- 売上高: 187.57億円
- 営業利益: 2.84億円
- 当期純利益: 61百万円
- 1株当たり当期純利益: 9.39円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 187.57億円 | 140.41億円 | +33.6% |
| 売上原価 | 146.82億円 | 108.55億円 | +35.3% |
| 売上総利益 | 40.75億円 | 31.85億円 | +27.9% |
| 販管費 | 37.90億円 | 29.45億円 | +28.7% |
| 営業利益 | 2.84億円 | 2.40億円 | +18.3% |
| 営業外収益 | 87百万円 | 1.12億円 | -22.3% |
| 営業外費用 | 1.42億円 | 33百万円 | +330.3% |
| 経常利益 | 2.29億円 | 3.18億円 | -28.0% |
| 税引前利益 | 2.46億円 | 3.30億円 | -25.5% |
| 法人税等 | 1.84億円 | 1.66億円 | +10.8% |
| 当期純利益 | 61百万円 | 1.64億円 | -62.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 64百万円 | 1.65億円 | -61.2% |
| 包括利益 | -29百万円 | 4.41億円 | -106.6% |
| 減価償却費 | 94百万円 | 76百万円 | +23.7% |
| 支払利息 | 58百万円 | 19百万円 | +205.3% |
| 1株当たり当期純利益 | 9.39円 | 24.04円 | -60.9% |
| 1株当たり配当金 | 15.00円 | 15.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 183.57億円 | 192.61億円 | -9.04億円 |
| 現金預金 | 43.20億円 | 48.23億円 | -5.03億円 |
| 売掛金 | 57.27億円 | 60.88億円 | -3.61億円 |
| 棚卸資産 | 59.35億円 | 62.46億円 | -3.11億円 |
| 固定資産 | 64.85億円 | 65.68億円 | -83百万円 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 2.93億円 | -99百万円 | +3.92億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -7.11億円 | 2.53億円 | -9.64億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 0.3% |
| 粗利益率 | 21.7% |
| 流動比率 | 168.6% |
| 当座比率 | 114.1% |
| 負債資本倍率 | 2.22倍 |
| インタレストカバレッジ | 4.90倍 |
| EBITDAマージン | 2.0% |
| 実効税率 | 74.8% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +33.6% |
| 営業利益前年同期比 | +18.7% |
| 経常利益前年同期比 | -28.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -60.9% |
| 包括利益前年同期比 | +40.8% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 6.87百万株 |
| 自己株式数 | 1千株 |
| 期中平均株式数 | 6.87百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,122.39円 |
| EBITDA | 3.78億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 15.00円 |
| 期末配当 | 18.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| CuttingTool | 91百万円 | 55百万円 |
| LightProducts | 6.50億円 | 53百万円 |
| Overseas | 2百万円 | 15百万円 |
| WearResistingTool | 14百万円 | 54百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 400.00億円 |
| 営業利益予想 | 10.00億円 |
| 経常利益予想 | 9.62億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 5.90億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 85.90円 |
| 1株当たり配当金予想 | 20.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のCominixは、売上が大幅増加する一方で利益率が悪化し、最終利益が大きく減少したミックスの決算です。売上高は187.57億円で前年同期比+33.6%と力強く拡大しました。営業利益は2.84億円で+18.7%増となったものの、経常利益は2.29億円で-28.0%、当期純利益は0.64億円で-60.9%と二桁減益です。粗利益率は21.7%で、販管費率は20.2%(=37.90/187.57)と高止まりし、営業利益率は1.51%にとどまりました。営業利益率は前年の約1.70%から約-19bps低下、経常利益率は約2.27%から約1.22%へ-105bps、純利益率は約1.17%から約0.34%へ-83bpsと収益段階が下がるほどマージン縮小が大きくなっています。非営業損益では営業外収益0.87億円に対し営業外費用1.42億円(支払利息0.58億円を含む)が上回り、経常段階の下押し要因となりました。実効税率は74.8%と極めて高く、最終利益の落ち込みを拡大させています。ROEは0.8%(純利益率0.3%、総資産回転率0.755、財務レバレッジ3.22倍の積)と低水準で、ROICも1.2%と資本コストを大きく下回ります。営業キャッシュフローは2.93億円で純利益0.64億円の4.58倍と、キャッシュ面の品質は良好に見えます。流動性は流動比率168.6%、当座比率114.1%と一定の余裕がある一方、D/E 2.22倍とレバレッジは高めで、インタレストカバレッジも4.9倍と閾値(5倍)近辺です。営業増収にもかかわらず利益率が悪化しており、価格転嫁の遅れ、ミックス悪化、在庫関連コストや物流費等の上昇が示唆されます(詳細内訳は未開示)。半期時点の税負担の偏重や一過性要因の可能性はあるものの、現状のROIC 1.2%は構造的な収益性課題を示唆します。短期借入金38.0億円に対し現金43.2億円と手元流動性はあるものの、長短合計の借入金84.2億円が収益性の低さと相まって負担です。配当関連の定量は未開示ながら、計算上の配当性向354.2%は持続性に疑義が生じる水準です。今後は利益率の底打ち、金利負担・税負担の正常化、ならびにROIC改善(7-8%目標に対し著しく低位)を最重要論点とみます。営業CFは堅調で、設備投資は軽微(0.52億円)なため、投資・配当のキャッシュ面は当面回る可能性がある一方、P/Lの弱さは評価の重石です。結論として、強い売上成長の継続性と、マージン回復・金利負担の軽減が確認できるかが次四半期の焦点です。
DuPont: ROE(0.8%) = 純利益率(0.3%) × 総資産回転率(0.755) × 財務レバレッジ(3.22)。最大の悪化ドライバーは純利益率で、営業外費用(支払利息)増加と実効税率の急上昇が経常・最終段階のマージンを圧縮。営業面では営業利益率1.51%(前年約1.70%)と-19bps低下、販管費率が高止まりし、物販系の低粗利構造の中でコスト上昇を十分に吸収できていません。ビジネス上の背景としては、価格競争やミックス悪化、在庫・物流コスト上昇、ならびに金利環境の上昇による利払い増が想定されます。税率の高止まりは一過性(年後半で通期税率へ収斂)となる余地はあるものの、金利負担や販管費の粘着性は短期的に持続しやすい要素。懸念すべきトレンドとして、売上+33.6%に対し営業利益+18.7%と、売上成長率 > 利益成長率で負の営業レバレッジが発生。加えて、経常・純利益が売上成長に反して減益で、非営業コストの増勢がROEの頭打ち要因となっています。
売上は+33.6%と強いが、営業利益の伸び(+18.7%)は相対的に鈍化し、マージン希薄化を伴う成長。現行の粗利率21.7%と販管費率20.2%のバランスでは、追加の売上拡大が直ちに利益へ転化しにくい構造。営業外費用(支払利息0.58億円)と高税率の影響で経常・最終段階がボトルネック。利益の質は、営業CFが純利益の4.58倍と高く、キャッシュ面は堅調だが、P/Lの低収益性が資本効率(ROE 0.8%、ROIC 1.2%)を押し下げる。先行きは、価格改定・ミックス改善・在庫回転の向上による粗利率改善、コストコントロール、金利負担の抑制が鍵。短期的には税率の正常化が純利益率回復を下支えする可能性。外部環境として、金利水準と物流費の動向、主要顧客産業(機械・自動車・電子部品等)需要サイクルが成長持続性に影響。
流動性は流動比率168.6%、当座比率114.1%と健全域。短期借入金38.0億円と現金43.2億円の関係から、短期の満期ミスマッチは限定的で、売掛金57.27億円と棚卸59.35億円も当面の支払い能力を補完。総資産248.43億円に対し負債171.35億円、純資産77.08億円で、負債資本倍率(D/E)2.22倍は警戒域(>2.0)にあり、レバレッジの高さが財務柔軟性を制約。固定負債62.46億円(長期借入金46.18億円)と金利負担はインタレストカバレッジ4.9倍(閾値5倍)と接近。オフバランスの保証債務・リース等は未記載で判断不可。総じて短期流動性は十分だが、資本構成はやや攻めで金利感応度が高い構図。
営業CFは2.93億円で純利益0.64億円の4.58倍と高品質。これは高い減価償却(0.94億円)や運転資本の改善寄与の可能性を示唆(詳細内訳は未開示)。投資CFは未記載だが、設備投資は0.52億円と軽量。参考として営業CF−設備投資の簡易FCFは約2.41億円と推計されるが、実投資CF未開示のため暫定値。運転資本では売掛金57.27億円、棚卸59.35億円とボリュームが大きく、期中の在庫積み上がりや与信条件の変動がCFに与える影響が大きい点は留意。営業CF/純利益>1.0で操作的な利益水増しの兆候は限定的だが、最終利益の低水準が継続すると将来のCF創出力に影を落とす可能性。
配当金総額・四半期配当は未記載だが、計算上の配当性向354.2%は現行の利益水準に対し過大で、持続可能性に懸念。営業CFは堅調で設備投資は軽く、キャッシュベースでは一定の配当余力がある可能性も、P/Lの脆弱さと高レバレッジを踏まえると内部留保・負債削減を優先する余地。FCFカバレッジ(配当+投資)は投資CF未開示のため厳密評価不可。今後は通期利益の回復(税率正常化・金利負担低下・マージン改善)と配当方針(利益連動か安定配当か)の確認が重要。
ビジネスリスク:
- マージン希薄化(粗利率低下・販管費高止まり)による営業レバレッジの悪化
- 価格転嫁・ミックス改善の遅れによる収益性の構造的低迷
- 主要需要産業(機械・自動車・電子部品等)のサイクル変動に対する感応度
- 在庫水準の上昇に伴う評価損・陳腐化リスク
財務リスク:
- D/E 2.22倍の高レバレッジとインタレストカバレッジ4.9倍の金利感応度
- 高実効税率(74.8%)による最終利益の変動拡大
- 借入金総額84.2億円に対する低ROIC(1.2%)がもたらす資本効率リスク
- 運転資本需要の増大によるCFボラティリティ
主な懸念事項:
- 経常・純利益の大幅減少(-28.0%、-60.9%)とROE 0.8%の低迷
- 非営業損益の悪化(支払利息0.58億円が負担)
- 配当性向354.2%とされる水準の持続性
- ROICが目標レンジ(7-8%)を大幅に下回る構造的課題
重要ポイント:
- 売上は+33.6%と強含むが、営業・経常・最終の各段階でマージン縮小
- 純利益率の悪化と高税率・金利負担がROEを0.8%に抑制
- 営業CFは堅調(純利益の4.58倍)で短期流動性は良好だが、D/E 2.22倍でレバレッジは高め
- ROIC 1.2%と資本コストを大幅に下回り、事業ポートフォリオや価格政策の見直しが示唆される
注視すべき指標:
- 粗利益率と販管費率(四半期ベースのbps変化)
- インタレストカバレッジと有利子負債残高(長短別)
- 実効税率の正常化進捗
- 在庫回転・売上債権回転など運転資本効率
- 営業CFと投資CF(実FCF)の推移
セクター内ポジション:
専門商社群の中では、成長率は高い一方で利益率・ROICが低位、レバレッジがやや高めという守備的とは言い難い財務プロファイル。マージン回復と資本効率改善が遅れる限り、同業平均に対して収益性面で見劣り。
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