- 売上高: 24.68億円
- 営業利益: -24百万円
- 当期純利益: 1百万円
- 1株当たり当期純利益: -10.64円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 24.68億円 | 24.80億円 | -0.5% |
| 売上原価 | 19.63億円 | - | - |
| 売上総利益 | 5.17億円 | - | - |
| 販管費 | 4.86億円 | - | - |
| 営業利益 | -24百万円 | 31百万円 | -177.4% |
| 営業外収益 | 9百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 31百万円 | - | - |
| 経常利益 | -48百万円 | 9百万円 | -633.3% |
| 税引前利益 | 10百万円 | - | - |
| 法人税等 | 8百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 1百万円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -40百万円 | 1百万円 | -4100.0% |
| 包括利益 | -38百万円 | 1百万円 | -3900.0% |
| 支払利息 | 22百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -10.64円 | 0.36円 | -3055.6% |
| 1株当たり配当金 | 8.00円 | 8.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 62.59億円 | 56.72億円 | +5.88億円 |
| 現金預金 | 14.35億円 | 17.38億円 | -3.04億円 |
| 売掛金 | 2.67億円 | 2.48億円 | +19百万円 |
| 棚卸資産 | 28百万円 | 39百万円 | -11百万円 |
| 固定資産 | 32.14億円 | 30.59億円 | +1.54億円 |
|
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -1.6% |
| 粗利益率 | 21.0% |
| 流動比率 | 115.6% |
| 当座比率 | 115.1% |
| 負債資本倍率 | 7.35倍 |
| インタレストカバレッジ | -1.07倍 |
| 実効税率 | 85.9% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -0.5% |
| 営業利益前年同期比 | -88.6% |
| 経常利益前年同期比 | -96.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -99.0% |
| 包括利益前年同期比 | -98.9% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 5.20百万株 |
| 自己株式数 | 1.37百万株 |
| 期中平均株式数 | 3.83百万株 |
| 1株当たり純資産 | 295.85円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 8.00円 |
| 期末配当 | 11.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| MedicalServices | 65百万円 | -6百万円 |
| Parking | 47万円 | 74百万円 |
| PropertiesDevelopmentAndSales | 6百万円 | -87百万円 |
| RV | 87百万円 | -9百万円 |
| SecuritiesRetailing | 6百万円 | 11百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 140.00億円 |
| 営業利益予想 | 4.50億円 |
| 経常利益予想 | 3.10億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 2.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 52.35円 |
| 1株当たり配当金予想 | 9.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q1のトラストホールディングスは、売上微減の中で金利負担と費用増に押され赤字転落・赤字拡大基調が鮮明な厳しい決算でした。売上高は24.68億円で前年同期比-0.5%、売上総利益は5.17億円、粗利率は21.0%と水準は確保した一方、販管費4.86億円(売上比19.7%)が重く営業損益は-0.24億円(同-88.6%)。営業外収益0.09億円に対し営業外費用0.31億円(うち支払利息0.22億円)と金利負担が実質的に営業損益を相殺・上回り、経常損益は-0.48億円(同-96.2%)まで悪化しました。税引前利益は0.10億円と黒字で、経常からの乖離0.58億円は特別損益の存在を示唆しますが内訳は未開示です。最終損益は-0.40億円(同-99.0%)でEPSは-10.64円。営業利益率は-0.97%(約-97bp)、経常利益率は-1.95%(約-195bp)と、粗利率21.0%に対し販管費率19.7%+金利負担が重く、利益率の水準は明確に低下領域です。bpベースの前年同期比較は開示制約で算出不能ですが、費用構造と金利負担の相対的増加がマージンを圧迫した構図は明白です。貸借対照表では総資産94.72億円に対し純資産11.34億円、負債83.39億円でD/Eは7.35倍と高レバレッジ。短期借入金23.63億円・長期借入金19.21億円に対し現金14.35億円でネット有利子負債は約28.5億円と推定、金利上昇耐性は限定的です。流動比率は115.6%と最低限は確保も、短期借入比率が高く満期ミスマッチの管理が重要です。インタレストカバレッジは-1.07倍と、営業損失により金利負担を稼得利益で賄えていません。ROEは-3.5%、ROICは-0.3%と、資本効率の観点でも厳しい水準です。営業CFや投資CFの開示がないため利益の質(営業CF対純利益)評価はできませんが、営業赤字・金利負担増という定性的状況からキャッシュ創出力も弱含みとみられます。税前黒字化の背景に特別利益の可能性がある一方で、継続性が不透明なため通期寄与は限定的と見るのが妥当です。今後は(1)販管費の抑制と単価・稼働率改善による粗利確保、(2)金利コストの圧縮(借換・デレバレッジ)、(3)特別損益に依存しない営業黒字回復、が再成長の鍵となります。金利環境が現状維持または上昇なら、当面は利益率回復に向けたコスト・資本政策の実行力が主たるドライバーです。データ未開示が多く精緻なCF・配当分析に制約がある点は留意が必要です。
ROEはデュポン分解で、純利益率(-1.6%)×総資産回転率(0.261)×財務レバレッジ(8.35倍)≒-3.5%で整合しています。変動の最大要因は純利益率の悪化と財務費用増で、営業赤字および金利負担が直接純損益を圧迫しています。ビジネス上は、粗利率21.0%に対し販管費率19.7%と費用が粗利を食い潰しており、さらに支払利息0.22億円が経常段階での赤字幅を拡大させています。財務レバレッジ8.35倍の高水準はROEのボラティリティを高め、収益変動が自己資本に与える影響を増幅しています。これらの悪化要因は、販管費の構造的高止まりと借入依存・金利局面の影響という構造要因が大きく、短期での自然改善は見込みにくく持続的になり得るリスクがあります。一方で、売上が横ばい圏であるため、売上伸長による営業レバレッジ効果は限定的で、費用削減・価格改定などのマージン起点の改善が先行課題です。懸念されるトレンドとして、販管費の売上比が粗利率に接近しており、金利負担を含めると経常黒字化のハードルが高い状態が続いています。
売上は-0.5%と横ばい圏で、需要面の大幅な崩れは見られないものの成長ドライバーは明確でありません。粗利率は21.0%を維持しているため、価格・ミックスは一定の耐性を示す一方、販管費の吸収余地が乏しく営業赤字に至っています。税前で一時的要因(特別利益と推測)により黒字化している可能性があるため、継続的な成長指標としては扱えません。短期的にはコスト最適化と金利負担の軽減が利益回復に不可欠で、中期的には高採算案件の積み上げや稼働率改善による粗利拡大が必要です。データ制約(セグメント、受注、受注残、顧客単価等未開示)により、成長の持続可能性評価は限定的です。
流動比率は115.6%(当座比率115.1%)で最低限の流動性は確保していますが、短期借入金23.63億円が流動負債の中で大きく、満期ミスマッチリスクは中程度に存在します。総資産94.72億円、純資産11.34億円、負債83.39億円でD/Eは7.35倍と極めて高く、明示的なレバレッジ警告水準です。長短借入の合計42.84億円に対し現金14.35億円でネット有利子負債は約28.5億円、金利感応度が高い構造です。インタレストカバレッジは-1.07倍で、金利費用の支払いが営業利益で賄えていません。オフバランス債務は開示なく評価不能です。現状の資本構成は脆弱で、自己資本の緩衝力が限定的です。
営業CF・投資CF・財務CFが未開示のため、営業CF/純利益やFCFの定量評価は不可能です。営業損失と金利負担の増加という損益状況から、営業CFが弱含む可能性が高く、運転資本による利益のかさ上げ・先送りの有無は判断できません。配当・設備投資に対するFCFカバレッジも算定不能で、持続性評価は留保します。短期借入依存度が高いため、CF変動時のリファイナンス・金利上昇の影響は大きく、キャッシュフロー品質に対する不確実性は高いです。
配当関連の定量情報が未開示で、過去実績に対する配当性向(計算値)は最終損益が赤字のため有意性が乏しいです。FCFカバレッジは算定不能で、現状の営業赤字・高レバレッジ・インタレストカバレッジ悪化を踏まえると、配当余力は事業キャッシュ創出とデレバレッジの進捗に強く依存します。安定配当方針がある場合でも、財務制約が強い局面では見直しリスクを内包します。
ビジネスリスク:
- 販管費の高止まりにより、粗利改善がそのまま利益に結びつかない構造的リスク
- 需要横ばい下での価格改定・稼働率改善の遅れ
- 特別損益への依存度上昇に伴う業績の非連続性
- 主要顧客・地域・事業ポートフォリオの集中(詳細未開示で評価限定)
財務リスク:
- 高レバレッジ(D/E 7.35倍)による資本脆弱性
- インタレストカバレッジ-1.07倍で金利費用を稼得利益で賄えない状態
- 短期借入金比率の高さに伴うリファイナンス・満期ミスマッチリスク
- 金利上昇局面での財務費用増加リスク
- CF未開示による資金繰りの透明性不足
主な懸念事項:
- 営業段階での赤字継続とマージンの脆弱性(営業利益率-0.97%)
- 経常赤字(-0.48億円)と金利負担の重さ(支払利息0.22億円)
- 税引前利益と経常利益の乖離(+0.58億円相当)をもたらす特別損益の継続性不透明
- ROIC -0.3%と資本コストを大幅に下回る資本効率
重要ポイント:
- 売上は横ばいながら費用構造と金利負担で赤字幅が拡大
- レバレッジ高止まり(D/E 7.35倍)で金利感応度が高い
- 税前黒字は特別利益の寄与が示唆され、継続性に懸念
- ROE -3.5%、ROIC -0.3%と資本効率は課題
- 流動比率は115.6%で下支えはあるが短期借入依存が高い
注視すべき指標:
- 営業利益率と販管費率(粗利率との差:現在約+130bp)
- 支払利息水準と平均金利、借入の長短分布
- インタレストカバレッジの改善度合い(>2倍への回復)
- ネット有利子負債/EBITDA(EBITDA開示後の推移)
- 営業CFおよびFCF(配当・投資の自己資金賄い度合い)
- 特別損益の発生頻度と内訳
セクター内ポジション:
同業内でのマージン・財務健全性の相対評価では、収益性・金利耐性・レバレッジの3点で劣後。改善の余地は大きいが、財務制約下での再成長ストーリーが必要。
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