- 売上高: 437.38億円
- 営業利益: 14.66億円
- 当期純利益: 8.46億円
- 1株当たり当期純利益: 36.11円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 437.38億円 | 389.53億円 | +12.3% |
| 売上原価 | 342.19億円 | - | - |
| 売上総利益 | 47.34億円 | - | - |
| 販管費 | 34.86億円 | - | - |
| 営業利益 | 14.66億円 | 12.47億円 | +17.6% |
| 営業外収益 | 5百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 1百万円 | - | - |
| 経常利益 | 14.84億円 | 12.51億円 | +18.6% |
| 法人税等 | 4.05億円 | - | - |
| 当期純利益 | 8.46億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 10.12億円 | 8.46億円 | +19.6% |
| 包括利益 | 10.07億円 | 8.36億円 | +20.5% |
| 減価償却費 | 1.03億円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 36.11円 | 29.63円 | +21.9% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 397.25億円 | - | - |
| 現金預金 | 162.10億円 | - | - |
| 売掛金 | 162.56億円 | - | - |
| 固定資産 | 68.95億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 44.74億円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 13.49億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -14.28億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 1株当たり純資産 | 811.94円 |
| 純利益率 | 2.3% |
| 粗利益率 | 10.8% |
| 流動比率 | 185.7% |
| 当座比率 | 185.7% |
| 負債資本倍率 | 1.00倍 |
| EBITDAマージン | 3.6% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +12.3% |
| 営業利益前年同期比 | +17.5% |
| 経常利益前年同期比 | +18.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +19.7% |
| 包括利益前年同期比 | +20.4% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 30.50百万株 |
| 自己株式数 | 2.73百万株 |
| 期中平均株式数 | 28.05百万株 |
| 1株当たり純資産 | 811.92円 |
| EBITDA | 15.69億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 52.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 835.00億円 |
| 営業利益予想 | 30.00億円 |
| 経常利益予想 | 30.30億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 20.50億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 71.70円 |
| 1株当たり配当金予想 | 53.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
ウイン・パートナーズ(3183)の2026年度第2四半期は、売上高43,738百万円で前年同期比+12.3%と2桁成長、営業利益1,466百万円で+17.5%、当期純利益1,012百万円で+19.7%と増収増益を達成しました。営業利益の伸びが売上成長を上回っており、営業レバレッジが効いていることがうかがえます。営業利益率は3.35%(=1,466/43,738)で、ディストリビューター型ビジネスとしては標準的な水準です。純利益率は2.31%と提示されており、期中の利益体質は前年に比べ改善しています。デュポン分解では純利益率2.31%、総資産回転率0.94倍、財務レバレッジ2.06倍の積でROEは4.49%と算出され、資産効率と適度なレバレッジがROEを支えています。粗利益率は10.8%で薄利多売の特性が表れており、仕入条件や商品ミックスの変動に利益が左右されやすい構造です。EBITDAは1,569百万円、EBITDAマージンは3.6%で、減価償却費(103百万円)が軽微なためキャッシュ創出力は営業利益に概ね連動します。営業キャッシュフローは1,349百万円で純利益の1.33倍と、利益のキャッシュ裏付けは良好です。流動資産39,725百万円、流動負債21,387百万円から流動比率は185.7%、運転資本は18,339百万円と厚く、短期資金繰りの安全性は高いです。総資産46,525百万円、純資産22,553百万円、負債合計22,551百万円で負債資本倍率は1.00倍と健全な資本構成です。財務キャッシュフローは▲1,428百万円と流出で、借入返済や自己株式取得、配当などの資金使途が示唆されます(詳細は未開示)。税金等は404百万円で、税前利益を経常利益に近似すると実効税率は約27.3%(=404/1,484)と見積もられます。結果として、上期は売上拡大に伴うスケールメリットで営業利益が伸長し、キャッシュ創出も利益を上回る水準で追随しています。医療機器ディストリビューションの特性上、粗利率は低位安定ですが、在庫・売掛の管理次第でキャッシュフローは大きく変動し得ます。下期に向けては、設備更新案件の季節性や製品ミックス、価格交渉力の動向がマージンに影響する見通しです。開示上、棚卸資産や投資キャッシュフロー、配当等に0表示が見られ、該当項目は未開示または別科目である可能性があるため、分析は利用可能な非ゼロデータに基づいています。
ROE分解では、純利益率2.31% × 総資産回転率0.94倍 × 財務レバレッジ2.06倍 = 約4.49%と整合的。純利益率の上昇(当期純利益+19.7%が売上+12.3%を上回る)から、販管費の吸収や商品ミックス改善によるマージン拡大が示唆されます。営業利益率は3.35%と前向きで、粗利率10.8%の範囲内で販管費を抑制できている点が評価できます。EBITDAマージン3.6%は業界平均レンジ内(低個別案件/高汎用消耗材のミックス次第)で、減価償却比率が売上高比0.24%と軽微なため、設備負担は小さいです。営業レバレッジは、売上+12.3%に対し営業利益+17.5%とプラスに作用。四半期の固定費ベースが一定であれば、下期も案件取り込みで利益感度が高まる構造です。税前利益(経常利益1,484百万円)に対する税負担404百万円から見積もる実効税率は約27.3%で、平常水準。支払利息の開示は0ですが、実質的な利払い負担は限定的とみられ、金利費用が利益率の足かせになるリスクは低めです。
トップラインは+12.3%と堅調で、医療機器更新・需要回復の追い風を取り込んだと推測されます。利益は営業+17.5%、純利+19.7%と上振れ、規模拡大による費用吸収と商品ミックス改善の寄与が示唆されます。粗利率10.8%は大きな変化は見られない一方、販管費率の逓減が進んだ可能性があります。成長の持続性は、病院の設備投資計画、診療報酬・償還価格の改定、仕入先の新製品投入タイミングに依存します。季節性の強い大型案件(画像診断装置など)の有無で半期間の振れが大きい点には留意が必要です。受注・案件パイプラインの情報開示が限定的であるため、下期の定量的見通しは不確実性が残りますが、営業レバレッジが効く構造から、売上の+1〜2%の上振れが利益に相応以上に波及する可能性があります。なお、投資CFや設備投資の開示がなく、供給能力強化やDX投資の進捗評価は困難です。
流動比率185.7%、当座比率185.7%と短期流動性は十分。運転資本18,339百万円の厚みが、案件前倒しや売掛増加にも耐性を与えます。総資産46,525百万円に対し純資産22,553百万円、負債22,551百万円で負債資本倍率1.00倍、財務レバレッジ2.06倍と過度な債務依存は見られません。支払利息は0開示で、利払い負担は実質軽微とみられ、金利上昇耐性は高め。財務CFは▲1,428百万円と資金流出で、借入返済や株主還元の可能性があるものの、内訳は不明。自己資本比率の0.0%表示は未開示扱いであり、計算可能な数値(純資産/総資産)からは約48%相当の健全水準と推測されます。
営業CFは1,349百万円で純利益1,012百万円の1.33倍、利益のキャッシュ実現性は良好。減価償却費103百万円と軽く、営業CFは主に運転資本回収と利益から生じています。投資CFは0開示のため、設備投資やM&Aの実態は不明で、フリーキャッシュフロー(FCF)の厳密な算定は不能です。参考として、投資CFが小規模であればFCFは営業CF水準に近い可能性がありますが、定量評価は差し控えます。運転資本は18,339百万円と厚く、売上増に伴う売掛・在庫(未開示)の膨張が今後の営業CFに与える影響には注意が必要。営業CF/売上高は約3.1%と、営業利益率3.35%に概ね整合します。
配当金、配当性向、FCFカバレッジは0表示(未開示)のため、定量的な配当持続性評価は限定的です。EPSは36.11円と開示されており、利益水準としては配当余力を持ち得る一方、財務CFが▲1,428百万円であることから、仮に借入返済や自己株式取得を優先している場合は還元方針に機動性が出ます。営業CF/純利益1.33倍という利益の質は配当原資の安定性の観点でプラス材料。現時点では、(1)通期利益の確度、(2)設備投資・M&A等の資金需要、(3)ネットキャッシュ/有利子負債の残高推移、の3点を確認し配当方針を判断するのが妥当です。なお、FCFが確定できないため、FCFベースの配当カバレッジの算出は行っていません。
ビジネスリスク:
- 診療報酬・償還価格改定による価格下押しリスク
- 大型更新案件の季節性・案件偏重による業績変動
- 仕入先(特定メーカー)への依存と仕切価の変動
- 病院の設備投資サイクル鈍化(資金繰り・経営環境悪化)
- 製品ミックス劣化による粗利率低下
- 規制・認証変更やサイバーセキュリティ要件強化による導入遅延
財務リスク:
- 売掛金・在庫(未開示)の増加による営業CF悪化
- 価格競争激化に伴う利益率圧迫と在庫評価損の可能性
- 財務CF流出(▲1,428百万円)継続時の流動性圧迫
- 金利上昇局面での調達コスト上昇(現状負担は限定的)
主な懸念事項:
- 棚卸資産・投資CFが未開示でFCFの定量評価が困難
- 自己資本比率等、一部指標の0表示に伴う情報ギャップ
- 受注/バックログ開示の不足による下期見通しの不確実性
重要ポイント:
- 売上+12.3%、営業利益+17.5%、純利益+19.7%と増収増益、営業レバレッジが発現
- 営業利益率3.35%、粗利率10.8%でミックスと費用管理の改善が示唆
- 営業CF/純利益1.33倍と利益のキャッシュ裏付けは良好
- 流動比率185.7%、負債資本倍率1.00倍とバランスシートは健全
- 財務CF▲1,428百万円の詳細不明で資本配分のトレーサビリティが課題
注視すべき指標:
- 粗利率と販管費率の四半期トレンド
- 営業CF/純利益および運転資本回転日数(売掛・在庫・買掛)
- 大型案件パイプライン(受注・見積高)と季節性の影響
- 仕入先別の製品ミックス(高付加価値比率)
- 財務CF内訳(借入返済、自己株式取得、配当)の開示
- 実効税率と特別損益の有無
セクター内ポジション:
医療機器ディストリビューターとして、薄利多売の中で費用効率と案件執行で利益を確保する典型的な収益構造。今期上期は資産効率(総資産回転率0.94倍)とレバレッジ2.06倍がROE4.49%を支え、同業中堅としてバランスシート健全性とキャッシュ創出のバランスが良好。持続的優位は、ミックス改善と運転資本管理の徹底度合いに依存。
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