%という高い財務レバレッジが押し上げ要因となっている。【財務健全性】自己資本比率は23.0%で前年20.4%からやや改善したが、長期借入金682.3億円、社債74.4億円に加え短期借入金も大きく、有利子負債への依存度は高い水準にある。
キャッシュフロー分析
キャッシュフロー計算書の開示は限定的だが、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は547.7億円で前年706.4億円から158.7億円減少した一方、販売用不動産・仕掛販売用不動産は合計2,465.7億円へ大きく積み増され、総資産の73.2%を占めるに至った。この在庫拡大は主に短期借入金の増加(1,205.5億円、前年比+221.8億円)で賄われており、事業成長に伴う運転資金需要の高まりを示している。利益剰余金は589.5億円へ77.6億円増加し、増益による内部留保の積み上げが確認できる一方、資産・負債の同時拡大が資金繰りの重要な観察点となる。
収益の質
今期の利益は経常的な事業活動による改善が中心であり、特別損益の影響は極めて小さい(特別利益0.0億円、特別損失0.4億円のみ)。前年同期に計上された負ののれん発生益1.6億円のような一時的益出しは今期は発生していない。営業外損益は費用超過(営業外収益21.0億円に対し営業外費用34.8億円)で、支払利息25.4億円が前年17.3億円から46.5%増加しており、有利子負債拡大に伴う金融費用の増加が経常利益の伸び率を営業利益の伸び率よりもわずかに抑制する方向に働いている。包括利益は120.5億円で純利益117.4億円との乖離は為替換算調整額3.0億円等軽微であり、アクルーアルの観点からも利益の質は概ね良好と評価できる。
業績予想・ガイダンス
通期予想は売上高3,830.0億円(同+11.8%)、営業利益260.0億円(同+50.7%)、経常利益240.0億円(同+58.7%)であり、第3四半期累計の進捗率は売上高72.3%、営業利益72.8%、経常利益73.2%と、標準的な75%近傍で推移している。第4四半期に必要な売上高は約1,061.3億円、営業利益は約70.6億円で、これは累計の四半期平均利益(約63.1億円)を上回る水準であり、期末の販売・引渡し集中の実現が計画達成の焦点となる。
株主還元
第2四半期配当は1株当たり100.00円で、通期配当予想は230.00円(期末配当130.00円想定)である。前年の配当実績65円との比較において増配の計画となっている。通期予想の親会社株主帰属純利益143.0億円と期中平均株式数15,501,549株から算出される予想配当性向は約24.9%であり、60%程度とされる一般的な持続可能性の目安を下回る水準にとどまる。利益剰余金は589.5億円まで積み上がっており、配当原資の蓄積は確認できる。
リスク要因
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不動産在庫リスク: 販売用不動産1,157.8億円と仕掛販売用不動産1,307.9億円の合計は2,465.7億円で総資産の73.2%を占める。前年同期比+27.1%の積み増しであり、販売価格下落や販売期間長期化が粗利率と在庫評価に直接影響する構造にある。
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リファイナンス・レバレッジリスク: 有利子負債は短期借入金1,205.5億円を中心に拡大し、自己資本比率は23.0%にとどまる。支払利息は25.4億円で前年比+46.5%増加しており、短期資金への依存度の高さが借換え条件や資金コストの変動に対する感応度を高めている。
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低粗利率リスク: 粗利率は14.3%まで改善したものの、売上原価が売上高の85.7%を占める構造は変わらず、土地・建築コストや販売価格の小幅な変動が利益率に与える影響は依然大きい。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(real_estate)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 6.8% | 8.0% (2.8%–11.2%) | −1.1pt |
| 純利益率 | 4.2% | 4.4% (1.2%–7.2%) | −0.2pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値をやや下回るが、いずれもIQRのレンジ内に収まる水準である。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 18.9% | 18.5% (6.9%–54.7%) | +0.4pt |
売上高成長率は業種中央値と概ね同水準にあり、業種内での成長ペースは平均的である。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
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売上高+18.9%に対し営業利益+65.8%、親会社株主帰属純利益+82.4%と増収率を上回る増益が実現しており、粗利率改善(12.7%→14.3%)による営業レバレッジの発現が確認できる。
-
販売用・仕掛販売用不動産が総資産の73.2%を占め、短期借入金への依存度も高いことから、在庫の販売・回収速度と資金調達構造の管理が財務面での注目点となる。
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通期予想への進捗率は売上高72.3%、営業利益72.8%と標準的な水準にあり、第4四半期の販売・引渡しの実現状況が通期計画達成の分岐点となる。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 6,337円 |
| base(基準) | 6,531円 |
| bull(強気) | 6,690円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 4,994円 |
| 調整後予想EPS | 980.1円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 24.9% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.062(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.31倍 / 6.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 6,343円〜6,727円、ω±0.1で 6,492円〜6,591円。
注記:
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。