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31802026 第3四半期プライムJGAAP

ビューティガレージ(3180) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は278.4億円(前年同期比+13.8%)、営業利益は8.9億円(同-11.9%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

商社・卸売/卸売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥278.4億¥244.6億+13.8%
営業利益¥8.9億¥10.2億−11.9%
持分法投資損益---
経常利益¥8.9億¥10.2億−12.6%
純利益¥6.1億¥6.7億−8.6%
ROE(年換算)9.9%11.4%-

Executive Summary

2026年4月期第3四半期累計は増収減益となり、売上成長が利益率低下を吸収できなかった点が最大の特徴である。売上高は278.4億円(前年比+13.8%)、営業利益は8.9億円(同-11.9%)、経常利益は8.9億円(同-12.6%)、純利益は6.1億円(同-8.6%)となった。粗利率が24.1%へ約1.2pt低下し、販管費率の改善(20.9%、約0.2pt改善)では相殺できなかったことが減益の主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は278.4億円で前年同期比+13.8%と二桁成長を維持した。セグメント別ではGoodsSales(物販事業)が230.3億円(+12.9%、売上構成比82.7%)、StoreDesign(店舗設計事業)が26.5億円(+13.4%)、OtherRelatedSolution(ソリューション事業)が22.3億円(+25.6%)で、いずれも増収となった。物販事業では化粧品等が売上を牽引し、ソリューション事業は最も高い成長率を示した。

【損益】営業利益は8.9億円(前年比-11.9%)、経常利益は8.9億円(同-12.6%)、純利益は6.1億円(同-8.6%)でいずれも減益となった。粗利率が前年同期の25.3%から24.1%へ低下し、売上原価率の上昇が減益の主因である。セグメント別ではGoodsSalesの営業利益が7.9億円(-6.9%、利益率3.4%)、StoreDesignが0.4億円(-66.1%、利益率1.6%)と大幅悪化し、OtherRelatedSolutionのみ2.5億円(+6.6%、利益率11.0%)と増益を確保した。固定資産売却益0.2億円を含む特別利益が税引前利益を一部押し上げているが、経常利益から純利益への乖離は非支配株主帰属分(0.5億円)が主因であり、一時的要因の影響は限定的である。結論として、増収減益である。

セグメント別分析

GoodsSales(物販事業)は売上構成比82.7%を占める主力事業で、売上+12.9%に対し営業利益-6.9%(利益率3.4%、前年比低下)となり、全社利益率悪化の主因となっている。StoreDesign(店舗設計事業)は売上+13.4%と伸びたものの、営業利益は-66.1%(利益率1.6%、前年5.3%から大幅低下)と最も収益性が悪化した事業である。OtherRelatedSolution(ソリューション事業)は売上+25.6%、営業利益+6.6%(利益率11.0%)と3事業中唯一の増収増益で、相対的に高い利益率を維持している。全体として、成長は3事業に広がっているが、利益成長は高収益のソリューション事業に限定されている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は3.2%で前年同期の4.2%から約1.0pt低下し、純利益率も2.2%程度にとどまる。粗利率24.1%(前年25.3%)の低下が主因で、販管費率20.9%(前年21.1%)の改善では相殺できていない。【キャッシュ品質】特別利益0.2億円(固定資産売却益)を含むが税引前利益に対する比率は小さく、経常的な収益構造からの大きな乖離はない。営業外収支はほぼ均衡(収益0.4億円、費用0.4億円)しており、本業以外への利益依存は限定的である。【投資効率】ROE(年換算)は9.9%であり、自己資本比率48.3%と相対的に高い水準の中で得られている。有形固定資産が前年から大幅増加しており、投資の収益化状況は今後の利益率動向で確認する必要がある。【財務健全性】自己資本比率は48.3%(前年48.4%相当)とほぼ横ばいで、長期借入金は増加しているものの、流動資産が流動負債を大きく上回る構造は維持されている。

キャッシュフロー分析

CF計算書の開示がないため、BSの推移から資金動向を確認する。現金及び預金は32.3億円で前年の44.5億円から減少しており、有形固定資産が大幅に増加していることから、設備投資への資金投入が進んだことがうかがえる。同時に長期借入金は24.7億円へ増加し、外部資金の活用によって投資を進めた形跡がある。買掛金は減少しており、仕入債務による資金調達の縮小が現金減少の一因となっている可能性がある。流動資産は流動負債を大きく上回る水準を維持しており、短期的な資金繰りの余力は保たれている。

収益の質

今期の利益は概ね経常的な事業活動から得られており、非経常項目の影響は小さい。特別利益0.2億円(固定資産売却益)は税引前利益9.1億円に対して小幅であり、利益の質を大きく歪める規模ではない。営業外収支は収益0.4億円、費用0.4億円とほぼ相殺し、為替差益や受取利息などの非事業性収益への依存は限定的である。一方で、粗利率の低下という構造的な収益性の変化が営業利益減少の主因であり、これは一時的要因ではなく事業の採算構造に関わる点として注視が必要である。棚卸資産が前年から増加している点も、売上増加に対する在庫積み上げの動向として、今後のキャッシュ創出力に影響し得る要素である。

業績予想・ガイダンス

通期業績予想に対する進捗率は、売上高が72.9%(予想381.9億円)、営業利益が59.3%(予想15.1億円)、経常利益が58.9%(予想15.1億円)である。売上高は標準的な進捗(75%目安)にほぼ近い水準にあるが、利益面は進捗が遅れており、第4四半期に大きな利益率改善が必要となる。通期予想自体も営業利益で前年比-5.3%を見込んでおり、会社側も収益性の一時的な低下を前提とした計画としている。当四半期において業績予想・配当予想の修正はない。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり8.00円、通期予想配当は16.00円である。通期予想純利益10.11億円を前提とすると、予想配当性向は約19.8%となり、60%程度の一般的な持続可能性目安を大きく下回る水準である。純資産82.9億円、自己資本比率48.3%という財務基盤を踏まえると、現時点の配当計画は利益に対して負担の軽いものと位置づけられる。なお、自社株買いに関する開示はなく、本レポートでは配当性向(配当のみ)として記載している。

リスク要因

  1. 粗利率低下による収益性悪化: 粗利率は前年同期の25.3%から24.1%へ約1.2pt低下し、営業利益率は3.2%まで縮小した。商品ミックスや仕入コストの変動が全社利益に与える影響が大きい水準である。

  2. 店舗設計事業の採算悪化: 同事業は売上+13.4%に対し営業利益-66.1%となり、利益率は5.3%から1.6%へ急落した。案件別採算や工事原価管理の改善が課題となる。

  3. 設備投資拡大と借入金増加: 有形固定資産の大幅増加とともに長期借入金が前年比で大きく増加しており、現金及び預金は減少した。投資の収益化が遅れる場合、資金効率への影響が続く可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(trading)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率3.2%3.3% (1.8%–5.0%)−0.1pt
純利益率2.2%3.1% (1.4%–6.3%)−0.9pt

自社の収益性は業種中央値をやや下回る水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)13.8%5.2% (-4.1%–8.6%)+8.6pt

売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でも高い成長ペースにある。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高は3事業すべてで増収となり13.8%の二桁成長を確保した一方、営業利益・純利益は二桁減益となっており、成長と収益性の方向が分かれている点が今期決算の構造的特徴である。

  2. ソリューション事業のみが増収増益かつ11.0%の高い利益率を確保しており、全社利益率の改善には同事業の拡大や、主力の物販・店舗設計事業の採算改善が鍵となる。

  3. 通期営業利益予想に対する進捗率は59.3%で、売上高の進捗率72.9%との差が大きく、第4四半期の利益率動向が通期計画達成の分岐点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)707円
base(基準)716円
bull(強気)732円
算出前提
1株純資産(BPS)660円
調整後予想EPS83.2円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向19.9%
予想EPSの信頼度調整×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.08倍 / 8.6倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 695円〜737円、ω±0.1で 714円〜718円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。