- 売上高: 41.58億円
- 営業利益: 2.64億円
- 当期純利益: 67百万円
- 1株当たり当期純利益: 13.11円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 41.58億円 | 36.38億円 | +14.3% |
| 売上原価 | 10.57億円 | - | - |
| 売上総利益 | 25.82億円 | - | - |
| 販管費 | 24.64億円 | - | - |
| 営業利益 | 2.64億円 | 1.17億円 | +125.6% |
| 営業外収益 | 4百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 11百万円 | - | - |
| 経常利益 | 2.49億円 | 1.11億円 | +124.3% |
| 税引前利益 | 1.13億円 | - | - |
| 法人税等 | 46百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 67百万円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1.48億円 | 67百万円 | +120.9% |
| 包括利益 | 1.39億円 | 74百万円 | +87.8% |
| 支払利息 | 6百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 13.11円 | 5.99円 | +118.9% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 12.08円 | 5.89円 | +105.1% |
| 1株当たり配当金 | 2.50円 | 2.50円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 35.28億円 | 33.70億円 | +1.58億円 |
| 現金預金 | 18.23億円 | 21.26億円 | -3.02億円 |
| 売掛金 | 7.28億円 | 5.62億円 | +1.66億円 |
| 固定資産 | 39.19億円 | 37.22億円 | +1.97億円 |
| 有形固定資産 | 23.77億円 | 21.69億円 | +2.07億円 |
|
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 3.6% |
| 粗利益率 | 62.1% |
| 流動比率 | 126.1% |
| 当座比率 | 126.1% |
| 負債資本倍率 | 2.40倍 |
| インタレストカバレッジ | 41.57倍 |
| 実効税率 | 41.0% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +14.3% |
| 営業利益前年同期比 | +124.5% |
| 経常利益前年同期比 | +123.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +118.4% |
| 包括利益前年同期比 | +88.4% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 11.32百万株 |
| 自己株式数 | 25千株 |
| 期中平均株式数 | 11.30百万株 |
| 1株当たり純資産 | 193.81円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 2.50円 |
| 期末配当 | 5.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 170.00億円 |
| 営業利益予想 | 7.50億円 |
| 経常利益予想 | 7.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 3.50億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 30.97円 |
| 1株当たり配当金予想 | 2.50円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q1は、売上高の2桁増収と営業利益の大幅増で、力強い回復局面を示した四半期です。売上高は41.58億円で前年同期比+14.3%と加速、営業利益は2.64億円で+124.5%と二桁増収に対して四桁近い増益弾性を確認しました。経常利益は2.49億円(+123.0%)、当期純利益は1.48億円(+118.4%)と、営業段階から最終利益まで改善が連鎖しています。営業利益率は6.35%(=2.64/41.58)まで上昇し、前年の推定3.23%から約+312bp拡大しました。純利益率も3.6%に改善し、前年の推定1.86%から約+170bpの拡大とみられます。粗利益率は62.1%と高水準を維持し、価格改定やミックス改善、原価コントロールの進展が示唆されます。販管費率は59.3%(=24.64/41.58)と高水準ながら、売上成長を上回らないコストコントロールによりレバレッジが効いています。インタレストカバレッジは41.6倍と、利払い負担は利益水準に対して十分に低く、短期的な金利上昇耐性はあります。一方で負債資本倍率(D/E)は2.40倍と高く、レバレッジに依存した資本構成は引き続き主要な監視ポイントです。流動比率は126.1%で100%は上回るものの、目安の150%には届かず、流動性は許容範囲ながら保守的とは言い難い水準です。総資産は74.46億円、現金預金は18.23億円を確保し、短期負債27.97億円に対して運転資本は7.31億円のプラスを確保しています。ROEはデュポン分解ベースで6.8%(=純利益率3.6%×総資産回転率0.558×財務レバレッジ3.40)と算出され、レバレッジ寄与が大きい構造です。ROICは5.8%と、一般的な目標水準7–8%を下回っており、資本効率の更なる改善余地が残ります。営業CFやFCFは未開示のため、利益の現金裏付けや配当の実質的なカバレッジを検証できず、利益の質に対する一定の不確実性は残ります。総じて、同社は好調なトップラインと営業レバレッジの発現で利益率を改善させた一方、レバレッジの高さとキャッシュフロー開示不足が評価の制約要因です。価格転嫁の継続、同店売上のモメンタム維持、労務・原材料コストの吸収度合いが今後のマージンの方向性を左右します。短期的には増益トレンドの持続が見込まれるものの、中期的なROIC引き上げとレバレッジ低下がバリュエーション耐性の鍵となるでしょう。業態構成や店舗ポートフォリオの最適化、出店・改装投資の回収効率改善が次の利益成長ドライバーとして重要です。税負担率は41%と高めで、税率の平準化も最終利益の押し上げ余地となります。外部環境としては、人件費・原材料価格の上昇や最低賃金改定の影響管理が不可欠で、価格戦略とオペレーション効率化が問われます。
ROEは、純利益率(3.6%)×総資産回転率(0.558)×財務レバレッジ(3.40倍)= 約6.8%と分解されます。今回の四半期では、営業利益+124.5%、純利益+118.4%の伸長から、最も改善寄与が大きいのは利益率要素(特に営業利益率)と評価します。営業利益率は6.35%まで上昇し、前年推定から約+312bp拡大、純利益率も約+170bp改善しており、価格改定・商品ミックス改善・仕入/廃棄ロス抑制・人時生産性向上が背景と推察されます。総資産回転率は0.558(=売上41.58/総資産74.46)と、期首期末平均を用いない単純算出では大きな変化を判断しにくいものの、増収が回転率の下支えとなっています。財務レバレッジは3.40倍と高く、ROEを押し上げる一方で、資本効率の質的評価を曇らせる側面があります。営業外損益は軽微(営業外収入0.04、営業外費用0.11、支払利息0.06)で、今期の増益は本業寄与が中心とみられ、改善の持続可能性は相対的に高いと評価します。なお、販管費総額は24.64億円で売上比59.3%と依然高めで、売上成長を上回る販管費増となるとレバレッジが剥落するリスクがあるため、販管費の伸び率と売上の伸び率の関係は重要な監視点です。ROICは5.8%と目標水準を下回っており、今後は資産効率(回転率)と事業利益率の双方からのてこ入れが求められます。総じて、ROEの改善は主に利益率の改善と高レバレッジに依存しており、構造的な資本効率改善(回転率向上や過度なレバレッジ圧縮)による持続性向上が課題です。
売上高は41.58億円で前年同期比+14.3%と、外食業界平均を上回る可能性のある伸びを確保しています。営業利益は+124.5%増と、営業レバレッジが明確に発現しています。営業外項目は軽微で、成長の質は本業ドリブンと評価できます。粗利益率62.1%は価格転嫁・ミックスの改善を示唆し、短期的には継続が期待される一方、人件費や仕入価格の変動に脆弱です。販管費率は59.3%と高く、売上伸長が鈍化した場合の減益感応度が高い構造で、既存店動向(客単価/客数)と新店投資の立ち上がりがカギです。税負担率は41.0%と高水準で、税率の平準化が進めば純利益の追加押し上げ余地があります。ROICは5.8%と投下資本効率に改善余地が残るため、出店・改装の回収期間短縮や不採算資産の見直しが中期的な成長の質を左右します。今後は同店売上のモメンタム、コストインフレの転嫁力、オペレーション効率化(労務シフト最適化、原価ロス低減)により、増益持続の確度が決まると見ます。設備投資、M&A、店舗閉鎖・スクラップ&ビルドの計画開示が増益の持続可能性評価に重要です。
流動比率は126.1%、当座比率も126.1%と、短期支払能力は概ね許容水準ですが、目安150%には届かず潤沢とは言えません。運転資本は7.31億円のプラスで、短期負債27.97億円に対して現金預金18.23億円と売掛金7.28億円がカバーする構図です。負債資本倍率(D/E)は2.40倍で警告域(>2.0)にあり、レバレッジ依存度が高い点は明示的に警戒が必要です。長期借入金は23.04億円と固定負債の大半を占め、金利動向・リファイナンス条件に感応します。インタレストカバレッジは41.6倍と非常に高く、現行の利払い負担は軽微です。満期ミスマッチについては、流動資産35.28億円が流動負債27.97億円を上回り、短期のミスマッチ・流動性逼迫リスクは限定的です。オフバランス債務は資料上特段の開示がなく、本分析では把握できません。自己資本は21.90億円で、自己資本比率は未算出ながら、おおむね約29%(=21.90/74.46)程度と推測され、過度ではないが保守的とも言い難い水準です。
営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフロー(FCF)、設備投資額の開示がなく、利益の現金裏付け評価は不可能です。営業CF/純利益比率は未算出のため、利益の質(収益認識と現金回収の整合性)に関する確証は得られていません。売上債権7.28億円は適正規模に見えるものの、回転日数や貸倒れ状況が不明で、運転資本の増減による営業CFの振れを判断できません。利払いは0.06億円と小さく、当期のCF負担は限定的とみられます。配当・自社株買い・設備投資のCFアウトが不明なため、FCFによる株主還元のカバレッジ評価は保留とします。監視ポイントは、(1)営業CF/純利益、(2)運転資本増減(在庫・売掛・買掛の回転日数)、(3)開示ベースのFCFと有利子負債増減の関係、です。運転資本操作の兆候は現時点で判断できません。
配当性向(計算値)は57.4%と、目安の60%以下に収まり、利益ベースでは一応の持続可能性が示唆されます。ただし、営業CFとFCFが未開示のため、キャッシュベースの持続可能性は判定不能です。レバレッジの高さ(D/E 2.40倍)を踏まえると、成長投資・財務健全性とのバランスを取った還元政策の継続が望まれます。今後の方針は、(1)FCF創出力の安定化、(2)有利子負債の圧縮進捗、(3)ROICの引き上げ、を前提に段階的に検討するのが適切です。配当総額、期中の追加還元(自社株買い)や通期ガイダンスとの整合性の開示が重要です。
ビジネスリスク:
- 人件費・最低賃金上昇によるコストプッシュと利益率圧迫
- 原材料価格の上昇(食材、エネルギー)と価格転嫁の難易度
- 既存店売上(客数・客単価)のボラティリティ
- 新規出店・改装投資の回収遅延リスク(ROIC低下)
- 競争激化(同業態・異業態・宅配/テイクアウト)による集客圧力
- フードセーフティ・品質管理リスク(事故時の風評・一時閉鎖)
- 季節性・天候要因による需要変動
財務リスク:
- 高レバレッジ(D/E 2.40倍)に伴う財務柔軟性の低下
- 金利上昇・借換条件悪化による資本コスト上昇
- 流動比率126.1%での流動性余力の限定性(150%目安未達)
- 税負担率の高さ(41%)による最終利益感応度
- キャッシュフロー未開示によるFCF不足リスクの把握困難
主な懸念事項:
- ROIC 5.8%と目標レンジ(7–8%)未達
- 販管費率59.3%と高コスト構造の持続性
- レバレッジ依存がROEを押し上げる構図の持続可能性
- 営業CF・FCF未開示による利益の質と還元余力の不確実性
- 高税率の継続がEPS成長を抑制する可能性
重要ポイント:
- 増収率+14.3%、営業増益+124.5%で営業レバレッジが顕在化
- 営業利益率は6.35%へ上昇、前年推定比+約312bp改善
- 純利益率は3.6%、税率41%の逆風下でも最終利益は+118.4%
- インタレストカバレッジ41.6倍で利払い負担は軽微
- D/E 2.40倍とレバレッジは警戒域、流動比率は126.1%
- ROIC 5.8%は改善余地、資本効率の底上げが課題
- キャッシュフロー未開示で利益の現金裏付け評価は保留
注視すべき指標:
- 同店売上(客数・客単価)と来店トラフィック
- 原価率・労務費率・販管費率の推移
- 営業CF/純利益、フリーキャッシュフロー、運転資本回転日数
- 有利子負債残高、金利負担、ネットD/E
- ROICと投下資本回収(新店・改装の投資回収期間)
- 税率の平準化進捗と特別要因の有無
- 価格改定の浸透度と顧客離反の有無
セクター内ポジション:
外食同業内では売上成長と利益率改善の勢いは良好な部類だが、財務レバレッジ水準は同規模同業の中でも高めで、資本効率(ROIC)の改善余地が大きい位置づけ。短期の収益モメンタムは強い一方、中期はレバレッジの緩和とCF創出力の実証が相対評価の鍵。
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