- 売上高: 37.77億円
- 営業利益: 12百万円
- 当期純利益: 66百万円
- 1株当たり当期純利益: 0.86円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 37.77億円 | 37.20億円 | +1.5% |
| 売上原価 | 29.33億円 | - | - |
| 売上総利益 | 7.87億円 | - | - |
| 販管費 | 7.31億円 | - | - |
| 営業利益 | 12百万円 | 56百万円 | -78.6% |
| 営業外収益 | 14百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 4百万円 | - | - |
| 経常利益 | 21百万円 | 66百万円 | -68.2% |
| 税引前利益 | 87百万円 | - | - |
| 法人税等 | 21百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 66百万円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 4百万円 | 65百万円 | -93.8% |
| 包括利益 | 14百万円 | 55百万円 | -74.5% |
| 減価償却費 | 45百万円 | - | - |
| 支払利息 | 34万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 0.86円 | 11.52円 | -92.5% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 63.26億円 | - | - |
| 現金預金 | 29.52億円 | - | - |
| 売掛金 | 12.05億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 12.09億円 | - | - |
| 固定資産 | 21.26億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -76百万円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -1.90億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 0.1% |
| 粗利益率 | 20.8% |
| 流動比率 | 400.4% |
| 当座比率 | 323.8% |
| 負債資本倍率 | 0.25倍 |
| インタレストカバレッジ | 34.99倍 |
| EBITDAマージン | 1.5% |
| 実効税率 | 24.6% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +1.5% |
| 営業利益前年同期比 | -78.5% |
| 経常利益前年同期比 | -68.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -92.5% |
| 包括利益前年同期比 | -74.9% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 6.09百万株 |
| 自己株式数 | 376千株 |
| 期中平均株式数 | 5.70百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,165.35円 |
| EBITDA | 57百万円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 23.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| ProtectiveClothingAndEnvironmentalMaterials | 4百万円 | 1.84億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 84.45億円 |
| 営業利益予想 | 2.70億円 |
| 経常利益予想 | 3.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 1.94億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 34.12円 |
| 1株当たり配当金予想 | 23.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
アゼアス株式会社(31610)の2026年度第2四半期は、売上高37.77億円(前年同期比+1.5%)と増収ながら、営業利益0.12億円(同-78.5%)・経常利益0.21億円(同-68.2%)・当期純利益0.04億円(同-92.5%)と大幅な減益となりました。粗利益率は20.8%で、売上総利益7.87億円が販管費7.31億円を僅差で上回る構図ですが、営業利益率は0.3%まで低下しており、限界的な採算環境が示唆されます。デュポン分析では純利益率0.1%、総資産回転率0.458、財務レバレッジ1.24倍によりROEは0.1%と極めて低水準で、収益性のボトルネックは主として利益率の低下にあります。営業外収益0.14億円が営業利益の低迷を一部補完したものの、コア収益力の弱さは解消されていません。CFOは-0.76億円とマイナスで、利益計上にもかかわらずキャッシュアウトとなり、営業CF/純利益は-19.01倍と現金化の弱さが目立ちます。投資CFの詳細は未記載ながら、設備投資額は0.45億円のキャッシュアウトで、営業CFと合算したFCFの簡便推計は-1.21億円とみられます(データ制限あり)。バランスシートは総資産82.49億円に対して純資産66.54億円、自己資本比率は約80.7%(計算値)と極めて健全で、現金預金29.52億円を保有し流動比率400.4%、当座比率323.8%と流動性は厚いです。負債は16.84億円と軽く、負債資本倍率0.25倍、固定負債1.04億円で有利子負債の開示は未記載ながら、支払利息0.00億円・インタレストカバレッジ34.99倍から実質無借金に近い資本構成と評価できます。営業レバレッジは高く、売上+1.5%にもかかわらず営業利益が急減しており、粗利率の低下や販管費の硬直化・先行投資負担増が示唆されます。EPSは0.86円、期中平均株式数570万株に整合的で、1株当たり純資産は1,165.35円と分厚い資本バッファーが確認できます。一方、税前利益0.87億円に対し法人税等0.21億円、当期純利益0.04億円という開示は、少なくとも税金等以外の下押し(特別損失や非支配損益等)の影響が示唆されるものの詳細は未記載で、P/L下段の情報欠落が分析の不確実性を高めています。キャッシュコンバージョンの弱さとFCFマイナスは、棚卸資産12.09億円・売掛金12.05億円など運転資本増による資金吸収の可能性が高いです。配当は未記載ですが、配当性向(計算値)3,499.1%は利益の一時的低迷に伴う機械的な上振れで、実際の配当方針の持続可能性評価には年間ベースの利益・FCFを要します。総じて、財務基盤と流動性は極めて健全である一方、収益性の劣化と現金創出力の低下が短期的な課題です。今後は粗利率回復、販管費のコントロール、在庫・売掛の適正化によるCFO改善が主要論点となります。データの未記載(投資CF、配当詳細、特別損益等)に留意しつつ、利益の質とキャッシュフローのトレンドを注視すべき局面と考えます。
ROE分解: ROE 0.1% = 純利益率0.1% × 総資産回転率0.458 × 財務レバレッジ1.24倍。ボトルネックは純利益率で、コア利益率の低下がROEを押し下げています。
利益率の質: - 粗利益率20.8%(7.87/37.77)。- 販管費率19.4%(7.31/37.77)。- 営業利益率0.3%(0.12/37.77)。- 経常利益率0.6%(0.21/37.77)。- 当期純利益率0.1%(0.04/37.77)。営業外収益0.14億円が営業段階の弱さを補完しているため、利益の質はやや脆弱です。
営業レバレッジ: 売上+1.5%にもかかわらず営業利益-78.5%と大幅悪化。粗利率の低下またはミックス悪化、並びに販管費の固定費性・先行費用の増が示唆され、高い負の営業レバレッジが顕在化。EBITDAマージンは1.5%(0.57/37.77)と薄く、減価償却0.45億円を賄う余力は限定。
売上持続可能性: 売上高は37.77億円(+1.5%)。防護関連・資機材の需要は平常化局面のなかで微増にとどまった可能性。新規値上げ浸透や製品ミックス改善がなければ高成長は見込みにくい。
利益の質: 営業外収益への依存(0.14億円)と営業利益の低位(0.12億円)から、コア利益の質は弱い。税前利益0.87億円と純利益0.04億円の乖離は特別要因の存在を示唆し、安定性に懸念(詳細未記載)。
見通し: 短期は粗利率回復と販管費効率化が焦点。為替・仕入コストや在庫評価の変動、公共・BtoB案件の案件時期によるボラティリティに注意。中期は高付加価値品の拡大と在庫回転の改善が成長持続性の鍵。
流動性: 流動資産63.26億円、流動負債15.80億円で流動比率400.4%、当座比率323.8%。現金預金29.52億円(総資産の約35.8%)と厚いキャッシュクッション。
支払能力: 負債合計16.84億円に対し純資産66.54億円、負債資本倍率0.25倍。支払利息0.00億円、インタレストカバレッジ34.99倍で利払い負担は極小。固定負債1.04億円と長期の債務圧力も軽微。
資本構成: 自己資本比率は約80.7%(66.54/82.49)。財務レバレッジ1.24倍と保守的。追加の成長投資・在庫積み増しに対する耐性は高い。
利益の質: 営業CF-0.76億円に対し純利益0.04億円で営業CF/純利益-19.01倍。利益の現金化は弱く、運転資本増(売掛金12.05億円、棚卸12.09億円)の資金吸収が主因と推定。
FCF分析: 投資CF詳細未記載だが、設備投資額0.45億円の支出を考慮したFCF簡便推計は-1.21億円(=営業CF-0.76−設備投資0.45)。公式の投資CF未開示につき暫定値。
運転資本: 運転資本47.46億円と大きく、在庫・売掛の回転改善がCFO回復の鍵。買掛金6.05億円とのバランスから、支払条件に比べて在庫・売掛の滞留が財務負担化している可能性。
配当性向評価: 配当性向(計算値)3,499.1%は、当期利益の一時的低水準による機械的な上振れで、持続性の判断材料にはなりにくい。実配当額・方針は未記載。
FCFカバレッジ: FCFが推計ベースでマイナス(-1.21億円)のため、今期上期ベースではキャッシュフローベースの配当余力は限定的。もっとも現金残高29.52億円があるため短期的な支払い能力は高い。
配当方針見通し: 通期の利益回復とCFO改善が確認できれば安定配当の継続は可能。一方で利益変動が続く場合、実力ベースの配当性向の見直しや機動的運用の可能性。
ビジネスリスク:
- 需要変動(感染症・災害関連需要の平常化によるボラティリティ)
- 製品ミックス悪化・価格競争による粗利率圧迫
- 仕入価格・為替の上昇による原価増
- 在庫評価損・滞留リスクの顕在化
- 公共・BtoB案件の期ずれによる収益変動
- 海外サプライチェーンの混乱(調達リードタイム延伸)
財務リスク:
- 営業CFの継続的マイナスによる手元資金消耗
- 運転資本の膨張による資金繰り負担
- 特別損失等の下振れリスク(P/L下段の情報未記載)
- 有価証券評価の変動(投資有価証券1.74億円)
主な懸念事項:
- 営業利益の急減(営業利益率0.3%)と負の営業レバレッジ
- 税前利益0.87億円と純利益0.04億円の乖離(詳細未開示)
- 営業CF/純利益-19.01倍とキャッシュ創出力の弱さ
- 在庫・売掛の回転効率と在庫評価の適正性
重要ポイント:
- 売上は微増も、粗利率・販管費のバランス悪化で大幅減益
- ROE0.1%と低収益、利益率の改善が最重要課題
- 強固な財務基盤(自己資本比率約80.7%、現金29.52億円)で資金面の安全性は高い
- 営業CFマイナス、FCF推計マイナスで短期のキャッシュ創出は弱い
- P/L下段の未開示により一過性要因の評価に不確実性
注視すべき指標:
- 粗利益率とASP/仕入コストのスプレッド
- 販管費率と固定費の削減進捗
- 在庫・売掛回転日数と営業CFの改善トレンド
- 受注動向・案件時期の前倒し/後ろ倒し
- 特別損益の開示と通期ガイダンスの更新
セクター内ポジション:
同規模の小型ディフェンシブ商社・資材メーカー群と比して、財務安全性(高現金・低負債)は優位だが、利益率・キャッシュコンバージョンは劣後。粗利率の安定化と運転資本効率化が実現すれば、同業中位の収益性に回帰し得るポジション。
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