- 売上高: 8.21億円
- 営業利益: -34百万円
- 当期純利益: -36百万円
- 1口当たり当期純利益 (EPU): -1.35円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 8.21億円 | 7.68億円 | +6.9% |
| 売上原価 | 6.85億円 | 6.68億円 | +2.5% |
| 売上総利益 | 1.37億円 | 1.01億円 | +35.3% |
| 販管費 | 1.71億円 | 1.36億円 | +25.5% |
| 営業利益 | -34百万円 | -35百万円 | +2.9% |
| 営業外収益 | 9百万円 | 7百万円 | +35.7% |
| 営業外費用 | 8百万円 | 10百万円 | -20.0% |
| 経常利益 | -33百万円 | -38百万円 | +13.2% |
| 税引前利益 | -33百万円 | -38百万円 | +13.5% |
| 法人税等 | 3百万円 | 2百万円 | +47.1% |
| 当期純利益 | -36百万円 | -40百万円 | +10.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -36百万円 | -40百万円 | +10.0% |
| 包括利益 | -33百万円 | -35百万円 | +5.7% |
| 減価償却費 | 10百万円 | 8百万円 | +29.1% |
| 支払利息 | 6百万円 | 5百万円 | +20.3% |
| 1口当たり当期純利益 (EPU) | -1.35円 | -1.97円 | +31.5% |
| 1口当たり分配金 (DPU) | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 9.13億円 | 8.95億円 | +17百万円 |
| 現金預金 | 4.14億円 | 5.13億円 | -99百万円 |
| 売掛金 | 2.17億円 | 2.27億円 | -10百万円 |
| 棚卸資産 | 1.24億円 | 1.06億円 | +18百万円 |
| 固定資産 | 12.66億円 | 12.59億円 | +7百万円 |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -1.68億円 | -37百万円 | -1.31億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 86百万円 | 1.08億円 | -22百万円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -4.4% |
| 粗利益率 | 16.6% |
| 流動比率 | 181.6% |
| 当座比率 | 157.0% |
| 負債資本倍率 | 0.69倍 |
| インタレストカバレッジ | -5.40倍 |
| EBITDAマージン | -2.9% |
| 実効税率 | -9.2% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済投資口数(自己投資口含む) | 27.68百万株 |
| 自己投資口数 | 244千株 |
| 期中平均投資口数 | 26.67百万株 |
| 1口当たり純資産 (NAV) | 46.94円 |
| EBITDA | -24百万円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期分配金 | 0.00円 |
| 期末分配金 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 20.02億円 |
| 営業利益予想 | 17百万円 |
| 経常利益予想 | 23百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 16百万円 |
| 1口当たり当期純利益予想 (EPU) | 0.32円 |
| 1口当たり分配金予想 (DPU) | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2の北紡は売上が前年同期比+6.8%と増収ながら、営業赤字(-0.34億円)・最終赤字(-0.36億円)で収益性は引き続き弱含みです。売上高は8.21億円、粗利益は1.37億円で粗利率は16.6%と低位にとどまりました。販管費は1.71億円(売上対比20.8%)と粗利を上回り、営業損失の主要因となりました。営業利益率は-4.1%で、営業外収支は+0.01億円と小幅な黒字にとどまり、経常損失は-0.33億円です。最終損益は-0.36億円、EPSは-1.35円でした。利益率のbp変化は前年同期データ未開示のため正確な比較はできませんが、現状の粗利率16.6%と販管費率20.8%のミスマッチが約420bpの営業赤字率をもたらしています。デュポン分解によるROEは-2.8%で、純利益率-4.4%、総資産回転率0.377、財務レバレッジ1.69倍が示す通り、マージン劣化が主因です。ROICは-2.6%と資本コストを大幅に下回り、資本効率に課題が残ります。インタレストカバレッジは-5.40倍と利払い耐性に明確な弱さが表出しています。一方、流動比率181.6%、当座比率157.0%と短期流動性は良好で、現金4.14億円は短期借入金3.12億円をカバーします。営業キャッシュフローは-1.68億円で純損失(-0.36億円)を上回るマイナスとなり、利益の質は低下方向です(運転資本の逆回転が示唆されるが内訳未開示)。財務CFは+0.86億円と外部資金に依存して資金繰りを補っています。配当情報は未開示であり、赤字と営業CFマイナスの下では持続性に慎重さが必要です。資源・持分法の寄与は開示がなく、同社は総合商社ではないため商社型の決算ドライバーは観測されません。今後は価格転嫁と粗利率の改善、在庫・売掛の適正化による運転資本効率の回復、固定費の削減が損益分岐点を引き下げる鍵です。短期的には利払い負担の軽減(借入条件見直し、ネット有利子負債の抑制)が重要です。数値開示の制約からbpベースの対前年比較やFCF精査に限界があり、次四半期の開示拡充が必須です。総じて、売上成長は確認できる一方、低粗利率と固定費負担、運転資本によるCF圧迫が収益性・資本効率の足かせとなっています。
デュポン分析(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ):ROE -2.8% = (-4.4%) × 0.377 × 1.69。最も支配的な要因は純利益率のマイナスであり、総資産回転率は低め、レバレッジは温和です。ビジネス上の要因は、粗利率16.6%に対して販管費率20.8%と固定費負担が重く、営業赤字が常態化している点、加えて支払利息0.06億円の負担により最終損失が拡大している点です。粗利率の低さは原材料価格・為替のコストプッシュや販売価格の転嫁不足、製品ミックスの弱さが示唆されます。持続性評価としては、構造的な粗利率の低位と固定費水準が変わらなければ赤字体質は持続的になり得ますが、価格改定・原価低減・販管費削減が実行されれば反転余地はあります。懸念トレンドとして、売上+6.8%の中で販管費が粗利を超過しており、営業レバレッジが負に働いている点、インタレストカバレッジの悪化により営業外負担が利益構造をさらに圧迫している点を指摘します。
売上は8.21億円で前年比+6.8%と増収を確保。持続性は、価格転嫁の進捗、需給環境、製品ミックス次第ですが、低粗利率下でのボリューム成長は利益貢献が限定的です。利益の質は、営業赤字・営業CFマイナスの同時発生から現時点では低いと評価。短期見通しは、原材料価格と為替の落ち着き、在庫回転改善があれば粗利率回復余地はある一方、金利上昇局面では利払い負担が重し。コスト面では人件費(給料・手当0.32億円、役員報酬0.13億円)を含む販管費の見直しが必須。非連続的な収益(有価証券売却益等)は未開示で、サポート要因は限定的です。
流動比率181.6%、当座比率157.0%で短期流動性は健全。負債資本倍率0.69倍でレバレッジは抑制的。短期借入金3.12億円に対し現金4.14億円、売掛金2.17億円、棚卸1.24億円と、短期負債5.03億円を流動資産9.13億円が十分にカバーし、満期ミスマッチは限定的。長期借入金1.47億円を含む総借入は4.59億円で、ネット有利子負債は概ね0.45億円と軽量。ただし、インタレストカバレッジ-5.40倍は利払い能力に警鐘。自己資本比率は未算出だが、純資産12.88億円・総資産21.78億円から概算で約59%とみられ、資本緩衝はある。オフバランス債務の情報は未開示で評価不能。
営業CFは-1.68億円で純損失-0.36億円を大幅に下回り、比率は表面上4.68倍だが、両者がマイナスであるため利益の質は低いと解釈すべき。運転資本の逆回転(売上増に伴う在庫・売掛の積み上がり)が主因の可能性が高いが、詳細内訳未開示。投資CFは未開示ながら、設備投資は-0.07億円と軽微。財務CF+0.86億円で外部資金に依存し流動性を補填。FCFは投資CF未開示のため算出不能だが、営業CFマイナスから実質的にはFCFもマイナスと推定。運転資本操作(決算期末の買掛延伸・在庫調整等)の有無は判別不能。
配当データは未開示で、配当方針・実績は評価困難。現状は最終赤字・営業CFマイナスであり、仮に配当実施中であれば内部資金または財務CFによる補填が必要となる可能性が高い。FCFカバレッジは算出不能だが、保守的には配当余力は限定的とみるべき。自己株取得も未開示。今後は黒字化と営業CFの安定確保が配当持続性の前提条件。
ビジネスリスク:
- 低粗利率と価格転嫁遅れによる恒常的な営業赤字リスク
- 原材料価格(綿花・合繊)および為替(輸入コスト)の変動リスク
- 需要変動(アパレル・繊維用途の国内外需要)の影響
- 製品ミックスの悪化によるマージン圧迫
- 主要取引先への依存度が高い場合の価格交渉力低下
財務リスク:
- インタレストカバレッジ-5.40倍による利払い耐性の脆弱性
- 営業CFマイナスの継続による流動性圧迫・借入依存度上昇
- 短期借入金へのロールオーバー依存(金利上昇局面での調達コスト増)
- 負の利益剰余金(-13.65億円)に起因する将来的な資本政策柔軟性の制約
主な懸念事項:
- ROIC-2.6%と資本コスト乖離の拡大
- 販管費率20.8%と粗利率16.6%の乖離による慢性的赤字体質
- 運転資本の逆回転による営業CF悪化
- 税費用計上(実効税率-9.2%)による損益の目減り
重要ポイント:
- 増収(+6.8%)ながら粗利率16.6%・販管費率20.8%で営業赤字継続
- ROE-2.8%、ROIC-2.6%と資本効率が資本コストを大幅下回る
- インタレストカバレッジ-5.40倍で利払い耐性に懸念
- 営業CF-1.68億円と資金創出力が脆弱、財務CFで補填
- 流動比率181.6%と短期流動性は良好、ネット有利子負債は軽微(約0.45億円)
注視すべき指標:
- 粗利率(目標: +200-300bpの改善)
- 販管費率と固定費削減進捗
- 在庫回転日数・売掛回転日数(運転資本効率)
- 営業CFとFCF(正値転換のタイミング)
- インタレストカバレッジと平均借入金利
- ROIC(5%超回復に向けた軌道)
セクター内ポジション:
繊維・素材セクター内では、収益性(営業利益率・ROIC)とキャッシュフロー創出力がセクター平均を下回る一方、レバレッジは抑制的で短期流動性は相対的に良好。持分法や資源価格への依存が小さい非商社型プロファイル。
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