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33872027 第1四半期プライムIFRS

クリエイト・レストランツ・ホー…(3387) 2027年度第1四半期決算

2027年度第1四半期の売上高は432.8億円(前年同期比+3.5%)、営業利益は33.8億円(同+10.8%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

小売/小売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥432.8億¥418.1億+3.5%
営業利益¥33.8億¥30.5億+10.8%
税引前利益¥32.2億¥29.9億+7.7%
純利益¥23.6億¥22.6億+4.2%
ROE(年換算)19.0%18.9%-

Executive Summary

当四半期は増収増益となったが、営業増益の主因は本業の費用構造改善ではなく、その他営業損益の一時的な純改善に依存している点に留意が必要である。売上高は432.8億円(前年比+3.5%)、営業利益は33.8億円(同+10.8%)、税引前利益は32.2億円(同+7.7%)、純利益は23.6億円(同+4.2%、うち親会社株主帰属分22.2億円、同+6.2%)となった。粗利率は70.6%とほぼ横ばいながら販管費率が63.1%へ上昇しており、販管費増加率(+4.3%)が売上成長率(+3.5%)を上回った点は収益構造上の注目点である。

業績変動要因

【売上高】売上高は432.8億円で前年比+3.5%増収。飲食事業単一セグメントでの成長であり、事業別の分散効果は限定的である。売上原価は+3.7%増と売上をわずかに上回るペースで増加し、粗利率は70.6%(前年70.7%)とほぼ横ばいで推移した。

【損益】営業利益は33.8億円(同+10.8%)、営業利益率7.8%(前年7.3%から+0.5pt改善)。ただし販管費率は63.1%と前年比+0.5pt上昇し、販管費の増加率(+4.3%)は売上成長率を上回った。営業増益の主因は、その他営業収益・費用の純額が前年の△3.1億円から+1.4億円へ約4.4億円改善したことであり、一時的要因の寄与が大きい。金融収支は前年の△0.6億円から△1.6億円へ悪化し、増益の一部を相殺した。税引前利益は+7.7%増加した一方、実効税率が24.3%から26.8%へ上昇したため、親会社株主帰属純利益の増益率は+6.2%にとどまった。結論として増収増益であるが、増益の質は販管費コントロールよりその他営業損益の非継続的な改善に依存している。

セグメント別分析

当社は飲食事業を単一の報告セグメントとしており、株式会社クリエイト・レストランツ、SFPダイニング株式会社、株式会社KRフードサービス等の各事業は売上総利益率や事業特性が類似しているため集約報告されている。このため事業別・ブランド別の採算差は開示情報からは把握できない。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は7.8%で前年同期7.3%から改善したが、改善の主因はその他営業損益の一時的な純改善であり、粗利率70.6%は前年比ほぼ横ばい。純利益率は5.5%(前年5.4%)。【キャッシュ品質】営業CFは69.8億円で親会社帰属利益22.2億円の約3.1倍に達し、利益の現金化度合いは良好である。【投資効率】ROE(年換算)は19.0%と高水準にあり、財務レバレッジの寄与が大きい構成となっている。【財務健全性】自己資本比率は31.4%(前年31.3%からほぼ横ばい)。流動資産300.4億円に対し流動負債は373.1億円で、流動比率は約80.5%と100%を下回り、短期資金繰りは営業キャッシュ創出と借換えへの依存度が高い。のれんは262.1億円で純資産の52.9%を占め、M&A関連資産の価値維持が資本の厚みに影響する構造である。

キャッシュフロー分析

営業CFは69.8億円で前年比+41.5%増加し、税引前利益32.2億円や減価償却費等41.8億円の非資金費用に加え、営業債務の増加8.5億円やその他運転資本変動21.5億円がキャッシュ創出を支えた。一方、営業債権は前年同期比+32.1%増の89.1億円へ拡大し、売上成長率を大きく上回るペースで増加したため、営業CFでは21.1億円の資金流出要因となった。投資CFは△17.2億円で、設備投資13.3億円が主な使途である。財務CFは△37.9億円で、リース負債返済41.2億円と配当支払9.4億円が主な支出であり、長期借入32.0億円の調達で一部を相殺している。フリーキャッシュフロー(営業CF+投資CF)は52.6億円に達し、配当支払額の約5.6倍を確保しており、当四半期の株主還元は内部資金で十分にカバーされている。

収益の質

営業増益10.8%の主因は、その他営業収益が1.8億円から5.0億円へ増加し、その他営業費用が4.9億円から3.7億円へ減少した結果、その他営業損益の純額が前年の△3.1億円から+1.4億円へ約4.4億円改善したことにあり、本業の費用吸収力向上によるものではない点で一時的要因の色合いが強い。粗利率は70.6%とほぼ横ばいの一方、販管費率は63.1%へ上昇し、売上成長を上回る販管費増加が生じている。金融収支は金融収益の減少により前年比で悪化し、実効税率も24.3%から26.8%へ上昇したため、税引前利益の増益率7.7%に対し親会社帰属純利益の増益率は6.2%に縮小した。営業CFは純利益(親会社帰属分22.2億円)の約3.1倍に達し、営業債権の増加を除けば利益の現金化は良好であるが、営業債権が売上成長を大幅に上回るペースで増加している点はアクルーアル面での留意点である。

業績予想・ガイダンス

通期業績予想は売上高1,710.0億円、営業利益90.0億円(前年比+13.3%)、純利益60.0億円(同+21.9%)で、当四半期に修正はない。Q1進捗率は売上高25.3%、営業利益37.5%、純利益38.9%と、単純進捗基準の25%を上回っており、特に利益面の進捗は標準を大きく上回る。ただし営業増益の主因であるその他営業損益の改善が通期にわたって再現するかは不確実であり、食材費・人件費等のコスト動向とともに今後の進捗を注視する必要がある。

株主還元

当四半期の配当支払額は9.4億円(親会社株主帰属利益22.2億円対比の配当性向は約42.3%)である。通期の1株当たり配当予想は5.00円(前年実績4.50円相当)で修正はない。期中平均株式数を基準とした通期配当総額は概算21.1億円となり、通期純利益予想57.0億円(親会社帰属)に対する予想配当性向は約36.9%である。フリーキャッシュフロー52.6億円は当四半期の配当支払額の約5.6倍であり、配当資金は内部キャッシュで十分に賄われている。なお2025年9月に1株を2株とする株式分割を実施しており、配当額は分割後基準で記載されている。

リスク要因

  1. 短期流動性リスク: 流動資産300.4億円に対し流動負債は373.1億円で、流動比率は約80.5%と100%を下回る。現金190.0億円は短期借入金61.6億円と流動リース負債108.1億円の合計を上回るが、営業債務やその他流動負債を含めた全体では営業キャッシュ創出への依存度が高い。

  2. のれんの資本比率リスク: のれんは262.1億円で純資産の52.9%を占める。M&Aで取得した事業の収益性が計画を下回った場合、減損損失が資本と利益に与える影響は大きい。

  3. その他営業損益の再現性リスク: 当期の営業増益10.8%は、その他営業収益・費用の純改善4.4億円への依存度が高い。この改善が一時的なものであれば、販管費率上昇(前年比+0.5pt)とあわせて営業利益率の持続的改善は限定的となる可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(retail)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率7.8%3.2% (0.7%–7.3%)+4.6pt
純利益率5.5%2.1% (0.4%–5.9%)+3.3pt

収益性・リターン面では自社は業種中央値を大幅に上回り、業種内で上位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)3.5%7.7% (1.4%–14.4%)−4.2pt

成長性については自社は業種中央値を下回り、収益性の高さとは対照的にトップライン成長は業種内で中位以下にある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率は前年同期比+0.5pt改善したが、その主因は本業の費用吸収力向上ではなく、その他営業損益の一時的な純改善(+4.4億円)にある。今後は販管費率の動向とその他営業損益の再現性が利益率トレンドの持続性を判断する上での注目点となる。

  2. 通期計画に対するQ1進捗率は営業利益37.5%、純利益38.9%と標準進捗(25%)を上回るが、会社は業績予想を修正していない。今後の四半期でこの高進捗が維持されるかが確認ポイントとなる。

  3. 営業債権が前年同期比+32.1%増と売上成長率を大幅に上回るペースで増加している。回収サイトや決済構成の変化が今後の運転資本・キャッシュフローに与える影響を注視する必要がある。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)111円
base(基準)121円
bull(強気)121円
算出前提値
1株純資産(BPS)108円
調整後予想EPS14.9円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向36.9%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER1.12倍 / 8.1倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 117円〜124円、ω±0.1で 120円〜121円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(39%)が標準(25%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 純資産に対するのれんの比率が高く、減損が発生した場合は前提が大きく変わります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。