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31482026 第3四半期プライムJGAAP

クリエイトSDホールディングス(3148) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は3,662億円(前年同期比+7.9%)、営業利益は171.1億円(同+4.1%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

小売/小売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥3662.2億¥3394.7億+7.9%
営業利益¥171.1億¥164.3億+4.1%
経常利益¥180.4億¥169.4億+6.4%
純利益¥122.0億¥111.8億+9.1%
ROE(年換算)10.9%10.4%-

Executive Summary

増収ながら販管費増加が利益成長を圧迫し、営業利益の伸びが売上高の伸びを下回る展開となった。売上高は3,662.2億円(前年比+7.9%)、営業利益は171.1億円(同+4.1%)、経常利益は180.4億円(同+6.4%)、純利益は122.0億円(同+9.1%)となった。粗利率が前年同期25.9%から25.5%へ低下する一方、販管費率は21.1%から20.8%へ改善したが、粗利率低下の影響が上回り営業利益率は4.7%とやや低下した。純利益の増益率が営業利益を上回るのは、営業外損益の改善が寄与したためである。

業績変動要因

【売上高】売上高は3,662.2億円で前年同期比+7.9%増加した。セグメント情報はドラッグストア事業の比重が高いことを理由に開示が省略されているが、通期会社予想の増収率7.5%をわずかに上回るペースで推移している。

【損益】売上総利益は934.2億円(同+6.0%)と売上高の伸びを下回り、粗利率は25.5%と前年同期25.9%から約44bp低下した。販管費は763.1億円(同+6.5%)で、給料及び手当312.1億円、賃借料142.8億円が主要な増加要因である。販管費率は20.8%と前年同期比約31bp改善したが、粗利率低下を相殺するには至らず、営業利益率は4.7%へ低下した。営業外収益13.2億円が経常利益を押し上げ、経常利益は180.4億円(同+6.4%)と営業利益の伸びを上回った。特別損益は特別利益0.8億円・特別損失0.9億円とほぼ均衡しており、純利益122.0億円(同+9.1%)の増益は主に経常利益の改善によるものである。総じて増収増益だが、営業利益段階では増収ペースに増益が追いついていない構図である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は4.7%で前年同期4.8%から約17bp低下し、粗利率25.5%(前年25.9%)の低下が販管費率20.8%(前年21.1%)の改善を上回った。純利益率は3.3%で前年同期とほぼ横ばいである。【キャッシュ品質】営業外損益は9.3億円の黒字で、受取利息1.7億円を含む営業外収益13.2億円が経常利益を下支えしている。特別損益はほぼ均衡しており、一時的要因による利益の押し上げ・押し下げは限定的である。【投資効率】年換算ROEは10.9%で、純利益率3.3%と総資産回転率約2.02回の組み合わせにより高い資産効率を実現しており、財務レバレッジへの依存度は低い。【財務健全性】自己資本比率は61.8%(前年60.3%)と改善し、長期借入金は3.8億円、社債1.0億円にとどまるなど保守的な資本構成である。現金及び預金は310.8億円で前年同期比66.7億円減少している。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書は開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認する。現金及び預金は310.8億円と前年同期比66.7億円減少した一方、有形固定資産は978.4億円(前年863.4億円)、土地は405.9億円(前年330.3億円)へ増加しており、店舗・拠点への投資が資金を吸収したとみられる。棚卸資産は449.4億円で前年同期比7.2億円減少し、買掛金594.9億円もほぼ横ばいであることから、運転資本面での資金圧迫は限定的である。総資産は2,414.3億円、純資産は1,490.9億円へ拡大しており、利益蓄積と資産投資が並行して進んでいる状況がうかがえる。

収益の質

経常利益と純利益の差は主に法人税等58.2億円によるもので、税引前利益180.3億円に対する実効税率は約32.3%である。営業外収益13.2億円のうち受取利息1.7億円等は経常的な収益であり、一時的要因への依存は小さい。特別利益0.8億円と特別損失0.9億円はほぼ相殺されており、純利益の押し上げ・押し下げ効果は限定的である。粗利率の低下と販管費率の改善が相殺し合う構造であり、営業利益の質は前年同期と大きく変わらないが、粗利率低下が継続するかは今後の収益の質を左右する論点である。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想に対する進捗率は、売上高74.5%、営業利益71.0%、純利益74.9%である。売上高・純利益は標準的な第3四半期進捗率75%におおむね沿うが、営業利益は約4.0ポイント下回る。通期営業利益予想241.0億円の達成には、第4四半期に69.9億円の営業利益(利益率換算で約8.4%)が必要となり、累計実績4.7%からの改善が前提となる。会社側は当四半期において業績予想・配当予想のいずれも修正していない。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり45.00円で、通期会社予想の年間配当は90.00円である。通期EPS予想252.31円に基づく予想配当性向は約35.7%であり、一般的な配当性向の目安60%を下回る水準にある。利益剰余金は1,465.9億円と厚く積み上がっており、当期純利益122.0億円の水準を踏まえると年間90.00円配当の実現には利益面での余力がある。自己株式取得に関するデータは示されていないため、本評価は配当性向に基づく。

リスク要因

  1. 粗利益率の低下: 粗利率は前年同期25.9%から25.5%へ約44bp低下した。商品ミックスや価格政策、仕入条件の変化が続けば、営業利益率4.7%という薄利構造をさらに圧迫する可能性がある。

  2. 固定費増加への感応度: 販管費は前年同期比+6.5%増加し、給料及び手当312.1億円、賃借料142.8億円が主要項目である。売上効率が鈍化した場合、これら固定費の利益に対する感応度が高まる。

  3. 通期営業利益予想の達成負荷: 通期予想241.0億円の達成には第4四半期に約8.4%の営業利益率が必要であり、累計実績4.7%から大幅な改善が前提となる。第4四半期における利益率回復の実現度が注目点である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(retail)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率4.7%3.2% (0.7%–6.8%)+1.4pt
純利益率3.3%1.4% (0.1%–4.4%)+2.0pt

収益性は業種中央値を上回る水準にあり、営業利益率・純利益率ともに相対的に良好な位置づけにある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)7.9%3.0% (1.2%–10.3%)+4.9pt

売上高成長率は業種中央値を大きく上回るが、IQR上限(10.3%)には届かず、業種内でも上位グループに位置する。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高は前年同期比+7.9%増と業種中央値(+3.0%)を大きく上回るペースで拡大している一方、営業利益率は前年同期比で低下しており、増収が増益に十分転換していない点が決算上の注目点である。

  2. 年換算ROE10.9%は、低マージンを高い総資産回転率(約2.02回)で補完する構造により実現されており、財務レバレッジへの依存は小さい。自己資本比率61.8%と合わせ、財務基盤は保守的である。

  3. 通期営業利益予想の達成には第4四半期の利益率改善(約8.4%)が前提となっており、粗利率の動向と販管費のコントロールが今後の焦点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,289円
base(基準)2,404円
bull(強気)2,466円
算出前提値
1株純資産(BPS)2,308円
調整後予想EPS259.2円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向35.7%
予想EPSの信頼度調整×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.04倍 / 9.3倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,337円〜2,474円、ω±0.1で 2,402円〜2,407円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。