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33712026 第3四半期プライムJGAAP

ソフトクリエイトホールディングス(3371) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は251.5億円(前年同期比+11.0%)、営業利益は45.6億円(同+15.8%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥251.5億¥226.5億+11.0%
営業利益¥45.6億¥39.4億+15.8%
経常利益¥48.9億¥41.4億+18.3%
純利益¥32.7億¥28.8億+13.5%
ROE12.0%11.7%-

Executive Summary

増収増益が継続し、営業レバレッジの効きが利益率改善を主導した決算である。売上高は251.5億円(前年比+11.0%)、営業利益は45.6億円(同+15.8%)、経常利益は48.9億円(同+18.3%)、親会社株主に帰属する純利益は29.3億円(同+14.9%)となった。売上高の伸びを上回る販管費抑制(+6.8%)が営業利益の増益率を押し上げ、営業外収益の拡大が経常利益の伸びをさらに底上げした。

業績変動要因

【売上高】売上高は251.5億円(前年比+11.0%)。ECソリューション事業は133.6億円(同+8.7%)で全体の53.1%を占める主力事業、ITソリューション事業は117.9億円(同+13.8%)と成長率で上回る。収益区分では、一定期間にわたり移転される収益が208.5億円(全体の82.9%、前年比+9.4%)を占め、継続案件型の安定収益基盤が拡大している。

【損益】営業利益は45.6億円(同+15.8%)、営業利益率は18.1%で前年同期17.4%から0.7pt改善した。粗利率は41.0%と前年同期41.2%からわずかに低下したが、販管費が57.4億円(同+6.8%)と売上高の伸びを下回ったため、営業レバレッジが効いた。経常利益は48.9億円(同+18.3%)で、受取配当金0.8億円・持分法投資利益1.7億円を含む営業外収益3.4億円の拡大が寄与した。純利益は29.3億円(同+14.9%)。特別損益は特別利益0.1億円・特別損失0.04億円と僅少で、一時的要因の影響は限定的である。増収増益。

セグメント別分析

セグメント利益は経常利益ベースで算定されており、連結営業利益とは測定基礎が異なる点に留意が必要である。ECソリューション事業は売上高133.6億円(同+8.7%)、セグメント利益35.2億円(同+14.4%)、利益率26.3%と高収益性を維持し、全社利益の柱となっている。ITソリューション事業は売上高117.9億円(同+13.8%)、セグメント利益22.5億円(同+12.2%)、利益率19.1%で、売上成長率はEC事業を上回る。全社費用等を含むセグメント調整額はマイナス8.7億円で前年同期のマイナス9.4億円から縮小しており、全社コスト負担の圧縮も連結経常利益率の改善に寄与した。ITソリューション事業ではシステムワークスジャパン株式会社の子会社化に伴いのれん0.9億円が発生している。

主要財務指標

【収益性】営業利益率18.1%(前年同期17.4%)、経常利益率19.5%(同18.3%)、親会社株主帰属純利益率11.6%(同11.2%)と各段階でマージンが改善した。粗利率は41.0%で前年同期41.2%からわずかに低下しており、利益率改善は主に販管費効率化に起因する。【キャッシュ品質】現金及び預金は166.2億円で前年同期比+11.1%増加し、流動資産248.7億円に対し流動負債は82.3億円にとどまる。【投資効率】ROE12.0%。総資産回転率と財務レバレッジの組み合わせにより収益性は資本効率にも反映されている。EPS(基本)は117.41円(同+15.3%)。【財務健全性】自己資本比率60.8%(前年同期58.5%)、流動比率302.4%、負債資本倍率0.41倍と、いずれも高水準で財務基盤は保守的である。

キャッシュフロー分析

本決算ではキャッシュフロー計算書の開示がないため、貸借対照表の増減から資金動向を確認する。現金及び預金は166.2億円で前年同期比+16.6億円増加し、流動負債82.3億円の約2.0倍の水準にある。純資産は273.5億円へ+27.6億円増加し、利益蓄積に加えその他有価証券評価差額金の増加(+8.5億円)が資本を押し上げた。投資有価証券は88.1億円へ+14.6億円増加しており、余資の一部が有価証券投資に振り向けられていることがうかがえる。流動資産が流動負債を大きく上回る構造は、事業活動による資金創出が投資・財務双方の余力を支えていることを示す。

収益の質

利益の大半は営業活動由来であり、特別損益は特別利益0.1億円・特別損失0.04億円と僅少で、一時的要因が業績を左右する構図にはない。営業外収益3.4億円のうち受取配当金0.8億円、持分法投資利益1.7億円が経常利益を押し上げており、売上高比では1.3%にとどまるため依存度は限定的である。一方で、税引前利益49.0億円に対し法人税等16.3億円、非支配株主帰属利益3.4億円を控除した親会社株主帰属純利益は29.3億円となり、利益転換率(純利益÷税引前利益)は約0.598と、控除項目の影響がやや大きい。包括利益は41.5億円(前年同期比+25.4%)となり、うち親会社株主分は38.1億円で当期純利益29.3億円を上回る。差異の主因はその他有価証券評価差額金8.5億円の増加であり、当期利益とは別に市場価格変動を伴う含み益が包括利益を押し上げている点は、収益の質を評価する上での留意点である。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高335.0億円(前年比+8.2%)、営業利益60.0億円(同+9.1%)、経常利益62.0億円(同+7.6%)で、当四半期の業績予想・配当予想の修正はない。第3四半期累計の進捗率は売上高75.1%、営業利益76.0%、経常利益78.9%、純利益77.4%であり、標準的な75%水準に対して各指標とも計画線をわずかに上回って推移している。特に経常利益の進捗率が高いのは、営業外収益の拡大が寄与したためである。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり31.00円、通期配当予想は62.00円で修正はない。中間・期末を同額31.00円と仮定した場合、通期予想EPS151.74円に対する配当性向は約40.9%となる。これは配当のみを分子とした配当性向であり、自己株買いを含む総還元性向ではない。40.9%は持続可能性の目安とされる60%を下回る水準であり、現預金166.2億円、負債資本倍率0.41倍という財務余力も配当継続を支える。

リスク要因

  1. 事業集中リスク: ECソリューション事業が売上高の53.1%を占め、セグメント利益率も26.3%と全社収益の柱である。同事業の需要変動や競争環境の変化が全社業績に大きく波及する構造にある。

  2. 売上債権の回収リスク: 売掛金・受取手形は59.9億円で、年換算ベースの売上債権回転日数は65日程度と、一般的な警戒基準とされる60日を上回る。増収局面における検収・請求条件と債権管理が運転資本効率の焦点となる。

  3. 投資有価証券の価格変動リスク: 投資有価証券は88.1億円で総資産の22.9%を占め、評価差額金は32.1億円に達する。株式市場の変動はその他の包括利益および純資産を通じて資本の変動性を高める可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率18.1%8.3% (3.6%–18.6%)+9.8pt
純利益率13.0%6.1% (2.3%–12.8%)+6.9pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、業種内でも上位水準に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)11.0%10.4% (-0.9%–19.9%)+0.6pt

売上高成長率は業種中央値と概ね同水準で、IQR内の中位に位置する。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高11.0%増に対し販管費は6.8%増にとどまり、営業利益率は前年同期比0.7pt改善した。粗利率は0.2pt低下しており、今後も販管費規律を維持できるかが利益率トレンド持続の焦点となる。

  2. 通期計画に対する進捗率は営業利益76.0%、純利益77.4%と標準的な75%をやや上回り、経常利益の進捗率78.9%は営業外収益の増加を反映している。

  3. 自己資本比率60.8%(前年同期58.5%)、流動比率302.4%、負債資本倍率0.41倍と財務健全性は高い一方、投資有価証券が総資産の22.9%を占めるため、市場価格変動が純資産の変動性に影響しうる構造がある。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,211円
base(基準)1,244円
bull(強気)1,285円
算出前提
1株純資産(BPS)1,093円
調整後予想EPS159.1円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向40.9%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.14倍 / 7.8倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,210円〜1,280円、ω±0.1で 1,241円〜1,250円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。

ソフトクリエイトホールディングス(3371) 2026年度第3四半期決算