- 売上高: 187.50億円
- 営業利益: 9.18億円
- 当期純利益: 6.42億円
- 1株当たり当期純利益: 299.88円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 187.50億円 | 184.97億円 | +1.4% |
| 売上原価 | 153.46億円 | 149.49億円 | +2.7% |
| 売上総利益 | 34.05億円 | 35.49億円 | -4.1% |
| 販管費 | 24.87億円 | 25.03億円 | -0.6% |
| 営業利益 | 9.18億円 | 10.46億円 | -12.2% |
| 営業外収益 | 49百万円 | 36百万円 | +38.0% |
| 営業外費用 | 17百万円 | 21百万円 | -16.1% |
| 経常利益 | 9.50億円 | 10.61億円 | -10.5% |
| 税引前利益 | 9.50億円 | 10.61億円 | -10.5% |
| 法人税等 | 3.08億円 | 3.48億円 | -11.6% |
| 当期純利益 | 6.42億円 | 7.13億円 | -9.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 6.29億円 | 6.95億円 | -9.5% |
| 包括利益 | 7.04億円 | 6.56億円 | +7.3% |
| 減価償却費 | 4.57億円 | 4.81億円 | -5.0% |
| 支払利息 | 14百万円 | 15百万円 | -8.6% |
| 1株当たり当期純利益 | 299.88円 | 331.14円 | -9.4% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 86.07億円 | 74.75億円 | +11.32億円 |
| 現金預金 | 10.79億円 | 11.62億円 | -83百万円 |
| 売掛金 | 6.42億円 | 8.96億円 | -2.54億円 |
| 棚卸資産 | 65.54億円 | 51.35億円 | +14.18億円 |
| 固定資産 | 118.56億円 | 118.61億円 | -5百万円 |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 13.41億円 | 33.66億円 | -20.25億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -3.26億円 | -8.23億円 | +4.97億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 3.4% |
| 粗利益率 | 18.2% |
| 流動比率 | 118.0% |
| 当座比率 | 28.1% |
| 負債資本倍率 | 0.81倍 |
| インタレストカバレッジ | 65.79倍 |
| EBITDAマージン | 7.3% |
| 実効税率 | 32.4% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +1.4% |
| 営業利益前年同期比 | -12.2% |
| 経常利益前年同期比 | -10.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -9.4% |
| 包括利益前年同期比 | +7.4% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 2.10百万株 |
| 自己株式数 | 279株 |
| 期中平均株式数 | 2.10百万株 |
| 1株当たり純資産 | 5,385.95円 |
| EBITDA | 13.75億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 70.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| AutomobileRecycle | 26百万円 | 67百万円 |
| AutomobileSellingRelated | 48百万円 | 9.73億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 385.00億円 |
| 営業利益予想 | 19.10億円 |
| 経常利益予想 | 19.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 12.60億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 600.44円 |
| 1株当たり配当金予想 | 70.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のICDAホールディングスは、売上が増収ながら利益は減益で、収益性の鈍化が目立つ決算でした。売上高は187.50億円で前年同期比+1.4%と小幅増収を確保しました。営業利益は9.18億円で同-12.2%、経常利益は9.50億円で同-10.5%、当期純利益は6.29億円で同-9.4%と減益でした。営業利益率は4.90%(=9.18/187.50)で、前年の約5.66%から約76bp低下したと推定されます。粗利率は18.2%(=34.05/187.50)で、販管費比率は13.27%(=24.87/187.50)と、コスト上昇もしくは売上ミックスの悪化が営業段階での圧迫要因となりました。営業外収支は+0.32億円(収益0.49−費用0.17)と限定的な下支えに留まり、コア事業の改善には至っていません。純利益率は3.4%で、インタレストカバレッジは65.8倍と財務費用負担は軽微です。ROEは5.6%で、総資産回転率0.916、レバレッジ1.81倍、純利益率3.4%の組み合わせがドライバーです。営業キャッシュフローは13.41億円と純利益6.29億円の2.13倍で、利益の現金化は良好です。流動比率118%に対し当座比率28.1%と、在庫依存の高い業態らしいタイトな即応流動性が確認されます。短期借入金5.43億円と長期借入金7.14億円でDebt/EBITDAは0.91倍と保守的なレバレッジです。一方、ROICは5.4%と同社ベンチマーク(7–8%)を下回り、投下資本効率に課題が残ります。設備投資は10.91億円と大きく、営業CF控除後の簡便FCFは約2.5億円と推定されるものの、正式な投資CF開示がない点は留意です。配当性向は23.4%と保守的で、現状のキャッシュ創出力からみて持続可能性は高いと見ますが、配当総額が未開示であるため確度には限界があります。総じて、収益性は圧迫されつつもキャッシュ創出と財務体質は健全で、在庫・販管費コントロールと投下資本効率の改善が今後の株主価値向上の鍵となります。
デュポン分解: ROE 5.6% = 純利益率3.4% × 総資産回転率0.916 × 財務レバレッジ1.81倍。最もネガティブに変化した要素は純利益率で、営業利益率が約76bp低下(推定)したことが主因です。ビジネス上の背景は、粗利率18.2%に対し販管費比率13.3%とコストの相対的上昇、または販売ミックスの変化(高粗利商材の比率低下)による営業段階での圧迫が考えられます。総資産回転率0.916は自動車流通業としては標準的で、在庫水準65.54億円の高さが回転率の頭打ち要因です。財務レバレッジ1.81倍は保守的で、レバレッジ拡大によるROE押し上げ余地は限定的です。純利益率の低下は短期的に一過性(仕入条件・新車供給の変動、販促費増)である可能性がある一方、販管費成長が売上成長(+1.4%)を上回っている兆候が見え、持続的なコスト抑制がなければマージンの回復は鈍いリスクがあります。
売上は+1.4%と横ばい圏の伸びで、数量・価格のいずれも大幅なドライブは見られません。営業利益は-12.2%と減益で、コスト上昇やミックス悪化が示唆されます。今後の持続性は、在庫回転の改善(65.54億円の在庫圧縮)、販促費や人件費の最適化、粗利改善(下取り・中古車マージン、アフターサービス比率)に依存します。営業外収入比率は7.8%と限定的で、コア事業の改善が成長回復の主軸です。ROIC 5.4%は目標レンジ(7–8%)を下回り、投資案件の選別や資産スリム化が課題です。設備投資10.91億円は将来成長の布石である一方、投下資本効率の回収見通しを精査する必要があります。短期見通しは、供給正常化に伴う新車のマージン正常化、中古車相場の調整、金利動向による需要弾力性がキーとなり、慎重姿勢です。
流動比率は118.0%で一定の余裕はあるものの、当座比率28.1%と即応流動性は低く、在庫依存が高い構造です。短期負債72.94億円に対し、現金10.79億円と売掛金6.42億円の合計は小さく、短期の満期ミスマッチは在庫の換金性・回転に依存します。負債資本倍率は0.81倍と保守的で、長短借入合計12.57億円に対してEBITDA13.75億円でDebt/EBITDAは0.91倍と健全です。インタレストカバレッジ65.79倍から利払い耐性は非常に高いです。オフバランス項目の開示は限定的で、店舗賃貸に関わるリース負債(注:未開示)が潜在的に存在する可能性は留意点です。D/E>2.0や流動比率<1.0の警告水準には該当しませんが、当座比率の低さは運転資金管理上の注意点です。
営業CFは13.41億円で純利益6.29億円の2.13倍と高品質です。運転資本の詳細内訳は未開示ですが、利益以上のキャッシュ創出から、棚卸資産・売掛金のコントロールは概ね良好だった可能性があります。設備投資は10.91億円と大きく、営業CFから控除した簡便FCFは約2.5億円(13.41−10.91)とプラスを維持しています(正式な投資CFが未開示のため参考値)。財務CFは-3.26億円で、返済・配当等によりネットキャッシュアウト。営業CF/純利益が1.0倍を大きく上回るため、利益の質に大きな懸念はありません。運転資本操作の兆候は断定できませんが、在庫水準が高い点を踏まえ、在庫回転日のモニタリングが重要です。
配当性向は23.4%と保守的で、現在の収益水準・営業CF水準からみて持続可能性は高いと評価します。配当総額の開示がないため、仮に当期純利益6.29億円に対する23.4%とすると概算配当は約1.47億円で、簡便FCF約2.5億円で1.7倍程度カバー可能と試算されます(前提に不確実性あり)。財務レバレッジは低く、利払い負担も軽微なため、景気後退時でも配当維持余力は相対的に大きいです。今後は投下資本効率(ROIC)の改善と投資案件の回収見通し次第で、配当余力の拡大余地が生まれる可能性があります。
ビジネスリスク:
- 粗利率の低下リスク(新車・中古車のマージン正常化、ミックス悪化)
- 在庫水準の高止まりによる値引き圧力・評価損リスク(棚卸資産65.54億円)
- 販管費の硬直性(売上+1.4%に対して営業利益-12.2%)
- 金利上昇による自動車需要・ファイナンス条件の悪化
- 中古車相場のボラティリティによる利益変動
財務リスク:
- 当座比率28.1%と即応流動性が低水準で、在庫回転に依存する資金繰り
- 短期負債72.94億円に対する現金・売掛のカバレッジ不足(満期ミスマッチ)
- 設備投資10.91億円に伴う投下資本回収リスク(ROIC 5.4%)
- リース等オフバランス負債の潜在(店舗・設備賃貸)
主な懸念事項:
- 営業利益率の約76bp縮小と収益性トレンドの悪化
- ROICが目標レンジを下回る5.4%に留まる点
- 投資CF未開示によるFCF把握の不確実性
- 在庫依存度の高さに起因するキャッシュ循環の変動性
重要ポイント:
- 増収減益で営業利益率は約4.90%へ低下(約-76bp)
- 営業CF/純利益2.13倍と利益の現金化は良好
- 流動比率118%に対し当座比率28.1%と即応流動性は脆弱
- Debt/EBITDA 0.91倍・インタレストカバレッジ65.8倍で資本構成は健全
- ROIC 5.4%で投下資本効率は改善余地大
注視すべき指標:
- 在庫回転日数・在庫額(65.54億円の推移)
- 粗利率とアフターサービス比率
- 販管費率のトレンド(13.3%の推移)
- ROIC(7–8%目標レンジへの改善)
- 営業CFと設備投資のバランス(簡便FCFの継続性)
セクター内ポジション:
財務レバレッジは低く耐性は高い一方、収益性(マージン・ROIC)が相対的に弱く、在庫効率とコスト最適化の進捗が同業内での相対評価を左右する。
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