2026年3月期第3四半期累計決算は、売上高6.7億円(前年同期比+0.6億円 +9.5%)、営業利益0.8億円(同+0.0億円 +3.8%)、経常利益0.8億円(同+0.2億円 +25.1%)、当期純利益0.5億円(同+0.1億円 +25.1%)となった。ストック売上比率81.2%を維持するSaaSモデルにより増収基調を継続したが、販管費3.5億円の高水準により営業利益の伸びは限定的となった。経常利益は営業外収益の改善により営業利益を上回る伸びを示し、税引後純利益は同率で増益となった。総資産7.3億円、自己資本5.7億円で自己資本比率78.2%、流動比率301.9%と財務健全性は高い。通期予想は売上9.67億円、営業利益0.85億円を据え置き、進捗は順調である。
【売上高】トップライン要因は、アクティブ社数690社(前年同期比+31社)の増加とARPU 105,484円(同+1,570円)の向上により、累計売上高は6.7億円(前年同期比+9.5%)と増収を達成した。AIレコメンド機能(visumo recommend)、PDP最適化機能(visumo show)、YouTube連携などの新機能拡販が既存顧客のアップセルを牽引し、ストック売上比率81.2%の安定基盤を維持した。EC用途以外(自治体、観光、製造業)でのアクティブ社数が18社増加し、新規市場開拓も進展した。
【損益】ボトムライン要因は、売上総利益率64.6%と高水準を維持したものの、販管費3.5億円の水準により営業利益は0.8億円(前年同期比+3.8%)に留まった。販管費には販売促進費、エンジニア比率向上に伴う人件費が含まれ、営業レバレッジは限定的となった。一方、営業外収益の改善により経常利益は0.8億円(同+25.1%)と営業利益を上回る増益となった。特別損益に関する記載はなく、経常的な増益と判断される。税負担は税引前利益0.8億円に対し実効税率約33.4%で、当期純利益は0.5億円(同+25.1%)となった。経常利益と純利益の伸び率は同率(+25.1%)であり、一時的要因は認められず、経常的な収益力改善によるものである。結論として、増収増益である。
セグメント別開示は単一セグメント(visumoサービス事業)のため、主力事業は全社ベースとなる。2026年Q3累計売上高6.7億円(前年同期比+9.5%)、営業利益0.8億円(同+3.8%)、営業利益率11.8%である。2026年1月にReviCoを吸収合併し、レビュー収集自動化機能を統合した。ReviCoは合併直前期に前年比+64.2%の高成長を記録しており、統合後は営業力融合と顧客価値向上によるクロスセル効果が見込まれる。機能別ではストック売上(累計1.84億円、四半期ベース)が安定基盤を形成し、AIレコメンド、PDP最適化、YouTube連携など新機能の拡販が増収を牽引した。EC用途以外のアクティブ社数増加は新規市場開拓の進展を示し、今後の成長余地を拡大している。
営業CF、投資CF、財務CFの開示がないため、キャッシュフロー計算書ベースの詳細分析は実施できない。現金預金残高は2.73億円と総資産の37.3%を占め、流動比率301.9%と併せて短期支払余力は良好である。利益剰余金の増加(+1.23億円、+44.1%)は当期純利益の蓄積を示し、配当を行わずに内部留保を優先している。無形固定資産(ソフトウェア)が+0.61億円増加しており、開発投資への資金配分が確認できる。固定資産全体も+0.99億円増加し、成長投資局面にあると判断される。ReviCo合併対価や統合費用は第4四半期以降に反映される見込みで、現金残高は合併後の統合コストや追加投資への備えとして機能している。現金創出評価は、豊富な流動性と内部留保の蓄積により標準から強い水準にあると推察される。
経常利益0.8億円と当期純利益0.5億円の差は税負担(実効税率約33.4%)によるものであり、営業外損益は軽微である。経常利益と純利益の伸び率はともに+25.1%で一致しており、一時的要因による乖離は認められない。営業外収益が営業利益の伸び(+3.8%)を上回る経常利益の改善(+25.1%)をもたらしているが、営業外収益の絶対額は明示されておらず売上高比5%超かは不明である。特別損益の記載はなく、減損損失や固定資産売却益などの一時的要因は計上されていない。収益の質は経常的な増益基調であり、税引後ベースで前年同期比+25.1%の成長を実現している点で良好である。営業CFの開示がないためアクルーアルベースの評価は行えないが、現金預金の増加基調と利益剰余金の蓄積から、利益の現金裏付けは概ね確保されていると推察される。
通期予想は売上高9.67億円(前期比+16.6%)、営業利益0.85億円(同+6.3%)、経常利益0.85億円(同+25.4%)、当期純利益0.59億円(同+21.7%)を据え置いている。第3四半期累計の進捗率は売上高69.3%(標準進捗75%に対し-5.7pt)、営業利益92.9%(同+17.9pt)、経常利益95.3%(同+20.3pt)、当期純利益91.5%(同+16.5pt)である。売上高の進捗率がやや遅れているのは、第4四半期にReviCo合併効果が本格反映されることを前提としているためと推察される。利益面では営業利益および経常利益の進捗率が標準を大幅に上回っており、第4四半期に合併に伴う一時的な費用増加(統合コスト)が見込まれることを織り込んでいる可能性がある。予想修正は行われておらず、通期目標達成に向けた進捗は概ね順調と判断される。第4四半期の売上高は約3.0億円(通期予想-Q3累計)、営業利益は約0.1億円(同)を想定しており、ReviCo統合による営業力融合と既存顧客へのクロスセルが進捗を支える見込みである。
配当は期末および四半期ともに無配(0円)であり、通期予想でも配当金0円を据え置いている。配当性向は算出対象となる配当金が存在しないため算出されない。自社株買いに関する記載もなく、総還元性向も該当なしである。無配政策は、利益剰余金を内部留保として蓄積し、成長投資(ソフトウェア開発、ReviCo合併、営業体制強化)に優先配分する方針を示している。利益剰余金は前年同期比+44.1%の1.77億円に増加しており、配当再開の余地はあるが現時点では成長投資を優先する段階にあると判断される。現預金2.73億円、自己資本5.7億円の健全な財務基盤を考慮すると、将来的な配当開始は可能であるが、当面は成長投資局面が継続する見込みである。
【短期】
【長期】
【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ) IT・通信業種における財務指標の位置づけは以下の通り。
決算上の注目ポイントは以下の通り。
本レポートはXBRL決算短信データとPDF決算説明資料をAIが統合分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
PDF決算説明資料のAI分析
株式会社visumo(グロース市場)の2026年3月期第3四半期決算では、累計売上高670百万円(前年同期比+9.5%)、営業利益79百万円(同+3.8%)を記録した。通期予想売上967百万円(前期比+16.6%)に対し69.4%の進捗率で計画通りに推移している。アクティブ社数は690社、ARPUは105,484円(前年同期比+1,570円)、ストック売上比率81.2%と安定した収益構造を維持。第3四半期ハイライトとして、累計導入1,000社突破、レビューツール企業ReviCoとの経営統合(2026年1月実施)を発表した。今後はUGCデータ活用の進化と既存顧客深耕、EC用途以外への展開を推進し、中期成長戦略(FY27まで)ではARPU向上と新規顧客拡大を目指す。
2025年10月に累計導入社数1,000社を突破し、visumo recommendなどAI機能の拡販が好調。2026年1月にレビューツール企業ReviCoを吸収合併し、レビューUGCとビジュアルUGCを統合してプラットフォーム強化。繊研新聞社ファッションECアワード「サポート賞」を3回受賞(2022年、2024年、2025年)。EC用途以外での活用が順調に拡大し、自治体・観光・製造業を中心に導入企業が増加。グロスレベニューチャーンレート(解約率)は0.92%と低水準を維持。
通期業績予想は売上967百万円(前期比+16.6%)、営業利益85百万円を据え置いている。第4四半期にReviCo統合に伴う一時的費用増を見込むものの、概ね予想通りの達成を見込む。中期的(FY27まで)には、既存顧客深耕によるARPU向上、EC用途以外の市場開拓(ポテンシャル市場約175億円)、製品開発力強化を軸に事業拡大を推進する。長期的にはPLGモデル確立と海外展開強化を視野に入れている。
代表取締役社長井上純は、1,000社突破について「ビジュアルマーケティングプラットフォームが持つ本質的価値が市場で評価された結果」とコメント。ReviCo統合により「レビューという普遍的アセットを取り込み、EC市場の提供価値を深めるとともに、より広範なデジタルマーケティング市場への展開可能性が広がる」と語り、両社のリソース融合でデータ活用基盤を進化させ、顧客ROI向上と中長期的な株主価値向上に繋げる方針を示した。
既存顧客との取引拡大:visumo recommend機能拡販、商品詳細ページ最適化機能visumo showリリース、新テンプレート・オプション機能によるARPU向上。EC用途以外での活用促進:自治体・観光・製造業向け広告宣伝施策強化、アプリプラットフォームや他社MA/CDP/CRMツールとのアライアンス拡大。製品開発力の強化:開発人材増員継続、生成AI関連技術を活用した新機能リリースと研究開発推進、エンジニア比率をReviCo統合前の54%から62%へ向上。ReviCo統合によるシナジー効果:営業力融合による新規営業強化と既存顧客アップセル推進、網羅的ソリューション提供による顧客価値向上と収益安定化、人材リソース拡充と管理効率化。データ活用プラットフォームへの進化:販促支援から経営支援へのポジション転換を目指し、顧客分析・商品開発など経営戦略に活用されるデータ基盤へ。
第4四半期にReviCo統合に伴う一時的な費用増加を見込む。販管費が高水準で推移しており、営業レバレッジ向上の余地が限定的。無形固定資産(ソフトウェア等)の増加に伴う償却費・減損リスク。EC用途以外の市場開拓は初期段階であり、新規顧客獲得の進捗が不確実。将来予測には多くのリスク・不確実性が存在し、実際の経営成績が予測と大きく異なる可能性がある(免責事項に明記)。